2008/09/13 - 2008/09/15
4397位(同エリア14846件中)
マギーさん
2008年9月に行った、人生35年にして初めての海外旅行、そして今まで行った唯一の海外旅行でもあります。場所はシンガポールとマレーシア南部のジョホールバル。2泊3日の行程ながら、陸上滞在はわずか30時間という弾丸ツアーでした。初海外旅行ゆえにさすがに1人旅というわけにはいかず、海外旅行エキスパートのM氏と2人での旅行。彼にプランニングやブッキングも一任しました。
※写真がピンぼけばかりですが、何卒ご容赦ください。
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まずは京成の特急電車(スカイライナーじゃないよ)で15時半に成田空港へ。
成田国際空港 空港
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成田空港は“見学”名義で二度来たことがあったんですが、飛行機利用は初めて。羽田空港は100回以上利用して勝手が分かりましたが、成田空港はまったくど素人でM氏にただついていくのみ。
成田国際空港 空港
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今回搭乗するUAの窓口へ。台北行きは台風直撃で欠航とのこと。有人窓口には長蛇の列ができている。
成田国際空港 空港
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M氏いわくチケットレスの窓口で手続きできるとのことで、長蛇の列を尻目にチケットレスの窓口へ向かう。
成田国際空港 空港
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ところが、M氏はチケットを取り出せたものの、私は取り出せずに有人窓口へ並ぶことに。
彼いわく私の本名がありふれていて、このとき私と同じ名前で複数ルートの予約が入っていたことから、誤って違うチケットを受け取らないよう、機械のほうでガードをかけたのでは、とのこと。きちんと、有人カウンターでチケットはゲットできました。成田国際空港 空港
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初めての出国審査。あっさり通過できました。
成田国際空港 空港
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17時50分発の出発が15分繰り上がり。ハワイ辺りから成田経由でシンガポールに行く飛行機らしい。外国人の姿が7割でした。
成田国際空港 空港
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国内線ばかりの搭乗で、恥ずかしながら機内食初体験。虫ざましのスナックにプレッツェル。ドリンクはスプライトゼロを選択。
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メインディッシュはトマトソースのペンネか鶏の照り焼きごはんからセレクトでき、私は鶏の照り焼きごはんをセレクト。味はまずまず。ごはんにパンにオートミールと、穀物三昧(笑)。
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これらをダイエットコーラで流し込みました。
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UAのコーヒーはスタバらしく、ついつい締めにコーヒーを注文。カフェイン三昧のあげく、コーヒーもコーラも残してしまった。
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入国審査書類が配布されたので、記入することに。もちろん書くのは初めてだから、M氏の記載内容を半ばカンニング。英語の読解力なんて、大学の受験英語がピークだもんなぁ。苦笑
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シンガポール・チャンギ国際空港には、現地時間23時半過ぎに到着。時計は携帯でしか見られないが、日本より1時間遅れなだけので、設定が面倒でそのままにしておいた(以下、時間表示は現地時間。日本時間は+1時間)。M氏が時計を持っているので、知りたくなったら聞くことにしようか。
シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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入国審査は、もちろん初めて。別の窓口でカップルや女友達が一緒に窓口に行っていたので、M氏と一緒に行こうとしたところ、「あっち行け」と手を払うポーズをされた。
どうやら、入国審査は1人1人やるものらしい。まったく、私のレベルはこんなもんである。改めて1人窓口に行くと、インド系の男性に無言のまま一瞥いただいて(髪型が変わっていたからか?)、事務的にパスポートにスタンプを押される。以上。ほんの20秒程度であっさり入国パスとなった。シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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次は両替窓口へ。成田にも両替窓口はいくつもあるのだが、M氏が現地でやるとのことなので、それに従った。
窓口にいた中国系のおばちゃんが、私の1万円札が見えたようで「イチマンエン?」と言ってきた。すがるようにうなづくと、向こうも慣れたもんで、ちゃかちゃかと両替してくれた。
諭吉さんがマレー系のオヤジと硬貨に化け、レシートを確認すると130.30シンガポールドル(以下、SGDとする)。1SGD≒76.75円。成田では79円台後半だったので、現地で両替して正解ということなんだろう。シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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夜もいい加減遅いので、タクシーでホテルへ。
シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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ハイウェイをすっ飛ばすこと20分で今回宿泊するホテルへ。
