2022 雨にも負けず、風にも負けず…いざ『旅行人山荘』へ

2022/07/04 - 2022/07/05

2年前の2020年7月4日、熊本県で人吉豪雨災害が発生した。
その犠牲となられた身内の三回忌で、横浜から帰省された叔父さん夫妻…
変な話だけど、法事でもないと会う機会が無い。
久しぶりなので、親戚で霧島温泉郷に一泊しようという事になった。
今回の旅は、夫の従兄が此のホテルの常連なので、全ての手配をしてくれた。
その為、私達は此のプロジェクトに便乗させてもらった形。
３組に分かれて出発し、16時頃を目処に現地集合。
楽しみの中、ひとつ心配なのは台風が北上中で九州上陸の恐れがあった事。

今回の旅は…（１人；￥8,000）

＊「旅行人山荘」宿泊費；￥12,980
＊ 九州ブロック割引； ー￥ 5,000
＊ 地域クーポン券；「今こそ鹿児島クーポン券」￥2,000分

エリア 霧島温泉郷(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

【7／4】
霧島温泉郷までの道は２種類。
高速道路で人吉方面へ向かい、宮崎県のえびの高原を通過する方法と、西海岸側を南下して鹿児島との県境から東方へ入っていく方法。
今回は、ランチで寄りたい店があるので後者を選択。

貝汁味処南里 グルメ・レストラン

12:30、貝汁味処【南里】に立ち寄る。
夫は、此処のしらす飯がお気に入り！
「漁師SHIRASU飯」￥1,100

私は「鶏わっぱめし」￥750

13:00、ごちそうさまでした。
本来、水俣から東に折れるところを、ランチの店がその先だったので、出水から東へ進んだ。

30分程は順調に走っていたけれど、ある分岐点でナビの指示に従って進んだら、とんでもない山道（県道48号線）に入ってしまった。
離合もできない細道は薄暗く、右側の崖下には沢が流れる。
左側は木々が覆いかぶさり、時折「崖崩れ注意」の標識が現れる側壁…
「ポツンと一軒家」を地で行く感じで不安しかない。

多分旧道だったのかも…遭難したら絶対見つけてもらえないだろう。
昨日までKDDIの通信障害で電話が繋がらなかったから、なおさら強く思った。
ナビ、離合できない山道へは誘導しないでほしい！

此処で「新曽木大橋」を渡り、やっと広い道に出てホッとした。

曽木の滝分水路らしい。
時折小雨が降るので、ホテルに直行しようという事になった。
天気が良ければ「霧島アートの森」に立ち寄りたかったけど…

15:30、【旅行人山荘】に到着すると先ずは体温チェック。
次々と親族が集まったところで、フロントでチェックイン。
コロナワクチンの接種証明書と身分証明の免許証を提示。

霧島温泉 霧島 旅行人山荘 宿・ホテル

大きな窓から見える日本庭園の緑が美しい。

２階のロビーの様子。
入り口からは１階だけど、裏庭は１階低いので、此処は２階という事になる。

部屋に上がる前、ロビーに女性用の浴衣が用意されているので、好きな柄を選べる。

嬉しい事に、化粧水やメイク落とし等も貰える。

エレベーターで５階の部屋へ…
「503」号室。

ドアを開けると、明るくて広々とした空間。

入り口の横には洗面台

洗面台には、歯ブラシや髭剃り等のアメニティ

洗面台の横のドアは…

ウォシュレット付きのトイレがあり、その奥にバスルーム。

バスルームはシャワーのみなので、トイレと同じ面積ほど…。

シャンプーやソープはあるけれど、せっかくの温泉郷なので、シャワーじゃなく温泉に入りましょう。

部屋には用意された浴衣もあったけど、私はロビーで選んだ物を着る。

窓際にはソファーとテーブル

テーブルには、お菓子も用意されていた。
コレ美味しかったので、売店でお土産として購入した。

フロントで頂いた鍵とマスク入れ。

電気ケトルの横には、氷の入ったアイスペールも用意してある。

５階の窓からは、整った庭が見下ろせる。

その先には、桜島と錦江湾の水面が光っている。
天気が良ければ、最高の眺めだろうなぁ～。
此の後、霧で視界が急激に悪くなったけど、一瞬でも此の景色が見れて良かった。

