2021SEP欧州周遊･コロナ禍のウクライナ･オデッサ夏の黒海のビーチを楽しむ旅(日本のワクチン接種証明で入国できました)

2021/08/31 - 2021/09/06

ヨーロッパは比較的早く観光客の受入れを再開しましたが、ウクライナはそんなヨーロッパ諸国の中でもいち早く観光客の受入再開を始めた国です。コロナ禍でも観光客の受入再開をいち早く始めたのにはロシアとの関係が悪化している事や場所的にはヨーロッパとしながらもユーロに加盟してない事によりどこからの援助があてに出来ない事なども観光再開をいち早く行わなければならなかった原因の一つだったのではと思います。

外では基本マスクはしていません。スーパーやトラムに乗るとマスクを付けます。

ギリギリ8月中にオデッサに到着できました。アルカディアのビーチには短い夏を楽しむ人達が残っていました。
滞在中には何度か雨が降ったのですが一雨一雨で気温がどんどん下がって来て一気に秋がやってきました。夜なんかジャケットやコートが無いと寒くて外出が出来ないほどでした。

エリア オデーサ (オデッサ)(ウクライナ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ライアンエアー
• 旅行の手配内容: 個別手配

バルセロナ エル プラット空港ターミナル２からライアンエアーでウクライナのオデッサへ直行便です。
ウクライナはシェンゲン加盟国では無いので出入国にはイミグレのチェックが必要です。チェックインにはパスポートの他にコロナウイルスのPCR検査の陰性証明書か欧州が認めている種類のワクチン接種を2回して14日間以上経過している事を証明する証明書が必要です。日本でファイザーワクチンを2回接種し英文の証明書を区役所で作ってもらっていたのでそれを見せたら難なくクリアしました。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

無事に出国審査を抜けて搭乗ゲートへ。
お客さんは多かった。
オデッサがリゾートだからか、夏休みだからか、子連れの親子が多かったです。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

沖止めでバスでの搭乗でした。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

飛行機は9割埋まってました。
ライアン航空はLCCで値段が安いので有名です。欧州内なら数千円で飛べる事が多いのですが今回の航空券は意外と高く2万円代でした。

朝もお昼もまともに食べて無いので機内でサンドイッチのセットを頂きました。ライアンのサンドイッチは以前にも食べた事があるのですが温めて出してくれるので美味しいです。コーラとポテチとサンドイッチがセットで航空券の予約時に購入しました。

バルセロナからオデッサは3時間半ぐらいかかります。意外と時間が掛かるので更に機内販売でコーヒーを頂きます。

このコーヒーも美味しいんです。
昔のバリ島のコーヒーみたいにお湯にコーヒーの粉（インスタントでは無いんです）を入れかき混ぜたものなのでコーヒーの粉が浮いているのでしばらく待ってから飲みます。

良く見たら前の席のシートバックにコーヒーの飲み方の図解説がありました。

オデッサの空港に到着したのは19:30、綺麗なサンセットが見れました。

オデッサ国際空港 (ODS) 空港

ウクライナへの入国は日本人の場合は陰性証明かワクチン証明とコロナの治療に使える保険の証明書の提示が求められていますが、日本で発行して貰ったのワクチン証明（日本語英語併記）で無事にウクライナ入国が出来ました。
ウクライナの日本領事館のHPには日本で発行されたワクチン証明はウクライナでは正式に承認されてないとの記載があったのでチョット心配していたのですが特に不審に思われる事もありませんでした。
又、入国にはコロナ治療が出来る保険に加入している事を証明する書類の提示が求められていますがこれは平会員のクレジットカード付帯の海外旅行保険の英語の証明書をクレジットカード会社から送ってもらっていたのでこれも見せてこれが疾病治療保険部分とさらりと説明するだけで特に質問もありませんでした。タイなどは疾病治療が1千万円以上と金額の指定がありますがウクライナは特に金額の指定も無く私は4百万円迄でしたが特に問題は有りませんでした。

空港内の売店でウクライナのボーダフォンのSIMカードを購入しました。スペインのSIMカードが使える事は使えるのですがウクライナでは調子が悪かったので再度買ってしまいました。

