（蕎麦）貧乏でどケチな私、母を連れて長野県へ（山菜）

2022/05/28 - 2022/05/31

　県民割と楽天ポイント使って、母の日の親孝行が安く済んだ！と喜んでいたら、伊勢からの帰り道に母が
「もう私も８０歳になるし、歩けるうちに出来るだけ友達に会いに行きたい。だから月末は長野の奈川の友達のところに行こ。
一人で行くのは大変だから連れて行って。」と言われた。。。
この時、私はちょうどブラック企業を辞めて、ニート状態。だから毎日遊んで過ごしているので、時間的には全然どうってことない。
ただ経済的にうーむ。。。
　とりあえず、タイに帰るのはもうちょっと後にして、もうちょっと日本で働いて貯金しておきたいのである。。。
　そんなわけで、伊勢から帰って、地元の一流企業が集まるエリアの工場へ面接に行ったら、学歴も何も聞かれずその場で採用が
決まってしまったのである。慌てて、月末の5月28日から6月1日だけは前々から決まっているので休ませてください！と
お願いし、5月23日の月曜日から27日金曜日まできっちり働いて、帰宅したらカバンに着替えを詰め込み、家中の窓に施錠しまくって
ガスの元栓切ったり、生ゴミ捨てたりして、マイペースな母を起こして、朝8時の電車に乗ってとりあえず名古屋まで出てきたのであった。

　母、今年9月に８０歳。去年乳がんのステージ２が判明し、右胸全摘の放射線治療を終えたところ。見た目的に元気だが、
いつまでこの元気が続くかの保証はない。母の友達も８０歳前後に達し、毎月何枚かの喪中ハガキが届く。
元気なうちに友達を訪ねたい気持ちはよくわかる。

エリア 奈川・安曇(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: JR特急 JRローカル 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

とりあえず、JR亀山駅から名古屋行きの快速に乗って、10時半頃到着。
これが１３番線で、飛騨高山、長野方面は向こうの１０番ホーム。
私たちは11時発の「しなの９号」に乗る。まだ列車が来るまで時間があるのに、
よく利用しているらしき人達は既に、７号車８号車が停まる乗り口ラインにきっちり並んでいる。そうか、７号車８号車が自由席なのか。。。

名古屋駅 駅

長野県の田舎に行くだけなのに、そんなに長野へ行く人が多いのか。。。と私も必死で並んだが、列車は発車15分前にはホームに入ってきて、必死で席を確保したが、３割しか自由席は埋まらなかった。

この日は土曜日。土曜日だけは特別に「薮原」駅にも停車する、と車内アナウンスが。車内の電光掲示板には表示なかったが。。。
　そんなわけで出発すると、あちこちで車掌さんを呼び止めて「薮原までに特急券変えて下さい」的な乗客が。
そりゃそうと、出発直前に赤ちゃんを連れた夫婦が乗ってきて、私たちの斜め横の席に座る。旦那の方は大きなトランクを私の背もたれに平気でぶつけてくるし、赤ちゃんはずっと泣き叫びっぱなし。2月の有馬温泉でもこういう赤ちゃん連れて、平然としている親がいたよなあ。。それにしても、、、中年のオバハンとバーさんの二人なら赤ちゃんに優しい！と勝手に思い込んで近くの席に座るのやめてほしい。私に子供はいないし、母にしても３人子育てしたが誰もこんな泣き続けるような子はいなかった、というし。

11時に名古屋出発して薮原には12時35分到着。やっと赤ん坊の泣きわめき声から解放される。。。

藪原駅 駅

平日は特急が停まらない薮原駅。なぜか、この日は研修なのかで若い駅員が３人もいた。降りてみるとやっぱり三重県と違って寒い。。。

母の同級生が車で迎えに来てくれていた。１０年ぶりくらいの再会で、こんなに老けたの？！と母が驚く。とりあえず、宿に着くまでにお昼ご飯食べたいです。。。

三重県の伊賀市は周囲を山に囲まれた盆地です。同じ山の田舎でもこちらは生えている木が違います。全然竹とか漆とか見かけません。道の向こう側に雪をかぶる山が見えましたがどうやらあれが乗鞍あたりだそうです。

せっかく長野県に来たので、長野県のものを食べたい！で、母の同級生にオススメされたのがこちらの仙洛。奈川村のブランドの蕎麦をいただきます。

仙洛 グルメ・レストラン

とうじそば、聞いたことがないそばです。
ここ奈川村が発祥の地とされていて、暖かいだし汁にくぐらせてから食べるものだそうで、おかみさんが食べ方を教えてくれました。
実は、薮原駅を押した時も寒い、と思ったのですが、さらに標高が高くなった奈川村は沢に吹く風がもっと冷たく感じました。暖かい蕎麦でホッと一息。後から思えば、ここの蕎麦が滞在中食べたそばの中で一番美味しかった。

