夏旅☆山形　ほっこり温泉と美味しい食の旅　銀山温泉編①

2020/09/06 - 2020/09/12

今年の夏休みはまさかの日本！
3月辺りは夏休みにはどうにかなるかな、と思っていましたが。
今や海外行ける日来るのか…？に変わってしまいました。

日本はいいところなんですけど、いつも海外に行っていた私はイマイチどこに行ってよいかわからず…。
色々調べて興味を持った山形に行くことにしました。
友達にはレアやな…と言われましたが。

今回山形に行くことにしたのは、酒田の豪商本間家に興味を持ったから。
歴史に詳しい方はご存知だと思いますが、江戸時代に日本一の豪商と言われた本間家。
かつて「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」と俗謡が歌われるほど、地元酒田で力もあり慕われていた本間家。

ココ興味あるわーと思っていたら。
山形に素敵な温泉発見！
大正ロマン漂う銀山温泉が素敵で。
ココにも行きたい！
ってことで、アレコレ考えてANAで仙台往復、酒田→銀山温泉→天童→松島（宮城）と巡ることにしました。

エリア 銀山温泉(山形)

酒田編②からの続きです。
https://4travel.jp/travelogue/11687420

ホテルをチェックアウトしてタクシーで酒田駅まで。

結構ガランとしています。
そして、本数の少なさにびっくりしました。

私の感覚では電車って10分に1本くるものと思っていましたが。
というのは、大きな都市だけだというのはわかってたつもりですが。
確か9時台の電車に乗ったのですが、次は11時台。
そしてコレも接続がよくない…。
途中30分待ちがありましたｗ
新幹線も走っているみたいですが、銀山温泉最寄りの大石田駅からのバスと接続が悪く、結局同じバスに乗るので、鈍行でゆっくりと行きました。

酒田駅 駅

酒田駅にあった列車の車輪など。

酒田って列車が何か有名なんですかね？

と、北前船に積まれた米俵。

これはどちらも酒田を代表するものですね。

まず余目という駅で乗り換え。
あまるめと読むんですね。
ココは10分の待ち。

何故か0番ホームってのがあった。
昔鬼太郎で有名な境港に行った時もあった、0番ホーム。

出発は0番ホームではないですが、ココから新庄まで。

余目駅 駅

酒田から1時間半程で新庄へ。

ココで30分の待ち。
暇なので、ココまでの切符を買って外に出てみました。
というより、酒田→大石田を通しで買うより、酒田→新庄→大石田と買ったほうが何故か安かった。
JRのあるあるですね。

新庄駅 駅

新庄のゆるきゃらですかね。

「きてけろくん」という名前がありました。
彼もちゃんとマスクを着用。
ココはそれなりに大きな駅だったのでお土産屋とかがあり時間を潰すことができた。

そのまま山形行きへ。

ちなみに山形駅って言ったら山形の一番大きな駅だと思いますが。
なんとその山形につながる線も1時間に1本あるかないかの本数。
電車の本数が少ない地域の人は、多分時間通りに行動する人だと思う。

新庄からは20分で大石田へ。

ココから銀山温泉行のバスが出ています。
が、これも本数が1日3本だったか4本だったか…。

本来なら銀山温泉の宿は送迎付きなんですが。
本日泊まる宿だけ、コロナの影響で送迎なし。
なのでココでも30分待ち。

大石田駅 駅

駅の上に上れる階段があり、そこから大石田の駅前が見渡せる。

駅の近くには特に何もなさそうですねー。

バスの待合室。

ただココはめっちゃ暑いので、駅の待合室で待っていました。
ここから40分で銀山温泉に到着。

いやいや、同じ県内なのにめちゃくちゃ遠いですね。
レンタカーだともっと時間節約にはなると思うのですが。
山道は自信がない。
都会も無理だけど。

めっちゃ時間はかかりましたが、ようやく銀山温泉に到着！

おお！
めっちゃ素敵な光景です！
これが見たかったんですよね！

ちなみに酒田から3時間半もかかった…。

そこまでお腹も空いていないのですが…。
荷物だけ宿に預かってもらい、コチラの伊豆の華でランチをいただくことに。

銀山温泉ってあまり食事ができるお店ってないんですね。
その中でコチラの伊豆の華は11時～22時まで開いている貴重なお店。
外観も銀山温泉の街並みに合わせた素敵な造りになっている。

