福島・奥会津の秘湯と、飯盛山（奥会津・会津）

2021/11/13 - 2021/11/13

次から次へと分刻みのスケジュールで動いた、只見線の旅。
泊まりは、早戸温泉の湯治旅館にしました。

温泉に着いてからは、翌日の出発まで、ゆっくりゆったり。

エリアがずれてしまうのですが、翌日の会津観光も一緒にします。

エリア 只見(福島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: ANAグループ

車を走らせ、早戸温泉つるの湯へ。
時間通りに着けて良かった。
こちらは、湯治棟。
温泉は、別にある。

早戸温泉 つるの湯 温泉

お部屋。
この時、早戸温泉がキャンペーン中で、お安く泊まれたので決めた宿。
露天風呂が最高のロケーションなのも、ポイントだった。
楽しみ…。

ぶらぶらと、温泉の方へ。
まずは、飲泉所で、温泉を飲んでみる。
塩味。
今まで飲んだ温泉の中で、一番美味しいかも。
何杯でも飲めそうなスープ感。

夕食は、道の駅で買ったまつたけおにぎりの一つと（二つ入りなので、もう一つは朝ごはん用に取っておく）、宿の食堂で。
湯治客のため、食器などの自炊道具も充実していたけれど、1泊だし、自炊より、名物の温泉ラーメンを食そうかと。

これこれ。
ハーフサイズのみの販売の、温泉ラーメン（450円）
温泉から精製した塩を使っている。
先ほど美味しかった温泉をバージョンアップさせた感じのスープで、コシ強めの縮れ麺に、具は、白ネギとメンマのみ。
潔いまでのスープ推し。

只者じゃないなと思ったら、それもそのはず、このラーメンは、喜多方ラーメンの名店・喜一のプロデュースなのだそう。
美味しいはずだ。
スープまで、完食。
ハーフと言わず、もっと食べたかった…。

そして、露天風呂。
景色自慢の場所だけど、真っ暗で、何も見えない。
それだけに、ちょっと不気味…。

お風呂の後は、コーヒー牛乳…って感じで、ご当地乳製品メーカーのコーヒー飲料を。
宿泊者もごく少なくて、本当に、静かな夜だった。

翌朝。
旅館の裏を散歩してみる。
建物が無かったら、北欧みたい。
どこかで、鳥の鳴き声がしていた。

温泉の建物。
ここの温泉は人気で、宿泊者以外もたくさん来られるようなので、写真は今のうちに。
温泉が開くには、まだ間がある時間。
たまたまスタッフの方を見かけたので、ダメもとで、温泉の写真を撮らせていただけませんか？とお願いしてみたら、OKをいただけた。
温泉へは、エレベーターで下りていく。

こんな休憩スペースもあった。

内湯。
広いし、こちらも眺めが良い。

そして、露天風呂。
夜は何も見えなかったけれど、こんな景色だったんだ。
只見川が美しい。

ああー、お湯も濃厚で、素晴らしい温泉。
浸かりながら川の流れを見ていると、川…というか、大自然に浸かっているような気分になれた（受付開始後の入浴の感想）

朝一番だったので、パンがたくさん売られていた。
昨日着いた時は、何も無かったけれど。

温泉を後にして、一路、会津若松へ。
街中に入る前に、会津乳業の直売所、アイス牧場で、アイスを食べよう。

会津のべこの乳 アイス牧場 グルメ・レストラン

会津乳業は、女の子のマーク「あの子」が目印で、会津地方にお住まいの方なら誰もがご存じだとか。
この女の子は創業者のお嬢様がモデルらしい。
戦時中に満州で暮らしていらした創業者は、シベリアに抑留され、残された奥様と幼いお嬢様は着の身着のままで引揚げ。
貧しい生活の中、栄養失調でお嬢様は他界。
戦後、生還された創業者は牛乳販売の仕事を始め、「あの時、牛乳があったなら…」「どこの子も健康で幸せに育ってほしい」との願いを込めて、子どもの笑顔をマークにされたそう。

レトロで、脱力感のある線が妙に魅力的な「あの子」
そんなサイドストーリーを知る前から心惹かれていたけれど、更に気になる存在に。
思わず、グッズ（保冷バッグ）を購入してしまった。

アイスは濃厚で、とても美味しかった！
気に入ったので、いろんな味をセットにして、自宅に送ることに。
送るには8個が最低数なので、8個。
どの味にするか悩んで、スタッフの方にお勧めを聞いてみると、特に推されたのは、フローズンヨーグルト。
「（選ばないと）後悔しますよ」
後悔って！(≧▽≦)
慌てて、それを2個にした。

それから、赤べこ公園にも寄る。
こういう滑り台、大好きだ。
子どもも誰もいないので、ちょっと窮屈だったけれど中に入って、滑ってみた。

サイズ感、こんな感じ。
（今は胸ぐらいの長さの髪が、この時はこんなにショート。なつかしー）

昼食は、お蕎麦にしよう。
…って、昨日から、炭水化物しか食べていない気が…。
この旅の食事の全てを友人に話したら、「そんな旅、全然羨ましくない(笑)」と言われた。
旅行＝旅館の豪華な食事、のイメージだと、確かに寂しい旅かも。
本人は、大満足なのだけど。

