シニアのポルトガル、スペインの旅［３］　リスボン(3)

2019/04/09 - 2019/04/25

前回のイタリア旅行からすでに２年が経過しました。これまで毎年のように海外旅行をしていたのですが、家族が認知症を発症し、なかなか長期間家を空けるのが難しくなっていました。
　今回は遠くに住んではいるのですが、子供たちに無理を言って久しぶりの海外へ出かけることにしました。
　旅行先は人気の出てきたポルトガルをメインとし、スペインで未訪問であったバルセロナもついでに訪れ、帰りには久しぶりに一日だけでもマドリードも訪れる旅程を立てました。しかしこのプチ欲張りが大変なことになるとは思いもしませんでした。まぁー後から思い出すと、記憶に残る旅行にはなっていますね。
　いつもお伝えするように、単なる上っ面の観光旅行で、とても自慢できるような内容ではありませんが、よろしければお付き合いください。
本編は旅行四日目(4/12)です。

旅程
　4/09　ITM→HND→VIE
　4/10　ウイーン乗り継ぎ→LIS
　4/11　シントラ・ロカ岬観光
　4/12　リスボン市内観光・・・本編
　4/13　　　　〃
　4/14　リスボン→オビドス→コインブラ→ブサコ
　4/15　ブサコ→アベイロ→ギマランイシュ
　4/16　ギマランイシュ→ポルト
　4/17　ポルト観光
　4/18　　　〃
　4/19　ポルト→バルセロナ→マルトイ
　4/20　モンセラット観光→バルセロナ
　4/21　バルセロナ観光
　4/22　　　〃
　4/23　バルセロナ→マドリード
　4/24　MAD→FRA→HND
　4/25　HND→ITM

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

旅行四日目(4/12)です。
今日はまずベレン地区の観光からスタートです。フィゲイラ広場から15番のトラムに乗車しジェロニモス修道院まで行きました。この路線、混雑しすりも多いとのことですが、朝が早かったので楽々座れました。途中トラムの車庫があり可愛らしいトラムがたくさん並んでいました。

ジェロニモス修道院です。修道院の入場券については非常に混雑するというので、事前に多くの人のブログなどを読み調べましたがもう一つよくわからなかったです。
結局はまず国立考古学博物館の入り口に並び、中にある機械でチケットを購入後、別の場所にある修道院の入り口から入場するというシステムでした。詳しい案内、掲示も無く多くの人が先に修道院の入り口に並んだのに入場できず並びなおしていました。

ジェロニモス修道院内のマヌエル様式の大回廊です。朝一番の入場だったので、まだ観光客も少なくゆっくり撮影ができました。「マヌエル様式の宝石」と呼ばれ、錨・サンゴ・貝など、海や船に関連したモチーフを用いた様式はポルトガル独自のものです。

大回廊柱の彫刻です。

大回廊横のアズレージョ。

次はジェロニモス修道院に隣接しているサンタ・マリア・デ・ベレン教会です。

教会内陣。

帆船や地球儀などのモチーフで飾られたヴァスコ・ダ・ガマの石棺は大変美しいです。

マヌエル１世棺。

ロカ岬の碑文で有名なルイス・デ・カモンイスの棺。

修道院と教会前の広場から地下道を渡って発見のモニュメントを訪れました。

傍で見るとかなり大きな建築物で１９６０年に造られました。沢山並んでいる人物像はエンリケ航海王子を先頭に大航海時代に活躍した32名の像です。

手を合わせているのがフランシスコ・ザビエルです。

日本への到達年が１５４１年になっています。

次は「ベレンの塔」です。発見のモニュメントから近いと錯覚しますが、かなりの距離を歩かなければなりません。

河口を守る監視塔ですが、司馬遼太郎は、その気品のある姿を「テージョ川の公女」と言ったということですが・・・そんなに素敵かなー？小説家に言われると、そのように見えてくるんでしょうか。

結構歩いて疲れたので、ナタで有名な老舗「パスティス・ディ・ベレン」で休憩です。店頭ではテイクアウトの人だかりができており、人気のほどがうかがえます。

店内も奥にかなり広く、一番奥の部屋で休憩です。前のグループが何を注文するかで随分と時間がかかり、こちらにやってきた係りの男性が恐縮していました。別の日に他店でも食べてみましたが、やっぱりここのが一番かな。

帰りはバスでフィゲイラ広場まで戻り、リスボン随一の広くゆったりした通りリベルダーデ通りを散策しました。ここもやはり歩道のモザイクが印象的な通りで、気持ちの良い散歩ができますね。

次に車体も周りの壁も落書きだらけで、それが一種の観光名物になっているグロリア線乗車です。派手に描かれているでしょう。

運転席ですが、簡素なものです。

壁にはびっしりと落書きが。

車内の様子ですが、乗車時間はアッという間です。

グロリア線で登るとサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台があります。
サンジョルジュ城方面の展望です。

展望台は現在残念ながら、眺望場所に高い網目の柵が設置され、撮影は大変し辛くなっていました。危険防止で取り付けられたんでしょうか？

展望台に隣接するリスボンの新しい顔に出会えるプリンシペ・アルト地区です。

ベッティーナ＆ニッコロ・コラッロでチョコレートを購入、ここはチリ＆ソルト、生姜の砂糖漬け入りなど、ユニークなビターチョコレートが豊富に揃っています。

プリーンシペ・レアル庭園ではファーマーズマーケット（Mercado Biológico do Principe Real）が開かれています。
香りのよいオーガニックの石鹸を購入しました。

ここでいったんアパートに帰りました。地下鉄駅からのアルファマ地区眺望です。

これは「くちばしの家」です。

今日の夕食はオノリオ悦子・岸澤克俊著『光の街、リスボンを歩く』で紹介されていた超有名店「ソラール・ドス・プレズントス」に日本から予約を入れていました。店頭で客をさばいている係りを見ると、当日では絶対に入店は無理なようでした。

外観はごく普通の店ですが、店内に入ると壁中に訪れた有名人のイラストや写真等々が所狭しと掲げられています。当然サッカー選手のロナウドのものもあります。

この塔り壁いっぱいに掲げられています。

二階席もあるようです。
入り口付近の賑やかな中国人グループが、派手に凄い数のオマール（重さで値段が決まるようです）や高級なお皿を注文していました。やっぱり今チャイナマネーは勢いがあるようで、最後には大声の歌も飛び出していました。

蛸のガリシア風。

蝦料理。

名物の帆立・ムール貝入り紋甲イカ墨ライス

それぞれにに取り分けてくれます。

レモンシャーベットとコーヒー。

ワインをオーダーしましたが、担当者は結構リーズナブルなものを推薦してくれます。ただ料理自体は、こっちは懐具合との相談があるので早々高級なものや、沢山のものも注文できず、あーこんなものかなという感じで終わりました。支払い時には係りが先にチップはいくら出すのかを聞いてきて、びっくりしました。

いったんアパートに帰り、僕だけ一人で夜間の撮影に出かけました。
大聖堂とトラムです。

コメルシオ広場。

アウグスタ通り。

夜の街を走るレトロなトラム。

アパート近くのレストラン。

アパート前の道路。左側がアパートの入り口です。