2021/09/27 - 2021/09/30
83位(同エリア991件中)
つよしさん
この旅行記のスケジュール
2021/09/27
2021/09/28
2021/09/30
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この旅行記スケジュールを元に
9月27日から4泊で道東へ野生動物撮影旅行。狙うはヒグマ、シマフクロウとエゾクロテン。台風16号が接近していたため、予定変更を意識しながらの旅となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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◆旅程(出発前の予定)
▽ 9月27日(月) 1日目
[航空] 羽田 1115 - 1300 女満別 ANA4777
[バス] 空港 1330 - 1536 ウトロBT 斜里バス
[宿泊] 知床第一ホテル
▽ 9月28日(火) 2日目
[観光] 知床岬クルーズ 0920 - 1220 ドルフィン
[観光] 知床岬クルーズ 1330 - 1630 ドルフィン
[宿泊] 知床第一ホテル
▽ 9月29日(水) 3日目
[船舶] 知床岬クルーズ 0930 - 1230 ゴジラ岩観光
[バス] ウトロ 1335 - 1345 知床自然センター
[観光] フレペの滝遊歩道
[バス] 知床自然センター 1518 - 1600 羅臼
[宿泊] 民宿 鷲の宿
▽ 9月30日(木) 4日目
[バス] 羅臼 0920 - 1050 中標津BT
[バス] 中標津BT 1326 - 1335 根室中標津空港
[送迎] 空港 1400 - 1430 湯宿だいいち
[宿泊] 湯宿だいいち
▽10月 1日(金) 5日目
[送迎] 湯宿だいいち 1100 - 1130 根室中標津空港
[航空] 根室中標津 1435 - 1630 羽田 ANA378 -
◆旅行ダイジェスト
▽9月27日(月) 1日目
出発は羽田空港第2ターミナル。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
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女満別空港へ向けて出発。
羽田空港(東京国際空港) 空港
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屈斜路湖が見えてきました。もうすぐ到着です。
屈斜路湖 自然・景勝地
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快晴の女満別空港に到着。
女満別空港 空港
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知床(ウトロ)までの移動は知床エアポートライナー。
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車窓観光その1。メルヘンの丘。
メルヘンの丘 名所・史跡
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車窓観光その2。斜里岳。畑を黄色く彩るのはキガラシの花。菜の花の仲間で、畑の肥料にします。
斜里岳 自然・景勝地
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車窓観光その3。オシンコシンの滝。そろそろ紅葉シーズンですね。
オシンコシンの滝 自然・景勝地
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ウトロの宿は知床第一ホテル。ここで2泊します。
ウトロ温泉 知床第一ホテル 宿・ホテル
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温泉に入ったら、部屋で夕日を観ながら水分補給。
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この日は綺麗な夕焼けでした。
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夕食会場はマルスコイ。ロシア語のморской「マルスコーイ」が元の言葉で「海の」「海洋の」という意味だとか。
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とりあえずの盛り付け。この中では、ローストビーフが一番でした。
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水分補給は白のトカップ(ハーフ)。
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〆は醤油ラーメン。
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デザートは杏仁豆腐とアイスクリーム。
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▽9月28日(火) 2日目
まずは朝風呂。 -
そして朝食。
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この日は知床半島まで行く小型クルーズ船に乗り、ヒグマを撮影します。船会社へ向かう前に時間があったので、斜里バスターミナル横のペレケ川の様子を確認。産卵のため遡上してきたシロザケが少しだけ泳いでいました。
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暫く観察すると、メスにへばりついているオスが、近づいてきたオスに噛みついてメスをキープしようとしていました。
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知床岬までのクルーズのコース概要。
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今回の旅行記ではクルーズ3回分をまとめて掲載します。こちらの写真はプユニ岬。
プユニ岬 自然・景勝地
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船会社の利用はドルフィン2回、
知床クルーザー観光船 ドルフィン 乗り物
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ゴジラ岩観光1回です。
ゴジラ岩観光 乗り物
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◇景色の見所特集
その1。フレペの滝。フレペの滝(乙女の涙) 自然・景勝地
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その2。知床連山。
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その3。硫黄山とカムイワッカの滝。こちらは遠景なので、復路で撮影。
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その4。ワイングラスの形に見えるヨウシペツの滝(硫黄川の滝)。