そば処 和田 グルメ・レストラン

福島は、蕎麦処。
ぜひ、どこかでお蕎麦をいただきたいと思っていた。
でも、1泊なのであまり時間がない…。
ということで、この後行く飯盛山の山麓にある、そば処和田で。

観光地のお蕎麦屋さん、と言えないクオリティの高いお蕎麦で、とても美味しかった。
たかとうそば（1,100円）は、辛味大根のお汁でいただくお蕎麦。
辛いのか？というと、辛いと言えば辛いけれど、つゆを使わないので繊細で、辛さの向こうに甘味を感じた。

食事が済んだら、飯盛山観光。
飯盛山と言えば、幕末、会津の少年たちで編成された白虎隊の、自刃の地として有名な場所。
昔も来たので、二度目だ。
そう言えば、前回も秋だった。

飯盛山 名所・史跡

私の大大大好きな、動く坂道、飯盛山スロープコンベア。
入口で、説明の音声が流れているのだけれど、そのレトロな声と、口上が面白い。

「歩いたら、本当に大変でございます」

昔訪れた時にも、そのセリフと、昭和感溢れる声とに魅了されたのを覚えている。
大人250円、小人150円
行きはこれに乗り、帰りはお土産物など見ながら歩いて下ってくるのが、正解でございます(笑)

飯盛山スロープコンベア 名所・史跡

上った先には、観光スポットがいろいろ。
これは、不思議な建物、さざえ堂。

さざえ堂 寺・神社・教会

上る人と下りる人が、すれ違わない構造になっている。
それはそうと、階段が階段なようなスロープなような、ちょこちょこしてしまって、ストレスフル。

落ち葉がいっぱい。

坂を下りてくる途中で見られる洞穴。
水嵩もあり、見るからに狭くて怖い…
長さは150mほどあるそう。
ここを、戊辰戦争の折、戸ノ口原で敗れた白虎隊士20名が潜り、やがて、自刃の場へ…。
傍には神社があった。

戸ノ口堰洞穴 名所・史跡

紅葉もきれいだった。

白虎隊記念館。
前回も入ったけれど、今回も入る。
維持のための寄付だと思って。
白虎隊関連の展示が充実していて、二階では、ビデオが流れていた。
子どもさんや、白虎隊のことをよく知らない人でも、よくわかると思う。

白虎隊記念館 美術館・博物館

お土産物屋さんの松良で、コスプレなんぞをしたりもいたしました。
腕時計取るの忘れてるし。
いくつになっても、不謹慎なアホですみません。

民芸の館松良 グルメ・レストラン

最後は、福島空港の写真でお別れ。
1泊2日でも、かなり充実した旅になった。
大好き、福島。
また来られることがあるかな？10年後ぐらい？

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

駆け足の紹介になった2021年の福島旅。
ここからは、2023年の話になりますが…

途切れ途切れではありましたが。今年もありがとうございました。
大晦日に読んで下さった皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。
それ以降に読んで下さった皆さま、引き続き、よろしくお願いいたします。
（1月も、トントンと出していくつもりでおります☆）

福島空港 空港

この旅行記へのコメント （10）

• picotabiさん 2024/01/03 14:21:19

  さすがでございます

  ラムちゃん♩ もう帰ってこないのかと寂しく思ってたから、どんどこ記事がアップされて嬉しいです
  
  赤べこの滑り台は赤べこから生まれたような気持ちになれたでしょうか。そそそ、読みながらラムちゃんは遠い昔に福島の旅をしたことがあるのを思い出しました。大阪から福島って昔だとアクセス悪かったんだろなーと思ってたの。
  
  只見線も、撮影スポットも、そしてお約束の笑コスプレも楽しまれて。温泉も飲んでしまうラムちゃん。さすがです
  
  この後もたまった旅記事読むの楽しみにしてますよ^ ^

  ラムロールちゃんさん からの返信 2024/01/04 11:12:48

  RE: さすがでございます

  picoちゃん、去年はダメダメでごめんねー！
  ここからは、基本、月3本で書いていこうと思ってます。
  またよろしくお願いするでございます(^^♪
  
  飲泉は、飲めるところがあれば必ずするけど、ここのは、過去一番美味しかったです。
  ワカメでも入れれば、朝食の一品になりそうで。
  
  赤べこから生まれたような気持ち☆
  それ、美しいから、いただき！
  だって、赤べこの〇んちになったような…って思ったから…(≧▽≦)
  
  
  ラムロール

• まむーとさん 2024/01/01 00:12:41

  どこかの少年かと思ったら

  ラムちゃん、新年おめでとうございます♪
  2024年の1番最初に読んだのは、ラムちゃんの旅行記になりました‼︎
  
  絵画のような素晴らしい芸術的な横顔から、少年かと思った変身から、ほんとすごいわぁ。
  女優さんだわ‼︎
  綺麗すぎる‼︎
  
  今年もますます輝く2024になるかと思います。
  末長く今年もよろしくお願いします‼︎
  
  

