2021/07/12 - 2021/07/12
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しにあの旅人さん
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古代、山城国宇治から近江国を結ぶ官道に、田原道という路がありました。古代東山道のバイパスです。
その道筋に京田辺市禅定寺(ぜんじょうじ)地区があります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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大まかですが、現在の京都府城陽市の青谷川近くから、禅定寺を経て、瀬田を結んでいたようです。
天武チルドレンの一人、大分君恵尺(おおいたのきみ・えさか)が、大来大津姉弟を救出に飛鳥から近江に急いだとき、この道を駆けたのではないか。このお話は後日、と、しっかり番宣。 -
禅定寺が創建されたのは平安時代、正暦2年(991年)ですから、恵尺の活躍から300年後。
禅定寺 南山城 かくれ古寺
あ、なんか、俳句っぽい。禅定寺 寺・神社・教会
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県道783に面しているのはこの石段だけ。
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少しのぼると門があります。
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惜しむらくは少し荒れています。
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山門です。
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本堂に向かいます。
草むしていますが、それがいい雰囲気です。
県道から直接お寺の駐車場に入る道があるので、この参道を通る人は少ないのでしょう。 -
本堂。山寺、かくれ古寺にふさわしい茅葺き屋根です。
ご本尊は木造十一面観音像、重文です。ほかに4点の重文の仏像、1点の古文書があります。撮影できません。 -
お庭と池がきれいでした。
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私は花など撮るタマではありませんが、なぜかこの日はその気になりました。こういう低い姿勢は、腰が痛いので苦手なのです。
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南山城(みなみやましろ)六山めぐりという修行があると、禅定寺でいただいたパンフにありました。
南山城六山というのは、
蟹満寺、神童寺、観音寺、寿宝寺、禅定寺、一休寺。 -
お寺さんのホームページより。
「此岸」から「彼岸」にわたるための修行で、南山城の六つのお寺を巡配します。
禅定寺はこの六寺の一つです。禅定寺、蟹満寺、一休寺を回りました。いずれもかくれ古寺にふさわしい趣のあるお寺でした。
あとみっつ回ると悟りをひらいて、彼岸に行けるのかな。さとりをひらくと下品なことできないらしい。もともと根性悪いし、無理だと思っています。 -
禅定寺に来たもう一つの目的は、古老柿(ころがき)。
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干し柿の一種ですが、宇治田原特産だそうです。禅定寺にその発祥の伝説があります。
古老柿の写真とその説明は、宇治田原市の観光情報サイトより。
https://ujitawara-kyoto.com/sansaku/course-3/
★古老柿発祥伝説
宇治田原特産の干し柿である「古老柿(ころがき)」は、「鶴の子」という渋柿を「柿屋」という棚に並べて乾燥させる独特の方法で作られ、その発祥には禅定寺にまつわる伝説が伝えられています。
むかし、渋柿を甘くする方法が知られていなかったころ、どこからともなくやってきた娘が甘美な干し柿を売り歩いていました。娘は村人の求めに応じてその製法を伝えましたが、自らの素性を明らかにせずその場を去っていきました。村人達がその後をつけていくと、娘は禅定寺の近くの岩場で忽然と姿を消したかと思うと、観音の姿を現しました。娘は、禅定寺の本尊である十一面観音の化身だったのです。以来、娘が伝えた干し柿を「孤娘柿(ひとりの娘が伝えたため)」と呼ぶようになったそうです。★
私は干し柿が大好きで、禅定寺にくれば好きなだけ買えると思ったのですが、このお寺さん、商売っ気はまったくありませんでした。
沿道に干し柿売り場が並んでいるかというと、そういうこともなし。
7月なので、季節外れなのか。
古老柿という言葉は知っていました。ころころ丸いからコロ柿だと思っていました。
無知とは楽しいものです。 -
御朱印をいただきました。
一書に曰く、
山を抜けて農村部に入ってすぐ右手に、少し高くなった畑がありまして、その間を入ってゆくと、「あー、此所だ」という感じで禅定寺はありました。
後になると、県道に面している所からすでに、このお寺の敷地で、参道が続いていることがわかりました。
茅葺き屋根のせいか、最初ぽつんと一軒寺かと思ってしまうほどのぽつん感。
かくれ寺ということですが、確かに!
