桜満開の樽見鉄道と根尾谷薄墨桜

2022/04/06 - 2022/04/06

今年の春は近くで桜を見ようと決めた。で、どこに行きましょう・・、と考えて、お隣岐阜県の樽見鉄道に乗って、根尾谷の薄墨桜を見に行くことにしました。

樽見鉄道は大垣から出ているローカル線。沿線の桜も見ごたえがあるらしい。そして「桜ダイヤ」と言って桜の期間は増便している。1日行ったり来たり樽見鉄道を存分に楽しんできました。

エリア 岐阜

近場と言っても大垣までですらかなりある。夜遅くなるので、朝は少しゆっくりめの出発。

JR東海道線で大垣に着いたら、同じホームの奥の方が樽見鉄道の乗り場。
切符はホームにある券売所で買う。
あまり時間がないのであわてて乗り込んだら列車の中はすごい人・人・人。

最初に降りたのは木知原駅。コチボラと読む。
後ろ乗り前降りの列車の中は終点樽見まで行く人が多いとみえて、人をかき分けかき分けようやく降りた。

よめないっす。

私が着いた時はすでに5～6人が、次の列車を狙ってスタンバイ中。

どこで撮っていいかわからないので、いつものようにがっしり三脚の紳士の横でパチリ。
水色の車体がかわいい。
ヘッドマークのおじさんはどなたかしら。


ここから次の駅まではお散歩。
駅を出発してすぐのところにファミマがあったのでおにぎりを一つ購入。まさかこれがこの日最後の食事になるとは・・。

”とまれみよ”があったけど、道路標識が倒れていて悲しい感じになってる。

根尾川にかかる谷汲山大橋という大きな橋を渡っていたら、向こうにいい感じの鉄橋が見える。

ここで次の列車を待つか、鉄橋の下まで行くか。

さすがに30分以上橋にいたらあやしまれるので、鉄橋の下まで行くことにした。

橋を渡ってすぐのところに、カザミドリというなんだか素敵な喫茶店がありました。

さっきの鉄橋をくぐったところでは紳士がすでに一人スタンバイ。

列車待ちの間に桜の下で清流を見ながら、さっき買ったおにぎりで朝ごはん。
めっちゃ幸せ～～。

列車は続けて2本来たので、鉄橋のあっちとこっちでパチリ。
川の水がすごくキレイ。サイダーのゼリーみたいな色してる。

ここから谷汲口駅まではすぐ。
歩いていると桜の群れが見えてきた。

谷汲口駅。桜のトンネルがある有名な駅だそう。

とにかく桜桜桜

駅から100ｍくらい離れたところにある踏切がお立ち台のよう。
でーっかいカメラをスタンバイした人が5～6人います。
ちっこいカメラですがご一緒させてくださいね…。

来た来た。

ここも2本続けて。
私もでっかいカメラに負けじと手を伸ばして何とか撮った。

列車が来る前は誰もしゃべらなかったカメラマンさんたちだけど、列車が行っちゃったら、木知原の桜は数年前の台風で折れちゃったんですよ、以前はこんなにきれいだったんですよ、とか言って昔の写真を見せてくれていた。

谷汲口駅には廃車になったこんな客車が置いてある。屋根からも草が生えて自然の一部になりつつあって、いい感じ。

縦が微妙にそろってないところがかわいい。

1時間半くらい滞在して、列車に乗ります。
写真を撮っている人は車で来ている人が多いみたい。

今度は終点樽見まで行きます。

列車の後ろの窓から。
バイバイ谷汲口駅。

樽見駅到着。
根尾谷薄墨桜を見に来ました。

駅からは結構遠い。15分くらいかな。登り坂なのでキツイ。
人がたくさん。観光バスも来てるみたい。
車はほどほど渋滞してます。

お店の人は賑わいが戻ってほっとしているでしょうね。

根尾谷薄墨桜
何度も瀕死状態になったけど、いろんな人の努力でよみがえって1500年くらい生きているらしい。象徴するようにたくさんの添木に支えられている。

人は結構いるけど、大きく囲いがしてあるので写真にはあまり人は映り込まない。

夜もまた来るのでいったん引き返します。
それにしてもにぎわいぶりがうれしい。

次は日当(ひなた)駅


名前の通り、日がさんさんとふりそそいでとても気持ちがいい駅。
ここも撮影の名所だそう。

このトンネルの上がお立ち台。

駅を出たところにこんな看板が。
近くにいた地元っぽい人に、この辺でレンタサイクルあるんですか？って聞いたら、そんなもの聞いたことないよ、と言われてしまった。
もうちょっと詳しく書いておいてくれると嬉しいなあ・・。

