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2021年8月30日(月)昼の12時過ぎ、千苅ダムから武田尾に移動。JR福知山線の武田尾駅は千苅ダム最寄りの道場駅から一駅大阪寄りの駅。1899年(明治32年)に阪鶴鉄道が有馬口(現生瀬)から三田に延伸した際に開業。1907年(明治40年)に阪鶴鉄道が国有化され、さらに1912年(明治45年)に福知山線と改称されこの駅もその所属となった。<br /><br />1986年に福知山線の新線切替に伴って、武庫川沿い約400m下流にあった駅が現在位置に移設され、その翌年にJR西日本に移管された。2面2線の相対式ホームを持つ高架駅で、現在の駅舎の北側は馳渡山の山麓に位置しており、プラットホームは武庫川の直上に架けられた橋梁と、福知山方向に有るトンネル内に跨っている(下の写真1)。<br /><br />武田尾駅は駅の上流約400mにある関西の奥座敷とも称される武田尾温泉の最寄り駅。武田尾温泉は江戸初期の1641年に、豊臣方の落ち武者であった武田尾直蔵が発見した湯と伝えられており、地名も彼の姓から来ている。<br /><br />10年前(2012年)には武庫川を挟んで4軒の温泉旅館があったが、現在(2022年8月)は宿泊可能1軒、日帰り温泉および昼食のみ可が1軒となっている。川の左岸(北側)は宝塚市で、対岸は西宮市で、武田尾駅も宝塚市にある。<br /><br />駅を出て、武庫川左岸、宝塚市側を下流に向けて歩き始める。宝塚市は宝塚歌劇団の本拠地である宝塚大劇場がある阪急やJRの宝塚駅近辺のイメージが強いが、実際には北側に細長く伸びており、武田尾は南北のちょうど真ん中辺りの西端に位置する。1955年に編入されるまでは現在の宝塚市の北半分を占める川辺郡西谷村の南西端が武田尾だった。<br /><br />宝塚市は100平方㎞強の広さがあるが、広い兵庫県では41市町村中26位と大きくない。人口は約22万人強で、こちらは兵庫県では7番目に多い。4世紀から7世紀に掛けて造られた古墳も多く残り、宝塚の名はその古墳の名称から定着したとされるが、どの古墳かは特定されていない。1951年に宝塚町が成立し、1954年に宝塚市が誕生した。<br /><br />歩き出すとすぐにさっき行って来た千苅ダムから西宮の上ヶ原浄水場までの15㎞を結んでいる神戸水道(千苅導水路)の第一水道橋がある。1917年(大正6年)に造られたもの。千苅ダムから山を潜って来た導管が道路の上を渡り、一段低くなって武庫川を渡り、再び山の中に消える。なお、神戸水道の完成は1921年(大正10年)。<br /><br />導水管を抜けて進むと温泉橋がある。1934年(昭和9年)に架橋された橋で、上述した武田尾温泉への入口だった。この橋の北側(武庫川左岸)にかつての武田尾駅があり、温泉を訪れる客は下車した後、ここで橋を渡ってから上流の温泉に向かっていた。<br /><br />行ってないが、現在の武田尾駅の上流、武田尾温泉の手前に武田尾橋と云う温泉のシンボルにもなっている赤い吊り橋があり、現在は駅からそのまま上流に向かい、草山トンネルの中にある分岐で左折してそれぞれの旅館に向かえるが、新線切替までは左岸は福知山線の旧線しか走ってなく、人が通ることは出来なかった。<br /><br />武田尾橋は現在の橋は1960年に架けられたものが2004年10月の台風23号で流失し、その後2006年に架け替えられたものだが、右岸西宮側から左岸宝塚側の旅館に向かうための橋だった。この台風23号って、京都北部の由良川も氾濫し、観光バスの屋根で多くの乗客が一夜を明かしたことがあった台風で、覚えてるわ。<br /><br />草山トンネルの中の分岐は新線切替後に新しく造られたもので、元々このトンネルを旧線が走り、宝塚側の旅館の裏をそのまま抜けて武庫川を渡っていた。このため、県道327号線は切畑から武庫川沿いに出て、上流に向かうと温泉橋と武田尾橋の間だけ右岸を走ると云う不思議なルートになっている。<br /><br />温泉橋を過ぎると道が二股に分かれ、間に駐車場が続く。市立の駐車場で駅を利用する方の為に造られたものと思うが、空いていればハイカーも利用でき、予約もできるそうだ(下の写真2)。<br /><br />橋から徒歩5分も掛からないうちに武庫川に流れ込む僧川に突き当たる(下の写真3)。僧と書いて「ぼうさん」と読む。合流点から4㎞ほど北東の宝塚西谷の切畑集落辺りから流れている川で、上流の検見山の西の谷(今は兵庫県道33号線塩瀬宝塚線が走る)は中山寺奥の院に近く、僧侶たちが奥の院からこの道を辿って僧川沿いを行き来したことから名付けられたのではないかとの説があるが、真偽は不明。<br /><br />僧川に小さな武田尾稲荷神社があり、公衆トイレが隣にあるので、ハイキングに向かう人は利用していた方がいいかも(下の写真4)。トイレと道を挟んである畑熊商店はジビエ料理・郷土料理が有名だそうで、弁当持参で行ってたのが失敗だったな・・・ なお、この辺りも2004年10月の台風23号で氾濫して全てが流された一帯で、その後に復旧されたそうだ。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.8054273727975914&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />車が通れる道は僧川沿いに北に向かい、ここからいよいよ福知山線廃線跡武庫川渓谷ハイキング道に進むが、続く

