海外旅行 Myとらべるトラブルランキング【3】 第１７位～１6位　「うっかり」は注意です。

2022/04/14 - 2022/04/14

初めて海外を旅してから早20数年になります。私の海外旅行は「安心安全の完全パックツアー」から始まり、往復航空券とホテルチケットを代理店に依頼する「個人ツアー」を経て、今では航空券やホテルなど自分で手配して回る「個人自由旅行」へと形態を変えてきました。また、行先も最初はアジアを巡る旅がほとんどでしたが、次第にヨーロッパへとシフトしていき、ついでに北米やオセアニア、アフリカや中東にも足跡を残すことができました。
個人旅行ゆえ、自身で情報を集め計画を立て（それが一番楽しいですが）、それを実行に移し、計画を遂行するため拙い語学力に身振り手振りを交えて地元の方々と話すことで、いつしか旅行計画の遂行のみならず、会話というか意思疎通をすることができることに喜びを見出し、旅の楽しみも深まりました。
一方で自分の海外旅行形態が個人自由旅行へ変わり、行動範囲も広がったことからトラブルにも遭遇することが出てきました。といっても事故や怪我、事件や犯罪にはほとんど遭遇せず、遭っても未遂や軽微なもので何とか克服することができたのはとても幸運なことだと思っています。
そんな自分の海外旅行史でのトラブルランキングを付けてみました。楽しかった思い出とは裏腹なものですが、こちらの方が記憶に残っているというのは皮肉なものです。既に旅行記中でお話していることがほとんどですが、改めてご紹介したいと思います。
ということで今回は第17位と16位です。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

続いては第17位 ～疲れていたのかな～（列車乗り間違い）

ヨーロッパとアジアの交錯の旅、ドイツはフランクフルトから

この日は雨の中、列車でロマンチック街道の街ヴュルツブルクとローテンブルクを観光し、フランクフルトへ戻ってからも市内を簡単に観光しました。ハードな一日でしたが無事終了、帰国の途に就くべく空港へ向かいます。

フランクフルト空港は市内から近く、しかもSバーン（近郊鉄道）も乗り入れ、10分程度で行けるとあって便利です。

その利便性の良さから、いざとなれば空港にはすぐ行けるからと欲張って雨の中ヴュルツブルク、ローテンブルク、フランクフルトの3つの観光地へ鉄道を乗継ぎ、概略だけとはいえ歩き回って観光しました。今にして思えば思いのほか疲れていたのでしょう。注意も散漫になりボーっとしていて、何となく来た列車に乗ってしまいました。

フランクフルトは各種交通の要衝です。中でも図の通り、市内の鉄道網は複雑で、私の乗車した中央駅（Frankfurt Hbf）からは各方面に路線が延びています。方面を間違えると全く違う所へ連れていかれてしまいます。

空港へ行く場合、S⑧かS⑨に乗ればよいのですが、私が乗ったのはS①。乗車してすぐ異変に気付いたため、次の駅グリースハイムで下車で来たのは不幸中の幸いでした。ですがこの駅、中央駅から僅か1駅4分の距離なのに既に郊外の様相の寂しい駅でした。おまけに今度の上りは15分後とおよそ大都市近郊の駅とは思えないほどです。ようやく来た列車で中央駅に戻り、改めて行き先を確認して列車に乗り空港駅に行くことができました。充分時間に余裕があったので事無きを得ましたが、気を揉みました。

危険度0（★なし）
焦り度★★
旅行記は以下から。よろしければ見ていただければと思います。
https://4travel.jp/travelogue/11186653

次は第1６位 ～休日の地下鉄は注意しましょう～（列車乗り間違い）

ニューヨーク&ナイアガラの滝旅行、アメリカ、ニューヨークから

どこの空港でも迷うのは市街との往復アクセスです。ニューヨークの場合、JFK空港から地下鉄、バス、シャトルバス、タクシーなど各種あり、価格や利便性から選択することになります。どれも一長一短ありますが、私の場合やはり価格面を重視して、地下鉄利用としました。前述の中で価格が一番安く、乗車・乗換もわかり易そう、そして定時制が見込まれるといった利点がありますが、逆に混雑時や階段など大荷物を抱えての移動や安全性などデメリットもあり、地球の歩き方など各種ガイドではおススメ度は低いです。ですが、２番目に安いバスの半額で行けるとなれば乗らないわけにはいきません。

ラッシュ時を外したこともあり、往復とも混雑で困ることはありませんでしたが、エレベーターなどの設備があまり無いので荷物の昇降にはやや苦労しました。
観光自体は無事終了、さて地下鉄で帰路に着きます。乗車したのはE線、レキシントンアベニュー駅、ここから終点のひとつ手前のサトフィンブールバードアーチャーアベニューJFK空港駅（この辺りの駅名はやたら長い）を目指します。車内も御覧の通り空いていて安く早い地下鉄を選択して正解だったとひとり悦に入ってました。

順調に走って来た地下鉄E線ですが、下車駅の二つ前、①ブライヤーウッドバンウィックブールバード駅で停車してしまいました。
これは事故かなと思いましたが暫くすると列車はのろのろと動き出しました。ただ、何故かガタゴトとポイントを渡るような音がして暫く走ると二駅先と思っていたサトフィンブールバード駅に到着しています。これはまずいと急いで下車しましたが何か様子が変です。ここがエアトレインとの乗継駅なら明るく案内などもあり、スーツケースを引いている乗客がいるはずですが、うらぶれた暗いホームしかなく下車客も僅かです。ここでようやく事態が呑み込めました。長時間停車したブライヤーウッドバンウィックブールバード駅でE線からF線に入ったようです。下車したのもE線のサトフィンブールバードアーチャーアベニューJFK空港駅ではなく、F線のサトフィンブールバード駅です。日本では考えられませんがNYの地下鉄は休日、運行形態が変わるとガイド本などに載っていたのを思い出しました。今日は日曜日休日です。

改札で係員に、空港へ行きたいのだけどと相談しましたが、面倒くさそうに地上に出ろと体よく追い払われました。やむなく出たのですが、当時はスマホもなく方角すらわからない状態で困ってしまいました。写真の右手レストランの前に真面目そうな黒人女性がいたので、「空港はどっちですか？」「タクシーで行けますか？」と聞くと困ったようですが、それでもわかる人を探してくれました。紹介してくれた黒人の老人は身振りを交え「あちら（矢印の方角）を真っ直ぐ行くとエアトレインへ行く」と言ってくれました。

歩いて行けるのか不安でしたが、言を信じて歩くこと5分ロングアイランドレールの駅が見えてきました。ここにエアトレインの駅もあることは事前に知っていたので、どうなることやと思いましたが、何とか来れてほっとしました。

結果的に②から③へ500m足らずの距離でしたが、土地勘のない異国での心細さは堪らないものです。地元の方の親切にも触れ、到着できたときの喜びはひとしおでした。

危険度★
焦り度★★★
（感謝度）★★★★★
旅行記は以下から。よろしければ見ていただければと思います。
https://4travel.jp/travelogue/10975526