2021/08/07 - 2021/08/07
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チャムンパスさん
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2021年8月上旬のお盆休みの週の最初の週末に、福島県南会津郡下郷町へ一泊二日の一人旅に行って来ました。
前回今年6月の山形県肘折温泉の連泊旅に続き、南東北方面の旅行です。
もともと、東北各地の温泉に行きたい思いはあるのですが、普段の週末一泊二日の旅では首都圏から遠い北東北に行くことはスケジュール的に厳しいです。
福島県南会津地方は、東京から鉄道で3~4時間位で行くことが出来る、のどかな田舎として人気があります。
今回、湯野上温泉の民宿を予約して、周辺の大内宿や塔のへつりなどのスポットを観光しました。
台風が接近する中天候が心配されましたが、現地では強風や大雨に遭うこともなく無事旅をすることが出来ました。
本編は前編の1日目の塔のへつりと湯野上温泉の旅行記です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の旅の出発点、東武鉄道北千住駅から9時12分発の特急『リバティ会津111号』会津田島行に乗車しました。
途中下今市駅まで『リバティけごん11号』に併結されます。
3連休とお盆休みの週の初日のためか、全席座席指定の特急車内は大変混雑していました。
昨年のコロナ禍以降、通勤電車を除いてこんなに混雑する長距離特急電車に乗るは久しぶりでした。
朝ごはんを食べていなかったので、北千住駅のホームの売店で購入した『日本ばし大増』さん調製の駅弁『鳥めし弁当』税込950円を車内で頂きました。北千住駅 駅
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今回はリバティ会津号の特急券2,160円の他に、往復乗車券として『ゆったり会津東武フリーパス』6,620円を購入しました。
この切符を買うと購入日から4日間、下今市駅から東武日光駅、および下今市駅から芦ノ牧温泉駅までの区間の東武鉄道線・野岩鉄道線・会津鉄道線で自由に乗降できます。
北千住駅から今回の旅の目的地の湯野上温泉駅まで、通常料金で片道3,760円、往復7,520円かかりますので、900円お得になります。北千住駅 駅
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鬼怒川温泉駅に到着し、多くの乗客の方はここで下車されました。
同じホームの反対側にSL観光列車『大樹号』を牽引するC11形蒸気機関車が待機中でした。鬼怒川温泉駅 駅
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リバティ会津号は下今市駅から先はほぼ各駅停車の扱いとなるので、ゆっくりと進みます。
山間部の渓谷沿いやトンネルを通って、約3時間余りで終点の会津鉄道会津田島駅に到着しました。
電化線はここまでとなり、東武500系電車とは一旦ここでお別れです。会津田島駅 駅
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会津田島駅から先の会津鉄道線は非電化線です。
隣のホームにディーゼル車1両で待機していた12時32分発の『快速リレー号111号』会津若松行に乗り換えました。
隣に観光列車の『お座敷トロ列車』の車両が停まっていました。会津田島駅 駅
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会津田島駅から約20分弱で、最初の目的地の最寄駅の塔のへつり駅に到着しました。
塔のへつり駅 駅
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塔のへつり駅は快速列車の停車駅ですが無人駅です。
塔のへつり駅 駅
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塔のへつり駅から徒歩5分くらいの場所に下郷町の景勝地『塔のへつり』の入口があり、その周辺に土産物店や食堂が数軒あります。
その中の1軒『五晃苑塔のへつり店』さんに来店して、ざるそば大盛税込850円を注文して昼食として頂きました。
お味は普通でした。五晃苑塔のへつり店 お土産屋・直売所・特産品
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それに『へつりだんご』税込350円を頂きました。
甘味噌を塗った串焼き団子です。
おいしかったですが、お値段が少し高いなと思いました。五晃苑塔のへつり店 お土産屋・直売所・特産品
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塔のへつり入口周辺では、地元産の野菜や白桃を販売されるお店もあります。
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塔のへつりは太古に海底にあった地盤が隆起し、その後風雨や阿賀川によって浸食されて形成された地形です。
国の天然記念物に指定されています。
案内板を見ると10本の塔状の石柱が立っているようです。塔のへつり 自然・景勝地
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入口から阿賀川畔の坂を下りていくと、塔のへつりの石柱群が眼前に広がりました。
石柱と石柱の間の樹々が青々と生茂り、どの石柱も全容を見ることはできませんでした。塔のへつり 自然・景勝地
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川に近い場所は川の浸食で一際深くえぐられて窪んでいます。
窪んでいる通路状の場所は以前は通行が可能でしたが、現在は風化が著しいため通行禁止になっています。塔のへつり 自然・景勝地
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阿賀川に架かる藤見橋を渡ります。
吊り橋なので少し揺れます。塔のへつり 自然・景勝地
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藤見橋の上から阿賀川の下流(北側)を撮影しました。
福島県と栃木県の県境に聳える荒海山(あらかいさん)を源流域とする阿賀川は、会津盆地に出た後で西に流れの向きを変えます。
そして、新潟県に入って阿賀野川と名前を変えて日本海に注ぎます。塔のへつり 自然・景勝地
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藤見橋を渡って橋の橋脚の下を通り…
塔のへつり 自然・景勝地
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勾配の急な石段の上ると…
塔のへつり 自然・景勝地
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窟の中に建つ虚空蔵堂の前に出ます。
塔のへつり 自然・景勝地
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堂内には虚空蔵菩薩をお祀りされています。
コロナ禍終息を祈願しました。塔のへつり 自然・景勝地
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虚空蔵堂の前の舞台岩に上がると、藤見橋を見下ろすことができます。
塔のへつり 自然・景勝地
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塔のへつり駅に戻り、14時46分発の『リレー117号』会津若松行に乗車しました。
塔のへつり駅 駅
