2011/09/08 - 2011/09/11
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AandMさん
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コロナ禍で海外旅行がままならない状況が続いています。コロナ騒ぎが収まり、自由に旅行を楽しめる日々が早く訪れて欲しいと思います。徒然なるままに、以前に行った海外旅行、微かな記憶をたよりに纏めてみました。
2011年9月、仕事関連でルーマニアとフランスを訪問しました。その際、ルーマニアからフランスに移動する合間の週末を利用して、ウイーンでレンタカーを借り、ウイーン→ザルツブルグ→ハールシュタット→ゼメリング→ウイーンの約700kmのドライブ旅行をしました。ザルツブルグとハールシュタットの観光が主目的です。ウイーンに戻る途中で、世界遺産に登録されている山岳鉄道が走るゼメリング峠に立ち寄りました。
モーツァルトの生家やホーエンザルツブルク城のあるザルツブルグは美しい街、山々に囲まれた湖畔のハールシュタットは確かにオーストリアを代表する絶景ですが、9月初めは観光客で混みすぎの感じでした。これに対して世界遺産の鉄道が走るゼメリング峠、不便な場所のためか、観光客の姿はありませんでした。有名観光地でない場所は、観光ハイシーズンでも静かで美しい環境が保たれ、素顔のオーストリアに出会えるように感じました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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9月9日
ウイーン国際空港でレンタカーを借り、約300km西方にあるザルツブルグに向かいます。西に向かう1号線沿いにあるシェーンブルン宮殿に立ち寄りました。時間が無いので宮殿内部見学はスキップ。シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿
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噴水、花々、丘上の凱旋門「グロリエッテ」を擁するシェーンブルン庭園、マリア・テレジア女帝とその夫君が治世していた18世紀半ばに造られたそうです。雄大で美しい庭園の景観を楽しんでから、1号線を西に進みます。
シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿
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ザルツブルグの近くにあるモンド湖畔の小さな街、モンゼー(Mondsee)に小休憩で立ち寄りました。街中に見事な教会がありました。748年創立のモンゼー修道院(Mondsee Abbey)です。
映画「サウンド・オブ・ミュージック(1965年)」の結婚式シーン、この教会で撮影されたそうです。バシリカ ミカエル教会 寺院・教会
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モンゼー(Mondsee)の街中、静かで落ち着いた雰囲気が感じられます。
この後、ザルツブルグのホテルにチェックイン。マルクト広場 広場・公園
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9月10日
天候は晴れ、ラッキーです。ザルツブルグ市内を徒歩で巡ります。ザルツァバ川に架かるシュターツ橋から眺めた西側の景観。ザルツァッハ川 滝・河川・湖
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シュターツ橋から見た東側の光景。
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噴水のあるレジデンツ広場。ザルツブルグ大聖堂、ザルツブルグ博物館、大司教達の住居(レジデンツ)などに囲まれた旧市街の中心にある広場です。
レジデンツ広場 広場・公園
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レジデンツ(Residentz)の内部を見学しました。レジデンツは司教達の住居として16-17世紀に建造されたそうです。
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沢山の絵が掲げられ、天井にフレスコ画が描かれ、壁には装飾が施されていました。聖職者達の住居ですが、宮殿と同様な華麗さです。
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天井、床、壁、木製手摺などがベージュ系の色調で統一され、美しい空間を創っています。
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ザルツブルグ大聖堂は、ロマネスク様式の建造物として774年に建造されましたが、以降、何度か焼失と再建が繰り返されています。第2次世界大戦の空襲で大聖堂のドームなどが崩壊しましたが、戦後に再建されています。
大聖堂 寺院・教会
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大聖堂の内部、荘厳感があります。
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ドーム天井のフレスコ画。旧約聖書の場面が8枚のフレスコ画に描かれています。
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ザルツブルグ大聖堂南側にある広場(Kapitelplatz)から、ホーエンザルツブルグ城の雄姿を眺めることができます。
