2022/04/15 - 2022/04/17
244位(同エリア315件中)
ちゃおさん
郷ノ浦港近くにある賽神社とは珍しい名前だ。自分もかなりの数、各地の神社に参拝しているが、この名前の神社には未だ嘗て参拝したことはない。どこかに末社があるかどうかは知らないが、多分この島、壱岐島だけに存在する唯一神だろう。しかも男子の一物、男根をご神体としている! 賽神社の賽は、お賽銭の賽なのか、賽の河原の賽なのか、賽の目賽コロの賽なのか、いずれにしても自分には分からないが、この男根をご神体とすることによる夫婦和合、家族繁栄のご利益があるようだ。
男根崇拝、リンガは古くはインドのヒンドウ教の中で崇拝され、シンボル化されたものだが、数回インドを旅行した限りでは、余り見かけることはなかった。処が、カンボジアを旅行した時は、あちこちの遺跡、古い寺院、旧跡地などで見た。カンボジアはインドシナ半島で最初に文明化した土地で、そこには中国人よりも先にインド人がやって来ていた。カンボジアの首都シュムリアップ或いは古い国名クメールは、遠く地中海のシュメール文明に由来し、或いはシナイ山、須弥山に通じ、それは又久米族となって有史以前に日本にやって来た、と説を唱える学者もいる。長野県は古い風習伝承を残していて、あちこちに道祖神や庚申塚が立っているが、その多くが男根形の石で出来ている。それは又「賽の神、幸(さい)の神」とも呼ばれている。何故かここ壱岐島の賽神社の男根シンボルとの共通のものを感じた。シュメール人はインド、カンボジアに至り、その一部は更にこの島にやってきて、日本各地、主に長野へ渡っていったのだろうか・・。
郷ノ浦新港ができる以前の船着き場からこの神社の、参道とも言えないような古い町並みは、嘗ての唯一の繁華街だったのだろう。繁華街と言っても商店が数軒、飲み屋が数軒ある程度だから、賑やかさの程は知れてはいるが、それでも年に一度の例大祭には多少なりの賑わいも見せていただろう。傾き倒れそうな古い商家の軒下に未だ尚ぶら下がっている門前振興会の小さな提灯が30年前、40年前のその時の賑わいを想像させた。
今日のランチはこの旧船着き場の先に新造された郷ノ浦港フェリーターミナルの前にあるモダンなホテルの2階のレストランだ。このコロナ禍で、ホテルは開店休業状態。我々ツアー客だけの為に2階のレストランを開けてくれている感じだ。本来は春の観光シーズン、満員盛況に違いないが、コロナはあらゆるものを壊していく。出てきたランチは海鮮どんぶり。玄海の荒海で育った刺身の美味しさは折り紙付き。昨日のお酒がまだ残っていたので、残念だがビールを飲むのは止めにした。お酒なしでも十分美味しかった海鮮刺身だった。今日、これから向かう対馬行フェリーの出航は2時半。出航までには又大分時間がある。食後、ホテルの周辺を散歩し、時間になって皆でフェリー乗り場に向かった。
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
壱岐(長崎) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
8