2021/11/06 - 2021/11/08
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RiEさん
旅行2日目。
山と海が近いせいか窓からの景色が濃霧に包まれていたけど、7:30を過ぎた辺りから見事な晴天に切り替わり、昨日同様に強い日差しが降り注ぐからアウター要らずの1日になった。
まず宮津に向かい、伊勢神宮に奉られる天照大神:豊受大神がこの地から伊勢に移されたという故事から元伊勢と呼ばれる古社の“丹後一宮 元伊勢籠神社”を参拝し、そのあとは海の京都旅行計画を立てたとき、1番行きたかった“伊根の舟屋”へ。
舟屋は海に面するように伊根湾に沿って建っており、1階は舟のガレージ・2階が二次的な居室(主屋は道路を挟んだ向かいに建てられていることが多く、親戚が泊まりに来た時や民泊などに利用されている)となった伝統的な建物構造をしている。
現在も人の暮らしが営まれている生活の場で、伊根湾の5kmにも及ぶ周囲に約230軒の舟屋が建ち並んでいる辺りは国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されているそうで、観光案内所で“舟屋3ヶ所巡り”チケットを購入して、外からでは窺い知ることが出来ない舟屋内部を見学させてもらった。
旅行最終日は“舞鶴赤れんがパーク”に立ち寄った後、福井県の若狭町の熊川宿に立ち寄ったり、滋賀県長浜までドライブがてら下道で移動して、道の駅で琵琶湖の地産の味を堪能してから帰路についた。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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七五三参拝の家族連れで駐車場はほぼ満車(30分間駐車場無料)の“元伊勢籠神社”。
伊勢神宮に奉られる天照大神:豊受大神が、この地から伊勢に移されたという故事から元伊勢と呼ばれており古くから多くの信仰を集めていて、神門をくぐると背筋が伸びるような凛とした空気が感じられた。
ちなみに神門より内部は撮影禁止になっている。元伊勢籠神社 寺・神社・教会
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神門前に鎮座する狛犬には言い伝えがあり…天橋立に出ては暴れて通行人を驚かせていたものの、安土桃山時代から江戸前期にかけて活躍した剣豪:岩見重太郎が待ち伏せをして、狛犬の脚に一太刀浴びせたところ、魔除けの狛犬として霊験あらたかになったそうで、鎌倉時代の名作として重要文化財に指定されている。
元伊勢籠神社 寺・神社・教会
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車で少し移動すると大きな看板が見えてきたので、まずは高い場所から舟屋の街並みを眺めたくて…
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“道の駅:舟屋の里伊根”へ。
ランチタイム直前ということもあり駐車場が満車のため、待機列で待っていると駐車場係員の人が「11月の連休始まってからずっとコレだよ」とボヤいていた。道の駅 舟屋の里伊根 道の駅
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道の駅の建物を通り抜けると、伊根湾が見渡せるテラスが設けられていて、気持ちのいい海風が頬を撫でていく。
道の駅 舟屋の里伊根 道の駅
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右に視線を移すと、伊根湾の緩やかなカーブに沿って舟屋の建物が並んでいるのが見える。
道の駅 舟屋の里伊根 道の駅
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海ギリギリの位置に舟屋が建っているけど、伊根湾の入口にある青島が防波堤の役割を果たしているため風の影響を受けにくくなっており、波が穏やかだから平気なのだそう。
伊根の舟屋 名所・史跡
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テラスの右端へ移動してみると、舟屋の街並みのエリア内に駐車場が見えたので、そこを目指して舟屋の街並みに向かう。
伊根の舟屋 名所・史跡
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舟屋の街並みに近い有料駐車場に車を置いて、散策開始。
釣り場には多くの人が集まっていて、海の街らしい長閑な雰囲気が感じられた。伊根の舟屋 名所・史跡
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イチオシ
少し色づき始めた山側を見ると舟屋の街並みが整然と並んでいて、海に浮かんでいるようにも見える。
伊根の舟屋 名所・史跡
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1階は舟のガレージ・2階が二次的な居室の伝統的な建物構造をしている舟屋。
かつては木造船で漁に出ていたので船を乾燥させる必要があり、海に直結した1階に船を収納する入口を設け、2階で網を干したり漁具置き場に使用していたけど、現在は親戚が泊まりに来た時に利用したり、漁師の仕事場として利用していることが多く、道路を挟んだ向かいに生活の拠点となる家を持っていて、実際の生活は主屋で暮らしている人がほとんどだそう。伊根の舟屋 名所・史跡
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舟屋群を海側からもっと近くで観賞したいなら、小型遊覧船の海上タクシーを利用するのもおススメ。
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私は舟屋の建物内部に興味があるので、舟屋を見学できる“舟屋3ヶ所巡り共通券”を購入するため、伊根観光協会へ。