オデッサ国際空港 (ODS) 空港

空港内のATMで現金を2万円ほど下ろしておきます。意外にもウクライナってJCBが使えるんです。

オデッサ国際空港 (ODS) 空港

両替屋さんのスクリーンを見ると日本は0円と表示されています。両替できないか出来ても物凄く率が悪いのでウクライナに渡航する場合はユーロかドルが必要です。
因みにウクライナはクレジットカードがかなりの場所で利用できるので沢山の現金は必要ありません。（トラムや一般のタクシーは現金でした）
日本帰国後に送られてきたクレジットカードの請求書には１ウクライナユブリナ≒4.2円で計算されていました。

オデッサ国際空港 (ODS) 空港

オデッサの空港からアルカディアビーチまでは車以外の交通機関がありません。
UBERを呼んだのですが運転手さん見つからず、結局一般のタクシーで行きましたがUBERの料金とそう変わりませんでした。
最近UBERは弱体化している様な気がするのは気のせいでしょうか。後発のタクシーアプリにやられている様な気がします。因みにオデッサではBOLTが強い様です。
BOLTは電動キックボードもやっていて同じアプリで利用できるので便利です。

オデッサ国際空港 (ODS) 空港

アルカディアパレス、レンタルアパートメントです。
古いアパートですがアルカディアを代表するアパートでゲートがあり勝手に敷地内へ入れ無いのでセキュリティーもそれなりです。
そもそもウクライナってロシアの驚異以外は結構安全な国です。

宿に到着し、急いで夕食を食べに出かけます。コロナ禍でレストランも早く閉店してしまうので・・・・
宿の手前にあるガガーリンプラザと言うショッピングセンター内にあるBEERTEKAと言うビールが売りのレストランへ行ってみました。

物凄い種類のビールがありビックリ。今まで見たこと無いほどのバリエーションです。入口付近には瓶ビールの冷蔵庫が

瓶ビールのコレクションが壁いっぱいに

生ビールのアルミの樽がこれでもかと

生ビールを注ぐレバーがズラーーーリとカウンターに並んでました。私が今まで見た中では最多種です。

感染防止のためメニューはQRコードでダウンロードします。どうしても言わない限り紙のメニューは持ってきません。

この店のお楽しみは利きビール。味見できる様に小さめのグラスで少しずつ飲めるようになっています。しかもグラスの数とどのビールが飲みたいか選べます。

腹ペコなのでまずはハンバーガーを頂きます。前回の旅行のブラジルで美味しいハンバーガーを食べてからハンバーガーが好きになりました。

翌朝
写真の中央に見える大きな台形のアパートが泊まったアパートです。古いアパートで決して高級ではないのですが海を見渡せる丘の上にあります。

なぜかアパートの１階にはスロベニアの領事館がありました。

私に借りた部屋です。オーナーは近くの別のアパートに住むおっちゃんです。彼はドイツの貨物船のキャプテンで大阪に何度か行った事があるんだとか、中々いいやつで助かりました。
元の持ち主はアメリカ人の女性アーティストで自分で部屋の中をかなりデコレートしてます。
おっちゃんは彼女がアメリカに帰るときに買ってレンタルにだしているんだとか。
リビングの壁には大きな絵が描かれています。

キッチンにはオーブンや３口の電気コンロ、シンク、中型冷蔵庫が２つありました。

ベランダは雪国によくあるサンルームに改造されていました。

部屋からの眺望です。

お風呂場には大きめのジャグジー付きのバスタブとビデもありました（ビデは使いませんが）
ニョロニョロのモザイクのデザインが斬新です。

洗濯機もあり。洗剤も一緒に置いてあったり。トイレットペーパーを補充してくれたりと、おっちゃん親切です。

長い旅の途中で洗濯機があると助かります。

アパートの１階にあるスーパーマーケットです。入口は小さいけど中は結構広いです。ATMは勿論両替もしてくれます。

１階のスーパーマーケットで売っていたスイカです。めっちゃでかいです。

アパートのお隣はアルメニア教会です。どうもアルメニア人が沢山住んでいるらしい。大きな敷地に教会が建てられています。よく手入れされていて休みの日にはここで信者さんが結婚式をしていました。

