2020/11/07 - 2020/11/07
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Rinさん
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始まりは友人からのお誘い。
最初の最初は高松塚古墳の壁画の修復現場の特別公開を見に行こう、という話だった。
が、誰もが知っている高松塚古墳の特別公開はさすがの人気で抽選漏れ。
それなら、ということでもう1つの壁画の特別公開、キトラ古墳に行ってみよう、ということに。
こちらは無事当選。
最初はレンタサイクルで周ろうか、という話もしていたけどせっかく奈良まで行くのならガイドツアーにも参加してみようかという事で、友人が見つけてくれたのが
早わかり!飛鳥ツアー~のどかな里山風景の中、遺跡と出合う3時間の旅~
というガイドツアー。
参加料は格安の1人500円。
飛鳥観光協会が主催しているものなのでガイドさんはおそらくボランティア。
ツアー内容は
飛鳥びとの館(近鉄・飛鳥駅前)-【バス移動】-石舞台古墳-玉藻橋(飛鳥川)-橘寺-亀石-鬼のせっちん・まな板-欽明天皇陵-飛鳥びとの館(近鉄・飛鳥駅前)
というもの。
なかなか盛りだくさんの内容。
さてどんな1日になったかは旅行記をどうぞ。
- 旅行の満足度
- 3.5
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-
当日はあいにくの曇り空。
この時点では雨こそ降っていなかったけど今にも降りそうな天気。
ツアーの集合場所は飛鳥駅の駅前の「飛鳥びとの館」。
9:10受付開始、9:40出発だったので9:30位に飛鳥駅到着して受付。
何気に飛鳥に来たのは高校生の時の校外学習以来なので…何年振りかは…考えないでおく。飛鳥総合案内所 飛鳥びとの館 名所・史跡
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この時に「飛鳥王国パスポート」なるものを発見。
お値段は100円。 -
これは何だろう?と店員さんに聞いてみると、飛鳥の観光の簡単な説明や各名所の割引券などがついていて使用期限はない、というものらしい。
今日これからガイドツアーで訪れる石舞台古墳と橘寺も割引対象で計算してみると100円なら今日だけでも元が取れる。
それなら記念にもなるしという事で購入。
飛鳥王国パスポートについて詳しくはこちら↓
http://www.asukabito.or.jp/passport.html -
ツアー参加者は私達2人の他は1人参加のおじさんのみの合計3名。
お天気もイマイチだしね。
ガイドさんはリタイアしたっぽい地元のおじいちゃん。
多分ボランティアなんだろうな。
交通費くらいは支給されていると思うけど。
集合した途端早くバスに乗るように、と焦るガイドさん。
このツアーの集合時間が9:40でえらく中途半端だな…と思ったらどうやら飛鳥駅を9:40に出発するバスに乗るかららしい。 -
ということで慌てて乗る。
バス代は270円。
もちろんICカード使用可能。
ご覧の通りほとんど人は乗っていないので思わずパチリ。
ちなみにこのバスを逃すと次のバスは1時間後…。
ガイドさんが焦るわけだ。路線バス(奈良交通) 乗り物
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そしてバスで15分ほどで石舞台古墳前に到着。
バスを降りるとのどかな里山風景。 -
バス停から石舞台古墳まで歩いている間に雨が降ってきた。
あぁ遂に…。
天気予報でも今日は確実に降るという予報だったので覚悟はしていたけど降るとやはり悲しい。 -
こちらは石舞台古墳の入口。
石舞台古墳の見学は入場料が必要。
古墳で入場料が必要なのは珍しい気もする。
その昔、高校生の頃に校外学習で来た時は入場料なんていらなかったような気もするけど…あまりよく覚えていない。
ただその時も石舞台古墳に着いたら雨が降り出したことだけは覚えている。
そういう巡りあわせなのかな? -
入場料は300円。
ここで飛鳥王国パスポートの割引券を使用したら50円引きの250円になった。 -
古墳単体としては日本でも指折りの有名古墳じゃないかな?
作られたのは7世紀の初めで蘇我馬子のお墓というのが定説。
が、昔過ぎて真相は不明。
「石舞台」の由来は一般的には石の形状からということらしい。
確かに舞台っぽいかな?