兵庫 宝塚 武田尾(Takeidao,Takarazuka,Hyogo,JP)

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2021/08/30 - 2021/08/30

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旅行記グループ 福知山線廃線跡

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年8月30日(月)昼の12時過ぎ、千苅ダムから武田尾に移動。JR福知山線の武田尾駅は千苅ダム最寄りの道場駅から一駅大阪寄りの駅。1899年(明治32年)に阪鶴鉄道が有馬口(現生瀬)から三田に延伸した際に開業。1907年(明治40年)に阪鶴鉄道が国有化され、さらに1912年(明治45年)に福知山線と改称されこの駅もその所属となった。

1986年に福知山線の新線切替に伴って、武庫川沿い約400m下流にあった駅が現在位置に移設され、その翌年にJR西日本に移管された。2面2線の相対式ホームを持つ高架駅で、現在の駅舎の北側は馳渡山の山麓に位置しており、プラットホームは武庫川の直上に架けられた橋梁と、福知山方向に有るトンネル内に跨っている(下の写真1)。

武田尾駅は駅の上流約400mにある関西の奥座敷とも称される武田尾温泉の最寄り駅。武田尾温泉は江戸初期の1641年に、豊臣方の落ち武者であった武田尾直蔵が発見した湯と伝えられており、地名も彼の姓から来ている。

10年前(2012年)には武庫川を挟んで4軒の温泉旅館があったが、現在(2022年8月)は宿泊可能1軒、日帰り温泉および昼食のみ可が1軒となっている。川の左岸(北側)は宝塚市で、対岸は西宮市で、武田尾駅も宝塚市にある。

駅を出て、武庫川左岸、宝塚市側を下流に向けて歩き始める。宝塚市は宝塚歌劇団の本拠地である宝塚大劇場がある阪急やJRの宝塚駅近辺のイメージが強いが、実際には北側に細長く伸びており、武田尾は南北のちょうど真ん中辺りの西端に位置する。1955年に編入されるまでは現在の宝塚市の北半分を占める川辺郡西谷村の南西端が武田尾だった。