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泊まるのは「フレグランス・ホテル クリスタル」。どうやら、チェーン店らしい。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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1泊5000円程度というから、折半して1泊2500円ほど。中はちょいと狭いが、ごく普通のツインルームだった。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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一応、お菓子もついていた。マンゴーの袋は、私がコンビニで買ったドライフルーツ。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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「蒸夢坊」はさつまいもベースのポテトチップス。こやつがなかなか美味い。全部私が食べてしまった。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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時間は25時を過ぎていたが、M氏が「ドリアン食うぞ!」と鼻息が荒い。とりあえず、外出することに。
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「シンガポール=きれいな都市」と思っていたが、一歩入ると数十年前のアジアの匂いがする。人工的な都会的なシステマチックなイメージとは真逆の、昔ながらの田舎のアナログな世界である。
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ドリアンは好き嫌いがはっきり分かれると言われるが、はたして私は後者になってしまった。「たまねぎの腐ったの」っていう、ドリアン好きには不幸なトラウマを背負うことになってしまった。
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2人で食べるべくパックでM氏は買ってきたが、私は一口表面部分に手をつけただけでKO。「もっと、中のほうが旨い」とM氏は勧めてくれるが、しまいには彼の旨そうに食う姿すら腹だだしくなってくるほど、不愉快な時間を送ってしまった。一度匂いがつくとなかなか落ちず、部屋に帰ってきてベッドでM氏がこいた“ドリアン屁”で、こちらは一層ハラスメント気分になってしまった。もっとも、M氏に落ち度はないんですけどね。
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さて、M氏からは予算の都合で今回の宿を選んだと言われたが、その場所はラブホテル街だとも言われてもいた。こちらは、渋谷か新宿あたりのそれをイメージしていたのだが、その実態ははたして原始的なフーゾク街であった。建物こそ木造とか漆喰とかの無骨な造りじゃないけれど、昔の“赤線”という言葉がピッタリ当てはまるような光景が、目の前で繰り広げられていた。
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翌朝に撮影した“処理場”の一つ。「Shall we play with as...oops! us?」なんて、言われこそしなかったけれど、カメラを向けようものなら「F...k with us, or I'll kill you!」と脅されそうだったので、ドリアンの店への行き帰りは、M氏ともども一切彼ら・彼女らと目を合わさず、早足で駆け抜ける羽目になったのであった……。
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そんな悪夢(?)も、翌朝になるとすっかりどーでもよくなっていた。曇天という天気予報も、窓を開けるとよく晴れていた。散策日和になりそうな予感。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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テレビをつけてウダウダしていると、何とテレ東の「いい旅夢気分」の再放送が流れてきた。男性タレント夫婦が長野の温泉を訪れていた。
ibis budget Singapore Crystal (SG Clean Certified, Staycation Approved) ホテル
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時間は8時。宿に荷物を置き、本格的な旅のスタートだ。M氏の予定では1時間早くスタートしたかったようだが、3時寝だから8時でも早いくらい。
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まずは、市内を走るMRTの最寄り駅であるアルジュニード駅に向かう。
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アルジュニード駅到着。
アルジュニード駅 駅
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鉄ちゃんではないが、異国の鉄道についついカメラを向けてしまう。
アルジュニード駅 駅
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まずは、M氏ご希望の料理「ラクサ」を食べに行くことに。2駅だけ乗車する。写真はフツーの切符。
アルジュニード駅 駅
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こちらは「イージーリンク」というICカードで、市内のMRTとバス両方に使用可能。シンガポール経験者のM氏のおかげで旅費が地味に浮いた。カード料金5SGD、デポジット3SGDに、とりあえず7SGDを入れてもらう。
アルジュニード駅 駅
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時間は9時前。さすがに静かだ。
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市場のテナントも閉まっているか、開店準備中のところがほとんど。
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少し歩いてスーパーマーケットを見つけたので入る。何かを買うわけではない。ネタを探すためである。
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鶏肉手羽もと。