伊豆の華 グルメ・レストラン

お店は1階と2階があり、コチラは1階。
懐かしい感じのお店の造り。

案内されたのは2階席。

2階からは銀山温泉の街並みが見ることができる。
この雰囲気を楽しみながらの食事は価値が高いですね。

まずはビール！

この日もすごく暑いだったから美味しい！
一緒に出てきたタクアンっぽいのも美味しかった。

頼んだのは揚げナスのおろし蕎麦。

ナスは得意ではないのですが、この揚げナスのお蕎麦が有名とあったので。

食べてびっくり！めちゃくちゃ美味しい！

私はお蕎麦よりうどん派で、ナスもあまり好みではなかったのですが。
まずお蕎麦めっちゃ美味しいですね。
頼んだのは冷たいお蕎麦だったので、暑い日にピッタリ！
そして揚げナス。
今まで食べたナスの中で一番じゃないかってくらい美味しかった。

ランチの後はチェックインの時間まで軽く散策。
パンフレットでよく見る銀山温泉の街並み。

素敵ですね～。
冬の銀山温泉が人気だそうですが、夏の銀山温泉もいい！
廻りの緑の山々と木造建築がよく合う。

めちゃくちゃ色んな角度から何枚も写真を撮る。

9月だったので、まだそんなに人が訪れていないのかな？と思いましたが。
夜は結構な人出だったので（多分通常はもっとスゴイのでしょう…）、それなりに泊りで訪れていた人は多かったのかと。

有名なカリーパンのお店。

翌日食べよう！と思っていたら、売り切れてましたｗ
購入はお早めに…。

真っ直ぐに進むと白銀公園と言う場所に。
ココは公園というより散策コースって感じかな。

白銀公園 公園・植物園

近くにあった疎水杭。

かつては排水や運搬、通路に使用されていた航路。
現在は崩壊で先には進めません。

この先には白銀の滝があります。

なかなかの迫力！
水が綺麗で空気が美味しい。

銀山温泉には色々旅館がありますが。

コチラは千と千尋の神隠しの湯屋に似ていると言われている能登谷旅館。

そのお隣の建物がすごかった！

おそらく修復工事中っぽい感じでしたが、コチラも能登谷旅館とありました。
年季がすごく入っていてて、夜はすごく雰囲気がありました。
リニューアルとかされるのかな？

本日のお宿はコチラのクラノバ。

銀山温泉老舗の古山閣が2017年1月にオープンしたもの。
クラノバとはイタリア語の古典的の「classica」と新しい「nouva」を組み合わせた造語だそうです。
その言葉通り、銀山温泉に合う外観ながら、新しさも感じますね！

伝統の宿 古山閣 宿・ホテル

入口はコチラ。

まるでレストランの入口みたい。
このクラノバは旅館ではなくオーベルジュ。
オーベルジュとは食を中心に置いた宿泊施設。

中に入るとお洒落な空間。

この場所はレストラン、ロビー、宿の玄関も兼ねており、チェックインやお部屋に行く時もここを通ります。

お部屋数は6室の宿。

早速お部屋の中に。

広さはそれなりにあり、スーツケースを広げるのは問題なし。

お部屋は全て街並み側。

なのでイスに座ってゆっくりと銀山温泉の街並みを堪能できます。

洗面台もお洒落。

お部屋に化粧水や乳液も常備されていました。

お手洗い。

コチラも新しいトイレです。

ちなみにお部屋にお風呂はありませんが、本館である古山閣の温泉を利用できます。
後程紹介しますが、貸切2つに内湯が1つあるので問題なし。
お風呂も朝9時まで利用できます。

