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さて、夫氏曰く今回の旅のメインらしい場所に行くのである。

キャンピングカーで爆走!北海道家族旅行 その7

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2022/07/22 - 2022/07/31

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Domi

Domiさん

さて、夫氏曰く今回の旅のメインらしい場所に行くのである。

  • 層雲閣の朝。夫氏は焦っていた。<br />本日、約束の時間までに某所に着かなければ、ツアーに参加できないと言うのだ。<br />やや急かし気味に出発する我々。<br /><br />なのに「ここは見ておかないと!」と言い出すのも夫氏。<br />急いでるんじゃないのかい?<br />どうしても観光スポットは押さえないと気が済まないらしい。

    層雲閣の朝。夫氏は焦っていた。
    本日、約束の時間までに某所に着かなければ、ツアーに参加できないと言うのだ。
    やや急かし気味に出発する我々。

    なのに「ここは見ておかないと!」と言い出すのも夫氏。
    急いでるんじゃないのかい?
    どうしても観光スポットは押さえないと気が済まないらしい。

  • ここは三国峠という絶景スポットらしい。下に見えるのは大樹海。<br />北海道の自然はスケールがデカい。本当にそう思った。<br /><br />本日は比較的快晴。夫氏の執念が雲を蹴散らしたようであった。

    ここは三国峠という絶景スポットらしい。下に見えるのは大樹海。
    北海道の自然はスケールがデカい。本当にそう思った。

    本日は比較的快晴。夫氏の執念が雲を蹴散らしたようであった。

  • 結構な山道を結構なスピードで走ってようやく着いたのはここ。<br />上士幌町というところにある「ひがし大雪自然ガイドセンター」というところである。<br /><br />ギリッギリ定刻に遅れてしまったので、急いで駐車場に車を停めると、中に入って長靴のサイズを合わせて履き替える。<br />足元が悪いので、長靴の方がいいですよーとのこと。<br />どうやらトレッキング?トレッキングなの?<br />ここまで来ておきながら、まだどういった場所に行くのかわかっていない私であった。

    結構な山道を結構なスピードで走ってようやく着いたのはここ。
    上士幌町というところにある「ひがし大雪自然ガイドセンター」というところである。

    ギリッギリ定刻に遅れてしまったので、急いで駐車場に車を停めると、中に入って長靴のサイズを合わせて履き替える。
    足元が悪いので、長靴の方がいいですよーとのこと。
    どうやらトレッキング?トレッキングなの?
    ここまで来ておきながら、まだどういった場所に行くのかわかっていない私であった。

  • 長靴に履き替えたら、ネイチャーガイドの精悍なお兄さんが車を運転して、林道の入り口まで連れて行ってくれた。<br /><br />「ここ、熊が出そうですよね。」<br />「出ますよー、月に2回ぐらいは見ますねー。」<br /><br />こともなげにおっしゃるお兄さん。<br />北海道に来てから熊怖い熊怖いと騒いではいたが、ここに来てグッと身近な危険として現れてきた感じである。<br /><br />「向こうも人間に会いたくはないんですから、集団で音を出していれば、普通は遭遇しませんよー。」<br /><br />というわけで、ネイチャーツアーの一団で目的地を目指して歩き出した。<br />といっても正直距離は大したことない。目的地まで徒歩30分もかかってないと思われる。

    長靴に履き替えたら、ネイチャーガイドの精悍なお兄さんが車を運転して、林道の入り口まで連れて行ってくれた。

    「ここ、熊が出そうですよね。」
    「出ますよー、月に2回ぐらいは見ますねー。」

    こともなげにおっしゃるお兄さん。
    北海道に来てから熊怖い熊怖いと騒いではいたが、ここに来てグッと身近な危険として現れてきた感じである。

    「向こうも人間に会いたくはないんですから、集団で音を出していれば、普通は遭遇しませんよー。」

    というわけで、ネイチャーツアーの一団で目的地を目指して歩き出した。
    といっても正直距離は大したことない。目的地まで徒歩30分もかかってないと思われる。

  • 急に原生林が終わって、景色が開けた。<br />うわ。湖だ。橋だ。これか。<br /><br />ここは糠平湖という人工湖だそうだ。<br />そしてこの沈みかかっている橋がタウシュベツ川橋梁というそうだ。<br />知る人ぞ知る観光スポットらしい。<br /><br />ただし、熊が出る原生林を歩かないと来られないところなので、できればネイチャーガイド付きツアーで来た方がいい場所らしい。夫氏はこれが見たくて見たくてツアーを早々に申し込んでいたようだ。<br /><br />人工湖の水位は雨量等によって変動するため、完全に水没して見られない時もあるそうだ。夫氏はこのツアーに来る前、毎日ハラハラしながらライブカメラで水位を見守っていた。今回はギリギリだった。<br />

