2022/10/01 - 2022/10/03
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公共交通トラベラーkenさん
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2022年10月1日~3日の2泊3日、南紀白浜旅行に行ってきました。急遽決まった旅行だったので下調べが不十分でしたが、日本三古湯のひとつとして長い歴史を持つこのエリアは観光地としての完成度が非常に高く、グルメ、温泉、景勝地等々、観光に必要なものすべてが揃っています。おかげで3日間の観光は大変スムーズに進みました。
旅行記その2は南紀白浜定番の景勝地、三段壁と千畳敷から。美しい自然の美を堪能した後はバスで移動して白浜美術館・歓喜神社、川久ホテルの観光です。白浜美術館は単なる珍スポットぐらいだろうと思って訪れましたが、意外にまじめなコレクションで見ごたえがありでした。川久ホテルはバブル期の勢いで超ゴージャスに作り上げたお城みたいなホテルです。宿泊しなくても入場料1000円で1,2階の美術館エリアを見学できます。絵画や彫刻も素晴らしいのですが、なにより贅を尽くした建物が素晴らしい。
昨日購入したバスのフリーキップをフル活用して南紀白浜エリアを隅々まで見て回ります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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民宿の朝食です。
これぞ民宿という感じの朝食で美味しかったです。 -
今日も良い天気になりそうです。
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民宿から白良浜まで、面白そうな道を探して歩きます。
柳橋通り商店街という通りがありました。 -
朝早いのでまだ店はやっていません。
レトロというほど古くもなく、かといって新しいわけでもない、特徴のない商店街でした。 -
商店街端の交差点にある足湯。
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柳橋足湯という名前でした。
入ってみましたが、とてもぬるかった。 -
続いて銀座通りに入ります。
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こちらは飲食店街が多いようです。
年季の入った建物が目立ちます。大晏 グルメ・レストラン
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銀座通りから1本奥に入ったところに古そうな建物がありました。
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九十九荘という札が掛かっていました。旅館として営業しているみたいです。
昭和9年に建てられた数寄屋建築の茶屋をリノベしたものらしいです。 -
山王大明神社という小さな神社がありました。
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この辺りは白浜新地という地名で、花柳界があって、なかなかにぎやかだったようです。今は見る影もないという感じですが。
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地域の人々や飲食店、置屋、芸妓らに白浜新地の守り神、商売繁盛の神、芸事の神として祀られてきたそうです。
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古い町に残る遊里の跡などを紹介するサイトなどでも紹介されていました。
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あしゆ亭という施設もありました。
現代の観光客を呼び込むために色々工夫をしているようです。足湯横丁あしゆ亭 グルメ・レストラン
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なかなか味のある看板発見。
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アマビエでしょうか。
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伝・弁慶産湯の釜。
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この時は空っぽでしたが、どうやら普段は手湯になっているようです。
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スナックかカフェだと思ったら、美容室です。
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白良浜に到着。
観光客の姿はまばらです。白良浜海水浴場 ビーチ
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昨日の夜、大きなイベントがあったとは思えないほど浜はきれいになっていました。
やはり、砂浜の美化にかなり気を使っているのでしょう。 -
水もとてもきれいです。
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砂浜をすごい速さで走りすぎるカニ発見。
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白良浜の端にある、つくもと足湯。
ちょうど良い湯加減で気持ちよかったです。つくもと足湯 温泉
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まぶ湯バス停でバスを待ちます。
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道端にある源泉施設をちょっと観察します。
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パワーを感じます。
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変色した側溝の蓋。
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所々から湯気が湧きたっています。
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三段壁バス停で下車。
本格的に本日の観光を開始します。 -
恋人の聖地になっているようです。
三段壁展望台 自然・景勝地
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断崖絶壁が見えてきました。
三段壁 自然・景勝地
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三段壁は長さ2km、高さ50m ~60mに及ぶ柱状節理の大岩壁です。
まさに絶景です。 -
さらに地下36mには海蝕洞窟があり、エレベーターで降りることができます。
三段壁洞窟 自然・景勝地
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洞窟に降りてきました。
激しく波が打ち寄せてくるダイナミックな風景を期待しましたが、この日はあまり波が高くなかったようです。大きな黒い魚がのんびり泳いでいました。 -
十像岩というのがあるようです。
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案内看板と見比べながら目を凝らしてみますが、よくわかりません。
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サドンロックというのもあるそうです。
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2018年9月に平成30年台風第21号が日本を直撃した後、三段壁上に巨大な岩石が出現したそうです。
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この洞窟には平安時代、源平合戦で知られる熊野水軍が船を隠したという伝説が残っています。
