2021/10/30 - 2021/11/01
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Tokyo 634さん
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ご覧いただきありがとうございます。
一筆書ききっぷで行く、特急乗り継ぎ旅。今回は身延線の特急・ふじかわ号に乗車してきました。
富士川に沿って走る身延線は、山岳区間も多く、スピードを出せない区間もありのんびりとした走りですが、ゆったりと楽しみました。
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<前回までのまとめ>
中央線特急・あずさの下り最速列車で甲府へ。
甲府では乗り換え時間を利用して駅近くにある甲府城を観光、甲府名物のほうとうをいただきました。 -
甲府駅から鉄道旅再開。
甲府駅からは身延線に乗車。
身延線はJR東海ですが、甲府駅はJR東日本の管轄の為、駅名標もJR東日本仕様。
東海のオレンジ色とJR東日本の駅名標、なかなか見かけないのでレアな駅名標ですね(笑)甲府駅 駅
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乗車するのは、特急ふじかわ10号、静岡行。
身延線には何度も乗っていますが、特急ふじかわには初乗車です。 -
特急ふじかわに充当されるのは373系電車。
373系は身延線の特急ふじかわ号の他、飯田線の特急伊那路号でも利用されています。
373系は全14編成(42両)が静岡車両区に所属。静岡を拠点に活躍している形式ですね。 -
側面幕をパシャリ。
何度もこの方向幕を見てきましたが、実際に乗るのは初めてなのでワクワクしています。 -
今回乗車するのは、F9編成。
特急ふじかわは3両編成のうち富士方先頭車がクモハで、発車時に美しい音を奏でるGTO-VVVFインバータ音を堪能できます(笑)
◆マークが付いているので、極小トンネル対応車ですね~ -
373系の前面をパシャリ。
小さめですがしっかり「ふじかわ」の幕を表示しています。
最近の特急列車は、前面に幕表示をしない傾向にあるので、今後貴重になっていくかもしれませんね~ -
それでは、乗車します。
373系は特急列車としては珍しく、両開きドアでデッキと客室内の仕切りがありません。
373系は特急運用の他、普通列車としての運用もあり、普通列車運用時に乗客の乗り降りをスムーズにするためにこのような構造になっていると思われます。
2012年までは、東海道線の普通列車として東京まで乗り入れていて、東京駅に普通列車で9両編成の2ドア車が乗り入れているのはとても珍しい光景でした。
(首都圏という混雑区間に2ドア車が乗り入れるとなると乗客の乗り降りに時間がかかり、遅延につながるという理由で東京乗り入れは廃止になったのでした...) -
座席はこんな感じ。
落ち着いた色合いのモケットで、リクライニング機構もあります。
背面テーブルはありませんが肘掛けから出すタイプのサイドテーブルは完備。
コンセントや車内wifiはありませんでした。 -
車端部は向かい合わせのシートで、中央には大きなテーブルがあり、4人で楽しむのも、1人で広々使うのも良さそうです。
車端部にある為、半個室のような雰囲気で、自由席車両であっても指定席扱いの為、知る人ぞ知る座席です。 -
身延線の列車(313系)と中央線特急(E353系)が同時入線してきました!
