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2021年3月26日(金)1時半過ぎ、本丸御殿跡の階段を降り、反対側の天守一ノ門があった辺りを登って天守下ノ段とも呼ばれる天守曲輪へ。虎伏山の西側の峰に造られており、菱形にちかい平面をしている。基壇の面積は2,640平方mある。<br /><br />北側の連立式天守の前に広場が広がり、トイレや茶屋、土産物屋がある。砂の丸の不明門の駐車場から新裏坂がこの広場の西側に繋がっている。広場の南東には「まりと殿様」の歌碑が建つ。西条八十の作詞による5番、紀州が歌われた歌詞が刻まれている。碑の文字は西条八十の直筆によるもの。1963年に市民の寄附により建立された。<br /><br />昼食を予定していたところがコロナ禍で休業してたので、このお天守茶屋(下の写真6)でお昼にする。熊野牛の牛丼、650円(下の写真7)。熊野牛は和歌山県南部の熊野地方で旧藩時代から飼われていた和牛で、農耕用の貴重な労働力として活躍していた。その後、肉用牛とするための改良により和歌山県特産のブランド「熊野牛」が誕生、2004年より熊野牛認定委員会の認定制度が開始され、牛のブランドから牛肉のブランドに変更された。<br /><br />お昼を終えて、いよいよ天守へ。この天守は大天守と小天守が連結式に建てられ、更に天守群と2棟の櫓群と台所が渡櫓(多聞櫓)によって連ねられた連立式と呼ばれるもので、姫路城、松山城と並んで日本三大連立式平山城の一つに数えられている。<br /><br />各層の屋根には唐破風、千鳥破風を配し、上層階には物見のための高欄をめぐらし、大天守の隅には石落としを設けるなど、江戸初期頃の様式を残している。特徴としては、菱形の敷地に左右され、乾櫓と大天守が張り出し、城下の北東と南西からの姿に雄大さを増すように工夫されている。<br /><br />江戸末期の1850年、4年前に落雷で全焼した後に再建された構造で、国宝指定されていたが1945年の和歌山大空襲で焼失した。現在の建物は1958年に約1億円をかけて鉄筋コンクリート構造で再建したもの。構造は戦前のものを踏襲している。2010年から11年にかけては、大天守や天守曲輪の一部がクリーニングされ、再塗装された。<br /><br />1846年に焼失した天守の創建年は不明で、浅野幸長が創建したとする説(1600年築)と徳川頼宣が創建したとする説(1619年築)がある。創建時は、下見板張りの壁面であったと考えられている。<br /><br />焼失後には大天守を5重にする案も出され、天守雛形と図面が作成されたが、幕府への遠慮と財政難のため、構造は先代天守を踏襲し外部壁仕上げを下見板張りから白漆喰総塗籠めへ意匠を変えるに留まったものと見られている。<br /><br />入場料金410円を払って天守に入る。石段を上がると天守二の門を潜る。総楠造りであったため楠門と称される天守の入口。戦災で焼失した天守曲輪で唯一木造で復元された部分で、往時の雰囲気を偲ぶことができる。<br /><br />天守の中庭に入ると桜が満開で素晴らしい。菱形の長い方向の両端、東側が大天守、西側が乾櫓で、短い方の端は北が小天守、南が二の門櫓になる。三宝柑と云う柑橘類の木があるが、江戸後期の文政年間(1818年-29年)の紀州藩10代藩主徳川治宝に献上したところ、三宝柑と命名、藩外移出禁止を命じ一般人の植栽を許可しなかったそうだ。<br /><br />東側の小天守から建物の中に入る。小天守は大天守と連立しており、展示物を見ながら大天守の上に。大天守は3重3階で、天守台平面が菱形であるため、初重に比翼入母屋破風を用いて2重目以上の平面を整えている。南面に入母屋出窓があり、初重には曲線的な石落としが付けられていた。<br /><br />最上階に上がると和歌山城の構造を確認することが出来るとともに、和歌山市の4方向を全て見通すことが出来る。これはなかなか素晴らしい。天気も良く、最高だった。<br /><br />その後は、下に降り、二の門櫓から乾櫓、御台所とぐるっと回る。城の石高ランキングや和歌山市の偉人・先人の紹介などが紹介されている。御台所跡にある虎襖絵は1995年放送のNHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」で江戸城内のセットとして使われたものとのこと。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6629358537134114&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />裏坂から二の丸に向かうが、続く

和歌山 和歌山城 天守(Castle Tower, Wakayama Castel, Wakayama, Japan)