クローゼットには浴衣や浴衣の上に羽織る丹前、タオルにかごバッグが用意されています。
冷蔵庫や金庫もこの中に。

かごバッグがとても可愛い！

オリーブとブラウンの2種類が用意されているのもポイント高い！
夜は浴衣着て丹前羽織って、このかごバッグ持って温泉街を歩こーっと！

クラノバの宿泊者は古山閣のお風呂を利用できる。
早速古山閣に行ってみます。

銀山温泉の入口近くにある古山閣は築90年の風格ある佇まいの大正ロマン漂う宿。

コチラが入口。

通常泊まらないと入ることができない旅館なので、一緒に楽しめるのが嬉しい！

右側にいるのが招き猫ならぬ招きお多福。

かつては外に置かれていたのかかなり傷んでいますが、現在はガラスケースで守られています。

そして左側が鏝絵の大作である松。

これはスゴイ！
めっちゃ細かいんです。
下のほうに鶯と鶯の卵まであるんです。
これはもう作れる人はいないんじゃないかって程！

入口隣には小さな拝殿みたいな場所が。

ココには芭蕉についてアレコレが書かれてありました。
コチラは昼間のみ開かれているらしく、夜や朝は閉まっておりました。

そして通りを行く人々を楽しませてくれる四季の鏝絵。
素晴らしいですね。

鏝絵の説明はすぐ前の橋のところに立て札があります。
そこからのご紹介です。

右側に日の出の桜があり…。
1月　 正月行事　凧揚げ　独楽回し等
2月　 節分
3月　 雛祭り
4月　 桜が満開　花びら一つ一つが浮き出ております
　 　たんぽぽの花咲く春の農村風景
5月 　鯉幟
6月 　田植えの風景　紫陽花とあやめの花びら一つ一つをご覧ください
7月 　七夕　かやぶきの農家に灯がついています
8月　 夏祭り　神輿担ぎの一人一人の表情が違いますヨ　
　　　先導役のご祝儀袋が見えますか？
9月 月見行事
10月　稲刈りと紅葉　この地方では「はせ」を結って乾燥します。　
　　　猫も「はせ」の上に上って鳥追いに一役かっていますよ。見えますか？
11月　七五三の神社参り
12月　農作業を終えてゆっくり湯治、大体3週間くらい入ります。
左側に日入りの紅葉、宝船

入口から入った古山閣。

めちゃくちゃ素敵ですね！
まるでタイムスリップしたかのようなロビー。

色々素敵なものがおいてありました。
コレはそりかな？

この辺りは雪も多いと思うので、昔使ったものかと。

電話。
現在も内線専用で使われているそうです。

傘。

これも素敵ですね。
雪の日によく合いそう。

まさに古時計！

ちゃんと現在の時間を刻んでくれています。

奥にあるこの机。

なんと一枚の木だそうです。
ちなみに奥にある給水機、「ペットボトルに入れないでください」と日本語の他に中国語の併記があった。
中国人もコロナ前はかなり来ていたのかな。

机等の家具も素敵。

お風呂は3カ所あります。
1つは1階にある内湯。

男女の入れ替えはなく、女湯は木造りのお風呂。
男湯は石造りらしいです。
ちなみにココのお風呂もかなり熱めでした。

残りの2つのお風呂は貸切風呂で3階にあります。
古山閣はエレベーターはないので階段で3階へ。

ブルーの壁がとても素敵。

築90年を超えているとのことですが、リフォームしているのかな？
とても綺麗。

途中にはお部屋が。
このお部屋の扉も素敵ですが…。

カギが錠になっていて遊び心がある！

HPで見るとお部屋も素敵なので、和がよい方はコチラの古山閣へどーぞ！

3階にある貸切風呂。

空いていますの札になっていれば入ってOK。

まずは露天風呂の方へ。

かなり広々としています。
たまたま隣が工事中だったので、ちょっと気になりましたが…。
とてもいい気分で入ることができました。

ちなみに露天風呂にはシャワーはなし。

そのお隣の貸切風呂はおそらく古くからあるお風呂。

洗い場もあり、コチラの方がゆったりできて、何より風情があって素敵でした。

ちなみにコチラがクラノバと古山閣を繋ぐ通路。

結構簡易的な造り。
冬は寒そうかな？

お風呂でゆったりした後はクラノバのディナー。
ココは地元の食材を使ったイタリアンが楽しめるんです。

お食事は1階のレセプション兼レストランで。
泊っている全ての方が食事つきにされていたわけではなかったみたいですが。
是非泊まるなら食べていただきたい！

ワインはたくさんのメニューとボードのオススメが。
ワインは詳しくないので、大好きなサングリアにしよう。

ということで、まずはサングリア。

キリッと冷えて、フルーツの甘味が楽しめる美味しいサングリアです。

1品目はだだちゃ豆と冷たいトマトのスープ。

器も涼し気で見ためにも楽しい一品。
トマトの果肉が残されていて、飲むというより食べるスープ。
トマトの甘味とだだちゃ豆が意外に合ってとっても美味しい！

2品目は河北イタリア野菜とプロシュート　フォンデュータソース。

野菜ウマッ！
プロシュートウマッ！
ソースはもうちょっとあっさりでもよかったかな。
和のお皿が素敵です。

ココでパンが。

ホカホカのパン、美味しい～。
料理に合うようにシンプルなパンです。

3品目はとうもろこしのスフォルマート。

このとうもろこし、めっちゃ美味しかった～。
スフォルマートって初めて聞いたのですが、イタリア語で「型から取り出す」という意味らしく。
蒸し焼きのような食べ物らしいです。
スフレ上っぽいのが多いらしいのですが、コチラはとろっとした状態でしたがウマウマでした。