昔はこの古墳の上に上がってお弁当食べてたりしたらしい。
もちろん今は石の上に上がるのは禁止!国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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保護のため玄室に入れない古墳も多いけど石舞台古墳は内部見学OK。
ただ内部の副葬品は盗掘の為全く何も残っていないらしい。
中に入ってみよう。 -
石室の長さは19.1m、玄室は高さ約4.7m、幅約3.5m、奥行き約7.7m。
使われている巨石は30個の花こう岩で石の総重量は推定2,300tとのこと。
上の部分にはちょっと隙間もあるけれど… -
こんな風に隙間に石を入れ込んで隙間をなくしている部分も。
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玄室の見学を終えて少し移動した所にあるこちらは復元された石棺。
とはいえ発掘調査で石棺は発見できなかったので石室から発掘された加工された凝灰岩の平らな破片などから推定で復元されたもの。 -
高校の時に飛鳥に来た時はこの石舞台古墳で雨が降って来たのでここで自由解散になって、そのまま道に迷った、という思い出が。
当時はスマホなどなく、道に迷ったらそのへんにいる人に聞くしかない。
で、駅はどこかと聞いて教えてもらった通りに歩いて行くと到着したのは耳成駅。
今地図で見ると石舞台古墳から約6km…。
1時間位で歩ける距離だけど、この時は迷いながら歩いたからもっとかかったと思う。 -
そんな想い出の地飛鳥…。
正直道に迷ってめっちゃ歩いた想い出しかなかったけど今回で新たな想い出が作れるかな? -
石舞台古墳のすぐ横の広場には人がいっぱい。
どうやら野外ステージでダンスの発表会が行われているらしい。
コロナで室内はよろしくない、って事なのかな。
せっかくの発表会が雨の中で家族は大変だ。 -
しばらく歩くと飛鳥川にかかる玉藻橋に到着。
橋のたもとには万葉歌碑。
歌碑に刻まれているのは
明日香川 瀬瀬(せぜ)に玉藻は 生(お)ひたれど しがらみあれば 靡(なび)きあはなくに
歌の意味は…
明日香川の瀬々に美しい藻は生えているけれども、しがらみがあるので靡き合わないことよ。
川の藻に例えて恋のしがらみを歌っているのかな? -
こちらがその玉藻橋。
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橋から見る飛鳥川。
小さな滝も見えてのどかな景色。 -
お天気もせいもあると思うけど観光客は皆無。
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道端には草花も咲いている。
綺麗だなぁ…と思うけど名前は分からない(;^_^A -
のどかなお散歩。
この道ガイドさんがいないと歩かないんじゃないかな? -
田んぼや畑の間に建っている家はどの家も見事な日本家屋で大きい。
確か明日香村は屋根の色が景観保護で定められていた気がする。 -
石舞台古古墳から玉藻橋を経て歩いて25分ほどで到着したのは橘寺。
聖徳太子が生まれた、と言われているお寺。
京都のお寺も古いけど奈良のお寺は更に古い。
奈良が日本の中心だったのは京都よりも前の時代だからなぁ。 -
まずは入口で拝観券を購入。
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拝観料は通常350円だけど「飛鳥王国パスポート」のおかげで50円引きの300円。
これでパスポート購入の元が取れた(笑)。 -
橘寺に着いた頃には雨はすっかり上がっていた。
といっても晴れたわけではなく相変わらずどんよりとした曇り空。
なので境内に観光客もほとんどいない。 -
こちらは往生院。
阿弥陀三尊を本尊としていて太子の念仏精神を今日に生かさんとして平成9年に再建されたらしい。
中の天井画は260点のお花が描かれていてなかなか綺麗だった。 -
鐘撞堂。
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この石は三光石。
石の名前の由来は…その昔、聖徳太子が3日間に渡り勝鬘経講讃を執り行った時、聖徳太子の冠から日月星の光が輝き、驚いた帝がこの地に太子にお寺を建立するように命じたとか。
勝鬘経というのは経典の名前らしい。
…初めて聞いた。 -
こちらは五重の塔跡。
橘の花を象ったとも言われている心礎は直径90cm、深さ10cm。
飛鳥時代はここに高さ約38mあまりの五重の塔が立っていたという。
この時代にしてはかなり高いんじゃないかな。 -
この何でもないような広場は蓮華塚。
聖徳太子が勝鬘経講讃を行った時に降った蓮の華を埋めたと伝えられる方形の土壇。
実は大化改新でこの広さは一畝(当時36坪、現在は30坪)と定めて面積の基準としたので畝割塚とも呼ばれているんだとか。
なんでもないような場所が歴史ある場所だったりするのね。 -
そして橘寺といったら有名なのがこの二面石。
人の心の善悪二相を表したと言われている謎の飛鳥時代の石造物。
今見えている方が「善」の面かな。 -
こちらが本堂。
本堂内は撮影禁止。
本堂には国の重要文化財に指定されている聖徳太子像があった。
この他にも橘寺には6個の重要文化財があるけど公開されているのは聖徳太子像のみ。 -
そんな由緒あるお寺の御朱印。
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このお馬さんは「黒駒」。
聖徳太子の愛馬らしい。 -
手水舎の柄杓が撤去されているのはもはや全国共通。
前は普通だと思っていたことが普通じゃなくなってしまっている今の時期。
中には手水の水を止めている所もあるけれどここは龍の口から水が出ていた。 -
入ったのは正門である東門だけど出たのは西門から。
40分程の見学。 -
こちらの木が橘の木。
普通に道端に生えている。
私たちが珍しがっていると… -
ガイドのおじさんが木から実を1つ取って「食べてみなよ」と。
え?勝手に取っていいの??と思いつつも皮をむいて食べてみると…酸っぱい!