大人1人:800円で、チケット代わりの地図を片手にセルフで観光するスタイル。
ちなみに現地で単体チケット購入すれば見学可能な幸洋丸を除いて、舟屋の場所は非公開になっている。伊根町観光協会 名所・史跡
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車がギリギリすれ違えるほどの道路を挟んで…写真右手が舟屋群で、道路を挟んだ向かいが主屋の家が多い。
舟屋の町並み 名所・史跡
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最初は場所非公開の“兵衛さんち”。
通路を進んでいくと入口に注意書きがあり、初めて訪れる舟屋の建物ににワクワクしながら引き戸を開けると…伊根の舟屋 名所・史跡
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強い潮の匂いが鼻を掠め、真っ暗なその先にエメラルドグリーンに輝く海が飛び込んできた。
伊根の舟屋 名所・史跡
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鰻の寝床のように細長い舟屋内を進んでいく。
伊根の舟屋 名所・史跡
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海からの入口は、舟が出し入れしやすいように少し傾斜が付いていて、打ち付ける波が行ったり来たりしていた。
この兵衛さんちは昭和初期に建てられた舟屋だそうで、現在は漁業に従事していないため舟は置かれていないけど、漁業を営んでいた当時の面影をそのまま残してあって雑多なリアルさが感じられて凄くいい…こういうのを自分の目で見たかった!伊根の舟屋 名所・史跡
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海ギリギリまで出てみると、向かいの舟屋群がより近く感じた。
伊根の舟屋 名所・史跡
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入口には編みが張られていて雰囲気があり、舟屋は隣の建物と隙間なく建てられているため、建物によってはテラスが続いているようにも見えた。
伊根の舟屋 名所・史跡
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次の舟屋は少し離れているので伊根湾を散策しながら向かっていると、釣りを楽しむ家族連れの姿があった。
伊根湾内を見渡していたら、舟屋を所有している人は簡易椅子で日向ぼっこをしたり、舟屋から釣りをしていて、観光客の喧騒とは無縁の海側で贅沢な時間を過ごしているように見えた。伊根の舟屋 名所・史跡
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2番目に訪れた舟屋は場所が公開されている“幸洋丸”。
小さな看板が出ている建物と建物の隙間(太陽の光で道筋が出来ている手前の場所)が入口通路になっている。舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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ここは舟屋手前にチケット売り場があり、その場で入場料を支払えば誰でも見学可能(水曜定休)。
舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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入口手前には昔使っていた漁具が展示され、舟屋の建物に入ると写真や地図、伊根の舟屋群の歴史などが展示されており、伊根浦の生活を知ることが出来た。
舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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幸洋丸は床がリノベされていて内部も整頓されており、まるでギャラリーのような雰囲気。
この舟屋は伊根浦の中心に位置するので、本当はこの舟正面にしゃがむんで海を見据えると、青島を額に入れたような写真が撮れるらしいけど、あまりに日差しが強くコントラストが激し過ぎて断念。舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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でも夏のように強い日差しが、透明度の高い伊根浦の海を透き通るようなブルーに輝かせる。
さっき兵衛さんちで見た海はエメラルドグリーンだったけど、同じ伊根湾でも場所を移動すると、太陽の位置によって海の色が変わるのは面白い。舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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海ギリギリまで出てみると、魚のあらを餌にした大きなカゴ網を海の中へ沈める漁:もんどり籠が軒先に沈めてあった。
舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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日当たりのいい軒先で造られる干物も、舟屋生活の一部。
舟屋見学 幸洋丸 名所・史跡
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端の方まで歩いて行くと“祭礼船艇庫”と呼ばれる黒塗りの建物があったので入ってみる。
