2019/10/10 - 2019/10/10
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frau.himmelさん
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2014年に六本木の新国立美術館で開かれた「チューリッヒ美術館展」を鑑賞した私、ぜひ本場チューリッヒでも観て見たいものだと、長年思っておりました。
やっとそのチャンスが巡ってきました。ところが数日前から体調を崩して、気分が優れない状態が続いていました。
でも、せっかく来ることができたチューリッヒ美術館ですから、意地と根性で回りました。
こめかみを指で押さえながら、顔をしかめながらの鑑賞ですからじっくり観ることはできません。この時ほど、美術館で写真撮影ができることのありがたさを感じたことはありません。
いつまで続くかわからないこのコロナ禍、年齢を考えると旅はおろか、レストランにでかけることも躊躇する日々。そんな中、撮ってきた名画の数々を写真を見ながら、画家やその絵の背景など調べる作業はとても楽しかった。時間が経つのを忘れさせてくれました。
そして、ネットで検索していると、何度も何度も誘導されるサイトがありました。
4トラベル会員のベームさんの
「2016年20日間スイス一周3:チューリヒその3、チューリヒ美術館。」です。
https://4travel.jp/travelogue/11142641
私が旅行記を書く際にはいつも参考にさせていただいているトラベラーさんです。
また今回もお世話になりました。
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地下のロッカーのカバンの中には頭痛薬は入っていなかった。
まだ絵画は半分ほどしか見ていないので我慢して鑑賞を続けます。
大好きな絵を見ていると頭痛も収まるかも知れないし。
階段上の壁にはなにやら勇ましい大きな絵が掲げられています。 -
真ん中の人物は、昔観た映画「サタデーナイトフィーバー」のジョン・トラボルタみたい。古いですね(笑)。
ここ1階(?)ホールにもスイスの国民的画家、フェルディナント・ホドラーの大きい絵が何枚も飾ってあります。
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「全員一致」1912/13.
宗教改革の信奉者が、マルティン・ルターの教えを民衆に説教している場面だそう。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「マリニャーノの戦いからの撤退」1897/98 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「遠方からの声」1917。
○2014年に来日しました。 -
ホールから中に入ったこの部屋は、スイスの最も有名な国民的画家ホドラーの作品だけが展示してあります。
鑑賞者が誰もいなくてホドラーを独り占め。
気分が悪くなったらあのフカフカのソファーで休めばいいし、ここでゆっくり鑑賞します。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「オーギュスティーヌ・デュパンとヘクターの肖像(母と子)」1888。
オーギュスティーヌ・デュパンはホドラーの恋人であり、彼の息子ヘクターの母親。
息子ヘクター・ホドラーは後にエスペラント協会の設立者。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「ヘレーネ・ヴァイグレの肖像」1896.
ホドラー作のヘレーネをモデルにした絵はフランクフルトのシュテーデル美術館にもありますね。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
ホドラーが39歳のころの肖像画です。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「聖なる時間」1907。
複数の同じような人物を連続的に1枚の絵に描くことは、ホドラーの絵の特徴ですね。 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「女性にあこがれを持つ若者」1903 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「Der Tag(昼)」1904/06 -
ホドラーは大好きなスイスアルプスの風景画も描いています。
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「シュブルからのジュネーブ湖」1905 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「日没のジュネーブ湖」1914 -
フェルディナント・ホドラー(1853-1918)、
「夜明けのモンブランとジュネーブ湖」1918 -
部屋の中央にニンジンを乗せたコンクリートの塊が(笑)。
ここはスイスの代表的な象徴主義画家、アルノルト・ベックリンの展示室です。神秘的なというか物語的な絵を描く画家ですよね。
私は、ベックリンってドイツの画家とばかり思っていました。 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「自由」1891 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「秋の思い出」1886 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「恋人」1865 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「戦争」1897
ガイコツがナタを振り上げている絵なんて、いつの時代の戦争なんだろう。 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「魚に説教する聖アントニウス」1898、 -
アルノルト・ベックリン(1827-1901)、
「Venus Genitrix」1895.
中央のヴィーナスの周りに人生の様々な場面が。 -
ヨハン・ハインリッヒ・フューズリー(1741-1825)、
「三人の魔女」(マクベスより)1783.
