2022/06/10 - 2022/06/11
71位(同エリア134件中)
ソネッチさん
木屋川は山口県長門市に源を発し、下関市小月で瀬戸内海に注ぐ二級河川です。その中流域にある下関市豊田町は日本でも有数の蛍の里と知られ、木屋川一帯のゲンジボタルは国の天然記念物に指定されています。
ホタルが見頃を迎える6月、豊田町ではホタルの乱舞を両岸に眺めながら木屋川の川下りが楽しめるのですが、蛍船の予約をとるのは至難の業。予約開始の5月1日は電話もつながりません。今までずっと、乗船できずにいました。
大人気の蛍船も、コロナのために昨年、一昨年は運航中止。今年は、乗船定員を減らして、観光ツアーやホテルのプランを利用した客を中心に再開すると4月の20日過ぎに知りました。大慌てで、蛍船プランのあるホテルのホームページを調べると、土日はすべて満室!でも週末の10日(金)だけは予約が可能でした。調べると、6月10日は主人の有給予定日!もちろん、予約しました。
今回の旅は、まず念願の蛍船乗船が主要目的!紫陽花の季節なので、山口県の紫陽花寺とその周辺もドライブしました。
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朝弱い次男を、今回の旅行ついでに山口市まで送ることになったので、いつもより遅い8時に自宅を出発。
パン屋に寄って朝食のパンを買ったり、コンビニに寄って休憩したり、のんびり下道を走って10時30分ごろ防府市にある東大寺別院「阿弥陀寺」に到着しました。お隣山口県でも防府市は遠い。新婚時代に1度行ったきりです。
防府市にある山口県有数の紫陽花名所「阿弥陀寺」は。6月になると80種4000株の紫陽花が境内を彩り、アジサイ祭りが行われます。阿弥陀寺目当てに、防府市まで来ました。 -
土・日は駐車するのに苦労する人気スポットですが、平日なので何とか停められました。やっぱり観光客は、多いですね。
アジサイ祭りの開催時のみ、入山料として一人200円必要です。
境内のアジサイは、4分咲きから6分咲きとのお知らせ。「蛍船」乗船目当てに今回の予定を組んだので仕方ありません。 -
でも、仁王門前の紫陽花は8分咲き!結構、色づいていました。
観光客はみなさん、私のようにスマホを持ってパチパチ。 -
綺麗に色づいた紫陽花。
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山奥にあるお寺で、緑たっぷりの素敵なお寺でした。
茅葺葺きの仁王門。 -
鎌倉時代初頭、快慶一派作の金剛力士像は、重要文化財です。
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参道の両側にはずっと紫陽花が植栽されています。ここは日当たりがあまりよくないので4分咲きかな。
みなさんがパチパチしているのは、 -
この紫陽花。
ピラミッド型のカシワバ紫陽花がたくさん咲いていました。 -
仏様の下もカシワバ紫陽花。
柏葉のような大きな葉が特徴的です。 -
石段を上って境内に向かいました。
紅葉の時期も素晴らしいでしょうね。 -
階段横に「あじさい園」があったので、寄ってみます。
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やっぱり、ここも見ごろはこれから。
そんな中、ここでもカシワバ紫陽花が目に着きました。 -
普通の紫陽花よりも開花時期が早いのかも。
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この紫陽花が可愛かった。
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ラブリーです。
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ようやく山門に到着しました。
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山門を抜けるとタイザンボクの花が一輪開花していました。
タイザンボクは大きな花で存在感があるので、見つけるとパチパチしてしまいます。 -
本堂でお参りしました。
東大寺別院「阿弥陀寺」は、平家による焼打ちにあった東大寺再建のため、周防国へ西下した重源上人が、文治3年(1187年)に建てた寺です。その後300年間、住職は勅命によって拝命されました。東大寺再建のため東大寺の料国となった周防国管理もしていました。由緒正しい古刹です。 -
本堂に上がって、お参りすることができました。ご本尊は阿弥陀如来です。
東大寺別院なので、もちろん、華厳宗のお寺です。 -
写真の社務所で御朱印をいただきました。
参道同様、境内も紫陽花で埋め尽くされていました。 -
綺麗に色づいた花もちらほら。
花びらが丸まったウズアジサイ -
いろいろな種類の紫陽花が植栽されていました。
この後、広い境内を散策しました。 -
あら、珍しい。小川の辺に半夏生が群生していました。
