2011/09/13 - 2011/09/13
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AandMさん
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2011年9月中旬、仕事関係で1週間ほど数名の仲間たちとフランスのモンペリエに滞在しました。モンペリエは地中海近くにある南フランスの都市で、マルセイユ、カルカッソンヌやアビニョンなどのすぐ近くです。観光大好き仲間が、仕事時間を極力切り詰めて歴史ある観光地を巡るスケジュールを考えてくれました。慌ただしい駆け足観光ですが、面白そうなので仲間全員が賛同しました。
滞在期間中、マルセイユ港とその沖合にあるイフ島、有名な橋のあるアビニョン、中世の城塞都市で世界遺産に登録されているカルカッソンヌなどを巡りました。
この旅行記は、モンペリエに到着後に最初に訪れたイフ島とアビニョンの観光記録です。マルセイユ港の沖合にあるイフ島はアレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」の舞台として知られる牢獄島で、アビニョンは「アビニョンの橋で・・」の歌で知られます。ズーっと前から行って見たかった場所に行ってみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 航空会社
- エールフランス オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9月12日
モンペリエ中央駅から2kmほどの距離にあるホテル(Hotel Suite Novotel Montpellier)にチェックイン。フランス風のホテルで、ロビーにお洒落なバーがあります。Novotel Montpellier ホテル
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小さなプールもあり、デッキチェアが並べられています。
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こちらはホテル近くにある仕事場所。数百名以上を収容できる大イベント会場で、滞在期間中、ホテルから何度も往復しました。
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9月13日
モンペリエ・サンロック駅から、最初の目的地マルセイユに列車で向かいます。 -
モンペリエからマルセイユまで、TGVで1時間半ほどでした。
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マルセイユ・サンシャルル駅(Gare-de Marseille-Saint-Charles)から港に向かう途中に、見事な凱旋門(Porte d’Aix)があります。当初この門は、1784年にルイ16世の栄誉を称えるために建造着手されましたが、以降、計画変更や改修が施され、現在の門は1839年に完成されたものです。
凱旋門 建造物
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門の外側だけでなく、内側にも見事な装飾が施されています。
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上部に"A LA REPUBLIQUE MARSEILLE ROCONNAISSANTE"と刻まれています。フランス語で良く分かりませんが、「共和制 マルセイユ・・・」と書かれているようです。
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凱旋門の周囲に彫像レリーフがあります。歴史上の出来事などを象徴しているようですが、フランス歴史に詳しくないので良く分かりません。レリーフ像はいずれも立派な芸術品です。
凱旋門 建造物
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凱旋門から10分程歩いて、旧港に到着。この波止場からイフ島行の船が出ています。
旧港 散歩・街歩き
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この船で、旧港の沖合4kmにあるイフ島に向かいます。
旧港 散歩・街歩き
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船が出港、暫くの間、船からマルセイユ旧港の景観を眺めます。
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間もなく、前方に城壁に囲まれた城塞のあるイフ島が目の前に迫ってきます。
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イフ島の船着き場で下船。案内板があり、シャトー・ディフ(Chateau d'If、イフ城)の概要が書かれています。
イフ城は、海からの攻撃に対する防衛拠点として16世紀初めに建設されましたが、1540年から1914年まで牢獄として使用されました。
島の周囲を流れる海流が激しく、脱獄が困難な牢獄島として知られ、多くの政治犯や宗教犯罪者が収監されたとのこと。アレクサンドル・デュマの小説「モンテ・クリスト伯(巌窟王)」の主人公エドモン・ダンテスが収監された牢獄島として知られています。 -
島の周囲に城壁があります。
牢獄島として使われていた時代、看守達によって厳しい監視がなされていたことが想像されます。イフ城塞 城・宮殿
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城塞の主要建造物を見学しました。石造り牢獄には中庭があります。
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中庭にある井戸、見学時には埋められていました。ここで飲み水を汲んでいたようです。ただ、海に近い場所に掘られて井戸ですので、恐らく塩分も混ざっていたのではないかと想像します。
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「サイ」を描いたパネルが展示されていました。
ドイツ人の有名画家デューラー(1471-1528)による木版画だそうです。1516年頃、イフ島でサイが飼われており、物珍しさから人々の注目を集めていたことにちなんで、デューラーが描いたものです。宗教画や人物画で知られるデューラーが、動物図鑑に掲載されているような動物の絵を描いていたことに、若干、驚かされました。 -
牢獄を見学しました。
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独房上部に"Abbe Peretti, 1775-1789, Blaise Gobet, 1851"と表示。独房に収監されていた囚人でしょうか。
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独房の入り口は狭めで、鉄格子の扉があります。
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独房内部は岩壁で囲まれ、前方に格子のある小さな窓があるだけ。