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洞窟内には牟婁大辯才天が祀られています。
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手水の竜もなんだか神秘的です。しかもお湯です。
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こちらは日本最大の弁財天様なんだそうです。
大黒天、毘沙門天、十六童子を従えて、迫力ある表情で鎮座されています。 -
洞窟の中にあるというだけでなんだかすごいパワーを感じてしまうのは不思議なことです。
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どうやらこの辺りでは鉛の採掘もおこなわれていたようです。
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鉄砲伝来以来、鉛の需要が増したため、盛んに穴が掘られたようです。この辺りには鉱穴(まぶあな)と呼ばれる採掘用の井戸掘り式竪穴が300か所以上あり、現在でも200か所は残っているそうです。
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熊野水軍についての解説もあります。
源平合戦で源氏の勝利に貢献した熊野水軍を率いていた熊野別当湛増はあの武蔵坊弁慶のお父さんと言われている人なんだそうです。 -
熊野水軍番所小屋が再現されています。
これはもう地下の秘密基地です。 -
波に洗われた岩場の色が見ごたえありです。
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見る角度によって色合いが変わってきます。
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漣痕(れんこん)というのがあるらしい。
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水の流れ、波や風によってたい積物の表面につくられたもの(リップル)が、そのまま地層の中に保存されたものらしい。
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洞窟から上がって三段壁の上部を歩きます。
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先程のサドンロックを間近に見ます。
本当に台風でこんな巨石が異動してきたのでしょうか。すごいパワーです。三段壁遊歩道 公園・植物園
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魚の群れを見つけるための監視場(見段・みだん)があり、これが転じて三段壁(みだんべき・見段壁→みだんぺき→さんだんべき・三段壁)と呼ばれる様になったというのが地名の由来として有力な説なんだそうです。
確かにここからなら良く見えそうです。 -
入口近くに戻って来ました。
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茂みの中に色々な石仏が置いてありました。特に面白くはなさそうだったので次の観光スポットに移動します。
牟婁山 文殊堂 寺・神社・教会
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三段壁から徒歩で約10分、千畳敷までやって来ました。
千畳敷 自然・景勝地
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南紀白浜でもっとも有名な観光スポットです。
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千畳敷の端。
この辺りはあまり観光客の姿は見当たりませんが断崖絶壁の迫力ある景観が楽しめます。 -
柔らかい砂岩と波の浸食によってできた複雑な地形が広がっています。
これで国の名勝に指定されている「円月島(高嶋)・千畳敷・三段壁」をすべて観光できました。 -
千畳敷からバスで新湯崎バス停まで移動。
海に面した大きなホテルに入ります。SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE 宿・ホテル
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ホテルシーモア。
私たちが宿泊している民宿とはずいぶん様子が違います。 -
1Fにオシャレなパン屋さんがあります。
朝と晩が魚メインの食事なので、お昼はパンにしようという計画です。 -
どのパンもとても美味しそうです。ホテルのロビーで海を眺めながら昼食です。
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マスカットが挟まったクリームパンが大変美味でした。
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食後にテラスに出てみます。
「インフィニティ足湯」という足湯に無料で入れます。長さ30メートルの大足湯は、海と足湯の境目が一体化した圧巻のロケーション。これが「インフィニティ」たる所以であります。 -
この景観、インフィニティ。
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インフィニティ足湯の後、再びバスで阪田山まで移動します。
先程のオシャレスポットから一転、鄙びた海岸エリアにやって来ました。 -
歓喜神社に行きます。
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神社と美術館と遺跡が一緒に見られます。
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拝観料500円かかります。
白浜美術館 美術館・博物館
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先ずは白浜美術館。
内部は写真撮影禁止です。インドから中国、日本にかけての男女和合の姿をかたどった神像などが多数展示されています。秘宝館的な珍スポット感はあまりなく、まじめに資料を展示している美術館という感じで、なかなかの見ごたえです。 -
美術館の奥に神社があります。
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こちらもこんな感じです。
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普通の神社とはちょっと様子が違いますね。山の斜面に岩が露出しており、その下に弧状列石、焚火址、環状列石などの祭祀跡が見つかっているようです。
阪田山遺跡 名所・史跡
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遺跡の横にある奉納殿。
B級スポット、珍スポット大好きな人たちが喜びそうな品々が並んでいます。 -
岩場の上のお社の中。ここにも陰陽の形をした岩があります。
考古学の専門的な解釈はわかりませんが、素人の私としては、古代から現代にいたるまで、珍スポットとしてあがめられてきたのだろうと勝手に解釈しておきます。 -
歓喜神社から少し海岸線沿いに歩いて次の場所に移動します。
川久ホテルというお城みたいなホテルに入ります。白浜温泉 ホテル川久 宿・ホテル
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道路沿いに大きなホテルがありましたが、どうやら閉館しているようです。
この手の大型ホテルの残骸は日本中の観光地で見られますね。 -
何だかこのエリアは全体的にボロい。
もちろん新しくリノベーションしたようなきれいなホテルもありますが、街全体はちょっと終わりかけている感じです。 -
目指す川久ホテルが正面に見えてきました。
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ホテル入り口周囲もなかなかのレトロ感であります。
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昭和のまま時間が止まっているかのようです。
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ホテルに入る前にちょっと脇にそれてみます。
