2022/07/22 - 2022/07/31
253位(同エリア310件中)
Domiさん
暗い夜の国道を走って辿り着いたその先は!
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そんなわけで、霧多布岬までやってきた。霧多布というだけあって本来は霧が多いところらしいのだが今日は霧はなかった。が、もう夕方である。
ところで霧多布岬に向かって走っている最中、息子が「トイレ行きたい!」と言い出した。
慌てたが、何せ何もない道を走ってたので本気で困った。
そしたら看板にトイレマークが出ている建物があったので、確認もせずそこに入って車を停めて、入り口から中を覗き込んで大声で
「すいませーん、通りすがりの観光客なんですがー、子供にトイレを貸してもらえませんかー!」
と叫んだら貸してもらえた。子供の療育施設だった。優しい先生たちに感謝である。
さて、すったもんだの末ようやく霧多布岬に辿り着き、駐車場に車を停めて写真を撮った。先端には灯台もあり、その下の岩場にはアザラシも来るという絶景スポットだそうだが…着いた時間が遅すぎ。
この付近にはキャンプ場やコテージや温泉があり、テント泊のライダーさんたちがたくさんテントを張っていた。 -
こちらは霧多布岬近くの、琵琶瀬展望台からの風景である。
見えているのは霧多布湿原である。
北海道には湿原が多いらしい。
この霧多布湿原にも霧多布湿原センターという施設があり、琵琶瀬木道という道もあり、ネイチャーガイドによるツアーも企画されているということだった。
しかし。もう夜である。
そんな面白いところならもっと早く来られれば行けるのに。
というかそういうツアー全部行ってたら、何日あっても足りないかも。 -
というわけで厚岸の街に入ったときには、日はとっぷり暮れていた。ここで晩御飯を食べるつもりだったが、もうどこも開いてなさそう…
「道の駅がまだ開いてる!」
「道の駅 厚岸グルメパーク コンキリエ」という施設がまだかろうじて開いていた。
うっわ、ギリギリ。
とりあえず入ってみたら、牡蠣のレストランが開いていた。
夫氏は厚岸の牡蠣が食べたかったようだ、有名らしい。 -
本来もうちょっと早く着いていれば、息子が食べたいと言ってたウニをどこかで食べさせようと思ってたのだが予定が遅れてしまった。
「明日、釧路の市場でウニを絶対食べさせるから!」
そう約束して牡蠣レストランに入る。
一応ウニリゾット的な物もあったので頼んでみたが、息子のお気に召さなかったようだ。
そして大人は牡蠣を頼んだ…
暫くぶりに、最高に美味しい蒸し牡蠣を食べた。
ものっすごく美味しかった。
いやもう、これ食べられただけで厚岸に来た甲斐があった。
あ、別に息子も食べて良かったんだけどね、食べたがらないのよ、この大きいヤツ。
リゾットに入っていた小振りの牡蠣は美味しそうに食べていた。 -
それからは厚岸から釧路までの夜の国道をひた走った。
この辺り、最近北海道で話題になっているエゾヒグマ、コードネーム「OSO18」が出没しているエリアなのである。
「OSO18」と呼ばれるエゾヒグマは、足跡を調べてみたら足の幅が18cmあることから付けられた名前らしい。この辺りの牧場の牛を襲って食べている巨大エゾヒグマの個体である。
もう何十頭もの乳牛が襲われているのだ。
タウシュベツのネイチャーガイドの人も言ってたが、こういう家畜を襲うとか住宅地に現れるとかのクマの行動は人を避ける本来のクマとしての生態とかなり違うらしく、まあいってみたら「ちょっとおかしい」クマなので対応が難しいらしい。
「ああいうのはちょっとわかりません。予測もできません。だからものすごく怖いです。」とネイチャーガイドさんは言っていた。
なので、夫氏はできたら明るいうちに宿泊地釧路に着きたかったのである。
どう考えても無理なスケジュールであったが。
「こんなに交通量の多い国道にクマなんて出てこないよ。」
「そんなのわからないし!夜だし怖いし!だから明るいうちに着きたかったのにー!」
まあかなりの交通量だったので、それほど私は気にしなかった。
そしてボツボツ走っていれば、いつかは目的地に着くものなのである。
辿り着いた釧路の街は、あちこちライトアップされていてとても綺麗だった。
長い1日だった。 -
朝撮った写真になってしまったが今日のお宿はここ、釧路の街中にあるゲストハウス「Proof Point」である。「OSO18」がウロウロしているエリアでキャンピングカーとはいえ建物の外で寝たくなかった夫氏が手配したゲストハウスである。
ゲストハウスなので、シャワートイレ共同、男女別相部屋らしいのだが、ここには家族部屋がある。なので、家族三人で一部屋使えるので問題なく宿泊できるのである。
シャワー、トイレ、洗面台、コインランドリーがあるエリアが家族部屋のすぐ隣で、そういう意味ではほとんど不自由を感じなかった。
そして隣がそういうエリアにも関わらず、別にうるさくもなかった。
ただし、室内では飲食禁止(ペットボトルの水やお茶程度はOK)なので、飲食は談話室でしてくださいとのことであった。 -
ここが談話室である。プロジェクターテレビがあって、夜は映画を流しながら若者たちが集っておしゃべりしていた。我々家族もここでお茶しながら、息子が大好きなフルーツゼリーを食べたりして寝るまでの時間をのんびり過ごしたのであった。
こういう宿ならもうそれでいいような気がしてきた。
ホテルじゃなくてもねえ。別に何も困らないし。というか自由度が高くて便利だわ。近くにコンビニもあるし。
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