2022/07/22 - 2022/07/31
1107位(同エリア1665件中)
Domiさん
北の大地に降り立った南国家族を待っていたものとは!(答え:レンタカー屋さんのお迎えバン)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ Peach
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
壊れたキャリーケースの車輪にてんやわんやしながらようやく新千歳空港を出ると、レンタカーショップのお迎えバンがやってきた。
今回お世話になったのは、フジカーズジャパンというレンタカーショップである。夫氏がこのショップに決めたポイントは、キャンピングカーのレンタルだけでなく、親会社がキャンピングカーの製造販売をしているからということであった。そういうところのキャンピングカーなら、整備とか安全設備とかがちゃんとしているだろうという理由である。
夫氏が仕入れた知識を披露してくれたが、キャンピングカーは大きく分けて、トラックベースのキャブコンと呼ばれるタイプと、バンベースのバンコンと呼ばれるタイプがあるらしい。キャブコンの方が室内が広いが、何せトラックベースである。トラックの運転に慣れていないと取り回しが大変そうであった。
バンコンと呼ばれるタイプは、商業用のバンを改造したキャンピングカーのようで、主にハイエースベースで作られているようだ。日頃セレナを運転している夫氏にとって、そこまで運転に気を使わなくていいのが魅力であった。
まあキャンピングカーを借りると言っても、車内で料理とかするつもりはないし、あくまで親子三人が快適に寝ることができればいいわけで、簡単に言えば設営と撤収が要らないテントになってくれればいいのである。そう考えると車種は自然にバンコンに絞られた。
というわけで、キャンピングカーとご対面。やっぱり大きいわ。夫氏はレンタカーショップのスタッフさんにキャンピングカーの使い方を念入りにレクチャーされていた。比較的短時間なのに、よく覚えられたなあ夫氏。シートアレンジの方法とか、私には最後までわからなかった。
車内は木目と白を基調としたオシャレな感じだが、こんな感じだったのは乗り込むまで。
我々が乗り込む時には後ろはびっちりと送った荷物で埋まり、その上、
「…寝具って…布団なんだ…。」
そう、レンタカーショップが貸してくれる寝具とは、敷布団、掛け布団、枕、毛布のセットであった。もちろん三組。
それを、貨物仕様にした後部に積み上げると、後部はさながら民宿の押し入れのような様相を呈した。
布団セットはめっちゃくちゃ嵩張ったが、正直寝心地は大変よかった。
しかし、我々は、思った。
「…次に乗るときは、エアマットと寝袋を持参しよう…。」
いや、敷布団は正直有りなんだけどね、寝心地最高だしね。でも掛け布団は要らないかなー、嵩張りすぎ。そして夏の北海道の車中泊に毛布は不要だと思われる。
そして送った荷物を全部積み込んだキャンピングカーは、それでなくても重いのに、さらに重くなった。頑張れエンジン! -
レンタカーショップを出るまでに相当の時間を要した。
手続きはすぐ済んだが、その後レクチャーを受け、シートアレンジを変更して荷物を積み込み、夫氏がわざわざ持参したドライブレコーダーとレーダー探知機を取り付け、ETCカードをセットし、長距離ドライブに飽きるであろう息子のために後部座席でニンテンドースイッチが楽しめるようにモニターを取り付け、座席周りに積み込む荷物を整理し、行き先をiPadやiPhoneでナビできるような器具を取り付け…。
そうこうしているうちに、時間は2時間近く経過していた。
レンタカーショップの人たちは、いつまで停まってるんだろうと思っていたかもしれない。
ようやく出発したのは、14時近かった。
「…これからどちらに?」
夫氏にコースを一任していたため、行き先すら覚えていない私であった。
「まずは高速に乗ります。」
「へい。」
「そして富良野に行きます。」
「了解。」
今回の旅程では、お昼ご飯は一切考慮されていなかったので、昼はほとんど車内で買い食いとなった。記念すべき北海道初日のお昼ご飯(おやつの時間だったが)は、トイレ休憩で立ち寄ったサービスエリアの揚げいもであった。
揚げいもとは、ソーセージの代わりにジャガイモが入っているアメリカンドッグみたいな食べ物であった。今回の旅行で、軽食として何回か食べたが、美味しかった。