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中には木造船が納められており、海の祇園祭とも呼ばれている…300年以上前の江戸時代から、伊根町に守り継がれる伊根祭の祭礼で使う祭礼船を保管していた。
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コロナ禍で中止が続いているけど、毎年7月末の土日に行われている地元の八坂神社の祭礼で、海上安全・大漁・五穀豊穣を祈願する。
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Uターンして再び伊根観光協会へ。
13:30を過ぎているので早く決めないとランチ難民になってしいそうだったから、伊根観光協会2階にある“舟屋食堂”へ。伊根町観光協会 名所・史跡
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店内は割と広めだけどツアー団体客の先客で満席らしく、入店待ち行列が階段踊り場まで続いていたものの、別の店を探す時間は無いので列に混ざることに。
20分ほど待つと団体ツアー客が退店したので、一気に行列が進んで遅めのランチにありつけることになった。舟屋食堂 グルメ・レストラン
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Menuを見たけど、珍しく2人とも同じ料理を注文。
舟屋食堂 グルメ・レストラン
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【舟盛定食】1500円
鰆の叩き・鯛・鯛の炙り・カンパチ・肝付きサザエ・海老の刺身が入っていて、さぁ食べよう!と海老の頭を取ると、私の海老には味噌が入ってなくて味噌好きの私は切なくなった。
その他に油揚げ&小松菜のお浸し、ちりめん昆布付け、うどんは平細麺でにゅう麺のようにコシが無くて出汁は超薄味だった。
観光協会は電子マネーに対応していたけど、舟屋食堂の支払いは現金のみで合計:3000円。舟屋食堂 グルメ・レストラン
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舟屋3ヶ所巡り3軒目は非公開の“芦原さんち”。
一見、普通の住宅に見えるけど、玄関の中にお邪魔すると土間になっていて、右手に直ぐ階段があるので、靴を脱いで2階へ。
芦原さんちの舟屋は生活の一部として使っている現役の建物で、親戚の家に遊びに行ったような空気感だった。伊根の舟屋 名所・史跡
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階段を上がって長い廊下を進んでいくと、ドアが開いた部屋がある。
伊根の舟屋 名所・史跡
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レースのカーテンが閉められた部屋は、昔ながらの立派な応接間。
伊根の舟屋 名所・史跡
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責任をもって戸締りできるなら(開けっ放しだとと海鳥が入り込んでしまう)、お邪魔しているときはカーテンと窓を開けてOK。
舟屋から眺める伊根湾は…伊根の舟屋 名所・史跡
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緩やかな弧を描いていて貴重な景色をゆっくり堪能させてもらった。
伊根の舟屋 名所・史跡
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ぐるっと見渡していくと最初に訪れた兵衛さんちも、芦原さんちの2階から望むことができる。
伊根の舟屋 名所・史跡
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浮きに1羽ずつ海鳥たちが羽根を休めていている。
潮風の香りと長閑な光景を眺めていると、つい時間を忘れてしまいそうになる。 -
夕刻が迫ってきたので、歩いて1754年創業の“向井酒造”に立ち寄ってみる。
伊根湾に面した側が工場で、道路を挟んだ向かいが販売所になっており、店内はかなり混んでいた。向井酒造 専門店
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伊根を後にしてHOTELに戻る途中、義両親への土産を探すため“お菓子の館 はしだて”に立ち寄る。
お菓子の館 はしだて グルメ・レストラン
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ここはオリジナルのスイーツや、地元の銘菓などが豊富に揃っている専門店なので、土産探しにピッタリだった。
お菓子の館 はしだて グルメ・レストラン
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続いて、昨日同様に“サカナテラス”で夜ゴハンを調達。
超希少!高級!というフレーズに惹かれてオニ海老を塩焼きしてもらったり、ワインに合いそうな惣菜を購入して、HOTELでゆっくり地の味を楽しんだ。舞鶴港 サカナテラス グルメ・レストラン
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旅行3日目。
9:00にHOTELを出発して近くの“舞鶴赤れんがパーク”に立ち寄る。
旅行前は2日目から雨天予報だったので心配していたけど、結局3日間見事な秋晴れになった。まいづる智恵蔵 美術館・博物館
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向かって右手側が旧海軍の倉庫として1902年に建造された赤れんが2号棟:舞鶴市政記念館で、左手側が旧海軍の兵器廠倉庫として1902年に建造された赤れんが3号棟:まいづる知恵蔵。
まいづる智恵蔵 美術館・博物館
