自然豊かな海の京都の佳景を巡るドライブ旅 in 京都★2021　01　1日目【名古屋⇒宮津⇒舞鶴】

2021/11/06 - 2021/11/08

街の京都は何度も訪れているけれど、最近気になっていた“海の京都”にドライブ旅行へ。
汗が滲むような陽気で、11月初旬なのにアウターが邪魔になるくらい秋らしさの欠片もなかったけど、見事な晴天が空も海も鮮やかな青に輝かせてくれ海の京都の佳景をしっかり堪能できた。
まず最初は“天橋立ビューランド”に向かい、南から北を見た龍が天に昇るように見立てた眺望…飛龍観を鑑賞したあと、徒歩で日本三文殊のひとつで通称：切戸の文殊堂として知られている文殊菩薩の霊場“知恩寺”に立ち寄ってから、“天橋立公園”と“天橋立海水浴場”を少し散策。
ランチの後は車で移動して天橋立を見下ろす山腹に建つ“成相寺”と、成相山パノラマ展望台から北から南を見た眺望…斜め一字観を鑑賞した。

エリア 天橋立・宮津(京都)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

混雑を避けるため、朝6：00過ぎに自宅を出発して、名神⇒北陸道⇒若狭舞鶴道を走り抜け、舞鶴西ICで降りたのが9：15。
そこからは下道を走って、10：20に最初の目的地である…

“飛龍観展望台 天橋立ビューランド”に到着した。
ふもとのモノレール・リフト乗り場近くの民家の敷地なら1回500円程度、近隣駐車場だと800円前後で駐車できるので車を停めて、まだ混む前の天橋立ビューランドに向かった。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

モノレール・リフト往復共通券は大人1人：850円だけど、駐車場で1人50円引きの割引券が貰えた。
乗り物によって左右に階段が分かれているけど、階段を上がった先で合流するので、混んでいなければどちらからのぼってもOK。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

リフトは常時稼働しているので待ち時間は無いけど、私がリフトが苦手だから往復ともにモノレールを利用する。
モノレール乗り場に入ると待合所があり、しばらく待機していると上から降りてきた乗客と入れ違いにモノレールに乗車した。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

モノレールは2台連結していて、まだ空いていた先頭車両に乗り込むと、並走するようにリフトに乗る人の姿があった。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

高度が上がっていくにつれて海が見え始め、木々に覆われた天橋立がゆっくりと姿を現す。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

モノレールでのぼっていく様子をじっくり見たいなら、後車両の最後部がおススメ。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

夏空のような見事な青空が広がっていて、実際に汗ばむくらいの気温だったから、11月なのにアウターを着ていない人も多かった。
この場所から南から北へとのびる、天橋立を真っ正面に望むことができる。

天橋立ビューランド テーマパーク

股のぞき台が空いていたので、飛龍観と呼ばれる龍が降臨する姿を眺めてみたけど、松がうろこ・白砂が背びれで・手前が顔となり、龍が天に舞い上がる様に見える様子が体感できるものの頭に血がのぼるだけで、この写真を上下逆さまにして鑑賞するのと変わらない。

天橋立 自然・景勝地

天橋立ビューランドは子供向けの遊園地になっており、園内には観覧車や跨って乗る汽車などが走っていたけど、もっと高い位置から天橋立を眺めたくて、飛龍観回廊に向かった。

天橋立ビューランド テーマパーク

螺旋階段を上がると、龍のようにクネクネ曲がった通路が配置されており、様々な角度から天橋立が鑑賞できるようになっている。

天橋立ビューランド テーマパーク

ギリギリすれ違える程度の細い通路を、順路に従って歩いて行くと…

天橋立ビューランド テーマパーク

さっきよりも対岸までハッキリ見ることが出来た。
手前の木々は少し紅葉が始まっていて、もう少し後に訪れたらカラフルな絶景が楽しめたかも。

天橋立 自然・景勝地

天橋立とは宮津市の宮津湾と、内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6kmの湾口砂州で、くっきり弧を描く波模様が美しい。

天橋立 自然・景勝地

じっくり鑑賞しても滞在時間は1時間弱、再びケーブルカーで麓まで戻った。

天橋立ビューランド モノレール リフト 乗り物

駐車場に車を停めたまま、徒歩で天橋立方面へ向かうと“知恩寺”の立派な山門が見えてきた。
丹後地方では最大の山門にあたるそうで、見上げると「黄金閣」の額が掲げられており、宮津市の指定文化財に登録されている。

