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アデレードは現在でもトラムが活躍している都市です。都市交通の歴史は割と古く、最初のトラムは馬車で運用されました。他の多くの都市のトラム同様、自動車技術の進歩や、市内交通事情などによってたびたび方針が変わり、右往左往したこともあります。今も、イベントや、観光客の多い路線の週末便には歴史的な車両が使われることもあります。<br /><br />この日最後の博物館は、そんなトラムの歴史を知ることができるところです。<br /><br />

南オーストラリアの博物館 (2) セントキルダ・トラム博物館

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2021/10/23 - 2021/10/23

35位(同エリア203件中)

旅行記グループ オーストラリアの博物館

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30

kirinbxx

kirinbxxさん

アデレードは現在でもトラムが活躍している都市です。都市交通の歴史は割と古く、最初のトラムは馬車で運用されました。他の多くの都市のトラム同様、自動車技術の進歩や、市内交通事情などによってたびたび方針が変わり、右往左往したこともあります。今も、イベントや、観光客の多い路線の週末便には歴史的な車両が使われることもあります。

この日最後の博物館は、そんなトラムの歴史を知ることができるところです。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
旅行の手配内容
個別手配

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  • セントキルダにあるTramway Museumです。入場料は大人10ドル、博物館からプレイグラウンドまで片道1.6kmの乗車券込み。

    セントキルダにあるTramway Museumです。入場料は大人10ドル、博物館からプレイグラウンドまで片道1.6kmの乗車券込み。

  • 入場・乗車券は、初期のものそのままに薄い紙で作られています。

    入場・乗車券は、初期のものそのままに薄い紙で作られています。

  • 最初の建物内にも、ざっくりとした歴史の説明展示などがあります。

    最初の建物内にも、ざっくりとした歴史の説明展示などがあります。

  • 建物を通り抜けると操車場です。

    建物を通り抜けると操車場です。

  • 操車場に置いてあるのが、運行しているトラムなのでしょう。でもこれはアデレードのトラムではなく、メルボルンで走っていたものです。

    操車場に置いてあるのが、運行しているトラムなのでしょう。でもこれはアデレードのトラムではなく、メルボルンで走っていたものです。

  • こちらはAdelaide MTT tram Type H1、車両番号381です。

    こちらはAdelaide MTT tram Type H1、車両番号381です。

  • この日、私たちが乗車したのはこれ。アデレードのトラムです。

    この日、私たちが乗車したのはこれ。アデレードのトラムです。

  • MTT 1928 F1タイプ No.282です。F1タイプはドロップセンターと呼ばれる車両の中央部に広い乗降口が設けられ、その大容量と優れた乗り心地で人気を博しました。

    MTT 1928 F1タイプ No.282です。F1タイプはドロップセンターと呼ばれる車両の中央部に広い乗降口が設けられ、その大容量と優れた乗り心地で人気を博しました。

  • 1958年まで活躍したこの車両は引退後すぐに博物館に寄贈され、1968年に修復が始まり、1974年からこの路線を走っています。

    1958年まで活躍したこの車両は引退後すぐに博物館に寄贈され、1968年に修復が始まり、1974年からこの路線を走っています。

  • 運転するのはボランティアの方です。運転士であった必要はなく、一定の条件を満たして訓練を受ければ、運行業務につくことができます。

    運転するのはボランティアの方です。運転士であった必要はなく、一定の条件を満たして訓練を受ければ、運行業務につくことができます。

  • 短い区間ですが、しっかり車窓観光もできます。

    短い区間ですが、しっかり車窓観光もできます。

  • 1.6km先で折り返します。ここを起点にして博物館に行くことも可能です。停車時間は2分と短いですが、もちろんもっと後の便で帰ることもできます。

    1.6km先で折り返します。ここを起点にして博物館に行くことも可能です。停車時間は2分と短いですが、もちろんもっと後の便で帰ることもできます。

  • ここは、大がかりな遊具がたくさんある、南オーストラリアでも有数のプレイグラウンドになっています。

    ここは、大がかりな遊具がたくさんある、南オーストラリアでも有数のプレイグラウンドになっています。

  • 広々としているので、家族連れには人気の場所。

    広々としているので、家族連れには人気の場所。

  • また船の係留所やボートクラブもあります。

    また船の係留所やボートクラブもあります。

  • 私たちはそのまま折り返して、博物館を見学しました。

    私たちはそのまま折り返して、博物館を見学しました。

  • アデレードのトラムの歴史がここにあります。

    アデレードのトラムの歴史がここにあります。

  • アデレードには、1878年6月にシティからケンジントンまでの路線で始まった大規模なホーストラムシステムがありました。いくつかの民間会社が80km以上の範囲で運行していました。<br /><br />これは1878年にアデレードの馬車サービスを開始するために、ニューヨークのJohn Stephenson and Companyに注文した最初の車両の一つです。