フューズリーはスイスチューリッヒ生まれの画家。
半生をロンドンで過ごす。
シェイクスピアやミルトンの物語の中から題材をとった絵画が多い。 -
ヨハン・ハインリッヒ・フューズリー(1741-1825)、
「ホメロスの胸像の前で語るボードマーとフューズリー」1778-1780。
フューズリー(左)と語るボードマー(右)はチューリッヒの歴史家であり詩人。
背後のライオンみたいな顔は、古代叙事詩人ホメロスの胸像なのだろうか。 -
ヨハン・ハインリッヒ・フューズリー(1741-1825)、
「ロバの首に抱きつくタイタニア」(シェイクスピア「真夏の夜の夢」より)1793/94 -
さらにスイスの画家が続きます。
ルドルフ・コラー(1828-1905)、
「キャベツ畑の牛」1857/58 -
アルベール・アンカー(1831-1910)、
「暖炉の前で眠る二人の娘たち」。
アルベール・アンカーもスイスの画家。
19世紀のスイスの村人の生活や子供たちの姿を描いた。 -
アルベール・アンカー(1831-1910)、
「戸籍役場での結婚式」1887.
中央で書類にサインをしているのが新婚夫婦。
周りは両家の父母や弟妹、祖父などでしょうか。 -
フランク・ブクサー(1828-1890)、
「接吻」1878/1879。
ブクサーもスイスの画家です。 -
更に進むと、豪華な小部屋。
ここはスイスの画家、アルベルト・ヴェルティー(1862-1912)の特別展。
中央の絵画は「芸術家の両親」1899.
つまりヴェルティーの両親です。 -
アルベルト・ヴェルティー(1862-1912)、
「ヴァルプルギスの夜」1896-97 -
アルベルト・ヴェルティー(1862-1912)、
「マドンナ」1890 -
ジョヴァンニ・ジャコメッティ(1868-1913)、
「自画像」1913/1914。
ジャコメッティと言えば、針金のような彫像や、極端に遅く引き伸ばしたような彫像を制作するアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)が有名ですよね。
私もこの旅でパリのザッキン美術館やウィーンのアルベルティーナで見ています。
ジョヴァンニ・ジャコメッティはそのアルベルトの父親です。 -
アウグスト・ジャコメッティ(1877-1947)、
「石工」1913.
これは別なコーナーに展示してあったもの。
針金のジャコメッティーに比べると、なんて優しい色彩なんでしょう。アルベルトの父ジョヴァンニの従兄弟になります。
ところでベームさんの旅行記を拝見すると、アルベルト・ジャコメッティの部屋があり、針金彫像が展示してあったのですが、私はその部屋は見ていないようです。
体調が悪くて全部見ていないので抜けてしまったのでしょうね。残念です。 -
ヨハン・クリスティアン・ダール(1788-1857)、
「ドレスデン郊外の風景」1836-1840.
19世紀のノルウェーの画家。
ドレスデンを訪れたダールは、カスパー・ダヴィット・フリードリヒと知りあい生涯の友となる。
フリードリヒの影響を受けたダールはしばしばドレスデンの風景画を描いています。 -
ヨハン・クリスティアン・ダール(1788-1857)、
「エルベ橋の眺め」1840 -
ヨハン・クリスティアン・ダール(1788-1857)、
「ドレスデンのコーゼルガーデンからのエルベの眺め」1840.
コーゼルガーデンって、あのアウグスト強王の愛妾だったコーゼル夫人のお城、ピルニッツ宮殿のことかしら?
2013年にコーゼル伯爵夫人を追いかけてドレスデンを旅した時のことを思い出しました。 -
ヨハン・クリスティアン・ダール(1788-1857)、
「インスブルックの風景」1823 -
ヨハン・クリスティアン・ダール(1788-1857)、
「Skien(シーエン)の日没」1850。
シーエンはタールの故郷、ノルウェーの都市の名前。
なんて美しい夕陽でしょう。
私の好きなフリードリヒの風景画に似たダールの風景画、同じように好きになりました。 -
エミール・ノルデ(1867-1956)、
「秋の海Ⅺ」1910。
ドイツの画家 -
ロヴィス・コリント(1858-1925)、
「ヴァルヘン湖の木」1923.
ドイツの画家 -
前編で紹介したココシュカがこんなところにも。
ココシュカ(1886-1980)、
「私たちは何のために戦うのか」1943 -
パブロ・ピカソ(1881-1973)、
「帽子を被った座る女性」1961 -
アメディオ・モディリアニ(1884-1920)、
「召使い」1916。
イタリアの画家 -
ジョルジュ・ブラック(1882-1963)、
「ギター」1913-1914.