宝塚市は100平方㎞強の広さがあるが、広い兵庫県では41市町村中26位と大きくない。人口は約22万人強で、こちらは兵庫県では7番目に多い。4世紀から7世紀に掛けて造られた古墳も多く残り、宝塚の名はその古墳の名称から定着したとされるが、どの古墳かは特定されていない。1951年に宝塚町が成立し、1954年に宝塚市が誕生した。

歩き出すとすぐにさっき行って来た千苅ダムから西宮の上ヶ原浄水場までの15㎞を結んでいる神戸水道(千苅導水路)の第一水道橋がある。1917年(大正6年)に造られたもの。千苅ダムから山を潜って来た導管が道路の上を渡り、一段低くなって武庫川を渡り、再び山の中に消える。なお、神戸水道の完成は1921年(大正10年)。

導水管を抜けて進むと温泉橋がある。1934年(昭和9年)に架橋された橋で、上述した武田尾温泉への入口だった。この橋の北側(武庫川左岸)にかつての武田尾駅があり、温泉を訪れる客は下車した後、ここで橋を渡ってから上流の温泉に向かっていた。

行ってないが、現在の武田尾駅の上流、武田尾温泉の手前に武田尾橋と云う温泉のシンボルにもなっている赤い吊り橋があり、現在は駅からそのまま上流に向かい、草山トンネルの中にある分岐で左折してそれぞれの旅館に向かえるが、新線切替までは左岸は福知山線の旧線しか走ってなく、人が通ることは出来なかった。

武田尾橋は現在の橋は1960年に架けられたものが2004年10月の台風23号で流失し、その後2006年に架け替えられたものだが、右岸西宮側から左岸宝塚側の旅館に向かうための橋だった。この台風23号って、京都北部の由良川も氾濫し、観光バスの屋根で多くの乗客が一夜を明かしたことがあった台風で、覚えてるわ。

草山トンネルの中の分岐は新線切替後に新しく造られたもので、元々このトンネルを旧線が走り、宝塚側の旅館の裏をそのまま抜けて武庫川を渡っていた。このため、県道327号線は切畑から武庫川沿いに出て、上流に向かうと温泉橋と武田尾橋の間だけ右岸を走ると云う不思議なルートになっている。

温泉橋を過ぎると道が二股に分かれ、間に駐車場が続く。市立の駐車場で駅を利用する方の為に造られたものと思うが、空いていればハイカーも利用でき、予約もできるそうだ(下の写真2)。

橋から徒歩5分も掛からないうちに武庫川に流れ込む僧川に突き当たる(下の写真3)。僧と書いて「ぼうさん」と読む。合流点から4㎞ほど北東の宝塚西谷の切畑集落辺りから流れている川で、上流の検見山の西の谷(今は兵庫県道33号線塩瀬宝塚線が走る)は中山寺奥の院に近く、僧侶たちが奥の院からこの道を辿って僧川沿いを行き来したことから名付けられたのではないかとの説があるが、真偽は不明。

僧川に小さな武田尾稲荷神社があり、公衆トイレが隣にあるので、ハイキングに向かう人は利用していた方がいいかも(下の写真4)。トイレと道を挟んである畑熊商店はジビエ料理・郷土料理が有名だそうで、弁当持参で行ってたのが失敗だったな・・・ なお、この辺りも2004年10月の台風23号で氾濫して全てが流された一帯で、その後に復旧されたそうだ。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.8054273727975914&type=1&l=223fe1adec


車が通れる道は僧川沿いに北に向かい、ここからいよいよ福知山線廃線跡武庫川渓谷ハイキング道に進むが、続く

  • 写真1 武田尾駅プラットフォーム

    写真1 武田尾駅プラットフォーム

  • 写真2 宝塚市立武田尾駅前駐車場

    写真2 宝塚市立武田尾駅前駐車場

  • 写真3 僧川 武庫川合流点

    写真3 僧川 武庫川合流点

  • 写真4 武田尾 武庫川渓谷入口

    写真4 武田尾 武庫川渓谷入口

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