    急に原生林が終わって、景色が開けた。
    うわ。湖だ。橋だ。これか。

    ここは糠平湖という人工湖だそうだ。
    そしてこの沈みかかっている橋がタウシュベツ川橋梁というそうだ。
    知る人ぞ知る観光スポットらしい。

    ただし、熊が出る原生林を歩かないと来られないところなので、できればネイチャーガイド付きツアーで来た方がいい場所らしい。夫氏はこれが見たくて見たくてツアーを早々に申し込んでいたようだ。

    人工湖の水位は雨量等によって変動するため、完全に水没して見られない時もあるそうだ。夫氏はこのツアーに来る前、毎日ハラハラしながらライブカメラで水位を見守っていた。今回はギリギリだった。

  • この橋が架けられた1930年代には、この人工湖はまだなく、川だったそうだ。<br />旧国鉄士幌線という路線に敷設されていた橋だった。<br />1955年に糠平ダムが建設されて、橋はダム湖に沈むことになってしまったそうだ。<br />結局この橋は15年ぐらいしか使われなかったとのこと。<br /><br />線路は撤去されてしまったようだが、橋は残った。<br />水位によって出たり沈んだりする橋が観光スポットになった。<br /><br />だが、劣化が激しく、橋の崩壊は時間の問題らしい。<br />夫氏は今回見られなかったら、二度と見られないかもしれないと思っていたとのこと。<br />まあ必死になってたのもわからないではない。ここまで来てようやくわかったんだけどね。

    この橋が架けられた1930年代には、この人工湖はまだなく、川だったそうだ。
    旧国鉄士幌線という路線に敷設されていた橋だった。
    1955年に糠平ダムが建設されて、橋はダム湖に沈むことになってしまったそうだ。
    結局この橋は15年ぐらいしか使われなかったとのこと。

    線路は撤去されてしまったようだが、橋は残った。
    水位によって出たり沈んだりする橋が観光スポットになった。

    だが、劣化が激しく、橋の崩壊は時間の問題らしい。
    夫氏は今回見られなかったら、二度と見られないかもしれないと思っていたとのこと。
    まあ必死になってたのもわからないではない。ここまで来てようやくわかったんだけどね。

  • 橋の景観もさることながら、湖畔は起伏あり、白樺の枝や木がゴロゴロ転がっており、手頃な石もそこら辺にあるという、少年の冒険心を掻き立てるのに十分な場所であった。<br /><br />そりゃもう、なんか知らんけど張り切ってあっちこっちしてましたわ。枝を持って振り回してみたり、木をゆすってみたり。<br /><br />そしてネイチャーガイドのお兄さんがところどころで解説を加えてくれて、さらに息子の興味を煽ってくださるという、もうね、いい経験どころの騒ぎじゃないですわよ、奥様!!(誰?)<br />

    橋の景観もさることながら、湖畔は起伏あり、白樺の枝や木がゴロゴロ転がっており、手頃な石もそこら辺にあるという、少年の冒険心を掻き立てるのに十分な場所であった。

    そりゃもう、なんか知らんけど張り切ってあっちこっちしてましたわ。枝を持って振り回してみたり、木をゆすってみたり。

    そしてネイチャーガイドのお兄さんがところどころで解説を加えてくれて、さらに息子の興味を煽ってくださるという、もうね、いい経験どころの騒ぎじゃないですわよ、奥様!!(誰?)

  • 以前はこの橋の上にも登れて、写真とか撮れたそうだが、劣化が進んだ今は危険なので立ち入り禁止となっている。<br /><br />この後、湖畔でネイチャーガイドさんが黒曜石を見つけて、割って黒曜石の特徴をレクチャーしてくれたりして、鉱物にも興味がある息子が大喜びしていた。