フランスの画家、ピカソと共にキュビズムの創始者。 -
ジョルジュ・ブラック(1882-1963)
-
ジョアン・ミロ(1893-1983)、
「港」1945。
スペインの画家。
これが港ねぇ・・・(???)。 -
ワシリー・カンデンスキー(1866-1944)、
「黒い色斑」1921。
○この絵も2014年に来日しました。
ロシア生まれの画家、国籍いろいろ(ドイツ・フランス)、「青騎士」創始者。
ナチス占領下で「バウハウス」を閉鎖されたり、作品を展示することを禁止された。 -
ワシリー・カンデンスキー(1866-1944)、
「静けさ」1921 -
パウル・クレー(1879-1940)、
「Die Nachlass des Artisten(アーティストの遺産)」1938.
ここにもスイスの画家の作品が。
パウル・クレーはスイスのベルン生まれ、ベルン近郊には彼の美術館があります。
カンデンスキーなどと青騎士を結成し、バウハウスでも教鞭をとりました。 -
ゲオルク・バーゼリッツ(1938~ )、
「猫の顔」1966/67.
破壊絵画と言われる。 -
ここから古典の展示です。
聖書や神話の物語が好きな私としてはここは外せない。
頭痛はますますひどくなってきましたので、ともかく目に付いた絵画を片っ端から写真だけ撮っていきます。
今現在(2021年6月)、その写真を見ながら各々の絵画の背景を調べていますがその作業が大変楽しい。
写真が撮れる美術館でよかったです。 -
ジュリアーノ・ディ・シモーネ(14世紀後半ー15世紀初頭)、
「キリストの磔刑」1400年ごろ。
二人の盗賊と共に十字架にかけられているキリスト。
ジュリア―ノ・デイ・シモーネは後期ゴシック時代のイタリアの画家。 -
フラ・アンジェリコ(1386/1400-1455)、
「聖コスマスと聖ダミアン」1435/1400。
コスマスとダミアンは医師、医学の守護聖人です。 -
マッティオ・ディ・ジョヴァンニ(1430-1495頃)、
「シモーネ家の晩餐」1475.
バリサイ人のシモーネ家に招かれて食事をしていると、一人の罪深いマグダラのマリアが現れた。そして、キリストの足を涙で濡らし香油を塗って、罪を詫びた、という聖書の物語。
テーブルの下に忍び込んでいるのがマグダラのマリア。 -
ルーベンス(1577-1640)、
「オルフェウスとエウリディケ」1636.
アポロの息子オルフェウスは竪琴の名人。
あるとき森の妖精エウリュディケと恋に堕ち結婚します。しかしエウリュディケは毒蛇に噛まれて死んでしまいます。
オルフェウスはもう一度妻を生き返らせて欲しいと冥界の神に頼みます。
オルフェウスの弾く美しい竪琴の響きに感動して、冥界の神はエウリュディケが地上に戻ることを許します。しかしそれには条件が。
冥界を出るまでは絶対に後ろを振り向いてはならないと。
あと少しで冥界の出口だというところでオルフェウスは妻が付いて来ているか心配になり、我慢ができなくて後ろを振り返ってしまうのです。
そしてエウリュディケは再び冥界に戻されてしまう、という悲恋の物語。 -
ルーベンス(1577-1640)、
「聖家族」1628.
お乳を含ませている聖母マリアとキリスト、それに養父ヨゼフ、洗礼者幼子ヨハネ。 -
レンブラント(1606/07-1669)、
「使徒シモン」 -
フランス・ハルス(1581/85頃-1666)、
「黒い髪の老人の肖像」1657頃。
17世紀オランダの画家。肖像画を多く残しています。
「笑う少年」など、どこかで彼の肖像画は一度は見たことがあるかも。 -
ヤン・ミアンセ・モレナー(1610-1668頃)、
「カード遊びをする子供たち」1635.
オランダの画家。
上↑のフランス・ハルの弟子。 -
ヘンドリック・ファン・デル・バーク(1627-1664/1684)、
「女性と子供のいる中庭」1660頃。
オランダの画家。 -
コルネリス・ド・ヘーム(1631-1695頃)、
「ロブスターのある静物画」1655/56.
17世紀ネーデルランドの画家 -
ヤン・ステーン(1626-1679)、
「田舎の酒場での結婚式」1665.
オランダの画家。
なんとなくブリューゲルの絵に似ているような・・・。 -
パウレス・モレールス(1571-1638)、
「羊飼いの女性」1622。
セクシーな羊飼いですね。 -
ベルナルド・ベッロット(1720-1780)、
「ドレスデン、廃墟の十字架教会」1765.