更にアルメニア教会の隣はアルメニア料理のレストランアララトです。
この辺では有名なレストランらしい。
広い敷地にいくつものた建物があります。

アルメニア教会で結婚式を挙げたあとアルメニア料理のアララトで披露宴をするのが定番のようです。
アララトのガーデンテラスは海が見え披露宴にはピッタリでした。

アララトの庭からビーチに降りる階段も素敵で結婚式向きです。

ビーチにあるレストラン・アララトは船の形です。
これを見てなるほどと気がつく人は流石です。
この船はノアの箱舟なのです。
アララトとはアララト山の事でノアの箱舟が洪水の後に辿り着いたトルコの山の事です。アララト山は今はでトルコにありますが、その場所は以前はアルメニアの領地だった事からアルメニア人にはとても大切な山なのです。
だからアルメニア料理のレストランがノアの箱舟ってとっても振るっているのです。

朝ゆっくりと起きビーチにやって来るともうビーチは人でいっぱいです。
ウクライナでは誰もマスクしてません。但しスーパーマーケットなどでは入り口でマスクしてないと注意されるので取り敢えず皆さんポケットからマスクをだして付けますが、スーパーの入口に置いてある消毒液は使わないし、消毒液が空になっていたりします。この頃の日本は最悪の状況でしたがウクライナの感染者数って減っていて少ないんです。

海辺のレストランで朝ごはん兼用のお昼ごはんを頂きます。
朝ビール美味しいです。

この辺りは観光客向けの有料のピーチクラブ（日本で言えば海の家）が沢山あり、キレイなパラソルが並びます。

東欧料理の定番マッシュルームスープとサラダを頂きます。

海老とカリフラワーのホワイトソース

約2500円
以前は１ユブリナ３円位でしたが今は４円超えています。ウクライナ結構景気いいみたいです。

アルカディアの街は夏が活気がありいい感じです。

逆バンジー！
丘の上にあるのは私が泊まったアパートメントです。

子供向けの遊園地も

この梯子途中まででも登れればアイフォン12が貰えますが結構むづかしく誰もできません。梯子がクルッと回ちゃいます。

９月に入りもうピークは過ぎていますがまだ海水浴客は残っています。

夕方になると釣り好きのオヤジ達も出てきてます。

この辺りはコンクリートで出来た土手ですが地元の人達のビーチで人でいっぱいです。

ここにタオルを敷いて日光浴を楽しみます。

水はかなり冷たいです。
泳いでも直ぐに上がってきます。流れも強めです。
それでもウクライナの人達にとっては数少ないビーチです。

ビキニコンテスト開催ですと！
優勝賞金3000ユブリナ、約12000円です！
金額だけが問題なんじゃ無いんです。
行こうと思っていたのですが行き忘れました。

陽射しが強くワンちゃん目がしょぼしょぼ

飼主さんにサングラスして貰い”あー良かった”とお昼寝します。

この日のお昼ごはんはモヒートと窯焼きピッザです。

ガガーリンプラザで電動バイク売ってました。1台約12万円です。バイクも電動になるとショッピングセンターで販売する様になるんですね。

ガガーリンプラザ内にある大きなスーパーマーケットです。
ダツのスモークって珍しいですね。

お惣菜売り場も充実していました。

ショッピングセンターで買って来たマグロのお刺身です。

夏のアルカディアは朝まで音楽が鳴り響きます。

アルカディア内のレストランは夜中まで営業していました。

夜のビーチ

ビーチ沿いでは日本のお祭りみたいに射的屋が出ているんですが日本の射的と違い的までの距離が何倍もあり、的も小さく沢山あてないと何ももらえませんが銃が高性能なのか全部撃ち落とす猛者が結構いる。
軍人とか猟をしている人が多いとかか？中には女性もいる。

オレンジ色の丸いのが的ですが1段に３つ7段あるので21個当てないとだめ。手前の女性も21個撃ち抜いた！絶対素人では無い。軍人じゃなければ殺し屋か。

アルカディアからオデッサの市内まではこのトラムで行く事ができます。車内ではもちろんマスクが必要です。窓は開けっ放しで換気は良さそうでした。
切符は運転手さんから買うのですが現金のみです。運転手さんはなぜかおばちゃんが多く無愛想。