富良野に行く最寄りの占冠IC降りたあたりで、息子がトイレと言い出したので急遽、富良野チーズ工房に立ち寄ることにした。 -
予定にもないのに立ち寄った割には、とても面白いところだった。この牛の人形で、コロナ前は乳搾り体験ができたらしい。やってみたかった。
2階にとても雰囲気のいい休憩所があり、そこからの眺めもしっとりと落ち着いたいい景色だった。
そして、試食のチーズを何種類か食べた息子が言った。
「これめっちゃ美味しい!これ買おう!!!」
そのチーズは富良野チーズ工房オリジナル、ワインチェダーチーズ(富良野ワインで香りと風味をつけた、ワインの色でマーブルな感じになっているお洒落なチーズ)であった。
ワインチーズ…君の将来が心配というか、まあでも私と同じ味覚だよね…。
私もチーズが大好きなので、つい色々購入する。しかしこのワインチーズ、ホント美味しいんだよね…ネットでお取り寄せしようかな…
そんな感じで、北海道に着いてすぐに欲望のまま食材を買う私。今後が懸念されたが、懸念した通りになるのである。 -
チーズ工房を出て(ピザが買える時間が終わっていたことに、息子はとてもがっかりしていた)、本来の目的地である富田ファームに向かった。
全然知らなかったがとても有名な観光地らしい。何がそんなに有名なのかというと、ラベンダー畑がすごいんだそうだ。
ラベンダー畑なら近場でくじゅう花公園でも見られるよ…とは言っちゃいかんな、うん。
なんでもラベンダー畑がすごいけど、そのラベンダー最盛時期に行き当たるのはとても難しいらしい。まあね、毎年天候も変わるだろうし。
「今日は週末だから、観光客でいっぱいかも!そして、メロンとかも売ってるんだよ~!」
と夫氏はテンション高く言っていたが、しかし時間が時間である。キャンピングカー騒動と千歳ー富良野間移動とチーズ工房を経て、もう夕方である。
行ってみると観光客は確かにいたし、駐車場もそれなりにまだ車が停まっていたが、いっぱいというほどのことはなかった。やはり時間が遅かった。
そして、ラベンダーは満開であった!確かにこの規模のラベンダー畑が満開というのは迫力満点である。綺麗だなー。
今回、息子にはコンパクトデジカメを持たせてみた。以前我々が使っていたものだが、写真撮影のメイン機がiPhoneになってしまい、死蔵されていたものを甦らせたのだ。使えてよかった。
息子もそのカメラで花を撮りまくっていた。久しぶりの旅行、いろんな方法で楽しんでほしい親心である。 -
富田ファームはラベンダーだけではなく、他の花も綺麗に一直線に植えてあって、そんな花々で縞々模様になっていた。なんか、北海道とか富良野を紹介するページの表紙に必ず写っているような光景なのである。
そして、大変広大であった。初日から歩き回る羽目になった。まあ綺麗だからいいけどさ。
お土産物屋さんで、息子がラベンダー石鹸を欲しがったので買った。透明紫色で宝石のように綺麗な石鹸である。アメジスト好きの息子のツボにはまったようだ。
そしてラベンダーソフトは…すまん、私はどうしてもラベンダーの香りが食べ物の香りとは思えなくて…積極的には食べたくないんで、パス。 -
てくてく歩いて景色を眺めて写真を撮る。写真を撮ったり、動画を撮ったりと大忙しの夫氏はあちこち行ってしまい、まあ春から企画してきて、若い頃の思い出をなぞっている部分もありそうだし、好きにさせておくかーと放っておく。
息子も一生懸命写真を撮っている。お花が好きなおばあちゃんに見せるという。泣かせるぜ…でもおばあちゃん、確かまだ写真見せてもらってないぜ…君、そんなこと言いながら写真撮ったこと、忘れてるよね…。 -
「上の方にもっと綺麗なところがあるから!」
えー。結構歩いたんですけど。もう疲れてきたんですけど。夕方だしお腹も空いたんですけど。まーだ行くの?ちゃんとラベンダーも温室も見たじゃん。
「ガイドブックとかの表紙の写真の場所があるの!そこだけは絶対に見なくちゃ!!」
そう、夫氏は観光オヤジ。有名な観光地は全部網羅しないと気が済まないタイプである。もーしょがないな、言い出したら聞かないんだから。
そしてえっちらおっちら上まで登ったら…
まあ、うん。納得はしたかな。そういや、子供が生まれる前は一眼レフ抱えてフォトジェニックな場所を探して歩き回ったっけな。
息子が生まれてから息子の写真撮るのに夢中で、風景写真とかそういや撮ってなかったなあ。
たまにはこういう写真撮るのも悪くないな。まあ、息子の写真は別に撮ればいいんだしね。
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