『鎌倉殿の１３人』ゆかりの地を巡って（４）　～修善寺～

2022/03/10 - 2022/03/10

『鎌倉殿の１３人』のゆかりの地、修善寺を散策。
鎌倉幕府２代将軍・源頼家や源頼朝の弟・源範頼が幽閉、暗殺されたところで、頼家や範頼にゆかりの史跡が数多く残っています。


修善寺駅　→　修禅寺　→　日枝神社　→　安達盛長の墓　→　源範頼の墓　→　筥湯　→　指月殿　→　源頼家の墓　→　十三士の墓　
→　鹿山公園（源義経像）　→　修善寺駅

エリア 修善寺温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

修善寺の散策は、修禅寺からスタート。
８０７年に弘法大師によって開創されたお寺。
鎌倉幕府の２代将軍・源頼家、源頼朝の弟・範頼が、頼朝の勘気に触れて幽閉されたところです。

修禅寺 寺・神社・教会

修禅寺の本堂横にある宝物館。
源頼家が、漆にかぶれた顔を隠して母親の北条政子に会うために造らせたという「頼家の仮面」（複製）をはじめ、頼家や範頼が使ったという馬具や、頼家の肖像画などが展示されています。

修禅寺宝物館 美術館・博物館

修禅寺の隣りにある日枝神社。明治初めの神仏分離までは修禅寺の鬼門に置かれた山王社（鎮守）でした。
源範頼は、この場所にあった信功院に幽閉されていました。

日枝神社 寺・神社・教会

日枝神社の本殿

神社の参道には、源範頼が幽閉されていた信功院の跡を記す庚申塔があります。

修禅寺の本堂の裏手から修善寺梅林へ抜ける山道の途中（歩いて１０分ほど）に、挙兵前から頼朝に仕えていた安達盛長の墓があります。

安達藤九郎盛長の墓 名所・史跡

５分ほど歩くと、源範頼の墓。ちょっとした公園のようになっています。
頼朝によってこの地に幽閉された後、梶原景時に攻められ、自害しました。

源範頼の墓 名所・史跡

墓石の横には、「従五位下参河守源範頼公墓」と書かれた石柱が立っています。

範頼の墓の前からの眺め。
お墓は高台にあるので、修善寺温泉の街を見下ろせます。

範頼の墓から歩いて１０分、温泉街の中心に戻り、筥湯（はこゆ）。
頼家がこの温泉に入浴中、北条氏の刺客に襲われたと吾妻鏡に記されています。
いまは、日帰り入浴施設になっています。

筥湯 温泉

筥湯にある塔には、靴を脱いで自由に上れるようになっています。
塔の上からの、修禅寺、桂川の眺め。

筥湯から歩いて５分、北条政子が、息子の頼家の冥福を祈って建てた指月殿。伊豆最古の木造建築といわれています。（「指月」とは、経典のことです）

指月殿 名所・史跡

指月殿本尊の、釈迦如来坐像。

指月殿のすぐ隣には、頼家の墓。

源頼家の墓 名所・史跡

正面の供養塔は、頼家の５００周忌（１７０４年）に修善寺の住職によって建てられたもので、この裏側にある２基の五輪塔がお墓です。

頼家の墓のすぐ横、源氏公園。鹿山のふもとにあります。

源氏公園 公園・植物園

源氏公園の一角にある十三士の墓、頼家の家臣１３人の墓と伝えられています。頼家が暗殺された６日後、頼家の家臣らが主君の仇討ちを企てたが、事前に発覚して討ち取られた、その１３人の墓といわれています。

十三士の墓 名所・史跡

源氏公園から鹿山を登り始めたところ。頼家の墓を裏側から。

鹿山の頂までは、１０分ほどの山道です。

鹿山の山頂にある源義経の像。獅子にまたがっています。
歴史的ないわれはなく、大正末期に地元の愛好家によって作られたものと言うことです。

鹿山公園 公園・植物園