北鎌倉・明月院－2022年春

2022/03/31 - 2022/03/31

　北鎌倉にある明月院は臨済宗建長寺派のお寺で福源山明月院という。禅興寺の塔頭であるが、禅興寺は明治初年頃に廃絶した。本尊は聖観音である。
　明月院の開基は上杉憲方、開山は密室守厳（みっしつしゅごん）である。創建年は不詳であるが、憲方の没年は応永元年（1269年）で、それ以前の創建である。
　境内の一角には今、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時の曾孫である鎌倉幕府第五代執権・北条時頼公の墓所があり、「鎌倉幕府第五代執権　北条時頼公墓所　（第八代執権時宗の父）」の立て看板が立ち、元寇での英雄として時宗の方が知られている。
　時頼は一人明月院に葬られ、その子の時宗は子（時頼の孫）・孫（時頼のひ孫）と一緒に隣にある円覚寺の開基廟の下に並んで葬られている。
　おそらくは、この時期に葬送方法に変更があったのであろう。
　アジサイ寺として知られるが、実は鎌倉随一の枝垂れ桜の名所でもある。桜のこの時期にはそれが実感できる。
　鎌倉では最大級で、一番立派な仏像彫刻が彫られた「明月院やぐら」は開基・憲方の墓とされる。
　明月院本堂では丸窓が知られているが、屋根の上の棟の端はなには鬼瓦ではなく、天女を象った瓦が上がっている。これはとても珍しい。
　明月に因んで、「名月」に由来するウサギ（、月で餅をついている）の置物や動物のウサギを飼っており、ウサギ小屋もある。また、半月や満月をあしらった石の置物もある。
　また、「兎と亀」の亀の置物も多く見られる。すなわち、境内では多くのウサギと亀の置物が見られる。
　境内は電線等が地下に埋設され、景観が保たれている。
（表紙写真は明月院本堂の丸窓）

エリア 鎌倉(神奈川)

明月院門前。

「明月院境内案内図」。

シャクナゲ。

解説の看板。

「深谷上杉氏ゆかりの寺」。

橋の上にウサギと亀。

ウサギ。

北条時頼廟。

石碑。

北条時頼墓。

「北条時頼公墓所」。

北条時頼墓の宝篋印塔。

「最明寺旧跡道」。

山門。

山門。

山門。

庭園。

枯山水の庭園。

本堂の丸窓のある部屋。

本堂の丸窓。

枯山水の庭。

六地蔵。

やぐらがある場所。

六地蔵堂。

六地蔵。

開山堂。

お地蔵さま。

「花想い地蔵」。

注連縄がある石。

注連縄がある石の上から伸びるカエデの根。

宝物庫。

瓶の井。

「瓶の井」。

開山堂。

天井が丸いやぐら。

四角いやぐら。

天井が三角のやぐら。

「明月院やぐら（羅漢洞）」。

明月院やぐら。

明月院やぐら。

明月院やぐら。

明月院やぐら。

やぐら。

やぐら。

枯山水庭園。

枯山水庭園。

山門。

天女の装飾瓦。