2012/08/04 - 2012/08/12
101位(同エリア124件中)
酒山軍史さん
酒、山、歴史・史跡巡り等々が好きな平凡でちょっと変わった日本人の旅です。多くの方には理解も共感も得られません。ごく一部の需要向けに紹介するものです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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駅構内でうとうと仮眠。外が明るくなり、ミュンヘン行き始発まで時間があったのでザルツブルク市街を散策。
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サウンド・オブ・ミュージックに登場した「馬洗い場」。昼来ると交通の往来が多くなかなかいい写真が撮れませんが、朝5時頃は気にするものはありません。
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「モーツァルトの生家」。この辺りは変わってないなぁ~。
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モーツァルト広場まで来ました。ここで折り返します。
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ミラベル庭園は開いてました。この時間帯、誰もいません。庭は流石によく手入れされています。ホーエンザルツブルク城との位置関係もいい感じです。なお、今日の目的地は概ね城を見通した先、約20kmの位置にあります。
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駅に戻ってミュンヘン行きの始発に乗車。日本で航空券予約後、レンタカー(特にオートマ)取り扱い数の少ないザルツブルク空港で借りるとべらぼうに高いことがわかったため、手間暇はかかりますが、割安で借りられるミュンヘンまでピストンする旅程に。鉄道代はユーレイルパスの使用日に余裕があり実質無料なので、数万円の節約。
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ミュンヘンまでのピストン、これも面倒と言えば面倒ですが、費用対効果上の選択です。久しぶりの車窓からの風景に癒されます。
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ミュンヘン空港へ到着。
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さて、レンタカーを借り、復路、アウトバーンを南下します。久しぶりのアウトバーンをドイツ語のナビに誘導されながら時速130km位でモタモタで走っていると、後から一瞬で抜かれていきます。
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2時間余りで本日の目的地・宿泊地ベルヒテスガーデンに到着。ちなみに今回借りたのはメルセデスベンツEクラス。以前借りたベンツCクラス・オートマが運転しやすかったので今回も予約したところ、準備されたのはEクラス。レンタカー会社のお兄さん「Cクラスが準備できなかったので、格上のEクラスを準備しました。値段は据え置き。お客さんラッキー。(ニコッ)」いや~、そーでもないんだけど。Eクラス、デカくて狭い道走りにくいし、燃費悪いし、俺一人だし。と思いましたが、面倒なのでまあいいか。
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さて、2泊するホテル「Zum Türken」です。とある筋では有名なホテルです。「いつか泊まってみたい」との数年来の思いが叶いました。
※2022年現在、数年前から営業をやめている模様。どうも売りに出され、所有者が変わるようです。 -
ごつい扉を開けて中に入ります。少し奥まで入ると、高齢のおばあさん(もしかしてオーナー?)がチェックインの応対をしてくれました。「夜は従業員がいないので、出入りする場合、入口の戸締りをしっかりするように」との説明があり、入口の鍵を渡されました。夜は従業員いないって、それ大丈夫?!
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私が泊まったのは2階の7号室、シングル、トイレ・シャワー共同、バルコニー付、朝食・税込みで一泊61ユーロ程。簡素な部屋ですが、何分歴史のあるホテルですから十分満足です。贅沢を求めてここに来たわけではありませんので。
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簡素で清潔な部屋でした。今日から2泊。
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別角度からの様子
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バルコニーからの景色、ぜひ生で見たかった景色です。
この建物はオーバーザルツベルク地区にあり、アドルフ・ヒトラーが当初は別荘、晩年は総統本営的に使用した山荘「ベルクホーフ」の裏手に建つ建物で、当時は接収されSS兵舎として使用されました。
戦争末期の空爆で全壊しましたが、元々の所有者の娘が元の形で再建し、以後、ホテルとして存続。歴史的・政治的な影響もあり、使用の適否を巡って州政府と所有者の間で争いが最近まで続いてきたとされています。他の施設同様に取り壊しや営業停止になる前に、一度泊まってみたいと考えていました。
なお、ヒトラーの山荘自体は、空爆と州政府による取り壊しにより、今では殆ど痕跡はありません。写真中央の林が当時建物があった位置になります。 -
【参考】1930年代後半の状況。右が「ベルクホーフ」。
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ホテル下の林道を抜けて降りていくと、ゴルフ場があります。その先の景色はWW2当時と変わっていません。
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ゴルフ場の向こう側から振り返った写真です。中央左側にある白い建物は宿泊ホテルの屋根。ヒトラーの山荘があったのは写真中央付近です。木に覆われ、何もなかったようになっています。
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【参考】1930年代後半の状況。女性はエバ・ブラウン