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2021/03/26 - 2021/03/26

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旅行記グループ 和歌山城

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年3月26日(金)1時半過ぎ、本丸御殿跡の階段を降り、反対側の天守一ノ門があった辺りを登って天守下ノ段とも呼ばれる天守曲輪へ。虎伏山の西側の峰に造られており、菱形にちかい平面をしている。基壇の面積は2,640平方mある。

北側の連立式天守の前に広場が広がり、トイレや茶屋、土産物屋がある。砂の丸の不明門の駐車場から新裏坂がこの広場の西側に繋がっている。広場の南東には「まりと殿様」の歌碑が建つ。西条八十の作詞による5番、紀州が歌われた歌詞が刻まれている。碑の文字は西条八十の直筆によるもの。1963年に市民の寄附により建立された。

昼食を予定していたところがコロナ禍で休業してたので、このお天守茶屋(下の写真6)でお昼にする。熊野牛の牛丼、650円(下の写真7)。熊野牛は和歌山県南部の熊野地方で旧藩時代から飼われていた和牛で、農耕用の貴重な労働力として活躍していた。その後、肉用牛とするための改良により和歌山県特産のブランド「熊野牛」が誕生、2004年より熊野牛認定委員会の認定制度が開始され、牛のブランドから牛肉のブランドに変更された。

お昼を終えて、いよいよ天守へ。この天守は大天守と小天守が連結式に建てられ、更に天守群と2棟の櫓群と台所が渡櫓(多聞櫓)によって連ねられた連立式と呼ばれるもので、姫路城、松山城と並んで日本三大連立式平山城の一つに数えられている。

各層の屋根には唐破風、千鳥破風を配し、上層階には物見のための高欄をめぐらし、大天守の隅には石落としを設けるなど、江戸初期頃の様式を残している。特徴としては、菱形の敷地に左右され、乾櫓と大天守が張り出し、城下の北東と南西からの姿に雄大さを増すように工夫されている。

江戸末期の1850年、4年前に落雷で全焼した後に再建された構造で、国宝指定されていたが1945年の和歌山大空襲で焼失した。現在の建物は1958年に約1億円をかけて鉄筋コンクリート構造で再建したもの。構造は戦前のものを踏襲している。2010年から11年にかけては、大天守や天守曲輪の一部がクリーニングされ、再塗装された。

1846年に焼失した天守の創建年は不明で、浅野幸長が創建したとする説(1600年築)と徳川頼宣が創建したとする説(1619年築)がある。創建時は、下見板張りの壁面であったと考えられている。

焼失後には大天守を5重にする案も出され、天守雛形と図面が作成されたが、幕府への遠慮と財政難のため、構造は先代天守を踏襲し外部壁仕上げを下見板張りから白漆喰総塗籠めへ意匠を変えるに留まったものと見られている。

入場料金410円を払って天守に入る。石段を上がると天守二の門を潜る。総楠造りであったため楠門と称される天守の入口。戦災で焼失した天守曲輪で唯一木造で復元された部分で、往時の雰囲気を偲ぶことができる。

天守の中庭に入ると桜が満開で素晴らしい。菱形の長い方向の両端、東側が大天守、西側が乾櫓で、短い方の端は北が小天守、南が二の門櫓になる。三宝柑と云う柑橘類の木があるが、江戸後期の文政年間(1818年-29年)の紀州藩10代藩主徳川治宝に献上したところ、三宝柑と命名、藩外移出禁止を命じ一般人の植栽を許可しなかったそうだ。

東側の小天守から建物の中に入る。小天守は大天守と連立しており、展示物を見ながら大天守の上に。大天守は3重3階で、天守台平面が菱形であるため、初重に比翼入母屋破風を用いて2重目以上の平面を整えている。南面に入母屋出窓があり、初重には曲線的な石落としが付けられていた。

最上階に上がると和歌山城の構造を確認することが出来るとともに、和歌山市の4方向を全て見通すことが出来る。これはなかなか素晴らしい。天気も良く、最高だった。

その後は、下に降り、二の門櫓から乾櫓、御台所とぐるっと回る。城の石高ランキングや和歌山市の偉人・先人の紹介などが紹介されている。御台所跡にある虎襖絵は1995年放送のNHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」で江戸城内のセットとして使われたものとのこと。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6629358537134114&type=1&l=223fe1adec


裏坂から二の丸に向かうが、続く

  • 写真1 お天守茶屋

    写真1 お天守茶屋

  • 写真2 お天守茶屋の熊野牛の牛丼

    写真2 お天守茶屋の熊野牛の牛丼

  • 写真3 天守内庭の三宝柑

    写真3 天守内庭の三宝柑

  • 写真4 小天守入口

    写真4 小天守入口

  • 写真5 御台所の虎襖絵

    写真5 御台所の虎襖絵

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