2022/05/18 - 2022/05/20
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ペコちゃんさん
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ミステリーツアーの3日目は、ホテルの出発前にオプションで和倉温泉・青林寺へ。
ここは、今やインスタ映えする写真が撮れることで、話題のお寺です・・・今回のツアーで訪れたスポットで、一番良かったかも。
その後は、御手洗池⇒のと鉄道に体験乗車⇒別所岳スカイデッキ・能登ゆめてらす⇒白米千枚田⇒見附島⇒能登空港⇒羽田空港 と、忙しい日程で奥能登を回りました。
写真は、和倉温泉・青林寺の御便殿・・・庭の青モミジが座卓に映る、ファンタスティックな1枚です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス ANAグループ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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<3日目>
朝6時に「あえの風」7階の部屋から外を見ると・・・能登島から昇ってきた朝日と七尾湾の幻想的な一瞬・・・能登島大橋もよく見えます。 -
7時から1階にあるガーデンレストラン「波の花」で朝食・・・広々としたレストランの窓からは、七尾湾のオーシャンビュー!
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人気の豪華バイキングは、60種類以上の豊富なメニュー・・・しかも何人ものコックさんとスタッフの方が、出来立て・アツアツを目の前でサービス。
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朝からお腹がいっぱいになりました。
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青林寺のオプションツアーは8時半の出発。
早めにチェックアウトし、1階のパノラマラウンジで七尾湾と能登島を望みながら、ノンビリとカフェ気分。 -
良質の温泉・美味しい食事・美しい眺めに加えて、最高のおもてなし・・・結婚51年目のいい記念になりました。
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「あえの風」から青林寺に向かう途中ある「和倉温泉 お祭り会館」。
展示ホールでは、大地主神社の例大祭で曳かれる実物大(高さ12m、重さ20t、車輪直径2m)の「でか山(山車)」などが展示されています。 -
加賀屋が見えました。
1977年から「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続「日本一」に選ばれ、110年以上の歴史を誇る老舗旅館「加賀屋」・・・今では和倉温泉街に「加賀屋」「あえの風」「松乃碧」「虹と海」、金沢駅前に料理旅館「金沢茶屋」と5つの旅館を構える、国内トップクラスの旅館グループです。 -
10分ほどで青林寺へ到着・・・50段ある階段を登ります。
青林寺は、1312年に石川県羽咋市に開創された永光寺の末寺として、1892年に開かれました。 -
青林寺は曹洞宗のお寺で、山号は白厳山。
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和倉温泉の七福神巡りは寺社が3つで、あとは公園など散策コースに祀られています・・・名付けて「福々めぐり」。
青林寺は布袋様。 -
本堂の右側にある「和倉御便殿 本殿」。
御便殿とは、皇室が地方に赴いた時の休憩所で、通常は使用後に取り壊されます・・・現存する御便殿は、島根県浜田市など全国で数か所のみ。 -
最初に御住職の説明を受けます。
1909年に皇族として初めて皇太子時代の大正天皇が和倉を訪れ、その時に休憩所として建設したのが「和倉御便殿」・・・本殿と供奉殿の2棟からなり、1976年に本殿が青林寺に移築され、2017年には国指定登録有形文化財に登録されました。 -
左側は、大正天皇が休憩された「御座所(ござしょ)」・・・実際にお座りになった絹の座布団や御簾などが当時のまま残されています。
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天井は格式高い「折上(おりあげ)格天井」で、天井板には木目が美しい虎の毛のような模様をした「虎斑(とらふ)」が使われています。
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部屋の周りは板張り廊下で、庭園もよく手入れされていますが、本当にここはインスタ映えのスポットなの?