中には入れば、第一印象とはずいぶん違って、歴史を感じさせる建築だし庭の造りのようでした。
本堂内部などは、このお寺が今も現役の、この近隣の方がたの菩提寺なのでしょうね。家庭的な感じ。
隅に本棚がありまして、悪い趣味とは知りつつ拝見しますと、白洲正子の「かくれ里」がしっかりございました。
母のふるさとにあるお寺に似ていて、懐かしいお寺でした。
お宝は、宝物殿に治められていて、ゆっくり拝見できたのも、大変嬉しいことでした。
By妻 -
この神社は全部By妻です。
猿丸神社 寺・神社・教会
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禅定寺から車で5分、1.5kmくらいです。県道783からちょっと引っ込んでいます。
-
瀬田の唐橋に行くときに、みつけました。
禅定寺横の県道を行くと山にかかります。その山の中に、猿丸神社はあります。
行きに見つけて、騒いだのですが、「はい、はい。」というby夫の返事。
彼の興味を惹かなかった模様です。
帰り道一度は通り過ぎました。
が、何を思ったのか一度は通り過ぎたのにバックしてくれました。
少しは、興味をひいたのかしら。それとも、私の無言の圧力を感じたのでしょうか。
V字に引き返しました。 -
道から石段で登ると境内です。
後で調べたら、この道は、猿丸神社裏参道だそうです。
えっ。ということは、もしかして、またグレコしちゃった?
昔、グレコを見に行って、グレコの教会は見て、グレコの家を見なかったという失敗をしました。
裏から入って、肝心要を見落とした?ゾッ!
おそるおそる地図を見ると、表参道は、この道をもう少し先までいった所に鳥居があって、そこから登るようになっているようです。
あ~よかった!
表参道は、帰りにお借りしたお手洗いの傍らの道でした。
神社は山の中にあります。 -
階段を、息を切らして登りきると、狛犬ならぬ狛猿さんが、迎えてくれました
-
参詣客が何人かいらっしゃいました。山に張り付いている神社ですから、境内はせまいのです。ですから、五、六人でも、混み合うって感じになります。
さらに、樹木が四方八方から迫っておりますから、暗~く、ジトっとしております。
社務所には、何人か神社関係者がいらっしゃって、この方達が、やたらと元気いっぱい。周囲のジトっを吹き払ってました。
猿丸太夫は?人麻呂は?
きょろきょろしますが、あるのは、こぶとり、瘤取りに効果ありと書いてあるばかり。 -
ご本堂の少し横に、四角い小さな建物がありました。
のぞくと、不思議なものがごろごろ。
何だろう?
骨付き鶏唐揚げの、骨の部分が長ーいの。または、園山俊二のギャートルズの肉の骨が長ーいの。
説明を読みましたら、瘤取り祈願した人が納めた瘤つきの木だそうです。
足腰丈夫を祈願して、下駄、わらじの奉納はよく見ますけれど。
これは、私にはちょっと不気味でした。納めた人の念でしょうか。
こわかったです。
癌封じにも霊験あらたからしい。
ああ、それで全国から多くの人がお参りにいらっしゃるのね。
たいへんなパワースポットらしいです。
来たときに、こぶとりなら小太りで、やせますよ。というのもキャッチにすれば?なんて思った私は、階段を下るときは、そんなふざけた自分を後悔するばかり。
この神社に真剣にすがった人たちの心に申し訳ない。
祈った方々の御回復をお祈りします。 -
が、しかし、
猿丸太夫のことは、でてきませんでした。
猿丸太夫は、実は人麻呂のことだ。と期待していたのですが。
今調べてみれば、このあたりの地名が猿丸で、猿丸さんもいらっしゃるそうです。
なあんだ。
何れにしましても、
「奧山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 聲聞くときぞ・・・」
のうたは、今もそのままでした。
夏でもかなしかったです。
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この旅行記へのコメント (6)
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- 前日光さん 2021/11/19 15:35:53
- 猿丸神社
- しにあさん&by妻さん、こんにちは(^-^)
16日に話題の「三県境」に行ったのはいいのですが、その後また体調不良で、夕べ辺りからやっと調子が戻ってきました。
夜遅くまで起きていると相棒殿がいろいろと宣うので、コメントが書けませんでした。
さて南山城禅定寺も面白そうですね!
でも現在の私の体調ですと、どこに行くのも難しそうです。
県内に少し行っただけでも、調子が悪くなるというのは困ったことです。
しにあさんの旅行記を拝読して、マニアックスポットの気分を味わうのが現在の楽しみです。
さて「猿丸神社」ですが、人麻呂とは関係がないのでしょうか?
その辺り一帯の地名が猿丸なので、猿丸神社というだけなのでしょうか?