智恩寺 寺・神社・教会

立派な大提灯の下を潜って境内へ。

智恩寺 寺・神社・教会

真っ直ぐ進むと本堂だけど「知恵の輪」と書かれた案内板を見つけたので右手へ。

智恩寺 寺・神社・教会

道なりに歩いて行くとボート乗り場に出てしまったので、一旦境内まで戻ってみたけど知恵の輪らしきものが見当たらず、周辺をウロウロしていたら…

あった！
この知恵の輪燈籠を３回くぐれば頭が良くなるそうだけど結構な高さがあるし、誰も試していないのでやり方が分からず、結局見ただけ（後で調べたら、頭を3回通せばOKらしい）。

智恩寺 寺・神社・教会

本堂に向かって歩いて行くと、頭上を掠めるような高さの松の木の枝に、無数の小さな扇子がぶら下がっていた。

智恩寺 寺・神社・教会

近づいてみると、その正体はすえひろ扇子と呼ばれるおみくじ。

智恩寺 寺・神社・教会

銅板葺き屋根の本堂をもつ文殊堂には、御本尊の知恵の神：文殊菩薩が祀られていて文殊堂とも呼ばれている。

智恩寺 寺・神社・教会

日本三文殊の1つとして知恵を授かろうとする参拝客が絶えず訪れるそう。

智恩寺 寺・神社・教会

本堂内をぐるっと見渡すと多種多様な絵馬が掲げられているけど、その中でも閻魔大王が地獄に落ちた人間の裁きを行う地獄絵図は、血の池地獄など…妙に色鮮やかで私の興味を惹いた。

智恩寺 寺・神社・教会

知恩寺の本堂脇から駐車場側抜けると、文珠水路に架けられた橋を渡って天橋立へ。
気温は高いし日差しも強いから、日向を歩くと薄っすら汗が滲むほどだった。

橋を渡りきると石碑がたっていて、白い砂と松並木が美しい天橋立を散策できる。

天橋立公園 公園・植物園

そのまま道なりに進んでブルーの大王橋を渡ると視界が広がり、太陽の光でキラキラと輝く阿蘇海が見えた。

天橋立海水浴場 ビーチ

その先は“天橋立海水浴場”になっていて、どこまでも広がる青い空・透き通る海・強い日差しがまるで夏のように感じた。

天橋立海水浴場 ビーチ

来た道を戻り知恩寺の駐車場方面を抜けると、夫が事前に調べてくれた“海味楽”という、日本海の幸が楽しめる食事処でランチを食べることに。

海楽味 グルメ・レストラン

知恩寺側の入口は自家製干物などを販売していて、店先で購入した干物を2階の食事処で焼いてもらうことも可能。

海楽味 グルメ・レストラン

京都らしい鰻の寝床型をしている建物通路を突き抜けていくと、土産物販売スペースになっているので、脇の階段をのぼって2階へ。
椅子席と座敷席がある店内は昼食時ということもあり、適度に混んでいた。

海楽味 グルメ・レストラン

Menu。

海楽味 グルメ・レストラン

【海鮮丼】1760円
ハマチ・いくら・いか・ホッキ貝・帆立・海老・さごし（鰆の子供）が入っていてボリューム満点で、白米には胡麻と海苔が敷いてあった。
香り高いアサリのお吸い物も、とても美味しかった。

海楽味 グルメ・レストラン

【自家製ひもの定食】1650円
店先で見た干物に惹かれた夫は、3種類の干物が入っているこちらをチョイス。
上から順に…ふっくら肉厚なカマスは程良い塩味が感じられて、甘いけどアッサリしたエテカレイは骨が多いけど美味しく、ゴハンが欲しくなる鰯のみりん干しはシットリ柔らかかった。
合計：3410円。

海楽味 グルメ・レストラン

車で20分移動して“成相寺”へ。
成相寺の駐車場に向かう途中で、車に乗ったまま入場料大人1人：500円を支払う。
天橋立を見下ろす山腹に位置する成相寺は西国巡礼第28番の札所であり、身代わり観音の話で知られる願い事が叶う(成り相う)寺院として有名なのだそう。
木々に囲まれた山の中のせいか、若干の肌寒さを感じたのでアウターを羽織って坂道を上る。