  ラムロールちゃんさん からの返信 2024/01/01 10:39:54

  RE: どこかの少年かと思ったら

  まむーとさん、明けましておめでとうございます☆
  
  2024年最初に読んでもらえたなんて、光栄！
  でも、新年早々、ほめ過ぎ(≧▽≦)
  
  横顔写真は、どうやって撮ったか考えると、笑えるよ。
  正面だと、ぼかし入れないといけなかったり面倒だから、横から撮ったんだけど、なにしろ一人旅だから、自撮り棒を駆使して。
  傍から見たら、何やってんの、あの人？状態 笑笑笑
  
  そんなおかしな奴ですが、こちらこそ、末長くよろしくお願いします(*^-^*)
  今年も、お互いに、楽しい旅がたくさんできますように…
  
  ラムロール

• てくてくさん 2023/12/31 19:35:24

  もしや晩ご飯はおにぎり１つと半ラーメン？

  ラムロールさま
  
  　こんばんは。
  　対馬に行った時は海鮮がドカンと特盛りのお刺身の大皿でしたが、今回は恐ろしいほど簡素な夕食で、その落差に驚きました。翌朝も残りのおにぎり１つでしょ。
  牛乳の絵と娘さんのお話にまた涙…
  　中盤から後半はだんだんいつもの旅行記らしくなって盛り上がって来ましたね。
  そして、貴重なサービスショット2枚ありがとうございましたw
  　では、良いお年をお迎えくださいませ。
  　　　　　　　　　　　　　てくてく
  
  

  ラムロールちゃんさん からの返信 2023/12/31 20:03:21

  Re: もしや晩ご飯はおにぎり１つと半ラーメン？

  てくてくさま
  
  こんばんは。
  こんな日に、コメントありがとうございます☆
  
  …そうです、夕食は、おにぎり１つと半ラーメンで（ほぼ、素ラーメン・笑）、翌朝もおにぎり１つです。
  あ、夕食後のデザートとして、昼間のおまんじゅうもありました！
  でも、簡素ですよねー(^_^;)
  
  確かに、壱岐対馬は贅沢でしたね。
  旅館のだけでなく、お寿司を食べに行って、サザエのお刺身をプラスしたりもしましたし。
  シーフードが好きなので、海方面では、我慢できないんです(≧▽≦)
  
  今年一年、ありがとうございました。
  良いお年をお迎えくださいませ。
  
  ラムロール

• 毛利慎太朗さん 2023/12/31 16:16:01

  早戸温泉ですか！

  どもども、こんにちは。
  神棚がある老沢温泉は調べてみると休業中だとか、中の湯は改装して、つげさんが泊まった頃と様変わり…ですか。
  お写真の早戸温泉は有馬や肘折を思わせる茶系のお湯ですね…実は今月肘折温泉に行ったんですよ…「黄金温泉金生館」ボロかったけど、お湯は良かったです。
  ここでも「山塩」とれるんですね…ここから更に北、喜多方の東に位置する北塩原村で取れることは存じておりましたが。
  精製するときの様子を所さんの番組でやってましたが、かなり暑そうで半袖作業でしたかね。
  でも、ラーメンスープは澄んだ白…不思議ですねえ…夕飯に近いのでお腹が空いてまいりました…素泊まりも案外悪くないかも。
  
  さざえ堂もいったことあります（2019年）
  中は元は観音堂だった痕跡がちらほらと…そのあとに絵馬が奉納されてるんですよね。
  自慢じゃないですが、そんとき「向瀧」に泊まりました…マジで。
  
  毛利慎太朗

  ラムロールちゃんさん からの返信 2023/12/31 16:43:25

  RE: 早戸温泉ですか！

  毛利慎太朗さま
  
  わー、こんな年末に、コメントありがとうございます。
  
  そうそう、老沢温泉、…って、そうなんですか、改装しちゃったんですか。
  それは寂しい…(-_-;)
  あの感じが良かったのに…。
  
  「黄金温泉金生館」、ボロかった(≧▽≦)
  肘折で宿泊するなら、金成館かな、とか思っていました（←最初は、肘折に宿泊するつもりだったので）
  ちょっと離れてて、不便ではあるかもですが、温泉が良さそうだなと。
  
  塩精製の様子、テレビでやってたんですか。
  観たかったなー。
  そういうのを知っていると、味わいに深みが出ましたね、きっと。
  
  向瀧！
  かなり高級宿ではありませんか！
  素晴らしいーー
  あやかりたいです☆
  
  ラムロール

  毛利慎太朗さん からの返信 2023/12/31 17:12:16

  Re: 訂正

  すみません、中の湯…というのは老沢温泉の「中の湯」というわけでなくて、西山温泉郷の自炊宿「中の湯」が改装とのことです。
  言葉足らずですみません。
  
  毛利慎太朗

  ラムロールちゃんさん からの返信 2023/12/31 18:56:33

  RE: Re: 訂正

  あ、なるほど、なるほど。
  そういうことでしたか。
  詳しく、ありがとうございましたー！