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のどがしよくりょう。
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うどんがあればすぐおいしい。
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「たまねぎなっとうもち」「やさいなっとうもち」
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モダンなファミリーヨーヒン……最近日本語が乱れているとは言われるけど、それでもこの表現には微妙なズレを感じずにはいられない。こういうプチ発見ができるのが、旅人ならではのスーパーマーケットの楽しみ方だ。
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陽が出てきて蒸し暑くなってきた。野良猫は早くもダウン気味だ。
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場所をあいまいに覚えたままだったので、かれこれ1時間以上歩き回って、ようやく10時過ぎに朝食。ガイドブックに載っている有名店「328カトンラクサ」にて。
328 カトン ラクサ (イーストコーストロード51店) アジア料理
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右の目当ての「ラクサ」は、マレー・中国合作の海鮮ヌードル。辛いスープにココナッツミルク(ここのはコンデンスミルク)が入り、魚介類(ここのは貝類)と平打ち麺というもの。ココナッツミルクのまったりしたスープに、貝のだしがたっぷり出ていて、ちょっと変わった味ながらとても美味かった。機会があればまた食べてみたい食べ物だ。
左はゆずジュースのようなレモンジュースのような飲み物。これも汗をかいた身体に染み入るように美味い。 -
食後、近くのヒンズー教寺院・スリセンパガヴィナヤガー寺院へ。「ゴープラム」と言われる壁面の彫刻が特徴的だ。
スリ センパガ ヴィナヤガー寺院 寺院・教会
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建物脇の水道で足を清めてから、素足で中に入る。何か信者らしき人に目をつけられている感じだったが、M氏は慣れたように中まで入っていった。
スリ センパガ ヴィナヤガー寺院 寺院・教会
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寺院を見学後、近くのバス停からマーライオンのいる地区へバス移動。待つ顔は、インド系の方、アラビア系の方、東南アジア系の方、中国系の方+我々日本人と、いろいろいる。ある意味、シンガポール共和国の縮図でもある。
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2階建てバスだったので、「煙と××は上に向かう」の言葉よろしく、2階へ上がる。
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ビル群をバックに1枚。道路には鉄骨が組みたてられていたが、これは9月26日から行われたF1シンガポールグランプリのため。F1史上初のナイトレース、国にとっても国家プロジェクトだけに、その開催に注目が集まっている(はず。F1ファンにとっては)。いまバスが走っているこの道もまた、レースコースとなる。
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バスに揺られて20分。いよいよ(あくまで)自称“マーくん”ことマーライオンとの遭遇である。
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ジャーン!…ってほどの大きさや迫力でもなかったが、こいつが正真正銘のマーライオン。機械の故障で水を噴射できないことで「世界三大がっかり観光地」の汚名を着せられた“マーくん”だが、この日はちゃんと水を噴射してくれていた。
マーライオン公園 広場・公園
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離島にもっと大きなマーくんがいるそうだが、あくまでこちらが本家。あちこちで写真を撮る姿を見る。たかがマーライオン、されどマーライオン。
マーライオン公園 広場・公園
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その裏手には「ミニマーライオン」の姿もある。こちらも世界三大がっかり観光地の一つ「小便小僧」のように、チャ~ッと水を垂らしていたのであった。
マーライオン公園 広場・公園
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マーライオンの次に向かったのは「アジア文明美術館」。
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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M氏の好みにお付き合いである。
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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それっぽい各国の展示物がたくさん展示されていた。
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ただし、私は基本博物館には興味なし。笑
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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説明画面に出てくるいろんな人が、皆個性的。アイドル状態になっているときに、ケータイをいじったり、目をつぶってみたり。
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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日本みたいにすまし顔ではないのだな。
アジア文明博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ラッフルズ卿上陸地点。高層ビルをバックに腕組みしたラッフルズ卿のいでたちがかっちょいい。なお、こういうカッコをした日本人男子観光客を3人発見!
