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 あのタウンニュース(https://dr-kimur.at.webry.info/202102/article_6.html、https://dr-kimur.at.webry.info/202103/article_9.html)で横浜市歴史博物館で開催中の特別展「横浜の仏像」の記事が2度ほどヤフーニュースに掲載され、興味があったので、今日の午後から出掛けてみた。平日で緊急事態宣言延長中なので横浜市歴史博物館は空いているものと思っていたが、大違いだった。TVで紹介されたということだ。昨年4月1日から入館料が大人の半額(今回の特別展では500円)になった65歳以上の横浜市民ばかりのようだ。<br /> 昨年は横浜市内の港南区、南区などの寺社を巡り、古刹は高野山真言宗のお寺ばかりであったので、鎌倉のお寺とは甚だ違っていることを改めて認識した。弘法大師空海の教えを伝える寺ばかりなのだ。なお、空海存命中は本人も周辺の人も空「毎+水(水の上に毎)」と記載しており、サンズイではないのである(https://4travel.jp/travelogue/11477312)。<br /> この宗派のお寺では不動明王を良く見掛ける。しかし、今回の特別展「横浜の仏像」では43件の仏像が展示されており、合計では51躯の仏像である。この中で、国の重要文化財に指定されている仏像はたった3躯ではあるが、本当に驚くほど見応えのある展示内容である。しかし、不動明王像は1躯もない。待てよ、高野山真言宗の古刹に不動明王は祀られてはいないのか?南区・乗蓮寺の本尊は不動明王であったし、他にも不動明王像は何体か拝見した。しかし、檀家でもない参拝者が寺のご本尊を参拝できる機会など、弘明寺以外では殆どないのであるが、市内の高野山真言宗の古刹には知られた不動明王像が殆どないのかも知れない。<br /> 平日ではあるが、担当の学芸員は2時に外出したのだという。折角、私から有意義な話が聞けたであろうに。運のない学芸員だ。<br /> これほどの展示品を集めても国指定重要文化財がたった3躯だということが、ここ横浜市の仏像関係の学芸員のレベルの低さを示している。京都府や奈良県であったなら1/3程度は国指定重要文化財になっていても不思議ではないように思われる。また、ポスターにはなかった龍華寺の脱活乾漆像(https://4travel.jp/travelogue/10739376)が展示されていて安心した。これを外したならば、この特別展の価値が下がってしまう。しかし、ポスターにはなく、説明書きだけなのでじっくりと眺める人は少ない。私も上野(https://4travel.jp/travelogue/11330970)以来3年振りにお会いした。しかし、未だ国指定重要文化財になっていないのは何故か?<br /> 図録の「はじめに」(山本 勉)にあるように、「鎌倉時代には肖像彫刻が発達したことも注目すべきである。」と書いている。しかし、展示は何もなかったのだが、その肖像彫刻としては南区・乗蓮寺の二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)(https://4travel.jp/travelogue/10877023)を展示していたならば、どれほどの報道がなされ、反響があったことか。折角の機会を逃したことは悔やまれる。<br /> なお、證菩提寺の阿弥陀如来座像(重文)は阿弥陀如来三尊像の修理が完了した際にここ横浜市歴史博物館で展示されて以来だ。また、龍華寺の本尊・大日如来坐像も2013年の元旦に初詣して拝んで来たことがある。あるは、明るい場所で見る弘明寺観音像(重文)。モデルのように腰をくの字にしてポーズをとるのではなく、腰の左右の高さを変えてポーズを取っている十一面観音菩薩立像(旭区・長源寺)。一面八臂の十一面観音菩薩立像(伝千手観音菩薩像)(青葉区・真福寺)。等々。いずれも見応えのある仏像ばかりだ。付加えるならば、図録の正誤表にはないが、展示物(釈迦如来立像(重文)(ポスターの像)、青葉区・真福寺)には図録の間違いを訂正していた。研究者からのひび割れの指摘とあるが、研究者でなくても誰にでも分かることである。山本氏はこんなことでも見落としてしまうのか。それならば、一面六臂も有り得るか。<br />(表紙写真は特別展「横浜の仏像」の入口に展示された阿弥陀如来座像)