これは食べるものではない(笑)。 -
そこからてくてく歩いて住宅の中に突然ある亀石へ。
この亀石と呼ばれる石はいつ何の目的で作られたかは分からないけど、川原寺の所領の境界を示す標石ではないか?という説があるらしい。
よく見るとこれ左下に亀の顔みたいな彫刻が施されている。亀石 名所・史跡
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予定にはなかったけど天武持統天皇陵が途中にあったので立ち寄る。
天武天皇といえば大海人皇子、大海人皇子といえば額田王を連想していしまう。
天武天皇は妻の持統天皇と一緒に眠っているのね。天武 持統天皇陵 名所・史跡
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当然中には入れない。
天皇陵の入口(?)ってどこも一緒だよね。 -
天皇陵から見えるのはのどかな里山の風景。
ここから畑のあぜ道みたいな所を通って… -
この階段を上がって到着したのは…
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こちら。
竹藪の中にあるのは… -
鬼のまな板。
長さ約4m、幅約2m、厚さ約1mの巨大な花こう岩。
この辺りには鬼伝説があって鬼がこの岩をまな板にしていたとか??という話もあるけど実際は古墳の石材だったもの。鬼の俎 自然・景勝地
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続いてはまな板の近くにある鬼の雪隠。
これも古墳の一部が残っているもの。鬼の爼 鬼の雪隠 名所・史跡
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そして再び畦道みたいな所を通って進む。
地元のガイドさんがいなかったら通っていいのか分からないような道だった。 -
そして到着したのは欽明天皇陵。
全長約138mの前方後円墳で、欽明天皇の墓。
JALで羽田から伊丹に行くときに見えている前方後円墳はここじゃないか?と思っているけど…よくわからない。欽明天皇陵 (平田梅山古墳) 名所・史跡
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その欽明天皇陵のすぐ横にあるのが吉備姫王墓。
吉備姫王はおそらく天皇家で最も有名な兄弟(個人比)天智・天武天皇兄弟の祖母に当たる方。吉備姫王墓 名所・史跡
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吉備姫王墓の中には猿石と呼ばれる石像がある。
中には入れないので柵越しに見られるだけだけど。
これらは江戸時代に近くの水田から発見されたもの。
由来等は不明だけど渡来人を象ったものでは?と言われているらしい。
これでガイドツアーで見学する場所は終了。
歩いて出発地点の飛鳥駅まで戻る。猿石 名所・史跡
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で、飛鳥駅に戻ったらすぐにタクシーに乗ってキトラ古墳壁画体験館 四神の館へ。
今回事前に申し込んだキトラ古墳の壁画特別公開の時間帯は11:30~13:15。
が、ここに到着したのは12:45…。
が、何度かこの時別公開に来たことのある友人の話では見学するのは最期の30分程だから12:30位にいけば多分大丈夫、とのことだったので今回のガイドツアーを申し込んだんだけど、思ったよりガイドツアーが長かった。 -
実はガイドツアー中も時間が気になっていた(;^ω^)
ガイドのおじちゃんにもこの特別公開の時間のことは話していたのでおじちゃん最後は急ぎめに駅に戻ってくれたんだけどね。
おじちゃんは「あそこの係員は役人だから頭固いから遅れたら本当に入れないかも…」と心配してくれていた。
が、もとはといえばちょい無理めなスケジュールを組んでいた私たちが悪いんだけど。キトラ古墳壁画体験館 四神の館 美術館・博物館
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到着したキトラ古墳壁画体験館 四神の館に飛び込んですぐに受付。
が、時間に大分遅れたので既に同じ見学グループの人達は壁画の見学を始めているとの事。
なので見学時間は短くなるとのこと。
試しに他の時間での見学が出来ないか聞いてみたけど、今日は予約でいっぱいなので他の時間の見学は不可とのこと。
天気悪くても土曜日だもんね。 -
ということで中に入る。
見学できたのは10分足らずだったかな。
もらった入館証をつける暇もなかった(;^ω^)
展示されていたのは有名な天井の「天文図」と西の影の白虎。
説明のテープが流れていた。
正直展示室は小さいので10分でもなんとかなった。
天文図は思っていたより痛みが激しかった。
記念に貰った天文図のポストカードが素敵。
これで入場無料とはすごい。キトラ古墳壁画の公開 祭り・イベント
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その後キトラ古墳の現物(?)を見に行く。
その手前には古墳の壁画があった。
上に紙などを置いて抑えると版画みたいになるような仕掛け。 -
こちらがキトラ古墳。
当然中は非公開。
この中にあの壁画が何百年も眠っていたのね。