ラッフルズ上陸記念の地 史跡・遺跡
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ラッフルズ卿上陸地点からリバーサイドを散策。私が勝手にイメージしていたシンガポールがこの写真。
ラッフルズ上陸記念の地 史跡・遺跡
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そんなイメージと、その“裏側”とのコラボレーション。
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のどが渇いたのでコンビニへ。シンガポールでは、あちこちにセブンイレブンがあり重宝した。
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ここで買った妙にスペルの長い単語のお茶は、花の香りがする甘いお茶だったが、あとで確認したら白菊のお茶だった。
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そのまま歩いて、MRTのクラークキー駅へ。
クラーク キー駅 駅
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「身長90cm以上はチケットが必要=有料」という看板。
クラーク キー駅 駅
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向かった先は、M氏ご希望のスポットであるリトル・インディア地区。
リトルインディア 散歩・街歩き
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飾り付けもカラフルだ。
リトルインディア 散歩・街歩き
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インド料理店「ムトゥースカリー」にて遅めの昼食。
ムトゥース カリー (リトル インディア店) インド料理
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店内は洗練された清潔な作りで、日曜日の午後ともあって大賑わい。
ムトゥース カリー (リトル インディア店) インド料理
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インド料理といえばカレー。シンガポール名物「フィッシュヘッドカレー」をいただいた。何の魚か後でM氏が聞いていたが、名前は忘れた。鯛っぽい白身魚だったが、こやつのだしが出て美味かった。丼いっぱいに入っていたので、食いしん坊2人で食べても結構ボリュームがあった。
ムトゥース カリー (リトル インディア店) インド料理
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小麦粉チップスの「パパド」を砕いてライスに混ぜたカレーと、個人的に「これを食べないと!」と思って注文したタンドゥーリチキン。緑のペーストはセロリが入っている野菜ペーストだったが、ないほうが美味いと思った。
ムトゥース カリー (リトル インディア店) インド料理
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リトル・インディアでは、M氏の嗜好でヒンズー寺院に寄る。
リトルインディア 散歩・街歩き
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インド人がたくさんいて、こちらは入りづらかったので入口で待機していたが、M氏は靴をそそくさと脱いで中へ入っていった。
バケツでは食事の準備中。どうやら、断食明けの振る舞い食事らしい。リトルインディア 散歩・街歩き
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広場では各自談笑中。しかし、まあ男子が多い。
リトルインディア 散歩・街歩き
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街頭テレビ。たまたま女性が映し出されていたが、これからどんな展開になるのか……。
リトルインディア 散歩・街歩き
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リトル・インディアを離れ、タクってまたまたM氏の希望でイスラム寺院「サルタン・ムスク」へ。
サルタン モスク 寺院・教会
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ムスク内は人が少なかった。よほど、観光客のほうが多かったんじゃないか?
サルタン モスク 寺院・教会
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熱心にコーランを読む信者、居眠りする信者……時期はちょうどラマダン(断食)月。少なくとも、全員食事を我慢していることだけは間違いあるまい。白いのは1人分のシート。
サルタン モスク 寺院・教会
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言わずもがな信者ではないので、中には入らず廊下から撮影した。
サルタン モスク 寺院・教会
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外のトイレと足洗い場。トイレだけ借りた。
サルタン モスク 寺院・教会
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黒いカーペットは、土足厳禁のエリア。ちょびっと踏んでいただけで、見回りの男性から注意を受けてしまった。見回りの男性、さすがに個室の中までは入らなかったが、絶えずトイレと足洗い場を監視していた。
サルタン モスク 寺院・教会
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さっきとは違って、このエリアではイスラム系の顔が目立つ。
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人種のるつぼとは、シンガポールのためにある言葉だろうな。
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時間は16時を過ぎていた。この旅の結構メインである“国境越え”をしなくてはならないので、ジョホールバル行きのバスがいるターミナルへ行く。
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もうすぐ出発だったジョホールバル方面行きのバスに乗車。ノンストップの特急バスで、運賃はわずか2.4SGD。200円弱で特急バスに乗れて国境越えができ、しかもイージーリンクで支払えるのが便利。市内路線バスでもないのに、何という融通の効き方!