身延線と中央線で運が良ければ並走も楽しめそうですね~ -
313系と373系をパシャリ。
いや~、JR東海の車両が懐かしいです・・・ -
反対ホームの313系は後続の普通・富士行。
青春18きっぷで何度もお世話になっている身延線の普通列車ですが、甲府から富士まで88.4kmを3時間かけて走るので、距離はそれほどないのに時間がかかり結構キツイです(汗)
おまけに、オールロングシートの313系が運用に入る事もあり、青春18きっぷでの旅だと心折れる事があるかも・・・
18きっぷで飯田線を乗り通した旅のラストに身延線のロングシート車を引き当て、心が折れかけている旅行記はこちら↓
https://4travel.jp/travelogue/11683317 -
373系は前面展望を楽しめる特急列車です。
JR東海の特急列車「ひだ」「南紀」「しなの」では、乗務員室の後ろに前面展望ができる座席がありますが、373系はデッキがある為、デッキまで出ないと前面展望は見れません・・・ -
<<今回乗車する身延線について>>
区間 富士~甲府 (主な途中駅:富士宮、身延)
距離 88.4km
駅数 39
輸送形態 特急(ふじかわ号、7往復/日)・普通
概要 駿河湾沿岸から富士山と南アルプスに挟まれた山間部を通り甲府盆地に至る路線。両端駅付近では沿線人口が多く、区間列車も多い。特急が静岡以西と山梨県の遠距離輸送を担う。
歴史 1920年に私鉄の富士身延鉄道の路線として富士~身延間が開業。1928年に甲府まで全通し、1941年に国有化。国鉄民営化でJR東海に引き継がれた。
特徴 特急列車の名前が「ふじかわ」であるように、富士川の左岸に沿って伸びている路線である。山岳区間故に急勾配や急カーブが多く、距離の割に時間がかかる。 -
14:35
定刻通りに甲府駅を出発。
特急ふじかわ号は甲府を出ると富士まで身延線、富士から静岡までは東海道線を経由し、甲府~静岡間約2時間20分かけて走破します。 -
甲府駅を出てしばらくは中央本線と並走します。
左側2線・複線が中央本線、身延線は単線です。 -
■金手(かねんて)駅 (山梨県甲府市)
甲府を出て初めての通過駅、金手駅を通過。中央本線にはホームが無く、身延線の単独駅です。
金手=「かねんて」とはなかなか読めませんね(汗)金手駅 駅
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中央本線と2kmほど並走してきましたが、ここでお別れ。
身延線は進路を南にとり、静岡方面に向かいます。 -
■善光寺駅 (山梨県甲府市)
甲斐善光寺の最寄り駅、善光寺駅を通過。
長野の善光寺に行こうとして、善光寺駅を訪れる人が結構いるとかいないとか...
※長野の善光寺は、長野電鉄の善光寺下駅が最寄り駅善光寺駅 駅
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甲府を出てしばらくは、甲府の市街地を通ります。
-
■南甲府駅 (山梨県甲府市)
最初の停車駅、南甲府に停車。
南甲府はみどりの窓口もある結構大きな駅で、特急ふじかわ号も全列車停車します。
甲府駅はJR東日本の管轄であり、身延線の列車を留置できない為、身延線甲府方の車両は南甲府駅で留置されています。 -
南甲府を過ぎてももうしばらくは住宅街の中を通ります。
この辺りは朝の通勤通学需要がそれなりにあり、朝ラッシュ時間帯の甲府行に乗車したら、車内は高校生が8割くらいを占めるほどの混雑で、通学に欠かせない存在になっているんだなぁと感じました。
日本一の車社会である山梨県ですが、免許を持てない高校生にとって鉄道は必要不可欠ですよね~ -
■甲斐住吉~国母間
荒川を渡ります。荒川と聞くと関東を流れる荒川が有名ですが、その荒川とは異なります。
この荒川は、富士川水系の一級河川で下流で富士川に流れ込みます。 -
■国母駅 (山梨県中巨摩郡昭和町)
国母駅を通過。身延線は富士方の富士~富士宮間以外単線のため、行き違い可能駅では分岐器を通過します。
分岐器を通過する際に速度制限があるため、通過にも関わらず各駅で速度を落とさなければなりません・・・ -
特急の走る路線では、両開き分岐器を片開きにし線形を改良したり、高山本線のように高速(最高110km/h)で走れる両開き分岐器にするなど、高速化工事が行われることが多いですが、身延線ではほとんど行われていません。
そのため、山間部を走る区間が多く速度を出さない&行き違い可能駅で厳しい速度制限を受けるので、表定速度は50kmを少し超えるくらいで、全国でも遅い※特急になっています。 (※2020年のデータではJR全特急の中でワースト5位)
鉄道ファン的にはゆっくり走ってくれるのも景色を楽しめて良いのですが、高速バスなど他の交通手段との競合時に大きなハンデとなってしまうのも事実ですね...
