2021/09/16 - 2021/09/16
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Reiseさん
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醍醐寺は世界文化遺産に認定されているお寺の一つです。
広大な敷地の中に歴史のある建物が数々あり、今回は三宝院の特別拝観に申し込み、醍醐寺のお寺の歴史、文化、お庭の説明など、詳しくお話を伺うことができました。やはり、詳しい説明を聞くと、記憶に深く残ります。
専門の方のお話はどんな時も興味深く、楽しいです。
心に染み入る時間でした。
醍醐寺は874年の創建、空海の孫弟子の聖宝が開山。
修行の場を求めていた聖宝が笠取山に沸く水を美味しそうに飲む地主神と出会い開いたのが醍醐寺といわれています。
醍醐味とは最上の味のことです。
笠取山山頂を醍醐山として、山頂一帯を上醍醐として、
また醍醐天皇の庇護もあり、下醍醐には広大な平地に金堂などの大伽藍が広がりました。応仁の乱などで荒廃し、五重塔だけが残る時代もありましたが、豊臣秀吉によって醍醐の花見が催されると伽藍が再興されます。
1598年には「醍醐の花見」が行われ、豊臣秀頼の時代にも多くの再建などが行われ、明治の廃仏毀釈でも醍醐寺の寺宝は一紙に至るまで流出することがなく、大切に守られ、国宝は69,420点、重要文化財も6,521
点に至るそうです。お寺の中でも国宝は群を抜いています。
200万坪という広大な敷地で堂々としていつつ、とてもオープンで清々しい気持ちになるお寺でした。
昨日テレビでも放映されていて、夜の醍醐寺の様子が素敵でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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醍醐寺、とても広いです。
あらかじめ予約しておいた三宝院特別拝観まで少し時間があるようなので
ゆっくり回れそうです。 -
桜並木。
きっと、春には桜のトンネルができますね。 -
霊宝館。
醍醐寺にある仏像、絵画、工芸品など10万点以上の寺宝があるそうです。 -
入るとぱっと目に入る緑と美しい建物。
霊宝館。
その後ろにある平成館も期間が決まっていて見学できます。
この日は閉まってました。 -
こちらにも立派な桜の樹。
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枝垂桜が立派で、桜の季節にも来てみたいです。
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休憩できるカフェもあります。
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仏像棟。
この日はこちらのみの見学ができました。
多くの貴重な仏像が安置されています。 -
霊宝館とその後ろには平成館。
そちらも期間が決まり、見学できるようです。 -
こちらも閉まってましたが、お茶屋さん。
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境内は広いです。
方向の表示がありわかりやすいです。 -
こちらは五重塔に続く道。
こちらも桜の並木道。 -
三宝院に向かいます。
大玄関。
三宝院は1115年勝覚僧正によって創建。
その後、豊臣秀吉が1598年の「醍醐の花見」を契機に整備。 -
立派な松がありました。
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三宝院庭園。
特別拝観の案内があるまで時間がありましたので、お庭を眺めます。
書院内部は写真禁止。
襖絵も美しかったです。
葵の間、秋草の間、勅使の間とあります。
葵祭の風景を描いたものや秋草の間、勅使の間。
両方の間には長谷川等伯一派による「秋野図」「竹林花鳥図」。
表書院には下段、中段、上段の間があり、下段の間は揚部隊の間といわれ、
畳を上げると能舞台となるようです。中段、上段は一段高く、能楽や狂言を高い一から観賞できるそうです。上段中段の間の襖絵長谷川等伯一派による「四季の柳」「山野の風景」。下段の間は医師だ幽汀の「孔雀と蘇鉄」を描いてます。
パンフレットより。 -
こちらの建物は桃山時代の代表的な書院造の表書院。
国宝です。
特別拝観の説明はこちらの書院の畳に座りお聞きしました。
1時間以上の丁寧でユーモアがあり、細かい歴史などもエピソードを加えて楽しく説明してくださいました。
この書院では大名も訪れていたとのことで、主人が座ったあたりはちょうど
前田家の奥方が座っていたところあたり~と教えてもらいました。 -
1598年に豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら設計をしたお庭。
多くの技術者が関わってます。
完成したのは江戸時代になってから。
豊臣秀吉が専門家の話を聞いて、文化などを学び、庭や建物を造っていたことを知りました。天下人として忙しい反面、進取の物を取り入れ、好奇心も旺盛だったことがわかります。 -
船も浮かべることができたそうで、船が通れる橋。
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水の音が変化するように組み立てられた滝石組。
音も楽しんでいたのですね。 -
秀吉時代からの石も今も残っているとか。
左のほうに見えるのは藤戸石。有名です。
長方形のような形。
庭園のほぼ真ん中にあります。
もともと管領の細川家邸宅にあったものを聚楽第から運ばせてきたそうです。
藤戸石は天下を納める者が有する石といわれていたそうで、歴代の権力者に引き継がれています。
「主人石」として庭の中央にあり、左右にも景石を置いて「三尊組」としているそうです。
その奥にあるらしいですが、「豊国大明神」、1599年に後陽成天皇から
亡き秀吉に贈られた神号。醍醐寺の復興に尽力した秀吉の恩に報いるためのも。1600年に豊国神社より分霊を迎え祀っているそうです。 -