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バスからの風景とかを撮れないまま、一気にシンガポール北端・ウッドランズの出国審査所の出口まで飛んでしまった。乗客は出国審査のため、全員一度ウッドランズで下車。バスは全員下車後すぐ出発し、すでに出国審査を終えた人間を改めて乗せて国境越えをする。
Woodlands Checkpoint 駅
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我々2人は出国審査後バスに乗らず、徒歩で越えることにする。
Woodlands Checkpoint 駅
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国境越えの橋「コーズウェイ橋」の南端にて、ジョホールバル方面で1枚。
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振り返って出国審査所方向。出国審査所は、まるで要塞のような建物だった。
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橋といっても埋め立てられているから、「海中道路」ってところか。ジョホールバルの空には黒い雲がたちこめ、稲光が起こっている。雨もポツポツだが降ってきた。何か不安をかきたてられる。
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シンガポールへ向かう車の渋滞の列。行き来は頻繁に行われているようだ。マレーシアにある実家に帰省していた人、はたまた観光でマレーシアに行っていた人などがシンガポールに戻ってくる。あるいは、シンガポール内よりはるかに価格が安いというガソリンを入れに行ったか(ちなみに、マレーシアは産油国)。
ちなみに、ガソリンについては「スリー・クオーター・タンク法」という法律がシンガポールにある。
シンガポールを出国するとき、車のガソリンタンクに4分の3以上ガソリンを入れていないと罰金というものだが、マレーシアで車のタンクではなくポリタンクにガソリンを入れてもらって、シンガポールに持ち帰ってから自分で給油って方法を使うほど、シンガポールの人も暇じゃないか。 -
橋の中央からジョホール海峡を眺める。
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こちらはシンガポール側。何というか「異国に行く」というよりは、「ちょっくら遠出」という感覚なのだろうか。
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やぐらから向こうがマレーシア。いったん、さようなら。シンガポール!
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いよいよ2カ国目・マレーシアだ。早速、マレー語の洗礼。「KERETA」「IKUT KIRI」なんてスペルが、何というか東南アジアの単語って感じだ。
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入国審査所に到着。
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シンガポールとはまた違う書類に書き込まなくちゃいけないが、結局要領を得ずM氏の書いたものを見る羽目に。「自分で読んでみなよ」とM氏に言われるが、それができれば最初から苦労なんてしないのだよ。分からないことが分かっていないのですから……。
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そんな入国審査だったが、ほんの数秒で終了。ここからは再びバスに乗車して目的地に目指す。
バス停を探していると、客引きらしきおっちゃんに惑わされたりして、数分周辺をさまよい続けたが、何のことはなくそのおっちゃんのすぐ脇にいた人だまりがバス停だったのだ。M氏から軽く「このあたりは治安がよくない」と脅されたが、はたしてそれを物語るエピソード…かどうかは知らない。 -
雨のジョホールバルの繁華街を通過。車内にいるのは、運ちゃんとその知り合いと我々2人のみ。知り合いが大きな声で運ちゃんに話しかける声が車内に響き続けること数分。
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ジョホールバルはラーキンバスターミナルに到着。「純粋な途中下車」をしたにもかかわらず、手持ちの2.4SGDのチケットを運ちゃんに渡して、シラーッと降りてしまった。
ラーキン セントラル バス系
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M氏が事前に用意してくれたGoogleの地図によれば、その場所はラーキンバスターミナルから歩いていけそうな感じがするが、肝心の方角がまったく見当がつかない。雨の中でいたずらに迷うよりはと、ここはタクることになった。
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シンガポールと交流があり、SGDが使えるケースもあるとはいえ、マレーシアにはれっきとした通貨“リンギット”がある。ここも、さすがM氏。自宅からリンギットを“余裕で足りるくらい”持ってきてくれていた(どういう経緯で持っていたかは省略する)。なお、1リンギット≒30円ほど。M氏からは「物価はシンガポールの半分」と教えられたが、実はもっと安かったみたいだ。
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運ちゃんは、地図を見せるとさっと車を出してくれた。歩いていけるなんて、とんでもない話、降りしきる雨の中を数kmは走ったのでないか。
ともあれ、今度は私が希望を出した目的地のスタジアム「アズマンハシムスタジアム」に無事到着する。 -
偶然にもゲートが開いていたので、失敬して中に入ることに。
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何か言われたら謝ればいいか。
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スタジアムの名前でピンときた方は、どれだけいるだろうか。
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1997年11月16日の夜に起こった「あの出来事」に結びつけられた方が。
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そう。サッカーワールドカップ・フランス大会アジア最終予選、日本がイランに延長戦の末、“野人”岡野雅行選手のVゴールで3ー2で勝利し、サッカーワールドカップ初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」の舞台なのだ。
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その日から遡ること4年前の1993年10月28日夜、いわゆる「ドーハの悲劇」をテレビで目の当たりにした。私に限らず、日本中がただ呆然とするしかなかった。
