タイムトラベル　－－　秋田からの山形そして長野　その3

2020/11/27 - 2020/11/29

ホテルを出て、山形駅から街歩きスタート。
「べにちゃんバス」という市内循環の小さめのバスで　旧県庁の文翔館近く　七日町で降りる。ただ一人乗り合わせたおばあさんが　運転手さんと私にヤクルトをくれた。それだけで、何かいい日になる予感。
2時間でどれだけ回りきれるかな。

エリア 山形市(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

御殿堰
昔の堰を生かして　水の町屋の街並みを再現。
町中に水があるのは　心が安らいでいい。
　

御殿堰から歩いて2~3分の所に　旧県庁　文翔館がある。
なんとも重厚な造りだ。
大通りの正面にドーンと構えた　どことなくバッキンガム宮殿を思わせる立派な建物。
ゆっくりとその内部まで見学したい。
後でここに寄ることにして　まずは旧師範学校へ向かう。

文翔館(山形県旧県庁舎及び県会議事堂) 名所・史跡

文翔館から数分、旧山形師範学校に着く。
こちらは木造の洋風建築。
隣の山形北高が使っていたこともあるようだ。
今は山形県立博物館教育資料館となっている。

旧山形師範学校(山形県立博物館教育資料館) 美術館・博物館

和風建築と洋風建築が面白く組み合わさって、大切に保存されているのがよくわかる。

てっぺんの塔　手の込んだ造り。
何に使われていたのか。

講堂　

軒に彫刻されているのは何だろう。今は傷みが激しく　はっきりしない。
テラスがあるのも面白い。

文翔館へ戻る途中見つけた神社
三島神社といって　静岡の三島と関連あるようだ。

文翔館横の通用門
日本庭園を抜けて、石造りの洋館へと誘う。

枯山水の庭　
冬に備えて雪囲い。

旧山形県庁
その庭とともに　機能こそ違え　今でも県民市民の憩いの場になっている。

旧議事堂
こちらも役目を終えて、今では市民ホールとして活用されている。
当日は　かわいく着飾った演奏家たちのコンサートの準備中でした。

正面の重たい扉を開け　建物の中に入る。
入口のガードマンが親切に扉を開けてくれた。

入口入ってすぐの階段は、紅いじゅうたんが敷き詰められていてより厳かな気持ちにさせる。ひとりでに、言葉も少なく静けさが似合う空間に。

手あかのついた手すりは　何人もの人が通った証拠。
木目も美しく、かえってピカピカに磨かれているようだ。　

修復された会議室
その豪華さに目を見張る。特にその天井のレリーフがひときわ目を引く。
シャンデリアもとても美しい。

薔薇・水仙・コスモスに交じって百合
四季折々のいくつもの花が折り重なるように満開。優雅この上ない。
この修復にどれだけの人と時間がかかったのだろう。
残したい思いがたくさん詰まっている。

執務室
当時を模した家具が。
どの部屋にもマントルピースや凝ったシャンデリア
床は寄せ木細工、本棚等　豊かな木の文化がそこに。

天井もこだわりの彫刻
ついつい時間を忘れて見とれそうに・・・

かつて税金の出納に人々が訪れたであろう窓口
映画などで見た昔の銀行の造りに似ている。

旧県庁から連絡通路を通って旧議事堂へ
これから行われるコンサートの準備中
人々の役に立つ建物は　いつになっても美しい。
そして、文化財を活かしていることにも感動。

県庁とは違って、白を基調とした内装。
シンプルだがハートの型抜きが可愛い手すり。
時間の都合で　立ち止まる時間がなかったが、

建物の裏までぐるりと回ってみた。
手入れの行き届いた敷地内の植物まで　気持ちいい風景
全体が文化財だ。

職員用の入り口だろうか？
庭には公衆トイレもあり　きれいに掃除されていた。
これだけのものを維持していくのは大変なことなのに、地元にとっても誇らしい場所に違いない。山形県民・市民の心意気を感じる。