京都の紅葉　２０２１　　展望列車「きらら」・曼殊院・詩仙堂・圓光寺で紅葉狩り

2021/11/24 - 2021/11/24

京都で今まで行ったことがなく、紅葉が見ごろになっているところを探して

秋の京都に行ってきました。

叡山電車沿線の曼殊院、詩仙堂、金福寺を廻る予定でしたが、

出町柳駅でたまたま、叡山電車の展望列車「きらら」が来たので、それに乗っ

て、紅葉のトンネルも楽しみました。

金福寺は道順を示す案内板に「身内に不幸があったために、参拝できません」

という張り紙がしてあり、急遽、圓光寺に行くことにしました。

暖かい日差しのもと、京都の紅葉を堪能しました。

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

叡山電車に乗るために出町柳駅に行くと、たまたま展望列車「きらら」が来たの

で、せっかくなのできららに乗って、「もみじのトンネル」を見に行くことにしました。

紅葉が見やすいようにガラス面を大きく取ってあり、一部座席は窓側に向いています。

出町柳駅 駅

もみじのトンネルは市原駅～二の瀬駅間の約２５０メートルで、その区間は

きららは徐行運転をしてくれます。

叡山電鉄 乗り物

何年か前にきららに乗った時はもうすっかり紅葉が終わったときだったので

今回はリベンジできました。

といっても、写真に撮るとこんな感じになってしまいます。

叡山電鉄 乗り物

二の瀬駅でいったん下車（出札）しました。

叡電の駅の多くは無人駅なので、無人駅ではバスみたいに車内で運転手のところで料金を払います。「ワンマン」と書いてありますが、今回は車掌さんも乗っていました。きっと紅葉の季節で乗客が多いからでしょうね。

二ノ瀬駅 駅

二の瀬駅で降りる人もそこそこいて、駅から里のほうへ降りていく人もあれば、駅でカメラを構えて列車が来るのを待つ人もいます。

二ノ瀬駅 駅

二の瀬駅は特に観光地というわけではなさそうですが、これが日本の集落の風景と言う景色が広がっていました。

二ノ瀬駅 駅

二の瀬駅。

二ノ瀬駅 駅

鞍馬から折り返してきたきららがやってきました。

これに乗って、修学院駅まで行きます。

二ノ瀬駅 駅

修学院駅で下車して、まず、鷺森神社に参拝に行きました。

鷺森神社 寺・神社・教会

ゆるやかな上り坂の長い参道の両側には赤い紅葉が。

人も少なく、紅葉のちょっとした穴場スポットですね。

鷺森神社 寺・神社・教会

鷺森神社なので、絵馬には白い鷺の絵が描かれていました。

鷺森神社は創建が９世紀の歴史ある神社です。

鷺森神社 寺・神社・教会

境内を流れる宮川に架かる御幸橋。

昔修学院離宮正面入り口の音羽川に架かり、後水尾上皇や霊元法皇が行幸の際に通られた橋で、昭和４２年の神社本殿改築の際に下賜されたものでそうです。

その御幸橋を渡って、曼殊院に向かいます。

鷺森神社 寺・神社・教会

途中から坂がきつくなってきます。

と、見えたハーフティンバーの洋館、あれは、もしや・・。

やはり、武田薬品の京都薬用植物園とありました。

阪神淡路大震災の折、被災した田辺邸を武田の薬草園に移築したと何かの記事で読んだことがあったのですが、こんなところにあったんですね～。知りませんでした。

門の外からパチリ。

帰って調べてみるt、年に数回、見学会が催されているようです。
抽選みたいですが、これは行かねば！

さて、曼殊院に到着です。曼殊院は門跡寺院です。

途中、鷺森神社を参拝したので、正確なところはわかりませんが、叡電の修学院駅から歩いて２０~２５分ぐらいでしょうか、途中坂もかなりきつくなるので、タクシーで来ている人も多かったです。

曼殊院 寺・神社・教会

勅使門。

曼殊院 寺・神社・教会

最澄が比叡山に創建した古刹ですが、江戸時代初め、桂離宮を造営した八条宮智仁親王の第二皇子良尚法親王が門跡となって、現在の地に曼殊院を造営しました。

お庭もすばらしいですが、建物のほうも見ごたえ十分です。
七宝を象嵌した富士山の釘隠しや、瓢箪、扇、鞭の形をした板戸の引手、独創的な書院の違い棚や欄間など、さすが門跡寺院です。