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1993年はサッカープロリーグ「Jリーグ」開幕元年に湧き、さらなる弾みをつけたかっただろう日本のサッカー界は、最後の最後に天国から地獄に突き落とされた。
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4年間が長かったのかあっという間だったのかは分からない。ともかく、世界のひのき舞台に立てるのだ。歓喜の翌日の月曜日、世間の話題は言わずもがなだった。
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観客席に上がってみた。あの歓喜の当時24歳だった私は現在35歳(ちなみに、M氏も同い年)。あのとき、どっちサイドのゴールに決めたのか、どのベンチに日本の選手が座っていたのか――誰もいないスタジアムでM氏と2人でいろいろ話してみたが、もはやそんなことはどーでもよかった。いまこの瞬間が、私にとっての「ジョホールバルの歓喜」なのだから(どーゆー意味?)。
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写真を撮りまくって大満足。こんなに明るくても、時刻は18時を過ぎていた。
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シンガポールに戻るその前に、またM氏のご希望を叶えるべくスタジアムを後にして、来たタクシーに乗り込むことに。
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2度目のタクシーはじいちゃんの運転。今度は10km近く走ったのではないだろうか。方角がさっぱり分からないし、こちらが差し出した地図も分かったような分からないような素振り。英語で話しかけても何も返してこない。一瞬不安がよぎったが、目的地に着く直前に「NO ENTER, Okay la?」と、シンガポール英語「シングリッシュ」を返してきてくれたのでホッ。使い慣れたように、こちらも「Okay la!」と返してタクシーを降りる。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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話を戻して、その目的地とは、またもイスラムモスクの「アブ・バカール・モスク」。タクシーから降りるや、アザーンが聞こえてきた。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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ちょうど夕暮れ時。アザーンは断食明けを告げるものだった。テープとかではない、モスクの中で実際読まれている“生アザーン”が、拡声器を通して流れてくる。M氏は素早く録音を始めた。間もなくサイレンが鳴り、その日の断食タイムが終わる。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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満月の夕暮れ空をバックにモスクを1枚。流れるアザーンが何とも幻想的な演出をする。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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NO ENTERなので、もちろん中には入らない。M氏は録音を終え、「ミッション・コンプリート」でご満悦そう。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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M氏が「断食明けのマレーシアの様子を見てみたい」ということで、夕方からのマレーシア行きとなった次第。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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そばを通りかかった猫は、こんな来客をどんな目で見ていたのだろうか。
アブ バカール モスク 寺院・教会
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時刻は19時半。陽が落ちると、一気に暗くなる。雨はすっかり上がったが、空気がひんやりしてきた。雨できれいになったのか、ジョホールバルの街の明かりがくっきり浮き上がる。
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「TEKSI」乗り場はがらんどう。静寂が辺りを覆う。
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HSBCの明かりもひときわ輝く日曜夜の官庁街。
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その官庁街の脇に小さなモスクがあった。
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そのモスクの脇にハリボテのような、宮崎アニメあたりに出てきそうな古い家屋が並ぶ。高層ビルをバックに、生活臭たっぷりだ。
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休憩を取るべく、日本の「JUSCO」的なショッピングモールに入った。
KOMTAR JBCC ショッピングセンター
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日曜の20時近くに人が多かったのは、断食明けだからか。
KOMTAR JBCC ショッピングセンター
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昼のインドカレーでさして空腹ではなかったので、アイスコーヒーだけでよかったのだが、M氏が気を利かせて食事を頼んでくれた。白飯の脇にきゅうり・ゆで卵・ナッツ・煮干しといった具がついて、“サンバル”と呼ばれるマレーシア風チリソースとぐちゃぐちゃに混ぜて食すと、これがなかなか美味かった。思わぬところで庶民の食べ物(だろう)にありつけて、ラッキーだったと思う。
KOMTAR JBCC ショッピングセンター
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さあ、そろそろおいとましないと。昔からあったと思われる街中を通り抜ける。
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ジョホールバルBT…の前に、マレー鉄道のジョホールバル駅があった。
JBセントラル駅 駅
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M氏が賭けに出た。ダッシュ!