    以前はこの橋の上にも登れて、写真とか撮れたそうだが、劣化が進んだ今は危険なので立ち入り禁止となっている。

    この後、湖畔でネイチャーガイドさんが黒曜石を見つけて、割って黒曜石の特徴をレクチャーしてくれたりして、鉱物にも興味がある息子が大喜びしていた。

  • さて、タウシュベツ橋を後にして車に乗り込み、次にネイチャーガイドさんが連れて行ってくれたのは、廃線になった士幌線の駅である。廃線になったが線路が残されていて、駅だったところは駅舎は無くなっているが、ホームが残っていてレプリカの駅名標が設置されている。<br /><br />近くに幌加除雪ステーションという施設があって、そこの駐車場に車を停めて歩いたのだが、ツアー以外の観光客が原生林の方を散歩しているのが見えた。<br /><br />「…ああいうの見ると、やっぱり怖いなーと思っちゃうんですよ、足元はサンダルですし、熊鈴も持ってないですしね。」<br /><br />「この辺りもやっぱり熊が出るんですね。」<br /><br />「道路ではしょっちゅう見ます。車の中にいれば別に危険はないんで大丈夫なんですけどね。僕は今までで二回、本気で熊よけスプレーを構えたことがあります。噴射したことは幸いにしてないんですけど。」<br /><br />今、ここにある危険、エゾヒグマ。このネイチャーツアーで、熊の危険に対する解像度が極端に上がった気がした。<br /><br />「ここに蕗がたくさん生えてますよね、これ、熊の好物なんです。」<br /><br />「この蕗、熊が食べるんですか?」<br /><br />「エゾシカも食べますけどね、歯の形が違うから、結構簡単に見分けがつくんですよ。こういう場所だと、僕たちは自然に、今ここに熊が来たらどう動くか頭の中でシュミレーションしてるんですよ。ただ、向こうも本当に人間と遭遇したくないんですよ、気をつけていれば不意に遭遇することはそうそうありません。」<br /><br />…原生林と蕗を見たら熊と思え。熊鈴大事。我々家族の頭に叩き込まれたのであった。

    さて、タウシュベツ橋を後にして車に乗り込み、次にネイチャーガイドさんが連れて行ってくれたのは、廃線になった士幌線の駅である。廃線になったが線路が残されていて、駅だったところは駅舎は無くなっているが、ホームが残っていてレプリカの駅名標が設置されている。

    近くに幌加除雪ステーションという施設があって、そこの駐車場に車を停めて歩いたのだが、ツアー以外の観光客が原生林の方を散歩しているのが見えた。

    「…ああいうの見ると、やっぱり怖いなーと思っちゃうんですよ、足元はサンダルですし、熊鈴も持ってないですしね。」

    「この辺りもやっぱり熊が出るんですね。」

    「道路ではしょっちゅう見ます。車の中にいれば別に危険はないんで大丈夫なんですけどね。僕は今までで二回、本気で熊よけスプレーを構えたことがあります。噴射したことは幸いにしてないんですけど。」

    今、ここにある危険、エゾヒグマ。このネイチャーツアーで、熊の危険に対する解像度が極端に上がった気がした。

    「ここに蕗がたくさん生えてますよね、これ、熊の好物なんです。」

    「この蕗、熊が食べるんですか?」

    「エゾシカも食べますけどね、歯の形が違うから、結構簡単に見分けがつくんですよ。こういう場所だと、僕たちは自然に、今ここに熊が来たらどう動くか頭の中でシュミレーションしてるんですよ。ただ、向こうも本当に人間と遭遇したくないんですよ、気をつけていれば不意に遭遇することはそうそうありません。」

    …原生林と蕗を見たら熊と思え。熊鈴大事。我々家族の頭に叩き込まれたのであった。

  • 昭和30年代にはこの付近はそこそこの町だったそうだ。木材の運搬などが主産業で、住宅、商店、飲食店などもあったとのこと。しかし、鉄道は廃線となり、極端な過疎化で町もなくなり、現在では周辺はほぼ原生林に戻っている。<br /><br />線路の上を歩けるし、ポイントは切り替えられるし、廃線ホームの上で写真は取れるし、息子はとても楽しそうだった。夫氏も鉄なので、楽しそうであった。<br />そして、歩く前に虫除けスプレーはしてあったが、相変わらず虫はやたらに多かった。すごいな北海道の虫。<br /><br />この後車でセンターまで戻ったのだが、あちこちに廃線になった士幌線の橋が残されていて、とてもフォトジェニックらしいが、熊の危険は常にある場所となるらしい。北海道で森林浴とか森の道をお散歩とかしてると、リアル森のクマさん状態になりかねないなあと思った。

    昭和30年代にはこの付近はそこそこの町だったそうだ。木材の運搬などが主産業で、住宅、商店、飲食店などもあったとのこと。しかし、鉄道は廃線となり、極端な過疎化で町もなくなり、現在では周辺はほぼ原生林に戻っている。

    線路の上を歩けるし、ポイントは切り替えられるし、廃線ホームの上で写真は取れるし、息子はとても楽しそうだった。夫氏も鉄なので、楽しそうであった。
    そして、歩く前に虫除けスプレーはしてあったが、相変わらず虫はやたらに多かった。すごいな北海道の虫。

    この後車でセンターまで戻ったのだが、あちこちに廃線になった士幌線の橋が残されていて、とてもフォトジェニックらしいが、熊の危険は常にある場所となるらしい。北海道で森林浴とか森の道をお散歩とかしてると、リアル森のクマさん状態になりかねないなあと思った。

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