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夏至から数えて11日目頃を「半夏生」と呼び、その頃に花が咲くことからついた名前の植物です。
花はまだですね。まあ、地味な花で白い葉の方が目立つ植物です。 -
境内にかかっている二つの橋の欄干にも、紫陽花が描かれていました。
「西の紫陽花寺」と呼ばれるだけのことはあります。紫陽花で埋め尽くされていた「阿弥陀寺」でした。 -
次いで阿弥陀寺から車で15分走り、防府市のシンボル「防府天満宮」へ。
写真は石の鳥居です。
石の鳥居の左奥にまちの駅「うめてらす」があります。 -
「うめてらす」は防府市の土産物コーナーやレストラン、観光案内所が入っている複合施設です。
観光客は、ここの無料駐車場を使用して、ここで観光情報をゲットすることをお勧めします。私も、散策マップをゲットしました。
この後、防府八幡宮へ。 -
「石の鳥居」の次は、「銅の鳥居」
「銅の鳥居」をくぐって、長い階段を上ります。 -
途中、「茶室芳松庵」があったので偵察に。
庭内の一角には勤皇の志士達が密議を交わした史跡暁天楼が建っています。 -
暁天楼の入場には500円必要ですが、庭は無料で拝見できます。
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緑豊かな庭園。紅葉の木がいっぱいでした。紅葉の時期は、暁天楼で抹茶をいただきながらお庭を拝見するといいかも。
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階段を上りきると、鮮やかな社殿が登場します。社殿の前には木製のあまびえの像が立っていました。
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楼門。
防府天満宮は、日本で最初に創建された天神様ということで、北野天満宮、太宰府天満宮とともに三大天神とされています。 -
拝殿。
道真が、九州に西下する途中、周防国司である一族の土師氏を頼り、この地に数日滞在しました。その縁から、道真の死の翌年、日本でもっとも古い天満宮として創建されたと伝わります。 -
境内に建っている「春風楼」
江戸時代、毛利家によって「五重塔」の建設が始められましたが、資金難のため中断。明治になって、塔の一層部分の組物をそのまま床下に使用して楼閣風の独特な形式の建物として完成させました。 -
巨大な舞台のような建物ですね。
建設途中の建物が境内にあるのは、見栄えが悪いので苦肉の策として建てたのかな・・。何とも、不思議な建物です。 -
春風楼からは防府市街を一望できました。
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春風楼で市街地展望を楽しんでいると、ガヤガヤと小学生の集団が到着。校外学習のようです。慌てて退散することにしました。
一直線に伸びる参道。ちょっと、宮地嶽神社を思い出させます。この後「うめてらす」で昼食をとりました。 -
昼食を取りながら、主人や次男と話し合い。私はこの後、周防国分寺を尋ねて、毛利氏庭園まで散策する予定。でも、主人や次男は、観光はもう十分だそうです。
結局、主人と次男は毛利氏庭園の駐車場で私の観光が終了するのを待つことになりました。 -
主人や次男と別れ、天満宮から10分ほど歩いて周防国分寺に到着しました。
周防国分寺は、奈良時代、聖武天皇の勅願により、国ごとに建てられた国分寺のひとつで、創建当初の境内に今も伽藍を残すきわめて珍しい例として知られています。
現在は、華厳宗ではなく高野山真言宗に属しています。 -
仁王門です。
門の左右に見上げるように大きな「楠」が植わっていました。 -
重要文化財の金堂。
500円の入場料を払うと、金堂の須弥壇上に安置された、本尊藥師如来坐像(室町時代)を中心に日光・月光菩薩立像、四天王像、十二神将(平安時代)などを見ることができます。(写真撮影不可)境内にある50近い仏像のうち重要文化財に指定されたものも多く、仏像群は見応え十分でした。
係の方の詳しい説明も聞けます。歴史好きな方にはお勧めです。 -
防府天満宮から周防国分寺を経て、毛利庭園へと続く道は旧山陽道です。
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「周防国府跡 西北隅」 の掲示板が立っていました。
周防国府は、大化改新以降に全国に60余り設置された国府の一つです。鎌倉時代以降多くの国府が衰退した中、周防国府は明治初年まで東大寺の管轄に属していたことから国庁寺跡、土居、浜宮などが残り、全国の国府跡の中でもっとも早く国の史跡に指定されました。 -
周防国衙跡は、ちょっと離れているので今回訪問を見送りましたが、先の掲示板の少し先に、掲示板にも書かれていた「佐波神社」を見つけました。
周防国惣社です。せっかくなので、行ってみます。 -
国司が赴任した際、その国中の神社に参詣するしきたりがありましたが、容易なことではないため、国府にその国の諸神を祀る惣社(総社)を建立する制度ができたそうです。