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よく見ると座敷の中央に置かれた座卓の隅に印があります・・・「ここにカメラやスマホを置いたら綺麗に撮れますよ」と御住職。
その位置でシャッターを押して写真を再生すると、その場でツアーの皆さん、驚愕!・・・庭の青紅葉が見事に座卓に映っています!・・・これが噂のインスタ映え! -
これは「木村文乃カレンダー2021」の1月の写真・・・女優の木村文乃さんが撮ったこの1枚の写真から、青林寺・御便殿が ” 映えスポット ” としてネットで拡散しました。
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女優になった気分で、もう1枚・・・旅の良い思い出が出来ました。
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「あえの風」に戻って、スタッフの見送りを受けながら10時に出発。
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20分ほどで「赤蔵(あかくら)山 憩いの森」へ・・・ここには深い森に抱きかかえられるように、ひっそりと息づく「御手洗池(みたらしいけ)」があります。
赤蔵の地名は『戦国時代に敗れた武将が愛馬とともに入水した底なし池で、元旦の未明、赤い鞍が水面に浮き上がる』という伝説が名前の由来だとか。 -
駐車場の近くにある案内岩には「名水百選 赤蔵山 お池」・・・赤倉神社境内の一画にあることから、御手洗池は「赤倉神社のお池」とも呼ばれます。
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苔に覆われた巨木の先に、ひっそりと息づく御手洗池・・・幾多の歴史と伝説を秘めながら枯れることなく湧き出る豊かな水は、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。
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水底がハッキリ見えるほどの透明度を誇る御手洗池。
御手洗池は、聖武天皇の皇太子の眼病治療に使われたという言い伝えがあることから霊泉としても広く知られ、1985年には全国の名水百選に選定されています。 -
枯れることなく湧き続ける豊かな水・・・今も毎日600リットルもの水が涌き出ています。
適度なミネラル成分を含んだ御手洗池は、お茶用の飲料水としても利用され、また、周辺の水田の灌漑用水としても使われています。 -
鏡のような池の水面に神秘的な森が映り込むと、まるで印象派の絵画のような美しい光景・・・辺りは静寂そのもの。
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池の水を触ってみると、ひんやりと冷たい・・・御手洗池の水温は、年間を通して15~18度。
池の中には藻類が繁殖しているため、そのままの水は飲めませんが、十分に煮沸すれば大丈夫。 -
周りの木々が池の水面に鏡のように映る、幻想的な光景・・・青林寺の映えスポットに負けていません。
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御手洗池から笠師保駅に向かい、のと鉄道に体験乗車。
七尾と穴水を結ぶ「のと鉄道」・・・笠師保駅は七尾から3つ目の無人駅。 -
のと鉄道の各駅には愛称が付けられており、笠師保駅の愛称は「恋火駅」。
すぐ近くの海上で年に一度、夏の夜に行われる「塩津かがり火恋祭り」が由来だそうです。 -
そして、駅舎の天井、ホームなど至る所に女の子が好きそうなハートマーク。
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ホームに面したトイレの壁に設置されたLEDの「恋火ボタル」・・・暗くなるとハート型のイルミネーションがホームを照らすそうです。
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のと鉄道はほぼ1時間に1本・・・10時49分の穴水行に乗ります。
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一両編成のディーゼル車が定刻に到着。
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車窓からは、どこか懐かしい、自然豊かな里山の風景。
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海から見ると、こんな感じ。
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笠師保駅から2つ目の西岸駅で下車。
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西岸駅も無人駅ですが、2011年に放送されたテレビアニメ『花咲くいろは』に登場する「湯乃鷺駅」のモデルとなったことから、作品のファンが数多く訪れ、待合室には「花咲くいろは」ファンのためのブースがあります。
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西岸駅から再びバスに乗り、のと里山海道を走って別所岳サービスエリアへ・・・のと里山海道は金沢と能登をつなぐ車専用道路で、2013年に無料化。
SAにある別所岳スカイデッキ「能登ゆめてらす」の展望台からは、絶景が楽しめます。 -