上部に人形が立つ黄金色の巨大球体がありました。”Sphaera”(球体)と題するドイツ人芸術家Stephan Balkenholの作品です。現代芸術作品ですが、中世建造の大聖堂や城の景観とも良くマッチしているように思います。 -
広場から坂道を進んで、ホーエンザルツブルグ城に到着しました。下方に、大聖堂があり、その先にザルツァバ川が流れています。ザルツブルグの市街地を一望できました。
ホーエンザルツブルク城塞 城・宮殿
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遠方に緑に包まれた瀟洒な家々が散在していて、城の高台からの眺めは絶景です。
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城を後にして、歴史地区の旧市街を進みます。
ザルツブルク市街の歴史地区 旧市街・古い町並み
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モーツァルトの生家。6階建ての建造物は黄色で塗られ、”Mozarts Geburtshaus"と大きな文字が書かれています。現在、モーツァルト財団が所有する博物館となっています。
モーツァルト一家は、1747-1773年の期間、建物の3階に住み、1756年にアマデウス・モーツァルトが生まれました。モーツァルトの生家 建造物
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建物入口のプレートに、「W. A. モーツァルトは1756年1月27日、この家で生まれた」と刻まれています。
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モーツァルト生家前のゲトライデ通り(Getreidegasse Street)を西に進むと、突き当りに教会が見えてきました。14世紀に建造されたブラジウス教会(St. Blasius Church)で、ザルツブルグで最も瀟洒な教会と呼ばれているそうです。
ブラジウス教会 寺院・教会
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ブラジウス教会の奥に、エレベータで登れる展望台(Sky space)があったので、登ってみました。展望台から歴史地区を一望できました。
前方の丘上に見える建物は、先ほど訪れたホーエンザルツブルグ城です。 -
展望台(Sky space)からの眺望、お薦めです。
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ザルツァバ川の北岸、新市街地区にあるミラベル宮殿(Mirabell Palace)は、司教頭ディートリッヒ・ライテナウ(Dietrich Raitenau)のために1606年に建造されました。マーブル・ホール(Marble Hall)は、豪華賢覧。
ミラベル宮殿 城・宮殿
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大理石の見事な彫像。
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宮殿前にあるペガサスの銅像。
ミラベル宮殿 城・宮殿
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宮殿前には美しい庭園が広がり、花壇、噴水、彫像などで美しく飾られています。
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ミラベル宮殿の庭園、赤色の花々、緑の木々や芝生、涼しげな噴水のある大庭園です。
ミラベル広場 広場・公園
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ミラベル庭園の南端に「モーツァルトの家、"Mozart Wohnhaus"」があります。ここはアマデウス・モーツァルト(1756-1791)およびモーツァルト一家が住んでいた家があった場所で、現在はモーツァルト関連の博物館になっています。ザルツブルグ歴史地区にある「モーツァルトの生家」と共通入場券で見学可能。
モーツァルトの住居 建造物
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「モーツァルトの家」の中庭にお洒落なカフェがあります。
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9月11日
ザルツブルグから山中道路を80kmほど車で走って、ハルシュタット湖畔に到着しました。周囲を急峻な山々に囲まれた静かな湖の畔に、瀟洒な家が散在し、TVや写真で見た美しい景観が広がっていました。ハルシュタットとダッハシュタイン(ザルツカンマーグートの文化的景観) 文化・芸術・歴史
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湖畔の遊歩道、ゼー通り(Seestrasse)には観光客が沢山行きかっていました。山中で交通の便が良くない場所ですが、流石、有名な観光地です。
ゼー通り 散歩・街歩き
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湖畔から遊覧ボートが出ていました。50分程の遊覧で、8ユーロ。まあ妥当価格でしょう。
ハルシュタット湖連絡船 船系
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遊覧ボートは小型です。既予約客で一杯の様子でしたので、湖畔観光は程々で切り上げ、次の目的地に向かいます。