鶴島と亀島もあります。
樹齢500年以上といわれる五葉松。
亀の甲羅のように亀島に。そのお隣には鶴島。
中央には羽石といわれる三角形の板石を建ててます。
「亀の静寂」と「鶴の躍動感」を伝えているそうです。
とても上品で優雅なお庭でした。
技術を持った庭師さんたちが携わったのですね~。 -
枯山水のお庭も美しいです。
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茶室もありました。
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茶室横には船の通れるスペース。
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紅葉の時期も美しいでしょう。。
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純浄観という建物がありますが、豊臣秀吉が醍醐の花見で使用した建物を槍山から移築したものだそうです。
内部の襖絵は新しいもの。
奥寝殿は江戸時代初期の建築で、座主の居住した場所で、武者隠しがあるそうです。
奥寝殿には「醍醐棚」という違い棚があります。とても細い木を使って、繊細な造りの棚で、当時としては特殊な技術を以て造られたそう。
修学院離宮の「霞棚」、桂離宮の「桂棚」とあわせて「三大名棚」と呼ばれています。
本堂には快慶作の弥勒菩薩坐像が安置されてます。 -
三宝院から出ます。
三宝院の大玄関前には太閤の枝垂れ桜があります。
春の時期にはみごとでしょう~。 -
きらびやかな門。
唐門です。
国宝。
三宝院の勅使門。
1599年に平唐門として建立、2010年に創建当時に復元。
菊と桐の大きな門と金箔が目を引きます。 -
仁王門へ。
こちらも桜並木の道を通ります。 -
1605年に豊臣秀頼により再建。
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五十塔を目指して歩きます。
広い、広い! -
本堂(金堂)もちらりと見えます。
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五十塔です。
国宝。
醍醐天皇の菩提をともらうために、朱雀天皇が起工、村上天皇の951年に完成。
京都府最古の木造建築だそうです。 -
度々の修理があり、豊臣秀吉の援助でも修理されてます。
豊臣秀吉も観たであろう五重塔~。 -
内部にも壁画があり、こちらも国宝。
期日を決めて、内部の見学もできるようです。
色が褪せている朱色もまた風情がありました。 -
美しい五重塔でした。
桜もあちこちに~。 -
金堂へ。
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豊臣秀吉の命により、紀州から移築されたもの。
こちらも秀頼の時代1600年に落慶。 -
ご本尊の薬師如来坐像、日光菩薩、月光菩薩、四天王が安置。
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不動堂。
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真如三昧耶堂。
金色の涅槃像が祀られてます。 -
さらに上のほうに行ってみます。
森のようです。 -
日月門。
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川も流れています。
台風の影響か、樹々が倒れているところもありました。 -
鐘楼。
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清瀧宮本殿。
1097年上醍醐より分祀。
焼失などもあったようですが、1599年に拝殿が創建。 -
弁天堂。
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池も美しいです。
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とても風情のある橋がありました。
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柵の向こうは上醍醐です。
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池のそばには食事のできるお店もありました。
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ここまでの参観で、あとは引き返します。
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反対側からみても素敵な日月門。
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入口付近。
多くの塔頭もありました。 -
桜の季節にも是非訪れたいお寺でした。
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今回は行けませんでしたが、醍醐寺の北隣にある長尾天満宮は醍醐地方の氏神様といわれています。
このあたりに、源頼政が以仁王を奉じて平家打倒の兵を挙げたとき、滋賀の三井寺から宇治に向かって通った道の跡があるそうです。
もともとは近江から奈良へ逃れ再起を図ろうとしたそうですが、
当時この醍醐寺あたりからは奈良へ向かう道が昔からあったと聞きました。
醍醐寺はいろんな歴史的な場面をみてきたんですね。 -
ちょっと見えにくいですが、
池の手前にある枯山水庭園。
手前にある三つの石。加茂の三石と呼ばれています。
一番左は鴨川の流れの速さを、中央は川の淀んだ様子、右の石は
川の水が割れて砕ける様子を表現しているそうです。 -
唐門の近くにもクローンの桜があるようです。
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