2010年に建設された「能登ゆめてらす」・・・展望台に上るエレベーターもありますが、ミニ・万里の長城のような階段を登っていきます。
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長いスロープの先にあるのが展望台・・・この展望台は、2007年の能登半島地震からの復興や能登の発展が「夢」のように大きく膨らむように、との願いを込めて「能登ゆめてらす」と命名されました。
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展望台からは、七尾湾と能登島や和倉温泉が一望でき、天気が良ければ立山連峰まで見えます。
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「あえの風」から見えた能登島大橋と、手前には「ツインブリッジのと」。
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1999年に開通したハープ橋の「ツインブリッジのと」・・・橋長620mのこの橋の完成により、能登半島と能登島をめぐる周回ルートが誕生しました。
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七尾湾から日本海へ向かい、輪島市白米町にある「道の駅 千枚田 ポケットパーク」へ。
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ここにあるのは、急斜面に作られた棚田「白米(しろよね)千枚田」。
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国道249号と日本海との僅かな崖地に作られた白米千枚田ですが、土地自体は肥えており、水は1638年頃に作られた谷山用水が利用されています。
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日本海に向かって、なだれ落ちるような美しい景観。
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水を張った田んぼは、田植えが終わったばかり。
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「あぜのきらめき」は、白米千枚田を秋から冬にかけてイルミネーションで彩るイベント・・・田んぼの畔に設置された25,000個のLEDライトが、日没から4時間、15分間隔で色を変えながら棚田を彩るイベントは、「太陽光発電LEDの最大ディスプレイ」としてギネス世界記録に認定されました。
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階段を下りて、下の展望台へ行ってみます。
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380年前から受け継がれる白米千枚田・・・この地に集落が出来たのは江戸時代ですが、1684年に発生した大規模な地すべりで水田の大半が失われ、その後、荒れ地のままで放置されていましたが、明治期になって徐々に再開拓され、現在の形状に近づいたそうです。
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数が多いので千枚田と呼ばれますが、実際の枚数は1004枚・・・農業機械が入れないため、今も田植え・稲刈りは地元住民やボランティアによる手作業です。
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国道249号を北に進み、輪島市から珠洲市へ・・・昼食は「垂水の滝」近くの「滝見亭」で。
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メニューは「能登海鮮丼」・・・珠洲焼きの器に、その日によって変わる旬のネタが12種類も盛り付けられ、ボリュームたっぷり。
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輪島市の景勝地・曽々木海岸につながる「八世乃洞門(旧道)」。
トンネルの上には垂水の滝が流れています。
1966年に造られた八世乃洞門は、2007年の能登半島地震で被害を受けたため、現在は廃道に・・・代わりにバスで通った八世乃洞門新トンネルが2009年に開通しています。 -
滝見亭があるここは、輪島市と珠洲市のちょうど境目・・・白糸のような「垂水の滝」は、山から海へと直接流れ落ちる全国的にも珍しい滝。
真冬の風の強い日には、日本海からの強風に煽られて滝の水が吹き上がることから、「吹き上げの滝」とも呼ばれます。 -
曽々木海岸の北端の断崖から、一年中枯れることなく海へと注ぎ続ける「垂水の滝」は落差が約35m。
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周辺の海岸は、冬の風物詩として知られる「波の花」が発生するスポット・・・白い泡状の「波の花」が雪のように舞う様子を、一度見てみたいですね。
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垂水の滝の傍らにある句碑。
『雉子の声 山ほろほろと 崩れけり』(大田頼資) -
ここ、真浦海岸の岩石は青緑色のキレイな色をしています。
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誰かが ” これ、ヒスイじゃない? ” ・・・皆さん、かなり真剣に宝探しをしていますが、結果は?