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山中道路の113号線、56号線、A9号線を約200kmほど車を走らせ、ゼメリング峠に来ました。
ゼメリング鉄道は、ヨーロッパで最初に国際標準軌間を採用した山岳鉄道で、1848-1854年に開設され、高低差460m、全長41.8kmの路線を擁しています。自然との調和を保ってトンネルや架橋建設が行われたことで世界遺産に登録されている鉄道です。当初の蒸気機関車は電化されましたが、現在も現役の鉄道として活用されています。
世界遺産の説明がありましたが、我々の他に見学者は誰もいませんでした。先ほど訪れたハルシュタットとは大違いです。 -
ここは見応えのある陸橋が架かるゼメリング峠。暫くまっていると、貨物列車が通過していきました。
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峠の駅、ゼメリング駅に行ってみました。
センメリング駅 駅
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山中の峠にある駅としては、立派な駅ですが、普通列車への乗降客数は数名と少な目です。
センメリング駅 駅
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駅プラットフォームに、ゼメリング鉄道が世界遺産に登録されていること、鉄道の建設経緯などを説明したパネルが設置されています。
ドイツ語の説明が主ですが、英語で「世界で最初の山岳鉄道、"The world's first high mountain railway"と書かれています。 -
ゼメリング鉄道の設計者カール・リッター・フォン・ゲーガ(1802-1860)のレリーフ像と世界遺産登録を説明したプレート。こちらの方は説明はドイツ語だけで、英語はありません。
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ゼメリング峠から59号線を約100km車を走らせ、ウイーンに戻ってきました。ウイーン国際空港でレンタカー返却するのは夕方です。夕方までの時間を使って、ウイーンを少しだけ見学することにしました。
ウイーン旧市街の中心部にあるシュテファン大聖堂を訪問しました。中世に建造された大聖堂、幸いにも第2次世界大戦時の空襲被害を免れたとのこと。1359年に建造された高さ136.7mの南塔が、圧倒的な迫力で迫ってきます。ゴシック様式の見事な大聖堂です。シュテファン大聖堂 寺院・教会
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大聖堂内部、静かで荘厳な雰囲気が感じられます。大聖堂の地下には、1679年のヨーロッパでのペスト大流行で亡くなった約2000人の遺骨が埋葬されているそうです。シュテファン大聖堂は、厳かな祈りの場であると同時に歴史を記録する墓所でもあります。
シュテファン大聖堂 寺院・教会
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シュテファン大聖堂からほど近い通り中央部に見事な彫像モニュメントがあります。ペスト記念柱(Wiener Pestsaule)で、1679年にヨーロッパを襲ったペスト禍が収束した後の1693年に建立された記念碑です。天使や十字架の像が彫り込まれている大理石製の彫像で、ペストの収束を神に感謝して建立されたとされています。ウイーンで最も美しい像の一つとされています。
ペスト記念柱 建造物
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ホーフブルグ王宮は、Ⅰ274-1918年の644年間にわたってハプスブルグ家の政治中枢であった宮殿居城で、13世紀にオーストリア公オタカル2世が建立したと伝えられています。
ホーフブルク宮殿 (王宮) 城・宮殿
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ホーフブルグ王宮の建物屋上にある大理石像群、見応えがあります。
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ホーフブルグ王宮の敷地内にある皇帝フランツ1世(Emperor Frantz I, 1768-1835)の銅像です。オーストリア帝国の最初の皇帝と神聖ローマ帝国の最後の皇帝(皇帝フランツ2世)を務めた人物で、強大なハプスブルグ王国の礎を築いたとされています。1世と2世の名称を所有した皇帝で、オーストリアが誇る歴史上の有名人です。
銅像は1846年に建立されています。フランツ2世像 モニュメント・記念碑
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ホーフブルグ王宮の道路向かいにあるマリア・テレジア広場(Maria-Theresien-Platz)は、相似形のウイーン自然史博物館と美術史美術館の間にあり、広場中心にマリア・テレジアの銅像が設置されています。
ウイーンの中心部で、観光の出発点でもあります。ウイーンに来る度に訪れる広場なので、ウイーンに戻ってきた実感が湧いてきました。
この後、ウイーン国際空港でレンタカーを返却しました。私は次の仕事予定のあるフランスのモンペリエに向かいます。
9月初旬の週末を利用して、オーストリアの観光名所として知られるザルツブルグやハルシュタトを見学しました。確かに美しい観光地でしたが、観光客数が多すぎる印象。これら観光地で、静かで美しいオーストリアに触れるには、観光客数があまり多くない初夏や秋の方が良いように思います。マリア テレジア広場 広場・公園
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