鶴居村・丹頂サンクチュアリー

2022/02/25 - 2022/02/28

雪の北海道最終日。バスは阿寒から鶴居村へ寄って丹頂を観察。
日本で一番大きい鳥・丹頂はアイヌの人たちに「サロンカムイ」と崇められているほどの優雅な鳥、鶴居村には半世紀前に訪れて以来なので何やら懐かしい気がしました。野獣や冬の厳しい寒さに耐えながらカップルを全うする丹頂に学び、丹頂の保護に力を尽くされている地元の方々に改めて敬意を表しました。
メルヘンチックな丘の上のファームレストランでランチを味わい、道道53号線を走り釧路空港に出ました。そして羽田空港で4日間の夢のツアーは解散しました。

エリア 網走(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

江戸幕府の和人化政策による日本語の奨励、明治政府の同化政策にによる伝統的風俗・習慣の禁止などによりアイヌ語をかたる人が減っています。
先住民族・アイヌの人たちの誇りを尊重し宗教、文化を絶やさないように産業、修学、保健、生活の向上を図るなど政策が遅まきながら推進されようとしてはいるようです。（平成8年～）

そのことに早くから警鐘を鳴らした伊勢の出身の探検家・浮世絵師・松浦武四郎はじめ先人たちの志を広め学び継がねばなりません。
北の大地に君臨する大鷲などの猛禽類が怒っているように見えます。

この平和な風景がどのような経緯で形成されたか・・・

恩恵を受ける私たちはただ感謝するだけではいけないのです。

色んな事を考えさせられる旅でした。

「鄙の座」を後にして釧路へ出発します。

阿寒湖温泉 あかん鶴雅別荘鄙の座 宿・ホテル

快晴！
240号線をまっしぐら。

名調子のバスガイドさん

路線バス (網走バス) 乗り物

釧路湿原は日本最大級の湿原で釧路市、標茶市、鶴居村からなる広大な地域。

ｔ

釧路湿原国立公園 自然・景勝地

東京23区がすっぽり収まる広大な湿原です。
高層湿原と低層湿原から成り増水した時だけ水浸しになるのが高層湿原だそうです。

低層湿原内には釧路川が蛇行して流れておりヨシ、スゲなどが一面に広がっています。

あ！
向こうに小さく見えていますが、此処にも丹頂が居ます。

湿原には約700種の植物と、約1300種の置物がせいそくしています。
丹頂、オジロワシ。エゾシカ、」キタキツネオオサンショウウオなどが代表的で、
1980年日本初のラムサール条約登録地に指定されました。

道内を駆け巡る観光バス「網走バス」は快調です。

路線バス (網走バス) 乗り物

「鶴居ふるさと村」を目指します。

道道５3号線を走っています。

「伊藤丹頂サンクチュアリー」に到着・

湿原鶴居展望台 名所・史跡

チーフレンジャー・原田さんの解説が始まりました。
日本では渡りは無く畑に落ちているコーンが亡くなる10-11月頃給餌場に集まるようになります。「 鳴き合い」が始まり、12~1月には「集合」がピークを迎えます。日に300羽以上もその姿が見られるそうです。
2月には求愛ダンス「鶴の舞」が盛んに見られるようになり、
3月にはもう「子別れ」や交尾期を迎えるのです。

丹頂の頭が赤いのは皮膚が薄くなった部分の血管が透けて見えているかだそうです。

沢山の鶴が餌をついばんでいますよ。
シーズン中丹頂は毎朝ねぐらから給餌場に集まります。

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ 自然・景勝地

2月は求愛ダンスがみられる季節です。
大砲のようなレンズを装着したカメラだとよく見えるのですが。。。
私のカメラは「キャノン」でも小型カメラなのでもどかしい限り。

一心に餌を啄んでいます。
子育てもピークでしょうし。。。

声が録音できればよかったのですけど「鳴き合い」は
「コーッ」と雄が鳴くと「かッかッ」とメスが答えます。
縄張り争いやつがいの絆を深めるときなどに泣き合うと言います。

待てど暮らせど中々実際には見られなかったので、求愛ダンスのベストショットは館内のビデオ映像から拝借しました。

カップル成立しないのもいるのですね。

鳴き声で合図して仲間が一斉に飛び立つ一瞬。

サンクチュアリーでは寄付を募って様々な取り組みで保護・普及活動に取り組んでいます。

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ 自然・景勝地

足環のナンバー用グッズが置いてあります。
個体識別して観察すると性格の違い、相性などが良く分かりとても面白いそうです。

成鳥でこのサイズだって。
体量は約10㎏

厳しい冬を生涯害変わらぬペアリングや子育てに生きるのですね。

バスを降りて丘の上まで雪解け道は歩きにくいでした。

自然食が売り物のファームレストラン「ハートンツリー」に案内されました。
「

ハートン ツリー 宿・ホテル

ランチタイムですよ～
朝摂れミルクと無農薬野菜ずくし、

お肉は柔らかくソースもいいお味、

ブルーベリーヨーグルトの美味しかったこと！

たっぷりのミルク紅茶

イチゴのケーキ
ご馳走様でした。
全て自家製だそうです。

風が強くなってきた丘を下りて釧路空港に向けて走ります。

早、空港近くのようです。

空港エリアに入ってきました。
初めて訪れる空港です。

入口に巨大なシマフクロウの像
全長７0㎝、翼を広げると１８０ｇｍの世界最大級フクロウ。
絶滅危惧種。

釧路空港（たんちょう釧路空港） 空港

こちらは求愛ダンス中の丹頂の像。

出発案内板でフライトを確認
14:45発 ー16:35羽田空港着　JAL542便

離陸です

釧路市を俯瞰

日本の安全なエアースペース

知人がアイスランドに行くと言ってたけど、ロシアの領空は怖くて飛べないから
遠回りして行くといってました。

旅の間中、兎に角晴れていてラッキーでした。

「東京国際空港ターミナル
JAL542便　14:45発ー16:35羽田空港着　です。

羽田空港(東京国際空港) 空港

JALさんには多難な出発から帰阪迄すっかりお世話になりました。
感謝の言葉にも「仕事ですから」と謙虚な応対に好感を持ちました。

ここでツアーは解散。
羽田空港を18:00に出発、1時間ほどで伊丹空港に無事到着しました。
北海道への旅はこれが最後かもしれないと思うと感慨無量です。