2020/12/05 - 2020/12/05
2458位(同エリア3390件中)
ちふゆさん
2020年12月5日(土)の午後、京都御苑の中立売御門(下の写真1)と烏丸通を挟んだ向かいのすぐ北にある京都府立府民ホール アルティに演劇を見に出掛けた。
京都府立府民ホール(下の写真2)は、府民に優れた音楽、演劇などを提供し文化の向上に寄与する目的で、1988年(昭和63)に京都御所の西側に完成した。可変の舞台・残響装置が特徴で、音楽、演劇をはじめとする舞台芸術などに利用されている。愛称のアルティ(ALTI)は、Art Live Theater Internationalに由来している。指定管理者は京都文化財団・コングレ共同事業体の「創」。京都府を訪れる外国からの賓客を接遇するための京都府公館を併設する。
アルティが出来る前、ここには知事公舎が建てられていた。1920年(大正9年)に完成した近代的な洋館・和館だったが、戦後は40年以上使用されなくなっており、府公館・府民ホールとして建て替えられた。
敷地の南西部、ホールの南側に隣接する形で池泉回遊式庭園がある。庭園東南の角に旧知事公舎時代から残る京都府指定天然記念物のエノキの大木を活かした日本庭園で、府公館・府民ホールとして建て替えられた時に造られた。作庭を手掛けたのは僧侶で庭園家の枡野俊明氏と京都・植藤造園。枡野氏の実績では3番目に古い、初期に手掛けられた庭園。
庭の北西部に築山に滝組をつくり、渓流を経て池に注がれている。池の南側は大きく曲がる汀線を描き、広々と芝生が横たわっている。ホール側からサツキに向かって直角に曲がる沓脱石の感じとか現代的な感覚と、池泉周りの洲浜という“京都御所”に近接する伝統的格式の高さを共に感じさせてくれる庭園。築山の上に建つ茶室は数寄屋建築の研究家でもあった中村昌生氏が手掛けられたもの。
この庭園、通常は非公開なのだが、今回はコロナ禍で観劇にもいろいろ制限があると云うことを考慮されて、特別に公開されていた。見事なお庭で、また紅葉が綺麗! 素晴らしかった。
なお、コロナ禍以前には園内のツワブキ(石蕗)の花が見頃を迎える10月終わりから11月に掛けても無料公開されていた。ツワブキは池の周囲などに、所狭しと黄金色の花を咲かせ、赤みを帯び始める周囲の木々や、数寄屋造りの茶室とマッチして、秋のしっとりとした景色を醸し出すそうだ。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.6015301428539831&type=1&l=223fe1adec
以上
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
今出川・北大路・北野(京都) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
2