本日から３泊するのは野麦峠スキー場から徒歩10分のところにある若草物語。
コロナで２年閉めていて、今年２０２２年3月から再開した民宿。
渋沢温泉のお湯を引いてあり、２４時間入浴可能です。
一泊朝食、夕食付きで９９００円でした。トイレ、お風呂は共同ですが男女に分かれていて、トイレはウォシュレットでした。お風呂は２つあるので、空いている方を利用。利用中は鍵をかけられるので、貸切状態になります。

みんなのお宿　若草物語 宿・ホテル

和室とベッドとどっちがいいですか？と聞かれたので、伊勢の和室で腰が痛かった私は迷わず洋室を選択。３階の部屋なので階段を登ったらすごい息が切れる！そう、標高１４００mなんですね。

荷物を置いて下のサロンへ戻ると、母は同級生夫婦とペチャクチャおしゃべり中。
私はさっきのお蕎麦屋さんでそばの他にもつ煮込みや「そばもち」と呼ばれる、ちょっとあんまんみたいなものを食べてカロリーがやばいので、その辺を歩く！と母たちから別行動をとることにします。

外へ出ようとすると、前日にお泊り、本日チェックアウトしたお客さんが戻ってきて収穫してきた山ウドを見せてくれた。朝チェックアウトしてから４時間山の中を歩き回って相当採ったらしい。これから町の自宅に戻って調理する！とのこと。私くらいの年齢のご夫婦で仲が良さそう。山菜たくさん採ってきたことより、私はそっちの方が羨ましいぞ！

宿を出たら即道端に「イタドリ」が生えている。母の同級生は「あんな酸っぱいもの。。。山菜の中で一番まずいよ！」と言うが、これを茹でて酢味噌和えにして食べるの美味しいと思うんだけどなあ。。。

イタドリは宿の周辺にも簡単に収穫できるので、私もチェックアウトしたお客さん達のように大物を狙いに白樺の森へ踏み込む。

奈川高原 自然・景勝地

風がちょっと寒いけど、標高が高いせいで、晴れていると日差しがきつい。白樺と青空もよく映えます。

野麦峠スキー場到着。雪がないから営業してなくて、無人。

信州松本 野麦峠スキー場 スキー場

早速こんなところにも巨大なイタドリが。穂先部分が甘いのか、ありがやたらと群がっている。とりあえず、今から山菜を探すが、何も見つからなければ帰りにこれをとって帰ろう。。。

雪がないとこういう景色になるのか。。。石が引かれているところは何も生えていないので、草むらへ向かう必要がある。

で、草ばっかりのところに来たら早速出ていました。ゼンマイが。
本当は山菜の中ではコゴミが一番クセがなくて好きだけど、さすがにこの地域も
もう既に旬が終わっていて、ただのデカイ羊歯になってました。

たった10分で袋いっぱいになったので、帰ることにします。日差しがきついし。

戻って宿の人に「明日の朝食の足しにでもなれば。。。」と採ってきたゼンマイを差し出したら、「そんな気は使わなくていいのよー」と笑われるが、夕方にチェックインしてくるお客さんが山菜採り時間的に厳しそうだから、あげてもいい？と言われてもちろんOK。
　そして、その日の夕食がこれ！見事に山の幸づくし！

みんなのお宿　若草物語 宿・ホテル

朴葉味噌の肉の焼いたやつやイワナ、山菜のオードブル、そこへ山菜の天ぷらも出してもらいました。
ご飯何杯いけちゃう？

締めにミニとうじそばが出ました。お腹がはちきれそうです。いつでも入れるから！の温泉に入って、この日は23時就寝。

朝目覚めると、、、、さ、寒い！気温は１６度。サロンへ降りるとまきストーブが焚かれていました。昨夜夕食を一緒に食べた、夕方チェックインしてきたお客さん夫婦とまたもや話が盛り上がります。
　なんだか、３０年近く前のタイのバンコクのバックパッカー旅、カオサン時代を思い出します。旅って観光地で写真とって、食べてお土産買うだけじゃなく、旅先でどんな人に出会えるか？も大事なことなのですね。　

朝食は山菜の漬物三昧。これに信州味噌のお味噌汁とご飯。最高です。
話が大いに盛り上がったお客さんはチェックアウト。
朝10時に母の友達夫婦が車でまた迎えに来てくれて、この日は母が「行きたい！」と
リクエストした上田の「無言館」へ向けて出発。

上田に向かう途中。日本で２番目くらいに大きいダムらしいよ、とちょっと車を止めてもらいました。

水殿ダム湖 自然・景勝地

ちょっと標高が低くなり、どうやら松本市あたりのようです。ここまで来て突然水田が出現しました。田植えが終わったばかりですが、私の住む三重県伊賀市の田圃と比べると苗がまだまだ小さい。そして水田の横にリンゴ畑、と言うのも三重県じゃありえません。私の家の近所だと梨畑か麦畑か、大豆畑です。