露天風呂は予約制らしい。
従兄が事前に抑えてくれたので、16:20から使えるとの事。

早速行ってみる。

エレベーター前の花器は、陶芸をたしなむ従兄の作品との事。
綺麗な花々が生けてあり、活用されていて嬉しそうだった。

エレベーター前には消毒用アルコールがスタンバイ。

フロントに伝えて案内してもらう。
階段で１階に降りる。

サンダルに履き替え裏庭に出ると霧雨が降っていたので、傘を借りる。
裏庭を横断し、向かい側の林の中へ…

庭から見たホテル。

露天風呂の入り口。

フロントで貰ってきた入浴手形を此処に掛ける。

内側から簡易な鍵をかけて階段を降りて行く。

かなりな下り坂…。

どんどん降りて行くと…

小さな建物が見えてくる。

脱衣所には扇風機も設置してあった。
17:00までの貸切り。

一番人気だという「赤松の湯」
硫黄の匂いが良い。

露天風呂の先は下り坂の急斜面で、鹿でも出てくるんじゃないかと思わせる。

雨は、いつの間にか止んでいた。
カナ、カナ、カナ、カナ…ひぐらしの鳴く声が辺りに響き渡る。
自然の中に包まれて贅沢な時間を満喫。

二つに分かれた風呂は、少し熱めと温め。
湯の花らしき白いカケラが湯の中に揺らめいている。

神泉丸尾温泉の由来…とか

そろそろ17:00なので、切り上げて入浴手形をフロントへ返却。

庭の隅に東屋かな？

寄ってみると…

足湯らしい。

此処からも桜島と錦江湾が見える。

１階の入り口横には噴水があり「飲水」とある。

庭につながる裏玄関。

入って左側には大浴場があり、夜は24:00まで利用できる。
その先は図書室となっている。
階段を上り２階へと…

２階、此処も図書室となっていて、本棚には沢山の書籍が並んでいる。

壁には展示物があり、今は書道が掛けてあるけれど、時には絵画などの展覧会もあるらしい。

テラスもあり、天気が良ければ珈琲でも飲みたい場所かな。

くつろげる「高千穂の間」

湯上がりにビールや珈琲が頼める。
美味しい水は無料。

隣には売店。

広々としたロビーを通り、エレベーターで部屋へ戻る。

ホテルから「今こそ鹿児島クーポン券」なる物を、二人で4,000円分頂いたので、お土産に使用したい。
有効期限が過ぎてるけど、コロナ禍で使用期限が延び延びになったようだ。

