日本一長い名前の山から日本一高い山を見よう　小金沢山から牛奥ノ雁ヶ腹摺山縦走

2021/11/11 - 2021/11/11

数年前から一度登りたいと考えていたのが甲州市と大月市にまたがる牛奥ノ雁ヶ腹摺山。山に詳しい方なら当然ご存じでしょう。「うしおくのがんがはらすりやま」は14文字で日本一長い名前の山になり、山頂からは富士山の絶景が拝めると有名です。登る時期は林道が通行できる（バスが運行される）時期ならばいつでもいいわけですが、綺麗な富士山を見るためには空気が澄んだ晩秋に狙いたい。ここ数年はうまく合わず先送りしてきたわけですが、今年は平日休みと晴れが重なりいざ出動！

今回のコース　　小屋平バス停 ～ 石丸峠 ～ 小金沢山 ～ 牛奥ノ雁ヶ腹摺山 ～ 林道日川線 ～ すずらん昆虫館前バス停

　甲斐大和駅からバスで小屋平バス停へ。ここから出発し、まずは石丸峠を目指します。ところが寒さで前半は体が動かずペースが上がらない。思った以上に苦労しましたが、稜線に出ると雲一つない素晴らしい富士山が出迎えてくれました。
（相方は仕事のため、ソロでの登山です。）

エリア 大月(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩

甲斐大和駅には7時11分着。いつものようにベンチに座って朝食を食べていると、程なく栄和バスが到着。早いですが乗車して良いとの事。今日は一段と寒いので助かります。電車が到着する度に座席は埋まり補助席まで満席で8時10分発。

路線バス (栄和交通) 乗り物

40分ほどで小屋平バス停着。思った以上に寒い。

路線バス (栄和交通) 乗り物

準備をして９時01分出発。まずは石丸峠を目指します。

いきなりの急登。寒くて体が動かない時にこの急登は堪えます。

20分ちょっと登ると一旦林道へ。この先からは、

富士山がドーンとお出迎え。

その端正な姿に惚れ惚れ。

富士山 自然・景勝地

さらに登っていくと、大菩薩湖が俯瞰。あれ？2019年に牛の寝通りを歩いた際にはカラマツの黄葉が素晴らしかったのですが、2日違いでも今年はほとんど散っている様子。今年の紅葉は遅いんだか早いんだか。