イタリアの風景画カナレットの甥。
なるほどね。 -
もう一枚ベッロット。
ベルナルド・ベッロット(1720-1780)、
「ピアッツェッタからサンタマリア・デッラ・サルーテの眺め」。 -
カナレット(1697-1768)、
「ドゥカレ宮殿前での大使の歓迎レセプション」1730.
これはベッロットの叔父さんの方。
超有名な風景画家ですね。 -
フランチェスコ・グアルディ(1712-1793),
「パラッツォ・グリマーニとリアルトの間の大運河の眺め」1760.
イタリアの風景画家。
右端の建物がパラッツォ・グリマーニ(現美術館)、運河の奥にリアルト橋が見えます。 -
ジャンバッティスタ・ティエポーロ(1696-1770)、
「聖マキシムスと聖オズヴァルト」1742。
18世紀イタリア絵画の巨匠。
息子二人も画家。
なお上↑のフランチェスコ・グアルディは義兄(妻の兄)だそう。 -
ジャンバッティスタ・ピットーニ(1687-1767)、
「キリストの誕生」1735頃 -
フィリップス・ド・シャンパーニュ(1602-1674)、
「聖ヴェロニカの聖顔布」1654
聖顔布の下には荊冠も見えます。 -
アンソニー・ファン・ダイク(1599-1641)、ジャン・ルース(1591-163)、
「Der Triumph des Bacchus Kind(バッカスの子供の勝利)」。 -
ドメニコ・ザンピエーリ(1581-1641)、
「キリストの洗礼の風景」1603頃。
バロック期のイタリアの画家。
ドラマチックな壮大なキリストの洗礼風景ですね。
キリストはヨルダン川で、洗礼者ヨハネによって洗礼を受けます。天から黄金の光が降り注ぎ、神の使いの白い鳩が降りてきて祝福している。 -
マティアス・ストム(1600-1652以降)、
「聖ペトリの開放」1632。
どういうシチュエーションかわかりません(泣)。 -
セバスティーアーノ・リッチ (1659-1734).
「Nessus entfuehrt Deianeira.(ネッスス[ケンタウロス]はディアネイラを誘拐する)」1700頃。
ギリシャ神話の中のお話。 -
エル・グレコ(1541-1614)、
「ロレーヌ枢機卿シャルル・ド・ギースの肖像」1572 -
ティッシュバイン(1751-1829)、
「ブルータスは、共謀者のリストに彼の息子たちの名前を発見し、死刑を宣告する)」
長い題名です。
シェイクスピアの「ブルータス、お前もか!」のあのブルータスではないようです。
ティッシュバインと言えば、ドイツの文豪ゲーテとイタリアを旅して描いた「カンパーニャのゲーテ」も有名ですね。(シュテーデル美術館) -
気になった絵画をランダムに撮っていた私でしたが、この頃になると頭痛が酷くなりもうそれも我慢できなくなったようです。
早く駅に行って頭痛薬が欲しい。 -
現代の写真や現代アートが展示してある部屋を急ぎ足で通り過ぎます。
ゆっくり観たら面白そうなのですけど・・・。 -
私もこうなるんじゃないかしら?
なんてその時の私には笑い話も通じないほど切羽詰まっていたと思います(笑)。
ジョージ・シーガル(1924-2000)、
「The Bowery」1970.
アメリカのアーティスト。
同名の俳優さんもいましたね。 -
トラムで中央駅にやってきました。
コインロッカーからスーツケースを出して、広げて、ごそごそと薬を探すなんて悠長なことは今はやっていられない。近くの薬屋さんに行って手っ取り早く薬を買おう。
私はいつもはちょっとの頭痛ならバッ○ァリンやセ○スなど軽い鎮痛薬で効くのです。
ところが若い女性店員は、何か既往症はないかとか、今どんな薬を飲んでいるかとか、いろいろ面倒くさいことを聞いてくる。
助けてよ、今そんなことは答えられない。簡単な頭痛薬でいいのだからと、夫から伝えてもらう。
中から上司らしい人が出てきて、一言二言なにか指示してくれて、ようやく錠剤を出してくれました。もちろん空腹時には飲まないようにと・・・。 -
よかった~~!