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岩場も綺麗な青緑色。
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垂水の滝から20分ほどで「道の駅 すず塩田村」へ。
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建物は、手前が物産館「塩蔵市場」、奥は「塩の資料館」(有料)になっています。
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お土産に買った「奥能登揚げ浜塩」・・・500年以上続いている揚げ浜式製塩の塩は塩辛さが少なく、豊かな海の旨みと甘みが口の中に広がります。
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四方を海に囲まれた日本では、海水から塩を取り出す技術が発達し、沿岸各地に塩浜が作られました。
塩浜には揚げ浜・入り浜の2種類があり、能登地方では1596年から揚げ浜での塩づくりが始まり、珠洲市では今も当時と殆ど同じ方法で、塩が作られています。 -
道の駅に隣接して体験塩田があり、昔ながらの揚げ浜式の塩づくりを体験することが出来ます。
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塩づくりは、朝5時に海水を汲み上げる「海水運び」から始まります。
約800リットルの海水を引桶(しこけ)に溜めて塩田に撒き、8時間ほど乾燥させた砂を塩田の中央まで集めます。(カン砂集め) -
「垂舟(たれふね)」(集めた砂を入れる木製の箱)を組み立て、カン砂を垂舟へ入れ、その上から海水を流し込んで砂に付いている塩の結晶を垂舟下部の溜池に溜め、カン水を採った後は垂舟を解体し、砂を戻して翌日の作業に備えます。
塩田の外には、釜炊き用の薪が積まれています。 -
釜屋の前で説明を聞く見学者。
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溜まったカン水を釜屋まで運んで、釜炊きが始まります。
カン水を6時間ほど荒焚きし、胴桶(どうけ)で濾過した後、16時間ほど本焚きし、苦汁を充分に落として不純物を取り除いて、完成! -
この塩釜は70年間使われていたもので、直径:185cm・・・600リットルのカン水から100kgの塩が出来ます。
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道の駅の先にある揚げ浜塩田の建物・・・能登が舞台だったNHKの連続テレビ小説「まれ」で登場した所です。
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1956年に造られた「能登鞍埼灯台」が見えました・・・能登半島には20以上の灯台があるそうです。
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能登半島西側の日本海から山を越えて富山湾側に向かう途中の山上に、多くの風力発電の風車が・・・強風が吹く能登には150基以上が計画されており、広範囲で急激に増える大規模な計画に、里山里海の自然や景観が壊されるのではないか、という懸念の声も出ているようです。
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最後の観光は、珠洲市にある「見附島」・・・能登内浦海岸を代表する景勝地の一つです。
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唐の国で修行した空海が、東方の空高く投げた三杵(さんしょ)・・・三鈷杵は高野山、五鈷杵は珠洲の吼木山、独鈷杵は佐渡の小比叡山に着いたと口伝されています。
三杵を探す旅を続けた空海が小比叡山を訪ねた後、この島に近づくと法華経を唱えている声が聞こえたので上陸し、吼木山で五鈷杵を見つけたことから、この島が見附島と呼ばれるようになり、空海は吼木山に法住寺を創建しました。
この小さな祠の中には弘法大師像、下に五鈷杵が祀られています。 -
切り立った断崖の上に松林の帽子を被ったような見附島・・・頂部には縁結びの神と海難の神である見附神社(見附弁財天社)がありましたが、1993年の能登沖地震により東側(島の後方)の一部が大きく崩落し、社殿も倒壊して左にある海上の鳥居だけになりました。
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見附島の高さは28m、長さは160m・・・珪藻泥岩で出来た島です。
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引き潮の時間帯には歩いて見附島まで行けます。
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島は菱形の形をしており、横から見ると島の形が軍艦に似ているところから別名「軍艦島」とも呼ばれます。(写真はHPより)
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また、この辺りの海岸は「えんむすびーち」と呼ばれる恋人の聖地となっていて、浜辺にある縁結びの鐘を鳴らして、カップルが愛を誓うのだとか。
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私達も、昔を思い出して “ カ~ン、カ~ン ”
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帰りは2003年に開港した能登空港(愛称:のと里山空港)から。
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正面玄関に設置された、地元の彫刻家・池上奨さんの作品「ゆめのと」・・・空港建設地から採れた天然石を使用したオブジェで、能登から世界へ夢と希望を架けた作品です。
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出発ロビーはアーチ形の明るい天井で、「キリコ祭り」の壁画が印象的。
能登半島各地で行われる「キリコ祭り」は、江戸時代から連綿と続く大イベントで、7月から10月にかけて、各地の氏子たちが巨大な風流灯籠「キリコ」を担ぎ出し、町内を練り回します。 -
能登空港の計画段階では東京(羽田)、名古屋(小牧)、大阪(伊丹)の3路線を見込んでいましたが、定期便として就航しているのはANAの1日2往復の羽田便のみ。
チャーター便や航空自衛隊も利用す露ことがあります。
私達が搭乗するのは、17時5分発のANA750便。 -
定刻に離陸。
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上空から見た能登空港・・・2,000mの滑走路が1本あります。
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東京が近づいてきました。
よく見ると、何と、都庁の上を飛んでいます。 -
NTTのドコモタワーと新宿御苑。
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国立競技場も、よく見えます。
ハイグレードの旅館・美味しい食事とかけ流しの温泉・北アルプスの眺望や充実した観光、そして往復の上空からの眺め・・・記憶に残る、2泊3日の素晴らしいミステリーツアーでした。
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