鮎のコンフィ　ルッコラのソース。

川魚の鮎がお洒落に大変身。
コチラはイタリアンの味付けにはなっていますが、和っぽくもあり美味しい。
ゴハンが食べたくなる一品。（ゴハンもいただけますが、量が多いので断念…）

パスタはズワイガニとカラスミ　手打ちタリオリーニ。

パスタの種類はタリオリーニが大好きなので嬉しい。
ソースによく絡んでもうちょっと食べたい！と思わせるパスタ。

メインは尾花沢牛のアロスト　サマートリュフの香り。

銀山温泉のある尾花沢は今尾花沢牛を売り出し中かと。
銀山温泉では旅館が地元の尾花沢牛をメインにしていました。
柔らかくて美味しいお肉！
知名度が上がればもっと売れそう！
そして贅沢すぎるトリュフ。
香りも最高でした。

デザートはリコッタチーズのムースとピスタチオのアイス　オレンジオイルのアクセント。

巷で人気のピスタチオアイス。
初めて食べましたが美味しいですね！
今度イタリア行ったら食べよう。
リコッタチーズがかなーり濃厚でウマッ！

最後はイタリアらしくエスプレッソで〆。

もちろんコーヒーや紅茶も選べますが、イタリアンの後の濃いエスプレッソは最高です！
大満足のディナー。

ディナーの後は夜の銀山温泉へ。

銀山温泉の魅力の1つが夜の街歩き。
コレは泊まっていないとなかなかゆっくり見ることができないので、銀山温泉で是非泊まってくださいねー。

ガス灯がいい雰囲気をさらにアップさせます。

昼間よりも夜の方が人が多いのか？ってくらい、結構人がいた。
そして皆さま浴衣だからどこかしらに泊っているのでしょう。

銀山温泉は宿泊施設は12で、それぞれ部屋数も多くない。
泊ったクラノバは6室だし、翌日の藤屋も8室だから、かなりの争奪戦。
特に人気の宿はすぐにいっぱいになっちゃう。

お宿もライトアップされて素敵。

コチラは翌日泊る藤屋。
藤屋はこの銀山温泉でダントツお洒落。
建て替え時に賛否両論があったみたいなのですが、今はとても素敵な雰囲気だと思います。

銀山温泉の入口近くにある足湯。

利用している人は結構いた。
ちなみに私も足をつけてみましたが…。
びっくりするくらいぬるかった…。
20度くらい？
夏じゃなかったら寒そう…。

この後もう一度お風呂に入って爆睡。

翌日は5時に起床。
というのも、せっかくなので朝風呂を楽しむため。
熱めのお風呂に入ってすっきりしたら朝ごはんへ。

朝ゴハンも昨日と同じ席で。
パン3種、サラダ、スープ、鮭、ヨーグルト、ジュース2種の健康によさげな朝ごはん。

パンはホカホカ。

食事系で、食感の違うパンを揃えてくれているのが嬉しい。

サラダは具沢山！

レタス、ブロッコリー、トマト、ハム等の上に温泉卵。
温泉卵大好きだから嬉しい。

鮭はオリーブオイルで焼いたのかな。

コレがまたゴハンが欲しくなる一品で。
明らか食べ過ぎだけどゴハンもいただきました。

肉団子のスープ。

ほっこり優しい味で朝食にぴったり。

ヨーグルトはシャインマスカット入り。

ジュースはぶどうとラフランス。
ジュースがめちゃくちゃ美味しい。

旅行に行ったら、朝ごはんはビュッフェ方式が多かったけど、こういう朝ごはんもいいですね。
美味しいし、器も盛り付けも綺麗だし。

朝食を頂いた後は朝散歩。

朝は人は少なめ。
いいお天気でとっても気持ちがいい。

朝の散歩を楽しんだら、部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウト。

そこから3分くらいの藤屋へ行き、荷物を預けてチェックイン時間まで銀山温泉の散策に出かけます。

銀山温泉編②に続く
https://4travel.jp/travelogue/11693037

銀山温泉 藤屋 宿・ホテル