曼殊院 寺・神社・教会

他にも、狩野永徳や狩野探幽の障壁画、版画で作られた竹の模様の壁紙、来客用の上之台所、豊臣秀吉などの書状など、お庭以外にも見ごたえ十分でした。

（庭以外の写真はNG。）

曼殊院 寺・神社・教会

お庭のほうは、枯山水庭園で水の流れを表し、その流れの中に亀島、鶴島があって、小書院を屋形船に見立てて、そこからお庭を鑑賞する趣向になっています。

観て楽しむお庭ですね。

曼殊院 寺・神社・教会

鶴島の松は鶴が羽ばたいているところを表しています。

曼殊院 寺・神社・教会

流れの中の亀を屋形船（小書院）から眺める。

曼殊院 寺・神社・教会

曼殊院を後にして、歩いて詩仙堂にやってきました。

現在は曹洞宗の丈山寺という寺院になっていますが、入口からして、お寺というよりは、山荘・別荘の風情がしますね。

詩仙堂 寺・神社・教会

建物に望楼のようなものがありました。

詩仙堂は江戸時代の初め、武人で文人であった石川丈山と言う人が作った山荘で、室内に狩野探幽が描いた、三十六歌仙にちなんだ三十六詩仙（昔の中国の詩人）の絵があることから、詩仙堂と言います。

詩仙堂 寺・神社・教会

開口部分を大きくとった建物から色づいた紅葉のお庭を鑑賞します。

詩仙堂 寺・神社・教会

紅葉はちょうど見ごろ、

赤と緑の対比がまた、いいですね～。

詩仙堂 寺・神社・教会

つくばい。

詩仙堂 寺・神社・教会

建物からお庭を鑑賞した後は、お庭を散策します。

お庭にいったん出ると、建物内には戻れません。

詩仙堂 寺・神社・教会

お庭は山の斜面に作られているので、お庭散策は下に降りていく形になります。

詩仙堂 寺・神社・教会

ししおどしがありました。

けっこう大きな音をたてていました。

詩仙堂 寺・神社・教会

下から建物を眺めたところ。

詩仙堂 寺・神社・教会

散り紅葉。

詩仙堂 寺・神社・教会

紅葉に柿、すすきと秋らしい風景です。

詩仙堂 寺・神社・教会

詩仙堂のすぐ横にある八大神社を参拝しました。

一乗寺下り松での決闘の前、宮本武蔵がお参りした神社で、その下り松の古木が本殿の横にありました。

八大神社 寺・神社・教会

境内には花の入ったガラスボールや、

八大神社 寺・神社・教会

紅葉の手水舎など、

八大神社 寺・神社・教会

階段にも紅葉や花が生けられていて、なかなかステキな境内でした。

八大神社 寺・神社・教会

花のガラスボール。

八大神社 寺・神社・教会

金福寺に行く予定が、拝観できないということなので、急遽、詩仙堂の近くの

圓光寺に行くことにしました。

予約優先ですが、当日でも、空きがあれば拝観できるようです。

圓光寺 寺・神社・教会

圓光寺は徳川家康の建立ですが、学校として機能し、僧だけでなく、僧以外の人も

ここで学ぶことができました。

圓光寺 寺・神社・教会

瑞雲閣という新しそうな建物からお庭を眺めたところ。

展示室もあって、円山応挙の屏風が展示されていました。

圓光寺 寺・神社・教会

拝観順路というのはなく、自由にお庭を散策したり、お部屋からお庭を眺めたりできます。

圓光寺 寺・神社・教会

本堂から眺めたお庭。

本堂には富岡鉄斎の襖絵がありました。

圓光寺 寺・神社・教会

お庭は十牛之庭といい、自由に散策できます。

圓光寺 寺・神社・教会

十牛之庭の池には紅葉が散っていました。

水が澄んでとてもきれいでした。

圓光寺 寺・神社・教会

ぜーぜー言いながら裏山にも上りました。

なかなかいい眺めでした。

裏山には開基の徳川家康のお墓と東照宮もあります。

圓光寺 寺・神社・教会

お庭の紅葉を上から眺めることもできます。

圓光寺 寺・神社・教会

下りは竹林を通って。

竹の緑と紅葉の対比がきれい。

圓光寺 寺・神社・教会

琳派を現代日本画に取り入れた障壁画がありました。

圓光寺 寺・神社・教会

枯山水庭園も現代的でなかなか個性的。

圓光寺 寺・神社・教会

三門からの階段も新しく整備されたもののようで、とてもきれいでした。

全体的に新しい現代的なものもどんどん取り入れているという印象のお寺でした。

圓光寺 寺・神社・教会

紅葉を堪能して、一乗寺下り松までやってきました。

八大神社の一の鳥居があります。

一乗寺下り松 名所・史跡

この場所は、古来、交通の要衝だったところで、目印に松の木が植えられていました。
立派な石垣の上に、４代目の松と、宮本武蔵決闘之地と大楠公戦陣跡という石碑が設置されていました。
楠木正成が足利尊氏と京都で戦った時に陣を張った場所だそうです。

一乗寺下り松 名所・史跡