オデッサの街も夜は綺麗に飾り付けされていて観光客も多かったです。

オデッサ 散歩・街歩き

夜だけでなく昼間もこんな感じです。

オデッサ 散歩・街歩き

アニメかなんかのイベントも人だかりになっていました。

休みの日の公園に隣接する大学の駐車場で中古ベンツの展示会ではなく、コンパクトベンツ（W123）のオーナー達の集まりでした。
私もベンツの中で一番好きなのはW123のコンパクトベンツです。
一番手前の車はピッカピカだしナンバープレートが”W123”と振るっています。

オデッサ市内のレストランKOTELOK、看板の通り鍋一杯のムール貝料理が売りのレストランです。
かってアムステルダムのレストランですもう嫌ってくらいムール貝を食べた事があるのを思い出しました。

レストラン内部です。中々評判の良いお店でお客さんで満席です。

グリーン・サラダという名前でしたが、レタス、トマト、インゲンなどの野菜の他に貝が刻んで入っていて絶品でした。

こちらが自慢のムール貝ですが味付けが色々あり、人気はクリームソースでチーズが入っているのが人気だそうですが私はペスト味（ジェノベーゼソース）を注文するとウエイトレスさんに”いい選択ね！”と言われました。
写真だとあまり多そうに見えませんがとても１人で食べ切れる量では無かったです。
他に、ビール、白ワイン、コーヒーとデザートと頂きました。

アルカディアだけでなくオデッサの街も賑わっていました。

オデッサ 散歩・街歩き

夜のオデッサ市内には乗馬屋さんが出現します。近くの広場を１周で200ユリヴニャ（８００円）です。安いのか高いのかよく解りませんでしたが馬使いが綺麗なお姉さん達なので乗ってみました。手前の女性と後ろの３名の女性は馬使いのお姉さんたちです。

オデッサ 散歩・街歩き

夜になるともうコートかダウンジャケットが必要なほど寒くなります。
この2頭は写真の金髪のお姉さんの馬ですがこの2頭は親子で母と娘なんだとか。
ウクライナじゃ馬は日本ほど高くなく子馬1頭数十万円位で買えるんだとか。でもお客さんは夏しかいないのでこの時期は朝３時頃まで働くので大変なんだとか。

オデッサの街には屋台街みたいな場所があり夜中まで人がいっぱいでした。

オデッサ 散歩・街歩き

ワインをグラスで注文したら並々と注いでくれました。

ガッツリと屋台でステーキを頂きました。

通りはホコ天になっていて大道芸人などがいて観客が凄い人です。

オデッサ 散歩・街歩き

サッカーゲーム
ジュースの瓶を倒さずにシュートを決めれば何かくれるらしいのですが胴元が手前でネットを押さえている若い女性！どう見ても学生さんかOLさん位の年齢。

オデッサ 散歩・街歩き

こちらは完全な賭博です。
金髪のおばちゃんが胴元ですがこの方はいかにもって感じですよね。

オデッサ 散歩・街歩き

日本のTVで紹介されていた気がするのですが、台に乗るとスマホを付けた棒が動画を撮りながらクルクルと自分の周りを回ると言うアトラクションです。
楽しそうですね。

夜食にラグーソースのスパゲティを食べてから帰ります。

ラグーソースのスパゲティ、要はスパゲティーミートソースです。
美味しかったです。

前回も来た地球の歩き方にも掲載されているお店。安いし雰囲気が良い。

難点は英語のメニューが無い事。
お店のオバちゃんに手が空いた時に説明してもらうしか無い。

おばちゃんのオススメその１
レバーペーストパイ
温められて出てきます。
レバー特有の癖がなく美味しい。
白ワインと頂きました。

おばちゃんのオススメその２
イワシの唐揚げ
ビールと共にレモンと塩で揚げたてを頂きます。

ポチョムキンの階段の上からオデッサホテルのある堤防を見ると花火が上がっていました。何か夏の終りを告げる花火のようで良かったです。
夏が終るオデッサに別れを告げて明日はキエフへ移動します。

ポチョムキンの階段 建造物