JBセントラル駅 駅
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賭けに見事に勝った! とっくに出発しているはずのシンガポール方面行きのマレー鉄道が、停車していたのだ。M氏が窓口で確認したらまだ乗れるというので、これに乗車することになった。
JBセントラル駅 駅
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2人席を確保するも、乗客はすでに乗車口付近にたまっていた。何のことはなく、出発して数分でシンガポールに入ると、ウッドランズ駅で今度は入国審査を受けなきゃいけないからだ。
結局、ダッシュで駅に着いてから20分ほどで逆方向行きの列車が到着し、めでたくシンガポール行きの列車も出発。このへんの大らかさが、いかにも大陸的というか、そうでないとマレー半島横断なんて旅はできやしないのだ。JBセントラル駅 駅
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ウッドランズ駅到着。日本ではあまり姿を見なくなった機関車を撮影。
Woodlands Checkpoint 駅
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入国審査を終えて再びマレー鉄道に乗車。乗客は結構減っていた。入国審査を終えた後、バスに乗り換えたりした人が多かったのかもしれない。
Woodlands Checkpoint 駅
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シンガポール側終点のタンジョン・パガー駅到着したときには、22時を過ぎていた。
旧タンジョン パガー駅 (マレー鉄道) 建造物
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M氏が予定になかった“鉄分補給”で、またまたご満悦だった。
旧タンジョン パガー駅 (マレー鉄道) 建造物
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シンガポールの夜のリバーサイド。ドぎつくない程度の明かりがいい。
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無機質に建つマンション群も、時にはいい感じのオブジェになったりする。
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片や橋をはさんで反対側では、中秋の名月だったらしく、中国式のお祝い飾りが立ち並んでいた。
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まったく、原色たっぷりの色遣いだぜ。
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ホントは私希望の「豚骨茶(バクテー)」にありつきたかったんだけど、目をつけていた店はすでに閉店。旅運をすでに使い果たしてしまったらしく、交通機関の接続にいよいよ恵まれなくなって、街中をさまよう羽目になっていた。
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結局、ホテルの最寄り駅・アルジュニード駅そばの食堂で、23時過ぎの遅すぎる夕食…ってか夜食に近いかな。ジョホールバルでM氏が気を遣ってオーダーしてくれたサンバルが、結果的には正しい選択になった。
「豚骨茶」は、簡単に言えばスペアリブスープ。ここの店の豚骨茶は、あっさりコンソメ風味のもの。なかなか美味かった。量的にも夜食にはちょうどよかったかもしれない。
部屋に帰ったときは、日付が変わっていた。本日の活動時間、20時間あまり。ふーっ。 -
最終日に待っていたのは、売れっ子芸能人並みの「2時就寝、5時起床」という難関(笑)。いちばん安い航空券をゲットするためには、何かを犠牲にしなくてはいけないのだね。
はたして無事起床のうえ、15分ほどで準備完了。夜明け前のハイウェイをタクシーがすっ飛ばす。 -
朝5時半には、ついさっき?通ったはずのチャンギ国際空港に到着。
シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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最後の難関を滞りなくクリアし、帰りの飛行機に無事搭乗! えーと、陸上滞在時間は……。
シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港
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成田空港まで7時間のフライトのオープニングは、かた焼きそばとパンとフルーツのブレックファースト。
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問題です。上の写真は昼食なんですが、機内で出されたのはいったいどれでしょう?
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いやはや、M氏のおかげで超濃厚な初海外旅行になりました。
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超濃厚な旅のホントの締めは、予定より早い成田着!
成田国際空港 空港
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帰りはさすがにスカイライナーで。佐倉とか津田沼とか八幡とか停まるのに、さすがに付き合っていられないというわけで。
旅行記は以上です。今回もご覧いただき、ありがとうございました!成田国際空港 空港
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