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約5分程で本日の宿泊先のあるお隣の湯野上温泉駅に到着しました。
湯野上温泉駅 駅
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線路を挟んで斜め向かいに茅葺き屋根の駅舎が見えます。
茅葺き屋根の駅舎はとても珍しく、全国では大分県のJR久大本線豊後中村駅とここにあるだけだそうです。湯野上温泉駅 駅
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駅舎の中には囲炉裏があります。
真夏なので火は焚かれていませんでしたが、秋から春にかけて茅葺き屋根の虫除けも兼ねて火が焚かれます。湯野上温泉駅 駅
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囲炉裏の煙で黒く燻された駅舎内です。
湯野上温泉駅 駅
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待合コーナーでは地元産の野菜や白桃を販売されていました。
湯野上温泉駅 駅
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駅舎の外に出て駅舎全体を撮影しました。
田舎の駅らしい趣きがあって、絵になる風景です。湯野上温泉駅 駅
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駅舎のそばにある『親子地蔵の足湯』に立ち寄りました。
湯野上温泉駅 駅
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十字型の浴槽に足を浸して、暫しの間足湯を楽しみました。
湯温は41℃程の適温でした。
当日の日中の気温は30℃を超えていましたが、あずまやの下は涼しい風が通って快適でした。
目の前を時折通る列車を眺めながら、湯野上温泉の足湯を楽しめる場所です。湯野上温泉駅 駅
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足湯を楽しんでから、駅から歩いて本日のお宿に向かいました。
阿賀川を挟んで対岸に夫婦岩が立っています。 -
湯野上温泉駅から会津田島方面に向かって歩き、途中国道121号線沿いを通って、約12分程で通称『民宿街』にやって来ました。
数ヶ所ある湯野上温泉の源泉は組合で集中管理され、ブレンドされて混合泉として供給されます。
その総湯量が毎分3,000リットルと豊富なため、ホテル・旅館だけでなく一般のご家庭にも配湯されています。
一般のご家庭の中には、ご自宅を改築・改装されて温泉民宿を経営される方も少なくありません。 -
民宿街の足湯です。
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民宿街の中に現代アートの壁画が描かれた土蔵があります。
2013年から始まった『湯野上温泉ART PROJECT』で描かれた、アーティストのACUTE氏の作品だそうです。 -
湯野上温泉駅から約18分程歩いて、本日のお宿の『湯宿にしきや』さんに着きました。
古民家を改装した趣きのある温泉民宿のお宿です。
基本宿泊料金は『会津の伝統料理プラン』朝夕食付き1名泊税込13,000円でした。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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母屋の前にあるお庭は、にしきやさんご自慢の日本庭園です。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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玄関の前に発泡スチロールの箱が置かれていて、上を見上げると燕の巣があります。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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玄関に入ると古民家に似つかわしい、味わいのある古い箪笥が置いてあります。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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到着を告げると中から女将さんが出てこられました。
早速玄関に置かれたアンティークな椅子に座ってチェックインの手続きを済ませました。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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女将さんに食事処や浴室、共同トイレの場所など館内のご説明をして頂きながら、客室にご案内して頂きました。
当日泊まったお部屋は、玄関から左手の廊下の突き当たりにある階段を上がって2階の右側にある『紅李(べにすもも)』でした。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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客室は8畳間で一人旅には充分な広さです。
古民家を改装したお部屋なので、室内に洗面所やトイレはありません。
金庫もありませんが、客室入口の引き戸は鍵がかけられるようになっています。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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クローゼットの中には浴衣とアメニティ一式、そしてヘアドライヤーが置いてありました。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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自分でお茶を淹れて、客室で一息つきました。
そういえば、温泉旅館に付き物の客室のお茶請けのお菓子はありませんでした。
なくてもいいんですけどね。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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客室で暫く休憩してから早速お風呂に入りました。
にしきやさんは大小の内風呂があり、15時から20時までは男女固定となります。
宿泊当日は小浴場が男湯でした。
小浴場は今回宿泊した客室の真下にあります。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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小浴場の更衣室には、2人分の脱衣籠が置いてあります。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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浴室の洗い場は3ヶ所あります。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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小浴場の浴槽は岩風呂で、ストレスフリーで2人分入れる大きさです。
源泉掛け流しで浴槽の底にある穴から新鮮な温泉が絶えず供給されます。