私もお立ち台に行きます。
もう隙間はなかったのでちょっと離れたところから。

小さな駅舎と桜がとってもいい感じ。

なんて素敵な景色。

次に乗る列車まで1時間くらいある。
駅でのんびりしたいけど、外にはベンチがない。
駅舎の中で待ってるとなんだか息苦しい。
ということで、あたりをうろうろ。

ツタに浸食された桜。

外にベンチがあったらもっとのんびりしたかったけど、のんびりしてる場所もないので次の列車でお隣高尾駅に行ってみることに。

高尾駅

なんの絵だろう、ってしばらく考えた。

栗ね。

さっきの日当駅とは対称的で、陽があたらず空気が冷たく、コケが生えててなんだか秘境駅感。

こんな感じ

駅の外にはどえらい大きな桜の木。
駅前は大きな道も通ってて秘境駅ではない。

でも駅自体は秘境感たっぷり。

駅入り口の看板も年季。

次はのぼり方面に3つ行った高科駅を目指します。

乗ったのはプラレール列車。
人がたくさんでよく見えなかったけど、列車の床にプラレールの線路が書いてある。
すいてたらめっちゃ楽しいんだろうな。

高科駅

日差しがうれしい明るい駅。

明るい駅らしく、ちょうちょ。

目の前に田んぼが広がっていて、駅舎の横に大きな桜の木があってとても気持ちがいい。

ここにはスタンバっている人はいない。
こんなに気持ちいい駅なのに。

線路の向こう側から駅が見たいけど、そのためには遠くにある踏切を渡らないといけない。

ぐるっとまわって10分くらいで駅の目の前に着く。

朝、電車に乗るために急いでたら大変。
ま、目の前はずっとたんぼなのでそんな心配はなさそうだけど。

めっちゃ解放感。

直線コースをやってきます。

とてもいい景色。
撮影の人がいないのが不思議だわ。

次に乗りたい列車が来るので、大急ぎで踏み切りを渡って戻ってきました。
私的にはこの高科駅が静かで外にベンチもあってゆっくりできてベストでした。


高科駅16時発の下りはさすがにすいてる。この日2度目の終点樽見まで行きます。

すいてる列車内をゆっくり見るとつり革がかわいい。

鉄橋を渡るときは徐行します、とアナウンスがあった。
みんな右に左に楽しそう。
私も楽しい。
今日何度めの鉄橋かわからないくらい渡ってるけど。

さっき降りた日当駅
撮影隊がいますね。
せっかくのすいてる列車。写りこんだら申し訳ないので影にかくれます。

樽見駅到着。

うすずみ温泉付きの1日乗車券を買っていたので、送迎バスに乗ってうすずみ温泉へ。
送迎バスは無料ですよ！無料！

隣にホテルもあるうすずみ温泉は結構なにぎわい。
最終のバスまでは1時間しかないので、あまりゆっくりはできないけど、さっぱりしてライトアップに備えます。

樽見駅周辺で何か食べたかったけど、軒並み終わってた…。
今朝コンビニで買ったおにぎり1個食べただけ・・・。

昼来たときはすごい込んでた道路も夕方になったら人っ子一人いない。

公園に着いてもライトアップまで時間があるのでベンチで時間つぶし。
あー、おなかすいた。

18時40分ライトアップって書いてあったけど20分頃点灯。

一番きれいな時間帯

パンフレットには最新照明テクノロジーって書いてある。LEDを使って樹木に影響を与えないように設計されてるんだって。

たくさんの人がいるけど、みんなとても静かに見ている。
人の邪魔にならないように遠巻きに、前に行くときは姿勢を低くして前に行く。
公園内で営業をしていたカフェも、灯りを落として暗くして営業。

薄墨桜も素晴らしいんだけど、周りのその静かな雰囲気に感動。
日本の美って感じです。


電車の時間が近くなったので帰ります。帰り道は真っ暗。もちろん駅まで歩いて帰る人なんて一人もいない…。

昼来た時も気になったこの看板。
モンキードッグっていう生き物がいるから注意せい、ってこと？でも活動中って書いてあるから野生ではないんだろうしなんなんだろう…。

帰ってから調べました。おさるさんを追い払う役目の犬なんだそうです。新種の生物では全然なかった…。

樽見駅
昼はここで大勢の人が列車を待ってた。
今は誰もいない。
と思ったら後からお一人来ました。
よかった、一人じゃちょっとこわかったんだ…。

一日よく乗った。
さあ、帰ろう。


この列車は本巣止まり。本巣で30分乗り継ぎ時間がある。

と思ってたら、本巣で止まったら車掌さんが、この先までいくかたはこのまま列車の中でお待ちください、って言う。
動かない車内で30分は待てない、けど外に行っても何もなさそう、ということで駅舎内で待つことにした。

駅舎内。
外には自動販売機があった。よかった～。

大垣方面からすれ違いの列車。
30分待つのはつらかったけど、最後にいいものが見れましたｗ

突然思い立って来た樽見鉄道。
満開の桜と晴天でとっても楽しい一日でした。
おなかはすいたけど。