とても気になります。
ところで実は栃木県の旧今市市(現日光市)には「人丸神社」というのが、二カ所もあります。
そのうちの一つを訪ねた旅行記がこちらです。
↓
https://4travel.jp/travelogue/10196498
この周辺には、岩崎観音というこれまた不思議スポットがあります。
「猿丸」とか「人丸」とか、人麻呂と関係があるのでしょうか?
気になって仕方ありません。
by妻さんと同じように、私も「猿丸神社」なんて見かけたら「寄ってよ!」と言うに違いありません。
感覚的な所が似ているなと、旅行記を拝読する度に思います。
しにあさん、この時もby妻さんの意見を無視するのかと思いきや、帰りにやっぱり立ち寄りましたね!
さすがです!(^^)!
これからも奥様の意見は尊重すべし!ですよ。
面白い発見があるに違いありません(^_^)v
前日光
- しにあの旅人さん からの返信 2021/11/19 16:08:07
- Re: 猿丸神社
- 体調不良のようですが、くれぐれもご自愛ください。
コロナ騒ぎもなんとか出口が見えてきたようです。今しばらくの辛抱と思います。
禅定寺は前日光さんのお気に入りだと思います。機会があればおすすめです。車以外行く方法がないのが難点ですが。
By妻の意見、尊重します。九州旅行は、いろいろ調べているようです。
人丸神社の摩耗したような狛犬、ドキッとしました。心当たりがあります。もしや。もし勘が当たれば、えらい話になります。
そちらの方にお邪魔します。
-
- mistralさん 2021/11/14 09:09:47
- 隠れ里。
- しにあの旅人さん
by妻さん
おはようございます。
これまでの護国神社参り、山城国篇の旅行記、3篇が揃った表紙写真
夏場の旅とは思えないくらい青々とした木々の緑のしっとり感、
隠れ里、隠れ古寺感満載ですね。
禅定寺、県道から眺めるお寺の佇まいに、何故かコンポステーラ巡礼道沿いの
古寺(教会堂)を思い出しました。
聞けば6寺を回ると「彼岸」にむかい入れていただけるとか。
詳細な内容は変われど、今でしたら車ではサッと回れるのでしょうが
徒歩での山道、昔の6寺詣では難行だったのでしょう。
いにしえから近隣の人々に愛されてきたお寺という事、古今東西どこでも
漂う空気感が似通ってくるのかと想いました。
山門の様子も曹洞宗っぽく素敵
お庭の鉄の橋、錆むした?雰囲気が、お写真からはとってもナイスです。
折から満開の蓮の花に迎え入れて、屈んでの写真撮影は苦手と仰るしにあさん、
お花の撮影に挑まれたのは、なにやら地上のものとは思えないくらいの気配ゆえ?
御朱印が珍しくアップされていることにも、、、
猿丸神社、目的地に突進中は、ハイハイとのお返事のみのしにあさん、
帰りにはちゃんとby妻さんのリクエストにお応えされてのご訪問。
大変なパワースポットという神社を素通りされずによかったことでした。
by妻さんのアンテナには従うこと、守られておられますね。
分担執筆でお写真も、by妻さんによるものでしょうか。
いいですね~ここらでしにあさんはちょっとひと休みですね。
社務所の方の明るさゆえ?それともby妻さんが発せられる明るさゆえ?