佐波神社は周防国惣社だったのでこの辺りも、国府だったということになりますね。
奈良時代全国各地に設置された国府、国分寺は、律令制度の崩壊とともに廃れていきました。しかし、周防国は源信の働きで阿弥陀寺が建てられ、東大寺との縁ができたことで、現代までその痕跡が残すことができました。このことを、今回の訪問で初めて知りました。周防国、凄いぞ! -
ちなみに、防府市は、「周防の国府」からきた名称です。
今回の防府観光の最後は、戦国時代から明治時代までこの地を統治した毛利氏の最後の藩主毛利元敏が明治時代に建てた邸宅です。
主人と次男は無料駐車場でお留守番。私だけ表門からから中に入ります。 -
表門から邸に続く道は、左につつじ、右に楓の木がずっと植栽されています。つつじや紅葉の季節はさぞ綺麗なことでしょう。
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敷地面積は約5万3千平方メートル。ともかく、広いです。
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邸宅に到着しました。写真右の建物で、博物館・庭園の共通券を購入。1000円でした。
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まずは、毛利邸・博物館から。毛利邸内部が博物館になっています。
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住居部分から見学です。一階・大広間の上段の間。天上は格天井(ごうてんじょう)です。
シャンデリアは部屋が下るごとに電球の数を減じているそうで、この部屋のシャンデリアの電球の数は5個。最上級の間です。 -
部屋の意匠も凝ってます。
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建築面積1,002平方メートル、10棟60部屋だそう。邸宅というよりは御殿ですね!
ともかく、広い! その規模に圧倒されました。 -
2階に上がります。
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2階から見た中庭。
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2階の大広間の上段の間。
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シャンデリアの電球の数は3個ですね。天上も、格天井(ごうてんじょう)ではありません。
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2階からは、庭園を見ることができます。
素敵な窓です。 -
2階から見た毛利庭園。
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寝室。
明治天皇・大正天皇・昭和天皇がこの部屋に宿泊しました。 -
仏間の窓。素敵だったのでパチリ。
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次いで、博物館へ。毛利博物館は、毛利家伝来総数2万点の文化財を所蔵しています。残念ながら、写真撮影不可です。
新婚時代の3月に防府市を訪問したときは、防府天満宮の梅と、毛利博物館のお雛様目当てでした。毛利邸や毛利庭園はスルーしたように思います。毛利邸は今や重要文化財。見ないなんてもったいないことをしたものです。 -
最後に毛利庭園へ。
邸宅も広いですが、庭園も広い! -
庭園に入園すると、すぐに毛利邸の全景を見ることができました。
こちらから見た毛利邸はとってもすばらしく、しばし、見とれました。 -
つつじ、紅葉、そしてよく手入れされた松が目に付きました。
あまりにも庭園が広くて、どう、写真を撮っても治まりが悪いです。
道は庭園の一番高いところに植栽された写真左上の木の辺りに向かっていました。 -
大きな池にかかった橋を渡って、
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この庭のシンボルツリーの植栽された場所へ。
直立した松でした。 -
この後、大きな池の周りをのんびり散策。菖蒲園もありましたが、もう、終盤。近くに行ってみましたが、花は傷んでました。
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最後に毛利邸にもう一度さよならして、毛利庭園を後にしました。
庭園では、毛利邸ばかり写真に撮っていました。池の写真はほとんどなし。(笑) -
蛍船乗船と紫陽花寺「阿弥陀寺」訪問のついでに、組み込んだ防府市観光でしたが、思った以上に楽しめました。
防府市は歴史好きの方にはとっても楽しい場所だと思います。旅行記も無駄に長くなったので、泣く泣く2回に分けます。②に続く・・・・・
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