世界一有名な客船クイーンエリザベスに乗って地中海・スエズ運河・紅海・インド洋横断⑥エジプト・ルクソール

2022/10/08 - 2022/11/01

　世界のクルーズ海域をコツコツと分割し乗船してきて、一筆書きで世界一周を達成するのが長年の夢でした。残るはインド洋とスエズ運河と地中海を横断すれば世界一周を達成です。
今回はその目標を達成するために計画した念願のクルーズでした。

本編は初めて訪れるアフリカ大陸のエジプトです。
サファガ港からルクソール観光に行くバスツアーに参加しました。
サファガからルクソールまで120ｋｍも距離があるので、普通なら１泊ツアーの行程です。
通常クルーズ船は早朝に入港し、夕方に出港するのが一般的ですが、QEはサファガ港に午前6時に入港し、午後11時に出港。船会社のオプショナルツアーでは出港時間を遅くして日帰りで企画されたのはお見事でした。

エリア ルクソール(エジプト)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

船上から初めて間近に見るアフリカ大陸

エジプトの観光案内図

ルクソールはナイル川中流域に位置し、川を挟んで東岸と西岸に分かれています。

岸壁には20台以上の観光バスが待機。
参加料190ドル（約28,500円）と高額にもかかわらず、乗船客の半分以上の1,000名が参加したのには驚きました。
しかも往復８時間・トイレ休憩なしの定員満席のバスツアー。

五大陸の一つアフリカ大陸に初上陸の瞬間。
これで五大陸すべて上陸したことになります。

アフリカ大陸に着岸。
午前６時に集合して観光バスは午前７時に出発。
このため朝食はリド・ブッフェで午前５時から利用できました。

サファガ港から120ｋｍ離れたルクソールに行く観光バスがずらりと20台並んだ光景は圧巻でした。

定員50名満席でバスは出発。
トイレ付きバスと言えども狭苦しくコロナに感染しないか心配でした。

サファガ港から１０分も走るとこの荒涼とした景色。
アフリカ大陸に上陸したことを実感。
こんな景色がずっとなので途中トイレ休憩する所もなく3時間半以上バスに乗りっぱなし。

荒涼とした砂漠地帯をバスは走り、ケナの町に。

信号や道路標識もなく車の運転も皆荒っぽい。

ロバが荷物を引き、のどかな光景。
おとなしい従順な感じのロバが可愛らしい！

殺伐とした街並みで車も古くエジプトの貧しさが窺われます。

アフリカ大陸最長のナイル川をバスが渡っています。

ケナの町の群衆

クルナ村。
かつては沢山の村人が住んでいて観光客相手にお土産屋を売っていたそうですが、政府により少し離れた砂漠の地に作った新たな場所に強制移動させられてしまい、今は僅かな家が残るだけ。

サファガ港から4時間近くかかり、やっと王家の谷（Valley of the Kings)に到着。
王家の谷はエジプト、テーベ（現ルクソール）のナイル川西岸にある岩山の谷にある岩窟墓群です。
古代エジプトの新王国時代の王たちの墓が集中していることからこの名が名づけられ、24の王墓を含む64の墓が発見されています。

王家の谷 史跡・遺跡

広大な遺跡なのでこの電気自動車に乗って移動します。

観光バスで1,000名が訪れましたが、電気自動車で手際よく運行され観光客は楽でした。

周囲は岩山に囲まれ広大です。

ピラミッドに似た三角山。
世界中の古代遺跡の１/３がエジプトにあり、その２/３がルクソールとその周辺にあるらしい。

ルクソール遺跡の土産物屋に陳列されたガラベイヤと呼ばれる民族衣装。
金銀細工やランプ製品、出土品のレプリカが売っており興味深い。

王家の谷からルクソール神殿に向かう途中の車窓からの景色

メムノンの巨像（高さ２１ｍ）
紀元前１７００年頃に石灰岩の一枚岩で作られた座像。

メムノンの巨像 建造物

メムノンの巨象の駐車場の風景。

車窓から見たナイル川の遊覧船

ナイルパレスホテルに立ち寄り、ランチ

ナイルパレスホテルのロビー
こんなに素敵なホテルなら1泊してナイル川クルーズをしてみたかった。

ナイルパレスホテルで午後2時ごろから随分遅い時間のランチ

エジプト料理を食べたかったのですが、普通のビュッフェ料理で残念でした。

裏側はナイル川に面した立派な造りのホテルです。

古代エジプト王朝の新王国時代にテーベと呼ばれ、首都として栄えたルクソール。

カルナック神殿（Karnak Temple)
紀元前1300年頃に造られ始め、紀元前200年頃に完成した世界最大級の神殿を見学。

カルナック神殿 城・宮殿

太陽神が崇拝されていた古代エジプトでは、太陽は生と死、そして再生復活の象徴と考えられ、太陽が昇る東岸は「生者の町」、太陽が沈む西岸は「死者の町」とされ、東岸には神々を祀る神殿、西岸には墳墓が造られました。

スフィンクスが並んでお出迎え

パネジェム1世の巨像

前庭にあるタハルカのパピルス柱（高さ21m）

134本の柱が建てられた大列柱室（幅102m、奥行き53m）の様子は壮観です。

トトメス1世のオベリスク（左）とハトシェプストのオベリスク（右）

ラムセス3世神殿（正面入口）

古代エジプトは不思議に満ち神秘的。

カルナック神殿のスケールの大きさに圧倒されました。

続々と訪れる観光客もエジプトの歴史と文化に触れることが出来て満足そう。

このバスツアーで乗車したベンツ製の観光バスと運転手さん。
ルクソール観光を終えてこれから帰途につきます。

船に帰ってきたのは午後9時。
14時間に及ぶバスツアーから帰って来ました。
自分の人生史上で最も過酷なバスツアーでした。

QEとバスの明かりが美しい！

皆さんお疲れ様でした。

本編の次はオマーンのサラーラ観光に続きます。