とにかくお腹に何か入れるために近くのイタリアンレストランに。
二人でパスタ2種を取っていただく。不思議なことに食欲はある。
食後私は急いで薬を飲む。 -
その後、入れる時に苦労したコインロッカーからスーツケースを取り出して・・・。
切羽詰まった頭痛でも、中央駅にトラムで着いたとき、駅前のスーパーで「ヌストルテ」を買うことは忘れていません(笑)。
今ここにレシートがありますが、10個ほど買っています。 -
チューリッヒ駅構内ではちょうどオクトーバーフェストの真っ最中。
-
飲みたそうにしている夫に、私はここで待っているからビールを飲んでいらっしゃいよ、と解放する。
夫も今日は、私の体調不良に付き合わされて、絵画鑑賞も気もそぞろだったに違いない。申し訳なかった。 -
チューリッヒ駅の天井に浮かぶ太った風船人形。
あのモチーフ、見たことがあります。たしかハノーファー(ドイツ)で。
製作者の名前はニキ・ド・サンファル(1930-2002)、「守護天使」。
背中に羽根が付いているのでたしかに天使ですね。 -
薬を飲んで安心したのか、気分も少しよくなってきた。
夫が戻ってきたので荷物を頼んで駅の近くを少し散策する。久しぶりのチューリッヒ、なのに、今回は美術館以外どこも見ていない。
予定では、美術館が終わったら、中央駅までブラブラ歩きながら観光するつもりだった。時間も取ってあった。
中央駅出口の重厚な天井ドーム。壁の装飾も歴史を感じさせる。 -
賑やかな駅前通り。
堂々と立つ銅像はスイス鉄道の父アルフレート・エッシャー。
チューリッヒはスイス国内のみならずヨーロッパからの国際列車のターミナル駅。駅前の交通量の多さも頷けます。 -
ああ、もう一度リンデンホフの丘からチューリッヒの街並みを眺めたかったなぁ~。
-
未練たらたらで、駅構内のお土産屋さんをながめ、夫の元へ戻ります。
-
チューリッヒ18:02分発、ミュンヘン行ECです。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- mistralさん 2021/06/14 11:18:53
- おつらかったことでしょう。
- himmelさん
お久しぶりです。
チューリッヒ美術館での旅行記、2篇拝見しました。
旅先での頭痛、だんだん酷くなっていかれたご様子、
それでも最後までなんとか鑑賞されることができたのも
長年抱かれていた想いを実現できる機会の到来だったからでしょう。
写真撮影ができた事は本当にラッキーな事でしたね。
こうして旅行記を完成されることができたわけですから。
私だったら、途中で離脱、放棄、してしまいそうです (笑)
でも、この機会が再び訪れるなんて期待はしないほうが良い、
というのはこのコロナ禍が教えてくれたことでした。
私は存じ上げない画家さんの作品が多く、後半の作品の数々は
美術館巡りをしていると出会う画家さんが多く登場されていて
ちょっぴり安心しました。
ワクチンの接種はいかがでしょうか?
私は、今月末に2度目の接種の予約があります。
接種が終わったからといって、地球規模での安全性が保障されたわけではなく
一体いつになったら安心して旅ができるのやら、と考える日々です。
その日の到来まで、お互いに元気で過ごしましょうね。
mistral
- frau.himmelさん からの返信 2021/06/14 20:53:05
- RE: おつらかったことでしょう。
- mistraさん、こんばんは。
いつもコメントありがとうございます。
また、お気遣いくださりありがとうございます。
旅先での体調不良、ほんとに困りますね。
最初は軽い風邪くらいに思って一晩寝れば治るだろうなんて考えていましたが、風邪ではありませんでした。とうとう帰国するまでこの状態を引きずってしまいました。
体調不良とは言っても、そんなに簡単に来られるヨーロッパではありませんから、観光はしたい、美味しいものは食べたい、と気持ばかりが先回り。旅行記はあと数日残しておりますので、その後どう私が足掻いたか・・(笑)、同情をもって見てやってくださいませ。
ここのところ毎回、旅の終わりは何かが起こる、私のイヤなパターンになってまいりました。長旅ということもありますが、齢をとるとあまり無茶をしてはいけないということですね。
本当に美術館での写真撮影は嬉しいです。
この自宅蟄居のコロナ禍の中、私には膨大な絵画を調べるという作業があるってことは幸せでした。時間はたっぷりありますし。
コロナワクチン、mistralさんも今月末2度目を接種なさいますか。私も25日に2度目の接種です。
接種したところで、すぐに海外旅行ができるということにはならないと思いますが、いつでも行けるように体力だけはつけておかなければと、散歩や水中歩行など頑張っています。
mistralさんは、このコロナ禍でも負けることなく、素敵な楽しみを見つけられ、故郷の歴史探訪などをなさって、それを旅行記にしていらっしゃる・・、読ませていただいていますが、素晴らしいですね〜〜。
続きも楽しみにしています。
ありがとうございました。
himmel
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