知らなければただの裏山だと思う(笑)。国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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それから再びキトラ古墳壁画体験館 四神の館に戻って中の見学。
立派な展示館だけど入場無料。
ちょっと面白いものがあったので挑戦。
それがこのハガキ。
そうするのかというと… -
館内の4か所にあるスタンプ台でスタンプを押していくと…
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最終的にこんな感じで天文図になる。
四隅には玄武、青龍、朱雀、白虎も描かれている。 -
まだ新しいのか館内は綺麗。
キトラ古墳の玄室のレプリカとかもあってなかなか面白い。 -
この中央部分では講演も行われていた。
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館内を30分程見学して散歩がてら飛鳥駅まで歩いて戻ることに。
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途中謎の案山子(?)たち。
アートなのか? -
こちらは於美阿志神社。
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境内には百済ゆかりの檜隈寺跡があるというけど…よくわからない。
この辺りからまた雨が降って来た。檜隈寺跡 名所・史跡
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他には重要文化財に指定されている十三重石塔があった。
上部が欠けているので十三重にはなっていないけど…。 -
キトラ古墳から30分程歩いて飛鳥駅到着。
時刻は14:30。
お昼ごはんを食べていないので腹ペコ。
取りあえず何か食べようかと店を探すが…目についた店は全部閉まっている。
というかそもそも駅前とは思えない程飲食店が少ない。
歩いていて思ったけど飛鳥は観光地のはずだけど飲食店がほとんどない。
観光客は奈良公園に行ってここには来ないのかな?
そんな中開いていたお店がこちら珈琲館御園。珈琲館 御園 グルメ・レストラン
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注文したのはミックスサンド。
確か珈琲とのセットで1000円位だったかな。
結構なボリューム。
たまごも焼きたてな感じでなかなか美味しい。
ボリュームもたっぷり。 -
御園の向かいにあすか夢販売所というすごい名前(笑)のお店。
あすか夢販売所 お土産屋・直売所・特産品
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この辺りで取れた野菜や果物、あとはお菓子やお土産もちょこっと売っていた。
安いものもあればそうでもないものもあり…買うにしても重くなるので今はチェックだけ。 -
橋の欄干に玄武のレリーフ。
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そして飛鳥駅を通り越して線路の反対側へ。
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線路の反対側は完全に住宅街。
さっきと全然違う雰囲気。
その住宅街の中にあるこの小高い丘は岩屋山古墳。岩屋山古墳 名所・史跡
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階段を上がると玄室。
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しっかりと玄室が残っていて中にも自由に入れるようになっている。
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7世紀頃の古墳とのこと。
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小高い所にあるので古墳からの景色はこんな感じ。
奥の山深さはさすが奈良。
本当に住宅街の中にある古墳。 -
で、もう1つ鑵子塚古墳を目指したけど…途中で古墳への道が通行止めになっている。
奥に目をやるとどうもあれが目指す鑵子塚古墳みたいだけど整備中みたいなのでここで引き返すことに。鑵子塚古墳 名所・史跡
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そして16時過ぎ飛鳥駅に戻って来た。
朝は気づかなかったけど不思議な看板がたくさんあるのね。 -
これで本日の飛鳥散策は終了。
それにしても人がいない…。
お天気が悪かったのもあるのかな。飛鳥駅 駅
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電車も本数が少なくなかなか来ない。
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なので待合室で電車を待つ。
待合室の椅子に敷かれている座布団は近隣の学校の生徒の手作りっぽい。
ちょっとほほえましい。
歩数計を見ると21300歩。
20000歩超えはなかなかよく歩いたと思う。
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