画像は両開き分岐器を最高時速110km/hで走る高山本線の特急「ひだ」
(名古屋駅にて撮影)
↑画像のキハ85系は置き換えが決定しているので乗りに行かないと・・・(汗) -
甲府を出て10分ほど経つと大分郊外の雰囲気に・・・
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開けているところからは、富士山が頭を覗かせてました!
富士山の近くを走る身延線ですが、意外にも富士山が見える区間は限られています。
甲府周辺から観れるのは初めて知りました・・・ -
甲府を出て20分ほど経ち、どんどん山が近づいてきました。
甲府から続いた街並みも終わり、いよいよ山岳空間に入ります。 -
■鰍沢口駅 (山梨県西八代郡市川三郷町)
14:59
鰍沢口(かじかざわぐち)に停車。
甲府都市圏の南限に位置し、当駅で甲府方面に折り返す列車も多く、この先は列車が半減します。 -
鰍沢口を時刻通りに発車。
先ほどまでとは打って変わって、住宅よりも森林が多くなります。 -
鰍沢口駅付近の地形はこんな感じ。
甲府から鰍沢口までは、甲府盆地内を走行しますが、鰍沢口を境に地形が大きく異なりますね~ -
沿線の森林も色づいてきました。
まだ15時というのにもう夕方な感じがして、段々と冬が近づいているんだなぁと感じます... -
ピッカピカの新しい道路と交差します。
こちらの道路は中部横断自動車道。2021年8月に開業した区間です。
この先長い区間、中部横断自動車道は身延線と並走するため、身延線の旅客が高速バスに流れてしまうのも時間の問題かもしれません。
特に、甲府~静岡間の都市間輸送は、中部横断自動車道経由の方が距離が短いので、特急ふじかわ号が淘汰されてしまう恐れも・・・ -
■下部温泉駅 (山梨県南巨摩郡身延町)
下部温泉の最寄駅、下部温泉駅に停車。
〇〇温泉駅は全国に数多くありますが、JR東海にある温泉駅は、ここ下部温泉駅と飯田線の湯谷温泉駅のみ。 -
下部温泉駅では3分停車。
下り特急ふじかわ号と行き違いのため停車します。
373系同士が離合するシーンはなかなか見れませんね~ -
富士川の支流、常葉川を鉄橋で渡り、トンネルへ。
下部温泉の隣駅、波高島駅から富士川に沿って南下しますが、富士川が作る土地は狭く、山の中にトンネルを通しているため、ここから芝川駅くらいまでトンネルが多くなります。 -
トンネル内を通過中・・・
徐行標識があったのか、時速15km/hほどで通過して行きました。
身延線のトンネルは他路線に比べて小さく、実際に乗ってみても若干トンネルが小さいかなぁと思います。 -
富士川に沿って南下中。
富士川がよく見えるのは身延より先なので、ここら辺はほとんど見えません...
富士川を渡った向こう岸の道路は国道52号。静岡市清水区から甲府市まで至る道路で、特急ふじかわ号の経路と似ていますね~ -
15:29
列車は、身延線の主要駅、身延駅に入線中。
身延駅は2面3線と留置線を備え、当駅始発終着の列車も多いです。 -
身延駅は、駅舎よりの1番線に到着するようですね~
上下線かかわらず、基本的には1番線に発着するようです。
(待避や当駅始発の普通列車は2・3番線を利用)
ちなみに、右側の分岐は保守車両用で、列車の留置用ではなさそう。 -
■身延駅 (山梨県南巨摩郡身延町)
身延駅に停車。身延は近くに身延山久遠寺があり、観光で訪れる人も多く、当駅で多くの乗客が乗車しました。
身延がちょうど山梨側と静岡側の旅客流動の境で、当駅で下車する人もかなりいました。身延駅 駅
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長くなってしまったので、今回はこの辺で・・・
次回は身延線の後編。身延から先、いよいよ静岡県が近づいてきます。
今回もご覧いただきありがとうございました。
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