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イフ島から対岸のマルセイユはすぐ近くです。小さな独房の格子窓から、収監されていた囚人達は、この光景を眺めていたことでしょう。
イフ城塞 城・宮殿
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イフ島には、案内図に示されるように、現在も城塞を囲む城壁が残っています。牢獄島として使われていた頃、城壁はずっと堅牢だったと思われます。
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船着き場から見た城壁、外部からの侵入は困難に見えました。
イフ城塞 城・宮殿
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遊覧船が波止場に向かってきました。この船で出発港まで戻ります。
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遊覧船に乗り、イフ島の船着き場を後にします。
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マルセイユ旧港に向かいます。
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遊覧船から眺める牢獄島のイフ島、印象的な光景です。
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船がマルセイユ旧港に到着しました。
マルセイユ・サンシャルル駅からTGVに乗車して、次の目的地アビニョンに向かいます。約40分の乗車で、アビニョン中央駅に到着しました。旧港 散歩・街歩き
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中央駅を出ると、すぐ前にアビニョンの城壁(Remparts d'Avignon)があります。城壁は町の防護壁としてローマ時代から建造され、13世紀に旧城壁の外側に新たな城壁が構築され、アビニョンに教皇庁が設けられてから更に拡充されています。
城壁には多くの門があり、アビニョン中央駅の前の門は「共和国の門」と呼ばれるネオゴシック方式の門で、19世紀半ばに建造されたとのこと。リパブリック門 建造物
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城壁に囲まれたアビニョン旧市街の中心にある教皇庁まで、アビニョン中央駅から徒歩で15-20分です。北に向かって、レビュプリック通りを進むと、小さな広場(時計台広場)があります。
メリーゴーランドや屋外カフェなどがあり、観光客や市民の憩いの場の感じです。時計台広場 広場・公園
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旗が掲げられた劇場のような建物は、アビニョン市庁舎。1845年に建造されたネオゴシック様式の立派な建造物です。
市庁舎 (アヴィニヨン) 建造物
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さらに進むと、巨大な城門を擁する教皇庁(Palais des Papes)に到着しました。建物前は広場になっています。
アヴィニョン歴史地区:法王庁宮殿、司教関連建造物群及びアヴィニョン橋 旧市街・古い町並み
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教皇庁(Palais des Papes)は、1335年から1352年にかけてベネディクト12世とクレメンス6世の教皇の下で建造された宮殿です。
法王庁広場 広場・公園
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教皇庁の向かい側の建物に見事なレリーフ彫が施されています。動物と多様な果物が彫られており、興味深く見学しました。17世紀の建造とのこと。
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十字架のキリスト像と建物頂部に設置された黄金色のマリア像、教皇庁のシンボルと思われます。
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教皇庁前の広場から発着するプチトラン(観光列車)に乗車して、アビニョン旧市街を見学します。日本語のアナウンスも備わり、料金は大人7ユーロでした。
法王庁広場 広場・公園
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広場からプチトランが出発しました。
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高台の道路から見たローヌ川とアビニョン橋(サン・ベネゼ橋)です。
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プチトランは道路を下って橋のすぐ近くを通りましたので、アビニョン橋(サン・ベネゼ橋)を近くから見学することができました。
アビニョン橋(サン・ベネゼ橋)は、22連のアーチ橋として1177-1185年に架けられましたが、戦や洪水で破壊され、現在はその一部が補修されて残されています。日本でも知られる「アビニョンの橋で・・♪」の元歌はフランス語の歌で、15世紀頃に創られたとのこと。そんなに長い歴史がある歌とは、知りませんでした・・。子供のころから歌で知っていたアビニョン橋を見学できて、感激。サン ベネゼ橋 史跡・遺跡
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プチトランは旧市街の狭い通りを巡って、出発地点の教皇庁広場に戻りました。
アビニョン駅から、宿泊ホテルのあるモンペリエに戻ります。アビニョンからモンペリエまでは、TER(急行列車)とTGV(特急列車)を利用してニーム経由で1時間半ほどかかりました。アヴィニョン旧市街 旧市街・古い町並み
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ホテルに近いレストラン(Le Bistro Romain)で夕食です。
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観光で、暑い中を結構な距離歩いた後の冷えたビールは格別です。
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メーンは、たっぷりのポテトフライ付きのハンバーグ。観光疲れがあるときの食事メニューは、リスクを避けて馴染みの品を選ぶのが正解と思います。
今回の牢獄島(イフ島)とアビニョン観光、モンペリエのホテルを朝9時前に出発して帰着は20時頃と10時間以上の長い日帰り観光でした。暑かったけど天候にも恵まれ、駆け足ながらも沢山の個所を見学できました。アレクサンドル・デュマの小説で知られる牢獄島(イフ島)観光、港から島への往復では景観良好なショート・クルーズも体験でき、満足感がありました。
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