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目を右へ転じるとケールシュタイン山、稜線の突端にはヒトラーの別の別荘「ケールシュタインハウス」、別名「イーグルズ・ネスト(鷲の巣)」が見えます。現在ではベルヒテスガーデンの代表的な観光地です。
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ゴルフ場の奥の林道をさらに進みます。
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目的地に到着。何の変哲もない景色ですが、こちらも「とある筋」には有名な場所です。ヒトラーがベルヒテスガーデン滞在中、日課的に散歩先にしていたムースラナーコップという丘で、当時、小さな休憩所「ティーハウス」も建てられました。ヒトラーが側近を連れてここを訪問した時の写真が数多く残っています。
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【参考】ヒトラー(右)と副官
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柵と椅子は当時のものではありませんが、その形・場所はほぼ同じで、当時の雰囲気が感じられます。
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北の方向、山と山の間の先に何か見えます。
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奥に写る白い建物は、早朝見たホーエンザルツブルク城の南側(反対側)になります。
ヒトラーはオーストリア生まれ。ドイツがオーストリアを併合する前からこの地を訪れ、ドイツからオーストリアを眺めていたということです。
そして、実はここからホーエンザルツブルク城を見通した先約70kmの位置にブラウナウ・アム・インという小さな町があります。ヒトラーの生誕の地です。ということで、ここから見えるオーストリアの空は、ヒトラーの生まれ故郷の空ということです。
オーストリアを併合するよりも前から頻繁にここを訪れ、オーストリア、故郷の空を見て何を思ったのか。そんな感慨にふけりながら、しばらく同じ景色を眺めました。 -
崖の反対側の様子。小山の付近に建物がありました。ティーハウス自体は1937年に建てられ無傷でしたが、1952年に州政府が取り壊し、2006年に完全に整地されました。私は約20年前、約10年前にもベルヒテスガーデン来ましたが、当時は情報が少なく気づきませんでした。整地される前の状態、見たかったなぁ・・・。
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ホテルに戻ってきました。
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山荘跡地に行きます。写真に見える小道は、当時の山荘正面の私道ではありません。メインの私道は小道右下のボサの中にあり、大半が埋め立てられました。
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山荘跡地です。この付近は当時テラスがあった場所ですが、大きな木が乱立し、時間の経過を感じさせます。
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当時、ヒトラーの山荘があったことを説明する説明板です。
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ここは山荘の有名なパノラマ・ウィンドウがあった付近です。眺望は当時と変わりません。山荘のこの位置で、軍首脳部と共に作戦が練り上げられました。
ここに来るのは3度目ですが、今回は海外のネット情報を元に詳しく現地の位置関係を調べているので、細部入念に踏査します。
(ちなみに、奥に見える岩山はウンタースベルク山といい、「サウンド・オブ・ミュージック」のオープニングで、マリアと白樺林間シーンの背景に映っている山です。) -
【参考】当時のパノラマ・ウィンドウの景色
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私道から建物入口へ至る階段の基礎と思われます。これらの痕跡を元に、あの時誰がどこに立っていたか。iPadで当時の映像や写真を確認しながらうろうろ歩き回ります。関心のない人にはどうでもいいことです。
ちなみに、私のような者はどこの国にも一定数いるようで、イタリアから同じ目的で初めて来たという青年がいたので色々教えてあげると、興奮した状態で大感謝されました。同伴の彼女は死んだ目になってましたが。 -
参考までに、当時のオーバーザルツベルク地区の概要図です。中央下が山荘で、その左上(SSWACHE)が今回の宿泊ホテルです。
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山荘跡地の踏査を終え、ベルヒテスガーデン市街中心部へ。遠くにベルヒテスガーデンのシンボル、ヴァッツマン山が見えます。
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約10年前の春に来た時に立ち寄ったレストラン。シュパーゲル(白アスパラガス)のサラダが旬で、大変美味しかったのが懐かしい。それ以来、日本に帰っても、春にシュパーゲルを必ず食べるシュパーゲル教が始まりました。
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ベルヒテスガーデン駅前から見えるヴァッツマン山。いつか登ろうと考えてます。
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ホテルに戻ってきました。夕暮れの景色もいいものです。
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さて今夜の夕食です。ビールの銘柄はフランチスカーナ・ヴァイツェンと、ベルヒテスガーデンの地ビール ベルヒテスガーデナー・ヘル。駅のキオスクで買ったので高めですが、それぞれ2ユーロしませんでした。安い!(1ユーロ=100円時)
あとはツマミにポテチです。欧州に来ると、外食が高いのと面倒くさいので、一人旅ではちょっと変わった食事が続く私です。
念願のホテルからの景色を見つつ、ゆっくり地ビールを堪能。これでも至福の時でした。 -
ふと見上げると、雲の切れ間からさす光が神々しい感じ。ワグナーの「ニーベルングの指輪」が聞こえてきそうです。一人で勝手に盛り上がり就寝。
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