成相寺 寺・神社・教会

立派な本堂が見えてきた。
本堂向かって左手側には…

成相寺 寺・神社・教会

手水鉢にも見える鉄製円筒形をしているこちらは鉄湯船と呼ばれており、かつては沸かした湯を入れて蒸し風呂にしていた道具で、1290年（鎌倉時代）に作られた重要文化財指定。
コントラストが激し過ぎて見辛いけど、2匹の龍が交互に絡み合っている姿は迫力があった。

成相寺 寺・神社・教会

本堂は靴を履いたまま参拝してOK。

成相寺 寺・神社・教会

建物内部の撮影は禁止だけど…

成相寺 寺・神社・教会

ただし本堂内陣右上部に飾られている、左甚五郎の作といわれる“真向の龍“の木彫り彫刻だけは撮影が許されている。
その名の通り真正面を向いていて、どの角度から見てもこちらを見据えているように見えるのが特徴。

成相寺 寺・神社・教会

鉄湯船側から駐車場へ戻ろうとすると、赤い前掛けをした無数の地蔵が苔むした一角に並んでいて、幻想的な雰囲気を漂わせていた。

成相寺 寺・神社・教会

駐車場から更に山道をクネクネ車で上って行くと、視界が開けて成相寺のパノラマ展望所に到着した。
円の中に投げた瓦が通れば願いが叶うという、開運のかわらけ投げも出来るようになっている。

成相寺 寺・神社・教会

569.1mの鼓ヶ岳の（かわらけ投げ横看板には500ｍと書かれているけど）標高470ｍ位置する成相寺パノラマ展望台。
真っ青な空に刷毛でサッと描いた様な雲が浮かんでいて、見事な秋晴れ。

成相寺 寺・神社・教会

視線を右手側の山間に移すと逆光で眩しいけど、北から南を見た眺望の斜め一字観が鑑賞できた。

天橋立 自然・景勝地

続いて“天橋立ワイナリー”へ。
このワイナリーのぶどう畑は、天橋立から回収される牡蠣殻や地元産の堆肥を使用し、可能な限り自然栽培に近い方法で葡萄を栽培しているそうで、海がとても近くて驚いた。

天橋立ワイン 名所・史跡

レストランとショップが入っている建物に向かうと…

天橋立ワイン 名所・史跡

入口すぐの壁面が大きなガラス張りになっていて、ドイツ製醸造タンクと瓶詰室を見ることが出来た。

天橋立ワイン 名所・史跡

ワインショップでの有料試飲はコロナ禍のため中止だったけど、ワイナリーでしか飲むことができない発酵途中の赤ワイン：フェーダーロータ（ドイツ語で赤い羽根）200円だけは試飲可能だった。
フェーダーロータはぶどう果汁を発酵させてまだ2-3日目の状態で、アルコール度は1％ほどしかなく、爽やかな香りとスッキリした甘さが美味しくて、まるでカクテルの様だった。
炭酸泡が見えるけど柔らかな発酵だから口当たりが優しく、色の鮮やかさにも惹かれる。

天橋立ワイン 名所・史跡

試飲はワインに関する展示がされている別室でもOKで、カウンター席からは海が見えた。

天橋立ワイン 名所・史跡

ワイナリーは混んでいたためワインの相談が出来なかったので、夫用の地酒を購入するため立ち寄ったリカーショップで、天橋立ワイナリーの【とよさか 白 辛口 】を購入した。
甘味とフレッシュさは控えめだけど、口に含むとまろやかでスッキリした味わいが感じられて、勧められた通り海鮮に良く合った。

天橋立ワイン 名所・史跡

HOTELに向かう途中に“舞鶴港 サカナテラス”に立ち寄る。

舞鶴港 サカナテラス グルメ・レストラン

店内は新鮮な魚介類を好みの調理方法で捌いてもらうことも出来るし…

舞鶴港 サカナテラス グルメ・レストラン

このショーケースは刺身が中心だけど、日本酒やワインに合わせたくなる海鮮総菜や寿司も販売しており、テイクアウトはもちろんのことイートインも可能だったので、地酒と白ワインに合う夜ゴハンを色々調達した（イートインではアルコール提供もあり）。

舞鶴港 サカナテラス グルメ・レストラン

今夜宿泊するのは、東舞鶴駅徒歩圏内だけど寂れた商店街の中にある“スーパーホテル東舞鶴 天然温泉東郷の湯”。
詳しい口コミは下記をご覧くださいませ。
https://4travel.jp/dm_hotel_tips/14530969
明日は、この旅最大の目的地…海の京都らしい町並みが美しい伊根へ。
続きは02へ。

スーパーホテル東舞鶴 天然温泉東郷の湯 宿・ホテル