浅葱色の島に信仰の光を見た～福岡・長崎・熊本・鹿児島２

2022/05/24 - 2022/05/30

博多港から夜行フェリー“太古”に乗ったがこれから寄港する港も見たい。眠たいよりそれが勝って朝早くからついつい起きてしまう。
明けて5月25日。船は五島列島に入って行く。
　↑五島の内海は穏やかで綺麗～

エリア 五島列島(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 観光バス 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

3:55 “宇久”着。　北海道じゃこの時期もう日が昇っているがここはまだ真っ暗。日本は広いね～　船内アナウンスは無かった。

4:40 “小値賀”着。　島の朝は早い。もう一隻船が居た。

5:40 “青方”着。ここで日の出。　7:25 “奈留”を経てー

8:15 福江港に着岸。ターミナルで蒲鉾なんか買い食いして、予約しておいた五島巡りの観光バスで十数人のメンバーで9:20出発。ガイドはボランティアのお爺様。プロの様な話術っぷり。

車窓より“武家屋敷通り”の“横町橋”　鬼岳の噴火の溶岩からなる石を使って江戸時代に造られた石垣なのだ。この奥の“福江城跡”に五島高校がある。こんな歴史的門を通って学校へ行けるなんて素敵だ～

“井用浦協会”　1895年に建てられた教会だが1987年に台風で崩壊、翌年再建された。来てから気付いたが、福江島の教会は世界遺産になってないんだね(気付くの遅いっ)

“ルルド”　1858年にフランスのルルドで聖母がベルナデッタという少女の前に姿を現し、そこに数々の難病を治す奇跡の泉が湧き出たという。その奇跡の水をここまで運び、島内の石を集めて造られた泉。泉もあるが脇に蛇口があり汲んで持ち帰れる用の容器が売られていた。

“大瀬崎灯台”　断崖の先に立つ灯台は♪おいら岬の～灯台守は～の歌が有名な1957年の映画“喜びも悲しみも幾年月” の元となった灯台。明治12(1879)年に初点灯。近付くには往復50分程かかるらしい。

海と陸が入り組んだ地形。川や湖かと思いきや海なのだ。

昔は捕鯨をやっていたそう。クジラの顎の骨、デカい！

この山、元々は砂丘なんだって。

“高浜ビーチ”　こんな美しい渚は見た事無いわ～もしかして五島の中で一番印象に残った場所かも知れない。

波が、横並びに手を繋いで沖から並んで歩いて来るようだ。海水浴場だそうだが、このまま手を付けずにおいてほしいくらいだ。

車窓より“水之浦教会”　ロマネスク・ゴシック・和風が融合した建築。なんと木造！鐘楼(アンゼラスの鐘)が火の見櫓みたい。　
この後一度港の方に戻って各自自由に昼休憩。

目を付けていた店で昼食を取ろうと思ったら休み(時間外?)だったので、近くの別の店に入ったら妙な臭いがする。ちゃんぽんを頼み運ばれてきたそれを口に入れると―まさに臭いの元がこの汁だ！うーん不味い。正体は判らないが食べ慣れてない何か。テーブルの紅生姜や胡椒をドバドバ入れてごまかしてかっ込んだ。　口直しにソフトクリームでも食べたいとフェリーターミナルで探すが、観光地なら必ずあるソフトが…無い…あー何か食べないと臭いがこみ上げる。でカステラを買ったが、小分けしてないカステラは買い食いに向いてない(手でちぎるとベタベタするしポロポロこぼれるし)　↑“常灯鼻” 江戸末期に大波を防ぐのと灯台の役割として建てられた

“堂崎天主堂”　1908年、五島に初めての洋風建造物としてゴシック様式の天主堂が建てられた。

庭には長崎で処刑された“日本二十六聖人”の一人、五島出身のヨハネ五島(享年19才)の像がある。長崎の二十六聖人像も見た事があるので思い入れひとしお。

堂崎教会資料館入口。靴を脱いで入るのが日本式だな。

“鎧瀬溶岩海岸”　鬼岳火山から流出した溶岩に海が覆ってできた7kmに渡って続く海岸。　ちなみに右上の島には今たった一人が住んでいるとガイドさんが言っていた。以前は毎日船が航行していたが今は週に1便だけだそうだ。寂しそう。

奥に見えるはかつて溶岩を噴出していた “鬼岳” 今は全芝生で穏やか。天文台もあるそうだ。星、見たいね～

シュロの樹(かな?)こんな風に枯れるの？！

16時、フェリーターミナル前で解散。買い物したりこんな写真を撮ったりして乗船したら、帽子を忘れた事に気付く。さっきまで被っていたのでターミナル内にあるのは間違いない「ちょっと帽子を忘れて…すぐ戻ります」と船員さんに告げ、戻るがあちこち探しても係の人に聞いても、無い。もう出港の時間…絶対在る筈だけど諦めるしかない…「急いでください」と船員さん。急いでるよ、急いでますってば。

16:50　九州商船“万葉” で福江を出港。あーあ…まだ旅は2日目なのに…気に入ってた帽子なのに…

気持ち切り替えて長崎に向かうよ。ジェットフォイルだと早いがフェリーで3時間10分の行程。料金の問題もあるが甲板を楽しみたいからね。

長崎が近づくにつれて曇ってきた。サンセットクルーズのつもりだったんだけどなぁ。そしてちょっと寒い。でも甲板で風を感じるのが私の流儀だからなるべく頑張る。

長崎“女神大橋” が見えてきた。

稲佐山と日本三大夜景が迎えてくれる～　あ、そういえば探せば軍艦島が見えたはずだったのを見忘れた…失敗。　20時、長崎港着。

下船後、出島を横目に徒歩で中華街近くのホテルへ。速攻中華を食べに出る。　↑本当の中国系の人がやってた店でワタリガニ揚物と天心5点盛り。ハオツー。　＜続く＞