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その5。ルシャの19号番屋。ここで漁を行う大瀬初三郎さんは、ヒグマが番屋に近づくと「こら!来るな!」と大声で叱りつけます。すると、ヒグマは大人しく立ち去ります。この旅行記1枚目の写真に写っている本は、大瀬さんについて詳しく書かれています。また、大瀬さんとヒグマの関係については、NHKでも放送されています。興味のある方は、下記URLにてご覧ください。
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/MXMZRLVQVY/ -
その6。カシュニの滝。午後のクルーズで日差しが強いと滝に虹が架かります。
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その7。チャラセナイの滝と滝の下の番屋。
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その8。知床岬。
知床岬 自然・景勝地
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その9。知床岬灯台。
知床岬灯台 名所・史跡
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◇野生動物特集
今回、オジロワシが撮影できたのはこの1羽のみ。 -
母熊と子熊2頭。母熊と子熊1頭(右下に背中だけ見えています)は岩の隙間に居るヨコエビ(フナムシの仲間)を食べているのかも。
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こちらも母熊と子熊2頭。川でサケを捕まえているようです。
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右側の子熊をクローズアップ。サケをくわえています。
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先ほどの親子3頭。旅行記公開後に、良さげな写真を見つけたので追加。
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親子3頭を1画面に納めようとすると、熊のサイズが小さくなるので、子熊1頭を諦め親子2頭にトリミング。
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母熊と子熊。子熊は大きいので1歳半でしょう(ヒグマは1、2月に生まれ、1歳か2歳の春まで母熊と過ごします)。
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川でサケを探すヒグマ。
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クジラの漂着体とヒグマ。
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漂着場所は知床半島の先端から5km程ウトロ側に寄ったポロモイの番屋近くです。
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歩いているヒグマはあまり大きくないため、まだ成長過程にある2、3歳の若熊でしょう。大人のメスヒグマの体長は1.6-1.8m(大人のオスはもう少し大きいです)。仮にこの若熊の体長が1.5mだとして、クジラの大きさはこの写真を見るとヒクマの約8倍。このことから、打ち上がったクジラの大きさは1.5x8=12m 。この体の大きさと、クチバシのような長い口の形状から、この漂着体はツチクジラではないかと思われます。
※国立科学博物館によると、大人のツチクジラ大きさは10-13m、重さ10tです。
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/marmam/pictorial_book/b_bairdii.html -
漂着クジラの体が白いのは、皮下脂肪が全身を覆っているためです。表皮はヒグマが爪で剥がしたか、食べ尽くしたのでしょう。10メートル級のクジラの皮下脂肪の厚みは30cm程あります。一方、このクジラの漂着が最初に確認されたのは、9月23日。この写真は9月28日の撮影。海岸へ漂着してから6日程経っていますが、まだ筋肉部の赤身はほとんど見えていません。
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クジラやイルカの漂着死体は、ヒグマの好物とされていますが―。この写真を見る限り、そうはではないようです。
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ネコが魚に見向きもしない様子をネコマタギと言いますが、こちらはクママタギのクジラでしょうか。その理由は…。秋の山には熊の好物とされるヤマブドウやハイマツ、ミズナラ、ヤマグワ、オニグルミの実が沢山実っています。また、この時期、川や海にはカラフトマスとサケも泳いでいます。ということで、食べ物の少ない夏であればヒグマは喜んでクジラを食べるのでしょうが、秋だとクジラは積極的にクジラを食べないように見えます。
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泳ぐヒグマ。残念ながら岸に向かっているため、顔を観ることができません。
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足が着く場所に到達。つぶらな瞳で狙いを定めているのは、サケでしょうね。
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いざ、突撃!
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あか~ん。逃がしてしもた(こうゆうシーンでは、何故か関西弁があいますよね)。
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もう1回、いくでー!
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おりゃ!
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また、駄目やった(泣)
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うー。体が冷えてきた。1回、陸にあがろか~。
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ブルブルブル。水飛ばしは得意中の得意や。
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水もしたらる、えークマや(自画自賛)。
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おっと。サケおったで~。人間界では「3度目の正直」ということわざがあるやろ。この前、ルシャの番屋でおっちゃんに教わったんや。今度こそ、逃がさへんからなぁ!