梓川の向こうに見えるのが穂高とか？北アルプスとか？伊賀も盆地ですが、ここまで囲んでいる山のスケールは大きくありません。

松本市を通り越して上田の無言館に到着。友人夫婦は旦那さんが「俺、寝て待ってるー。」と日陰に車を止めて居眠り開始。奥さんの方は「私はもう何十回も行って飽きちゃったし、その度に千円払うのもねぇ。。。」そして、私は入り口除いて飛び込んできた絵の暗さに「千円払って暗い気持ちになるのなんだかなあ。。。」で結局母だけ入っていった。

戦没画学生慰霊美術館「無言館」 美術館・博物館

母の友人の奥さんは「そっちより私は近くのデッサン館に行きたいわー。あなたはどう？」私はさらに隣の前山寺に行ってみたいです（既にタイ化）。
と言うことで、二人で公園を横切って、同じ方向へ向かいます。

デッサン館はお休みなので、二人で前山寺に行くと、門前の駐車場にあったのがこの看板。いやーインパクト強い！こんなところに猫捨てるって。。。
まあタイのお寺には野良犬や野良猫などにもご飯の残りをあげてますけどねえ。。。

前山寺 寺・神社・教会

気を取り直して２００円払って前山寺へ。三重の塔がここのお寺のウリ。三重県民の私的には見ておくのも損はないだろう。てか、三重県にも三重の塔を観光名所に作ってみてもいいんじゃない？

前山寺は三重の塔がメインだが、本堂の茅葺きの分厚さの方が私は気になる。下から撮ってみた。

昨日は寒かったのに、この日は３０度くらいはありそうな陽気。釣鐘のお堂横に咲く白い花は北海道でおなじみのアカシアの花。三重県では見かけない。

それより何より、境内の隅っこの休憩所で地元の人が販売しているお土産屋。海苔の味がする「のり豆」って何？しかも鬼くるみとかいう尖ったくるみが一袋３００円だって。当然買いました。

無言館を見終わってしんみりした母に、三重県じゃ見たこともない珍しい豆やくるみを買ってホクホクの私。居眠りで元気がチャージされた旦那さんと、デッサン館に行けずに不完全燃焼の奥さん。そろそろお昼にしましょう。で、「トンカツ食べたい！」と旦那さん。ご夫婦にとっては漬物と蕎麦なんか毎日食べてて飽き飽きしているようです。グーグルマップで見るとかなり評価が高いお店のようなので、美味しいなら是非行ってみましょう。と言うことで「六文銭」。

とんかつ 六文銭 グルメ・レストラン

ちゃんとカウンターの奥で一つ一つ丁寧に上げてくれる本格派の洋食屋さんでした。
私たち四人ですが、非常にコロナを警戒していて、４人掛けのテーブルに二人ずつ座ってください、という。同じ車で来ているから意味ないと思うんだけどなあ。。。

エビフライもオススメでしたが、海のない長野県でエビっていうのもなあ。。。
お店の人に聞いたら一番人気は「六文銭カツ」だと言うのでそれをオーダー。
豚ミンチを豚のロースでサンドして、パン粉まぶしてフライにしたものでした。
お店のオリジナルのソースと良くマッチしています。三種盛りとか頼んでもよかったくらい。

さて、松本に戻りましょう。。。と言いつつ、内村街道を走っていると
友人夫婦からのお勧めの店が。

地元の名品が売られています。このお味噌美味しそう！！！
しかし、旅はまだ始まったばかり。新鮮な山菜は三重県に帰る頃には傷んでしまうし、他は瓶詰めとかこのお味噌とかとにかく重いものばかりで、泣く泣く冷やかし状態で帰りました。

上田から松本へ抜ける山間部は温泉が結構湧いているようです。
道中にある鹿教湯温泉に寄り道しまして足湯。

鹿教湯温泉交流センター 名所・史跡

足湯の後、母のいつものルーティンの午後のコーヒータイムです。

清涼堂 グルメ・レストラン

喫茶店とお土産物やさんがくっついていて、喫茶店の方で母と友人夫婦がくつろぎ、私は隣のお土産物屋さんに行って、「ここで買ったやつ、隣で食べてもいいですか？」でOKをもらったので、温泉まんじゅうを買いました。こしあんにしたので、
舐めるように食べてしまえました。

温泉まんじゅうを買って、喫茶店側に戻り、母の前に持って行き、もう一度私はお土産屋にUターン。

２月に入った有馬温泉の炭酸せんべいは美味でした。ここの温泉は炭酸は含まれてませんが、長野県の新鮮な素材を使ったのってどうなの？で温泉せんべい購入。

お土産屋の方の入り口。喫茶店側と雰囲気全然違いますね。

この日買ったお土産はこんな感じ。
前山寺＝＞ノリ豆、鬼くるみ、桜の塩漬け、梅肉、輪切りの切り干し大根
鹿教湯温泉＝＞温泉まんじゅう、温泉せんべい（後日、奈良の鹿せんべいだったらどうしようと、恐る恐る食べたら、有馬温泉のより、ちょっと固め。甘さはあっさり。）

　翌日は伊那へ行きました。（続く）