夕食まで５階の部屋でマッタリと過ごす。

18:00、「霧島の間」で夕食。
親戚12名での会食は、叔父さんの挨拶と乾杯で始まった。
横浜から、遠路遥々おつかれ生です（＾＾）v

花房御膳
先ずは、食前酒の梅酒から。

小鉢；もろこし豆腐、枝豆ずんだ和え
前菜；合鴨素焼き、じゅんさい土佐酢掛け、枝豆、花茗荷（みょうが）、絹衣味噌焼き、青梅流し

刺身；白身、鮪、烏賊

煮物；季節の野菜
凌ぎ；胡麻素麺

強肴；鹿児島和牛、鶏肉、夏野菜

強肴；鹿児島和牛ロース桜島溶岩プレート焼き

焼物；鮎塩焼き

差し入れの焼酎「佐藤」を頂いた。

鍋；大隅鍋 白味噌仕立て

食事；鹿児島産米日替わりご飯、香の物
吸物；万願寺真丈、焼小梅

デザート；果物、ケーキ、白桃葛餅

21:00、話が弾んで、時間オーバーしてしまった。

23:30、部屋から外を見たら…
あ、何かいる！

鹿の親子！
慌ててカメラ撮影。

今回は望遠レンズを持ってきてないのが残念。

子鹿は庭の照明が気になったらしく近付いていき、その後、親鹿と林の中へ消えて行った。

遠くの灯りは、鹿児島空港らしい。
庭園の灯は24時頃に消えた。

【7／5】
早朝 5:30、一番乗りで大浴場へ行ってみる。
朝は5:00～10:00までが利用可。
夜中は土砂降りだったけど、雨はまだ止んでない。

昨夜と男女の浴場が入れ替わっている。

まだ誰もいないので、写真を撮らせてもらう。

広々としたパウダールーム。

コインロッカーと脱衣所。

高価そうな陶器類が飾ってある。

こちらは「大隅の湯」、もう一方は「錦江の湯」

ソープやシャンプーは「リーブルアロエ」

趣のある落ち着いた大浴場は、単純泉らしい。

先のドアを開けると露天風呂がある。
雨が降っていたけど、ちょっと入ってみる。
少し温めの硫黄泉。

洗い場も６人分。
独り占めの贅沢な入浴でした。

同じ階の奥にある図書室を覗いてみた。

たくさんの本が並んでいる。

２万冊を超える、様々なジャンルの本が揃っているらしい。

此処は、連泊してゆったりと過ごしたいなぁ。

部屋に戻ると、TVでは台風情報が流れてて、長崎県に上陸するらしい。

7:30、朝食は昨夜の「霧島の間」
鯵の干物を焼く御膳の他に、少しビュッフェがある。

使い捨てのビニール手袋を使うのは、もはや当たり前の事となった。

ウインナー、卵焼き、しそ昆布、海苔の佃煮など…

納豆、スパゲティサラダ…

ヨーグルト、トッピング用のフルーツはマンゴーとパイナップル、温泉たまご…
鹿児島の郷土菓子「げたんは」

美味しい牛乳や珈琲。

「げたんは」は黒糖が美味しい。
お土産に買おう。

９時前、チェックアウトの為、ロビーに集合。

フロントに鍵を返し、外観を撮影する為にエントランスに出る。

今日も、台風の影響で悪天候の予報…辺りは霧に包まれている。

スタッフにお願いして、皆んなで記念撮影。
夫の従兄のおかげで、良い思い出ができました。
ありがとうございました。

叔父さん夫妻は、鹿児島空港から14時頃に離陸するとの事で、従兄夫妻が運転する一台が見送る。
午前中なら私達も一緒に行きたかったけど、観光するそうなので此処で別れる事にした。
もう一台は、鹿児島市内に行くらしい。

ところで…
ホテルから貰った「今こそ鹿児島クーポン券」だけど、お土産に1,000円分は使ったものの、まだ3,000円分が未使用のまま。
鹿児島県でしか使用できないけど、帰り道に店が全く無い。
じゃあ、観光地に寄ってみようという事になった。

11:20、観光地として有名な【曽木の滝】まで足を延ばした。
来たのは10数年ぶり…。

曽木の滝公園 公園・植物園

台風に伴う大雨で、荒れ狂う流れは観光どころではない。
目的は滝ではなく、クーポン券を使う事！

土産店で尋ねてみたら、この辺りで使える店は全く無いらしい。
コンビニなら使えるかもしれないと言われ、帰り道の伊佐市でコンビニを探す羽目に…
雨が降ったり止んだりの中、ナビを駆使して車を走らせる。

本末転倒だわ！
ホテルで全部使えばよかったなぁ～と嘆きつつ、見つけたコンビニで使えると分かりホッとした。
ランチ用のお弁当とお茶やビール類を3,000円分購入。
さあ、帰ろう！

14:00、無事に帰宅。
「旅行人山荘」の売店で購入したお土産品。

チェックアウト時に、ホテルから頂いたミネラルウォーターと温泉たまご。

中までしっかりと色が染みてる温泉たまごは、硫黄の匂いがして、もう既に「旅行人山荘」が懐かしい…。
また行きたいなぁ。