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あかん。また、逃がしてしもた。何やっとんねん、自分。
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体、冷えてきたなぁ。ブルブルブル。
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今日はツイてへん。1回、家帰って寝たら、運が変わるやろか? ほんなら、お先に。さいなら。
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続いては、ツチクジラ。10頭以上の群れで泳いでいます。
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あれ? 先頭を行くクジラの背ビレ? 後ろのと比べて、長いし尖っているみたい―。実はこれ、胸ビレなんです。つまり、横泳ぎをしているのです。
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無線で連絡を受けた、別なクルーズ船も急いでやって来ました。船の乗客も興味深々で、ツチクジラの方を眺めています。
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ツチクジラのクチは、細長いクチバシ状なのが特徴です。写真中央が頭のおでこ、その右にクチバシ状のクチがあります。この写真だと、クチの大部分は水面下なので、伝わりにくいのですが…。
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ツチクジラは警戒心が強く、船のスクリュー音に気付くと、すぐに潜ってしまうそうです。
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クルーズ船、ドルフィンの船長によると、半年間のシーズン中、毎日のようにクルーズに出ていても、ウトロ側でツチクジラを観られるのは年に4、5回だけで、今日のお客さんはとてもラッキーです、とのことでした。根室海峡に面した標津町のサイト(以下URL)でも、写真を募集するくらい撮影は難しいようです。
https://www.shibetsutown.jp/dic/contents/04/040606/tutikujira01.html -
標津町のサイトによると、ツチクジラの頭部と背部には、引っかき傷が多く、白灰色の筋となって残っている、とあります。まさしくその通り、この個体の背中は傷だらけです。なお、この日観たツチクジラは潜る際、尾びれを海面に上げるフルークアップをしませんでした。尾びれを上げないで潜る動作はフルークダウンと呼びます。この動作の時は、浅く潜っている可能性があるため、しばらく待つとまた水面に浮上してくることもあるそうです。フルークアップの場合は40~60分潜ってしまいます。
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【参考】マッコウクジラのフルークアップ(2021年7月に羅臼沖で撮影)
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クルーズネタの最後はイシイルカ。イシイルカは時速50kmで水面近くを泳ぐので、水切りのしぶきが上がります。
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大人の大きさは約2m。体重は100~200kgです。
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外見は白黒のツートンカラー。黒がベースで、背びれの先と尾びれの先、お腹が白いのが特徴です。
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夕方、クルーズ船でウトロ港に戻ると夕日が迎えてくれました。
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2日目のサンセット。ホテルへ戻る途中で撮影しました。
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▽9月29日(水) 3日目
12時半ごろ知床岬クルーズからウトロに戻り、コンビニでおにぎりの昼食。そして、ウトロのバスターミナルから知床自然センターへ向かいます。写真は、バスターミナル横のペレケ側を泳ぐシロザケ。 -
知床自然センターに到着。
知床自然センター 美術館・博物館
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野生動物との出会いを期待して、フレペの滝遊歩道を歩きます。
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遊歩道を歩いてすぐに、熟したヤマブドウの実を見つけました。鳥やリス、ヒグマがそろそろ食べにきてもいい頃です。
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ススキの穂が、秋らしい景色にひと役買っています。
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フレペの滝は夏に比べると、湧き水の水量が減っていました。知床連山は針葉樹が多いので、紅葉はこの辺がピークだと、クルーズ船の船長が言っていました。
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ウトロ灯台の岬と知床連山のパノラマ写真。
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スズメのようですが、ほっぺたの斑点や喉の色が違っています。
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ネットで調べると、ホオアカのようです。
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風でたなびくススキの穂。
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ヤマブドウの紅葉。Take1
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ヤマブドウの紅葉。Take2
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フレペの滝遊歩道の散策を終えて、羅臼まで移動します。
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知床峠は濃い霧で何も見えませんでした。
知床峠 自然・景勝地
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「民宿 鷲の宿」に到着。知床でシマフクロウを撮影するのであれば、ここに泊まるか、撮影用の観察小屋を利用するのが定番です。
民宿 鷲の宿 宿・ホテル
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今回は混んでいて、本館から羅臼の街と反対側に歩いて10分の別館でした。本館であれば部屋から撮影できるのですが、別館は当然ながら観察小屋の利用となります。仮眠を取るには別館へ戻る必要があり、不便でした。※チェックインの際、予約帳を確認していたので、予約の早い人に本館を割り当てているようでした。
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夕食の一部。キンキ(道東での呼称はメンメ)の煮付けがとても美味しかった。他にも、豚肉の陶板焼きなどが提供されて、お腹一杯になりました。
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食後は撮影タイム。スマホで撮影すると、こんな感じのボケぼけ写真になります。綺麗な写真を残したい場合は、公式サイトの撮影情報(以下URL)を参照してください。
