2021年初夏の高千穂　その５～何かに呼ばれて二上神社へ

2021/04/26 - 2021/04/27

2021年4月、憧れの高千穂へ。新緑に癒やされ、パワースポットの力をいただいた旅でした。

その５は、パワースポット・二上神社を訪ねます。高千穂に行く前にお勧めされたのですが、少し離れているため断念していました。それが、高千穂に向かう途中で美しい二上山を望んだこと、初日の高千穂神楽を奉納されていたのが押方二上神楽保存会の方々だったこと、宮崎交通のキャンペーンでタクシー半額チケットを入手できたことが重なり、これはなにかに呼ばれていると感じ、二日目の午後にでかけたのです。大正解でした。戻ってからの宿と、熊本空港から羽田空港までの様子も。

・二上神社へ
　　棚田
　　参道の階段と狛犬
　　御神水
　　神楽殿と二上稲荷
　　本殿と彫刻
　　御神木
　　拝殿
・旅館神仙
　　庭と夕食、翌朝の朝食
・熊本空港へ
　　二上山を望む
　　阿蘇の山藤と根子岳
　　熊本空港から羽田空港へ

表紙写真は、200段ほどもある二上神社の参道石段

エリア 高千穂・五ヶ瀬(宮崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 交通手段: タクシー ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

熊本空港から高千穂町に向かう途中で見える、二上山。男岳・女岳の2つの峯。
天孫、瓊々杵命（ににぎのみこと）が降臨されたとされる場所です。

女岳3合目付近にあるのが二上神社。もとは山上にあったようですが、参拝が大変なことから、東西それぞれの麓に降ろされたのだとか。二上神社は北東の鬼門方向を向いています。

高千穂に行く前に、二上神社を訪れるように勧められましたが、街なかからかなり離れていること、公共交通機関ではいけないことから、断念していました。

それが、たまたま押方二上神楽保存会の方が奉納する高千穂神楽を見て、口上の中でも二上神社の素晴らしさをお聞きして、やっぱり行きたいと思い直したわけです。

空港から高千穂までは、宮崎交通のタクシーで向かいましたが、そのときにタクシークーポンの半額キャンペーンをやっているとお聞きしました。一人12000円分を6000円で購入できるそう。二人分で24000円まで使えます。

空港までの定額は17400円を除いて、残りは6600円分。これを二上神社に行くのに利用しました。実際には高千穂バスセンターから二上神社までの往復（待ち時間含む）で4600円ほどでした。

タクシーはひむか神話街道（国道218号線）から左に折れて、山道に入ります。
せまい谷あいに棚田が広がっていました。

棚田の奥は二上山でしょうか。こちらの方向だと、２つの頂きが重なっています。

すれ違うのも大変な山道です。標識は出ているけれど、道を知らないと迷ってしまいそう。

二上神社の鳥居。すでに何か感じます。

石段の下にタクシーを停め、待っていてもらいました。

約200段の石段。高千穂のほかの神社と異なり、手すりが設置されていません。
それがまた雰囲気がよいのです。

手前に杖が置かれていました。せっかくなので利用させていただきます。

ようやくたどりついた石段の上には狛犬。
なぜか向かい合っておらず、石段の下を見つめています。

ここが結界になっているのだとか。

石段上から見た二上神社の拝殿。北東を向いているので逆光のはずですが、なぜか光り輝いて見える！

少し恐れ多く、まずは周囲から参拝することにしました。

二上神社 寺・神社・教会

御神水。二上山からの湧水です。

コンコンと湧き出しています。

手を清めてから、美しい水を手に受けて口に含みました。やわらかく甘い水でした。

左手にあったのは神楽殿。

その右隣は二上稲荷神社。

元の拝殿だそうです。

覗いてみましょう。

奉納された絵が壁や天井にぎっしり。

200年ほど前に作られた建物だそう。三十六歌仙の絵の様子も雅です。

本殿左側の彫刻です。鍾馗様。

本殿右側は、イザナギ、イザナミの二神が天の浮橋を渡ってくる様。手前の鳥が神様の顔を覆って見えないようにしています。

本殿左の脇障子。

本殿右の脇障子。

本殿右側を引きで。

御神木の大銀杏。

拝殿を引きで。

由緒が書かれています。

御神体は二上山。
御祭神は、伊弉諾命（いざなぎのみこと）・伊弉冊命（いざなみのみこと）。

あらためてお詣りいたしましょう。

こちらのしめ縄も七五三縄ですね。そこに緑、白、赤と三つの紙垂が下がっています。緑＝青は天、赤は地、そして白は人を表しているそうです。

御神体である男岳女岳の山頂を結ぶ線は南西(男岳)から北東(女岳)にかけて伸びています。この社殿もその線上にあり、北東を向いています。

そして社殿の向かう先には、高千穂神社、そして天岩戸神社が一直線に並んでいるのです。

拝殿の中には伊弉諾尊と伊弉冉尊の絵、二上山と天孫降臨の絵、そして虹の中での国産みの絵が掲げられていました。

階段の下を向く狛犬。

こんな風景が見えているのでしょう。

名残惜しいですが、そろそろお暇。

小谷内の集落でしょうか。のどかな景色が広がっていました。

帰り道に見えた二上山。女岳の奥に男岳が少し顔をのぞかせています。

宿に戻ったところ、ちょうど新しい石碑が立ったところだと。

神楽歌。
「吹けば行く　吹かねば行かぬ　叢雲の風にまかせて　身こそ安けれ」

高千穂　旅館　神仙 宿・ホテル

お庭のツツジもきれいでした。

あらためて神仙の玄関。

二日目の夕食も心づくしのもの。

アワビと磯の華。

メインの伊勢海老ソテー。ライムが添えられていました。

シャンパンともよく合いました。

デザートは宮崎特産のマンゴー。

翌朝の朝食です。

タクシーで熊本空港へ。

二上山を見たいとお願いして、きれいに見えるところで停車していただきました。

阿蘇に向かって走ります。山藤がとてもきれい。

根子岳。

熊本空港を飛び立つ頃に雲がかかってきましたが、二日間、本当に良いお天気に恵まれました。

飛び立ちます。

帰りの飛行機からみた富士山。雲の上に頂上をのぞかせていました。

たくさんのパワーと癒やしをもらった旅。