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赤れんが3号棟:まいづる知恵蔵に入ってみると、海上自衛隊・海上保安庁の関連グッズや、舞鶴やその周辺地域の土産物販売が行われており、奥の赤れんが倉庫復原展示の目玉の電動荷揚機は実際に乗車できるようになっていた。
まいづる智恵蔵 美術館・博物館
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向かって左手側が赤れんが3号棟:まいづる知恵蔵で、右手側は赤れんが4号棟:赤れんが工房。
ヨガマットらしき筒を抱えた人が何組も赤れんが4号棟に入っていくので、もしかしたらレッスンやイベントが行われていたのかも。まいづる智恵蔵 美術館・博物館
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旧海軍の兵器廠倉庫として1902年に建造された赤れんが4号棟:赤れんが工房真正面からの眺め。
まいづる智恵蔵 美術館・博物館
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舞鶴から下道で走って、11:00頃に福井県の若狭町にある“熊川宿”に到着した。
土地柄なのか…風が強くて肌寒く、観光客の姿は私たち以外皆無だった。熊川宿 名所・史跡
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熊川宿は若狭から京都を結ぶ重要な宿場で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、用水路が流れる1本道を挟んで展開している。
今日は平日のせいか店も開いておらずとても静かで、流れの早い用水路の水音だけが響いて寂しい雰囲気だった。熊川宿 名所・史跡
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整然とした格子が美しい旧問屋 菱屋の建物は、どこかベンガラ色を思わせる。
熊川宿 名所・史跡
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蔵のあかり取り窓の赤い2本の筋を辿ると、両サイドに木製の風除けのような物が付いていた。
熊川宿 名所・史跡
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熊川宿の1本道の間に幾つもの神社や寺院が点在して驚いたけど、ここ松木神社は江戸初期に厳しい年貢の引き下げを訴え続け、磔の刑に処せられた義民:松木庄左衛門を祀っている。
色鮮やかな紅葉が見られたのはこの鳥居前だけで、だんだんと空が鉛色になり風が強くなったので車に戻った。熊川宿 名所・史跡
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そのまま下道で“道の駅:塩津海道あぢかまの里”に立ち寄ったけど、野菜や果物販売がメインで農協っぽい雰囲気があり、フードコートも営業しているのは麺の店だけだったので、長浜方面へ。
道の駅 塩津海道あぢかまの里 道の駅
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長浜の黒壁スクエアでランチをするつもりだったけど、雲行きが怪しくなってきたので“道の駅:湖北みずどりステーション”でランチを食べることに。
道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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入口すぐにフードコートのカウンターがあり、食券を購入する(現金のみ)。
道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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フードコートカウンターを挟んで左側は銘菓・野菜・地産の食材などを販売するスペース、右側はレストランのイートインスペースになっており、カウンター・椅子席・畳座敷が選べた。
道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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【湖北キラキラびわマス丼】950円
適度な脂の乗った大きめカットのびわマスに、紫玉ねぎ・茗荷・大葉・三つ葉が乗せてあり、少し酸味のある胡麻ダレがかけてあって、好みでポン酢でも食べられるけど、カルパッチョ風の胡麻ダレが美味しい。
味噌汁の豆腐は表面が焼いてあって、しじみも入っていた。道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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【小鮎のてんぷら】450円
15匹くらい入っていてボリューム満点だったのでシェアしたけど、ふっくらしてるのに表面はサクサクしていて、ほんのりほろ苦い味がたまらない。
冷めてもサクサクした食感が変わらず、とても美味しかった。道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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【近江鶏と永源寺舞茸の伊吹そば】1180円
鶏好きの夫が頼んだのはモチッとした食感のそばで、大根おろしが付いているからとてもサッパリした味付け。
合計:2580円。
2階の展望席に上がってみると今にも雨が降りそうな空だったため、結局最終日はドライブだけで黒壁スクエアには寄らずに長浜ICから名古屋に戻った。道の駅 湖北みずどりステーション 道の駅
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