http://fishowl-observatory.org/information1.html -
観察小屋利用の基本ルールは、原則日没前に入室。撮影位置は到着が早い人から選んでいきます。撮影は観察小屋の室内か宿泊部屋のみ。自分の車の車内からの撮影や、シマフクロウが来ている時に室外へ出て撮影するのはNG。小屋の滞在は朝まで居てもOK。引き上げるタイミングは、シマフクロウが来ていない時なら自由。なお、この写真は午前5時を過ぎて、観察小屋に私だけが残っていたので、小屋の外に出ました(前回の撮影)。
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午前5時を回った観察小屋の外(前回の撮影)。
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午前5時を回った観察小屋の外(今回の撮影)。
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この日のシマフクロウは、18時過ぎから21時までの間、3回、撮影小屋の川向かいの木にやって来ました。しかしながら、木には照明の光がほとんど当たっておらず、暗くて撮影できませんでした。
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照明が当たっている給餌池に最初にやって来たのは22時30分ぐらい。足環に「A3」の表記があるので、オスの親鳥です。このチトライ川下流には、このオスとつがいになっているメス、そしてこの年の春生まれた幼鳥1羽の3羽が暮らしています(シマフクロウは4月ごろ生まれ、翌年1月ごろ巣立ちます)。
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給餌池にはニジマスの稚魚が泳いでいます。魚を鋭い瞳で眺め、狩りのタイミングを待ちます。
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ん? 後ろを振り返りました。
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暗くて見えづらいのですが、木の上にシマフクロウがもう1羽やって来ました。
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木の上の拡大写真(画像加工により強引に明るくしています)。ぼんやりシマフクロウが写っているのが分るでしょうか。
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木の上からもう1羽が給餌池に降りてきました。今回降りてきたのは、足環が付いていないので親のメス(右側)です。この羽毛のモフモフ感がたまりません。
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2羽とも鋭い瞳で魚を眺め、狩りのタイミングを待ちます。
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おかーさんが羽ばたき、魚を狩ります。
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捕まえた魚を食べるおかーさん。
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何匹も魚を食べて、飛んでいくおかーさん。おとうさんは「えっ、もう行っちゃうの」と言いたげで、ちょっぴり残念そうな表情をしています。
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お父さんの魚狩り。
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羽でVサインしてるから狩り成功(そんな訳ないか…)。
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魚を食べるおとうさん。
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今度は子供がやって来ました(左側)。子供の足環記号は「NN」。
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「えっ、こんな時間にまだ居たの?」といった表情の子供。
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子供の魚狩り。
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ニジマスの稚魚を食べる子供。
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今回のシマフクロウ給餌池登場時刻。1回目は22時30分ごろから23時20分ごろ。3羽が順番に登場。私の休憩と仮眠は23時50分~04時05分。2回目は04時50分ごろ幼鳥1羽のみ。
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▽9月30日(木) 4日目
朝食は7時から食べられますが、私はゆっくりと8時前に食堂兼観察小屋へ。この後、コーヒーを飲んでチェックアウト。宿泊料金(観察小屋利用料金を含む)は10,500円。クレジットカードで払いました。観察小屋の利用だけだと3,000円ですが、こちらは現金払いのみです。 -
阿寒バスで羅臼から中標津へ移動します。
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中標津バスターミナルから中標津空港へ向かいます。
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中標津空港に到着。出発前の計画では、この日宿泊する養老牛温泉「湯宿だいいち」の送迎車が来ることになっていましたが―。
中標津空港 (根室中標津空港) 空港
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台風16号の影響を考慮して、日程を1日短縮。この日帰宅することに変更しました。
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この日の羽田便は定刻出発でした。
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羽田にも定刻に到着。
羽田空港(東京国際空港) 空港
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横浜行きのバスに乗って帰路に就きます。
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予定していた翌日の根室中標津~羽田便は20分程の出発遅れはありましたが、無事羽田に到着しました。ただ、その翌日から仕事だったので、ギャンブル的な行動は回避して正解だったと思っています。
※白い花はタマスダレ -
最後に、この旅で行けなかった養老牛温泉「湯宿だいいち」には宿泊当日の朝、電話でキャンセルを伝えましたが―。その電話応対はとても丁寧でした。しかも、当日キャンセルなのに、天候によるものなので無料対応してくれました。このお礼ということで、必ず近いうちに連泊でお邪魔します。
※黄色い花はマーガレットコスモス -
最後までご覧くださり、ありがとうございました。※写真はエゾリス(前回の知床旅行で撮影)。
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民宿 鷲の宿
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旅行記グループ 大自然道東旅[2021年9月]
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