湯温は41℃程の適温でした。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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湯野上温泉の泉温は54℃、泉質は弱アルカリ性の単純泉です。
どなたにも抵抗なく入って頂けるクセのない温泉です。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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18時30分から1階の食事処で夕食を頂きました。
料理の多くは会津塗の食器に盛り付けられています。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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飲み物は生ビールを頂きました。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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料理は頂いた順に紹介します。
最初に地元産の野菜で作られた野菜サラダです。
盛り付けがフレンチっぽくて、美しくおしゃれです。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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会津地方の郷土料理の代表格の『こづゆ』です。
干し貝柱を出汁に使ったすまし仕立ての汁物で、上品な味わいです。
江戸時代は会津藩の武士階級の祝いの席で振る舞われたのだそうです。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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わらびのお浸しです。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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会津の郷土料理の2品目の『ニシンの山椒漬』です。
干したニシンを山椒の葉で挟み、醤油・酒・酢・砂糖をあわせて作ったタレに2週間から3週間漬け込んだものです。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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赤身と炙りの馬刺しです。
南蛮(唐辛子)味噌を付けて頂きました。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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鮎の塩焼きです。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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そば豆富です。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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大根とにんじん、酢だこをきゅうりに巻いたなます(酢の物)です。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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メインディッシュの福島牛の陶板焼きです。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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ご飯をにんじんや野蒜を漬け込んだ漬け物と一緒に頂きました。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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小松菜と豆腐、ねぎの入った味噌汁です。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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最後に郷土料理の3品目と4品目の『しんごろう』と『つと豆腐の田楽』を頂きました。
しんごろうは、ご飯(うるち米)を団子に丸めてエゴマをすり潰して合わせたじゅうねん味噌を付けて焼いたもの、つと豆腐は木綿豆腐を藁に包んで塩を入れた熱湯で茹でたものです。
いずれも南会津地方の料理ですが、つと豆腐は豆腐と思えない弾力感がありました。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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夕食を終えて客室に戻ると、布団が敷かれていました。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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客室で東京オリンピックの競技の中継を見ながらお酒の酔いを醒ましていましたが、ついうたた寝をしてしまいました。
23時過ぎに目を覚まして、寝る前にもう一度お風呂に入ることにしました。
お風呂は20時を過ぎると、大小浴場とも貸切利用もできるようになります。
夕食前に小浴場に入りましたので、今度は大浴場に入ることにしました。
一人でしたが貸切で利用するために、入口にぶら下げられた掛け札の中から『家族入浴中』を表にしました。
掛け札にはこの他に『女性入浴中(女湯)』・『男性入浴中(男湯)』・『空いています』があり、利用後は必ず『空いています』を表にします。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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更衣室は広く、脱衣籠が6人分ありました。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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大浴場の浴室は広いですが、洗い場は意外と少なく2ヶ所です。
一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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大浴場の浴槽は檜風呂ですがこちらも浴室の広さの割に小さく、ストレスフリーで3人分入れる大きさです。
小浴場の岩風呂と同様に源泉掛け流しで、浴槽の底にある穴から温泉が供給される仕組みです。
適温の温泉を心ゆくまで楽しんでから、客室に戻り布団に入ってその夜は就寝しました。
この続きは『2021年8月夏の週末一泊一人旅~福島県南会津郡下郷町②2日目:大内宿~』となります。一期一会のおもてなし 湯宿 にしきや 宿・ホテル
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旅行記グループ 2021年8月夏の週末一泊一人旅〜福島県南会津郡下郷町〜
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