間もなく富士山の左に最初のピーク、小金沢山が見え

さらに左を見ると、小金沢山に向かうワクワクするような稜線。

石丸峠に差し掛かると、

小金沢山と富士山の2ショット。

登山道と合流し、熊沢山を見上げる。大菩薩峠から縦走できるこのコースもいつか歩いてみたい。

石丸峠は広大な笹原と富士山、南アルプスが一望できるポイント。南アルプスが見えるのもこの辺りがたぶん最後になるので、じっくり見ておきましょう。

どっしりとした山容の悪沢岳や農鳥岳から

間ノ岳は雲の中でしたが、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳まで。いい眺めです。

すぐの分岐は小金沢山方面へ。奥に進めば牛ノ寝通りになります。

霜柱が芸術的。どおりで寒いはず。

石丸峠を越えれば、しばらくは楽しい稜線歩き。富士山は小金沢山の後ろに隠れていますが、

小金沢山 自然・景勝地

大菩薩湖から甲府盆地、遠くの南アルプスまで遮る物がない眺望が素晴らしい。

小金沢山 自然・景勝地

鞍部までは楽しい山歩きでしたが、

小金沢山 自然・景勝地

小金沢山手前の崖のような岩場のアップダウンがキツイ。

小金沢山 自然・景勝地

岩場を抜ければ樹林帯の根っこの急登。そう簡単には登らしてくれないですね。登山道を示すテープを見失わないように慎重にゆき

小金沢山 自然・景勝地

傾斜が緩むと視界が開け

小金沢山 自然・景勝地

11時50分、小金沢山山頂に到着。標高2014ｍで大月市の最高所。小屋平バス停から2時間49分ってちょっと時間が掛かり過ぎですね。

小金沢山 自然・景勝地

小金沢山は大月市が定める秀麗富嶽十二景の二番山頂の一つで、正面には

小金沢山 自然・景勝地

ドーンと富士山。狙っていたとは言え雲一つない絶景に感動を覚えます。

小金沢山 自然・景勝地

山頂からは東側が開け、次に向かう牛奥ノ雁ヶ腹摺山やもう一つの雁ヶ腹摺山、

小金沢山 自然・景勝地

丹沢から高尾山。

小金沢山 自然・景勝地

三頭山や大岳山も見え、抜群の眺望。

小金沢山 自然・景勝地

しかし何と言っても富士山。素晴らしいですね。この絶景を見ながらの昼食タイムは言う事なし。

小金沢山 自然・景勝地

少し遅れ気味なので12時05分出発。

小金沢山 自然・景勝地

一旦下り、鞍部は笹原。このコースが素晴らしいのは常に正面に富士山を感じながら歩けるというところ。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

樹林帯を抜け

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

緩やかに登れば

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

12時43分、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。ここも秀麗富嶽十二景の二番山頂になり

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

標高1990ｍで小金沢山から38分掛かりました。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

山頂からは正面に富士山。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

数年来、登りたいと考えていた山だけにその感慨もひとしお。その美しい姿に暫し見惚れます。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

アップにすれば登山道まではっきり。今年は少しは賑わった事でしょうね。そして手前の三つ峠の電波塔も良く見えてます。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

思う存分富士山の絶景を眺めて大満足。
さてもう少し時間が早ければこの先の黒岳や白谷ノ丸（しらやのまる）まで足の延ばすつもりでしたが、今日は全くペースが上がらず、ここで下山すれば1本早いバスに間に合うという事もあり決断。この先はまた次回に。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

12時57分出発。ダム下流、県道方面へ。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

暫く下ると立ち枯れた木々が独特の景観。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

パノラマ岩に登ってみると

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

南アルプスから

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

八ヶ岳。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

秩父の名峰、金峰山まで。いい眺めだぁ。

牛奥ノ雁ヶ腹摺山 自然・景勝地

林道に出ると景色が一変し秋色。

県道方面へ。時間もギリギリなので焦ります。

柵で覆われた縁を周るように下山。この辺りは整備されているので、疲れた足には有難かったです。

綺麗な黄葉を見ながら進み、

14時02分、上日川峠に通じる県道に出ました。あれ？直接バス停に降りるルートがあったはずですが、分岐を見落としたようですね。そのまま県道を歩き

14時12分、すずらん昆虫館バス停に到着。何とか14時15分発のバスに間に合いました。バスは3分ほど遅れ、ほぼ満員で発車。

路線バス (栄和交通) 乗り物

14時50分に甲斐大和駅に到着。お疲れ様でした。そしていつもながらの30分以上の待ち。

甲斐大和駅 駅

15時23分発の高尾行きに乗車。18時過ぎに無事帰宅しました。

富士山は想像していた以上に美しく絶景。しかも周りの眺望も抜群で大満足の山行となりました。このコースは楽しいのでまたいつか歩いてみましょう。

JR中央本線 乗り物

この旅行記へのコメント （2）

• 琉球熱さん 2021/11/22 23:51:39

  やりましたね

  クリントさん、こんにちは
  
  やりましたね、日本一長い山！
  今回のルート、いいですねぇ
  石丸峠経由で大菩薩嶺に登ったことがありますが、峠周辺の景観は爽快そのもの
  そんなに高度はないのに稜線歩きの醍醐味を味わえるお得なコースですね
  
  富士山もバッチリ、やっぱり気温が低くなってからの方がいい！
  あの「牛の寝」、そそられますよね
  
  ---------琉球熱--------
  

  クリント東木さん からの返信 2021/11/23 10:57:18

  コメントありがとうございます。

  　琉球熱さんへ
  
  　こんにちは。琉球熱さんから遅れる事7か月でようやくです。改めて拝見しましたが、車だと早朝出発できるというメリットもあるので大峠から登るというのもいいですね。
  
  　今回のコースは正面に富士山を見ながら縦走できるので、中々楽しかったです。晴れ予報でも富士山周りの雲の様子までは行ってみなければ分からいので、ホントいい日に当りました。その分少々風は強かったですが…。
  
  　牛ノ寝通りは2019年に歩いていますが、紅葉は綺麗な穴場なので秋がお勧めです。来年にでも是非！
  
  　クリント東木