    アデレードには、1878年6月にシティからケンジントンまでの路線で始まった大規模なホーストラムシステムがありました。いくつかの民間会社が80km以上の範囲で運行していました。

    これは1878年にアデレードの馬車サービスを開始するために、ニューヨークのJohn Stephenson and Companyに注文した最初の車両の一つです。

  • 当時の写真から、当初は一階建ての車両だったことがわかっています。後に運行していた会社がケンジントンにあった自社工場で2階建てに改造しました。1914年に馬車トラムが廃止されたあとは、郊外の町でプレイルームなどの用途で50年間も使われていたそうです。

    当時の写真から、当初は一階建ての車両だったことがわかっています。後に運行していた会社がケンジントンにあった自社工場で2階建てに改造しました。1914年に馬車トラムが廃止されたあとは、郊外の町でプレイルームなどの用途で50年間も使われていたそうです。

  • MTT Adelaide 1908 A-Type Tram No.1 、電化されたトラムの第一号車です。MTTという運行会社が1908-1909年にかけて100台の車両を調達しました。1909年3月9日、アデレードの電気式トラムウェイシステムの公式な開通を記念して、ケンジントンへむけて出発しました。

    MTT Adelaide 1908 A-Type Tram No.1 、電化されたトラムの第一号車です。MTTという運行会社が1908-1909年にかけて100台の車両を調達しました。1909年3月9日、アデレードの電気式トラムウェイシステムの公式な開通を記念して、ケンジントンへむけて出発しました。

  • MTT Adelaide 1909 B-Type Tram No.42という車両です。横からみるとトースト立てに似ている、というので愛称が「トーストラック」になったそうです。

    MTT Adelaide 1909 B-Type Tram No.42という車両です。横からみるとトースト立てに似ている、というので愛称が「トーストラック」になったそうです。

  • 中も見学することができます。

    中も見学することができます。

  • MTT Adelaide 1929 H-Typeです。車体番号351~380の30両が製造されました。電動ドア、折りたたみ式ステップ、リバーシブルのレザーシートを備えた車体で、1929年以来、改装を経ながら長い間活躍しました。<br /><br />360番は、Hタイプ70周年を記念して1999年に元の形に戻されました。

    MTT Adelaide 1929 H-Typeです。車体番号351~380の30両が製造されました。電動ドア、折りたたみ式ステップ、リバーシブルのレザーシートを備えた車体で、1929年以来、改装を経ながら長い間活躍しました。

    360番は、Hタイプ70周年を記念して1999年に元の形に戻されました。

  • 展示物の状態はピンからキリまであります。このように運転装置をみればマニアの人は大いに楽しめるでしょう。

    展示物の状態はピンからキリまであります。このように運転装置をみればマニアの人は大いに楽しめるでしょう。

  • 車内の表示もちゃんとそのまま保存されているものがたくさんあります。読んでみると「当時」の世相がわかる物もたくさんありました。

    車内の表示もちゃんとそのまま保存されているものがたくさんあります。読んでみると「当時」の世相がわかる物もたくさんありました。

  • この様なトロリーバスもたくさん置いてありましたが・・・

    この様なトロリーバスもたくさん置いてありましたが・・・

  • トラムほど整備されてません。

    トラムほど整備されてません。

  • 壁には詳しく歴史の説明があります。

    壁には詳しく歴史の説明があります。

  • 長椅子もレトロ、当時のものなのでしょう。

    長椅子もレトロ、当時のものなのでしょう。

  • じつは南オーストラリア州には、こんなにたくさんの歴史的な車両に乗れる場所があります。ぜひ全部制覇したいものです。まずは、自宅から1時間もかからずに行けるポートアデレードの鉄道博物館からかなぁ。

    じつは南オーストラリア州には、こんなにたくさんの歴史的な車両に乗れる場所があります。ぜひ全部制覇したいものです。まずは、自宅から1時間もかからずに行けるポートアデレードの鉄道博物館からかなぁ。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • World TraveRunnerさん 2021/12/28 10:37:33
    意外な鉄道文化ですね
    オーストラリアというと広大な大地が思い浮かぶので4WD車のイメージでした。ただ、大陸横断といえば鉄道の歴史があるんですよね。とても参考になりました。

    kirinbxx

    kirinbxxさん からの返信 2021/12/31 05:56:21
    RE: 意外な鉄道文化ですね
    こんにちは、はじめまして。

    つたない旅行記へのご訪問、ありがとうございます。
    私たち夫婦も移住するまで、オーストラリアの鉄道についてはまったくの無知でした。

    COVID-19の影響で、州内しか旅行できなくなって初めてかってはオーストラリアは鉄道大国だったということを知った次第です。

    蒸気機関車も沢山利用されていて、今も博物館にはたくさん残っていますので、それについても記事を書きたいと思っているところです。

    よろしければ、またご訪問ください。

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