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なかなかいい感じの設備を発見。
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港湾で使用した機構の残骸だと思われます。
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今はもう使用しなくなった桟橋のようです。
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白浜港可動橋というプレートがありました。1972年7月完成とあります。
50年ものです。 -
残念ながら観光資源になるようなものではないようです。
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それではいよいよ川久ホテルに入ります。
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宿泊するわけではありませんが、1,2Fの美術館になっているエリアが入館料1000円で見学できます。
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1949年創業の「旅館川久」の2代目社長がバブルの勢いに乗って総工費400億円の巨費を投じて作り上げたホテルです。
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ホテルは1995年、建設からわずか4年で経営破綻。今は別の企業が買い取って営業しているようです。
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エントランスホールが宮殿みたいです。
直径1.6m、高さ7.4mの柱が全部で24本。左官職人久住章氏がドイツで拾得した「ショトックマルモ」技法で仕上げたもの。 -
天井は金箔で覆われています。フランスの人間国宝、ロベール・ゴアール氏によるもので、1200平米の天井に5センチ四方の金箔を手作業で貼ったそうです。
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床のローマンモザイクタイル。
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美しい螺旋階段。
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歴代のホテルスタッフの制服。
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なかなか前衛的です。
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隅々まで美が追求されています。
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色々な本で紹介されているようです。
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瑠璃瓦“老中黄”
中国北京の紫禁城で使われているのと同じもの。 -
骨董品も展示されています。
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ビザンチンモザイクの壁画。
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エレベーターも凝っています。
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2階の回廊が絵画ギャラリーになっていました。
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どこを切り取っても絵になります。
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入場料1000円は安いと思いました。
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螺旋階段を上から眺めます。
楕円の軌跡が美しい。 -
和室「斗酒千吟」。
川久が旅館だった頃に使用していたシャンデリアと、奥には舞妓を描いた中尾淳氏の日本画があります。 -
サラ・チュベルティ。
イタリアの画伯ジョルジオ・チェリベルティによって「愛と自由と平和」をテーマに描かれた天井画。
ここはすごく音が響く造りになっていました。話し声が反響して不思議な気分になります。 -
1Fのカフェを見下ろすことができます。
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床のモザイクを上から一望できます。
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色々面白いアングルを探しながら歩き回ります。
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螺旋階段を使って下に降りましょう。
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上から見下ろす。
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下から見上げる。
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パンフレットで確認したら見落とした場所がありました。もう一度上に上がります。
ベルナール・ピクテ作の波ガラス。白良浜をイメージしたらしい。 -
陶板の壁。
陶芸家、加藤元男製作。 -
扉はジャン・パロー氏の騙し絵になっています。
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バブル崩壊から30年近く立ちます。この時期に建てられた豪華な建物もそろそろ老朽化が始まっていることでしょう。
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今の日本の経済力では当時のままの姿で建物を保存していくのは難しいのではないでしょうか。今のうちに見ておく必要がありそうです。
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見ごたえのある建物でした。
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客室なども素晴らしいようですが、私にはとても宿泊できそうもありません。
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もう一度入り口にそびえ立つ塔のてっぺん、巨大なウサギ像を見上げて川久ホテルを後にします。
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ホテルを出ると現実に引き戻される感じがします。
白浜桟橋バス停から宿に帰ります。 -
白浜バスセンターから宿に戻る途中。
魚屋の前に何か吊るしてあります。 -
おそらくウツボの干物ではないかと思われます。
昔、和歌山を旅行した時にウツボ料理を食べた記憶があります。見た目に反してとても美味しい魚でした。 -
最近日本中に増殖しているカレー専門店。
夜に通ると中途半端なイルミネーションが光っていて、安っぽい風俗店みたいでした。つぶれた保養所を再利用したような建物で営業しています。 -
2日目も海鮮の鉄板焼きです。昨日の夕食時に肉に替えることもできると提案していただいたのですが、2日連続海鮮にしてもらいました。
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刺身は相変わらず土臭いような、鉄臭いような。血抜きがうまくできてないのかな。
でも大葉と一緒に食べたら気にならなくなりました。こうやって食べるのが正解なのかも。美味しく食べられました。
明日は旅行最終日、アドベンチャーワールドで1日過ごす予定です。
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旅行記グループ 2022年10月1日~3日 南紀白浜旅行
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