ここをお詣りされる方々の必死な想いを打ちはらうかのように
この神社にはパワーが満ちあふれているかのような印象を受けました。
と書いて気がつきました。
だからこそ多くの方が祈願に訪れるのかも、と。
mistral
- しにあの旅人さん からの返信 2021/11/14 10:43:49
- Re: 隠れ里。
- コンポステーラ、懐かしい地名が出てきました。そうでした、mistralさんとのお付き合いは、欧州の旅からでした。またヨーロッパはコロナがぶり返しているらしくて、まだまだパスポートを持っての旅は無理みたいです。来年はどうにもならない。その次でどうにかなるか、でしょうか。
京都はちょっと街を離れると、由緒ありげな神社やお寺が多くて、楽しい。しかも人の気配があります。飛鳥だと遺跡になってしまうので、相手は石ころだったりします。
猿丸神社は写真も文章も全部By妻です。祈願する方がおられる、いわば現役の神社というのは、久しぶりでした。
桜井の大神神宮で、何やら真剣にお祈りしていた黒装束の女性以来かな。彼女は、多分、誰かを呪っていたみたい。
お庭の鑑賞などというのは本来苦手なのですが、珍しく花の写真を撮る気になりました。
小さめの寺社というのは、手のひらに乗っけて楽しめるみたいで、取り扱いが楽です。
行きはやはり急いでいますので、突っ走ります。帰りだと余裕があるので、By妻のアドバイスに従う気になります。彼女のアンテナは感度がいい。外れることはあまりありません。
言うことを聞くように努力します。
-
- kummingさん 2021/11/13 23:13:22
- 此岸→彼岸
- 禅定寺、適度に草が生えていていい感じに裏びれ感?ありながらも風情のある佇まい、茅葺きも、いかにも隠れ古寺っぽい。
添付のURLの宇治田原観光情報によると、「田原道とは山城地域を南北に縦断した北陸道から瀬田を経由して東国へ向かう東山道の一部として、奈良時代には整備されていたと考えられる官道。764年、反乱の全てが露見した「恵美押勝(藤原仲麻呂)」が宇治から近江に逃れようとした時、追手の官軍に田原道を先回りされ瀬田橋を焼かれ、戦意を喪失した」とありました。重要幹線道だったのですね。禅定寺は藤原氏の庇護の下広大な寺領を有していた、ともあります。この→瀬田ライン、後ほど天武チルドレンの近江脱出に出て来るという事で、楽しみにしております♪
南山城の6つのお寺を巡礼すると、此岸→彼岸へ行ける? それって、この世→あの世へと三途の川を渡る、って事ではないですよね?しにあさん説の、6寺巡礼の修行して悟りを開く、にしても、道半ばの3寺で思い留まって頂き、良かったです。悟られて、我ら下々とは付き合えん!とか困ります。
古老柿、試食出来なくて残念でした(;_;) 古老柿の由来も禅定寺にあるのですね。渋柿をあげたら干柿にしてくれる友達がいます。渋柿→干柿という発想、現代っ子は知らないかも。
「はいはい」by夫 でthrough はいけません、先だってのお約束は何処へ?
グレコする、旅先であるあるですね。国内より海外の方が、有名処でさえ「入口はどこ?」と、目的地に着いてからぐるぐる(*_*) になる事が多い気がします。案内、表示が少ない(または、ない!)?
そうやって辿り着かれた猿丸神社、百人一首の作者猿丸大夫を祀り「瘤取りの神様」として広く知られているとか。瘤取り→できもの取り→癌封じ? 骨つき肉状の瘤付きの木、そんなものがゴロゴロしてたら、場所的にも不気味な感じ(ーー;) お詣りされた方々の思いを考えると、不謹慎ですが…。
さて、狛犬、唐獅子の権威であらせられるしにあさん、狛猿とはなんぞや?
- しにあの旅人さん からの返信 2021/11/14 05:30:30
- Re: 此岸→彼岸
- 禅定寺のお庭、いいと思います。鉄の橋を木にしたらパーフェクトですね。まだそれほど知られていないけれど、そのうち渋さ好みの若い女性などに人気が出そうです。ただ、車以外はダメ。
次の九州旅行の大分で恵尺のお墓に行ってきたら、田原道をやるつもり。孝謙天皇の時ももう1回かな。道鏡と孝謙天皇は、うら若き乙女にはゾクっとくるお話ですが、仲麻呂と孝謙天皇も、ゾクゾクっとしませんでしたか?
調べたら、禅定寺のころ柿は冬2月くらいまでの季節ものだそうです。お高いらしい。手間かかりますからね。
渋柿はビニール袋に入れて、焼酎をふりかけておけば甘くなるのはご存知と思いますが、これを40度くらいの強い蒸留酒にして、少し長くほっておくと、甘いのを通り越して、チョコレートみたいになったことがあります。フランスでやってみた。
柿は日本原産ですから、フランス語でもkaki、植木屋でわざわざ苗を買ってきて庭に植えていました。渋柿でした。
グレコしちゃうのは私の悪い癖です。九州は計画段階で日程をBy妻に見せて、なんかアイデアを出せと頼んであります。ただあの人は直感頼りで、その場にいかないと閃かないらしい。
狛犬唐獅子の権威としましては、こま猿は担当外ですが、猿は日枝神社のお使いですから、日枝神社系統ではこま猿をみたことがあります。リアルお猿と、猿丸神社みたいに烏帽子を被った子、いろいろありました。どこだったか、埼玉か栃木の神社で、こまウサギもいた。
新しくなるとなんでもありですから、そのうちこまドラえもんや、こま鬼滅の刃みたいなのも出てくるのではないか。
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旅行記グループ 諸国寺社参り山城国
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