特別展「横浜の仏像」

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2021/03/10 - 2021/03/10

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 あのタウンニュース(https://dr-kimur.at.webry.info/202102/article_6.htmlhttps://dr-kimur.at.webry.info/202103/article_9.html)で横浜市歴史博物館で開催中の特別展「横浜の仏像」の記事が2度ほどヤフーニュースに掲載され、興味があったので、今日の午後から出掛けてみた。平日で緊急事態宣言延長中なので横浜市歴史博物館は空いているものと思っていたが、大違いだった。TVで紹介されたということだ。昨年4月1日から入館料が大人の半額(今回の特別展では500円)になった65歳以上の横浜市民ばかりのようだ。
 昨年は横浜市内の港南区、南区などの寺社を巡り、古刹は高野山真言宗のお寺ばかりであったので、鎌倉のお寺とは甚だ違っていることを改めて認識した。弘法大師空海の教えを伝える寺ばかりなのだ。なお、空海存命中は本人も周辺の人も空「毎+水(水の上に毎)」と記載しており、サンズイではないのである(https://4travel.jp/travelogue/11477312)。
 この宗派のお寺では不動明王を良く見掛ける。しかし、今回の特別展「横浜の仏像」では43件の仏像が展示されており、合計では51躯の仏像である。この中で、国の重要文化財に指定されている仏像はたった3躯ではあるが、本当に驚くほど見応えのある展示内容である。しかし、不動明王像は1躯もない。待てよ、高野山真言宗の古刹に不動明王は祀られてはいないのか?南区・乗蓮寺の本尊は不動明王であったし、他にも不動明王像は何体か拝見した。しかし、檀家でもない参拝者が寺のご本尊を参拝できる機会など、弘明寺以外では殆どないのであるが、市内の高野山真言宗の古刹には知られた不動明王像が殆どないのかも知れない。
 平日ではあるが、担当の学芸員は2時に外出したのだという。折角、私から有意義な話が聞けたであろうに。運のない学芸員だ。
 これほどの展示品を集めても国指定重要文化財がたった3躯だということが、ここ横浜市の仏像関係の学芸員のレベルの低さを示している。京都府や奈良県であったなら1/3程度は国指定重要文化財になっていても不思議ではないように思われる。また、ポスターにはなかった龍華寺の脱活乾漆像(https://4travel.jp/travelogue/10739376)が展示されていて安心した。これを外したならば、この特別展の価値が下がってしまう。しかし、ポスターにはなく、説明書きだけなのでじっくりと眺める人は少ない。私も上野(https://4travel.jp/travelogue/11330970)以来3年振りにお会いした。しかし、未だ国指定重要文化財になっていないのは何故か?
 図録の「はじめに」(山本 勉)にあるように、「鎌倉時代には肖像彫刻が発達したことも注目すべきである。」と書いている。しかし、展示は何もなかったのだが、その肖像彫刻としては南区・乗蓮寺の二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)(https://4travel.jp/travelogue/10877023)を展示していたならば、どれほどの報道がなされ、反響があったことか。折角の機会を逃したことは悔やまれる。
 なお、證菩提寺の阿弥陀如来座像(重文)は阿弥陀如来三尊像の修理が完了した際にここ横浜市歴史博物館で展示されて以来だ。また、龍華寺の本尊・大日如来坐像も2013年の元旦に初詣して拝んで来たことがある。あるは、明るい場所で見る弘明寺観音像(重文)。モデルのように腰をくの字にしてポーズをとるのではなく、腰の左右の高さを変えてポーズを取っている十一面観音菩薩立像(旭区・長源寺)。一面八臂の十一面観音菩薩立像(伝千手観音菩薩像)(青葉区・真福寺)。等々。いずれも見応えのある仏像ばかりだ。付加えるならば、図録の正誤表にはないが、展示物(釈迦如来立像(重文)(ポスターの像)、青葉区・真福寺)には図録の間違いを訂正していた。研究者からのひび割れの指摘とあるが、研究者でなくても誰にでも分かることである。山本氏はこんなことでも見落としてしまうのか。それならば、一面六臂も有り得るか。
(表紙写真は特別展「横浜の仏像」の入口に展示された阿弥陀如来座像)

  • 特別展「横浜の仏像」ポスター(表)。

    特別展「横浜の仏像」ポスター(表)。

  • 特別展「横浜の仏像」ポスター(裏)。

    特別展「横浜の仏像」ポスター(裏)。

  • 横浜市歴史博物館。前回来館したのは改修工事の直前だった。

    横浜市歴史博物館。前回来館したのは改修工事の直前だった。

  • 特別展「横浜の仏像」の入口。

    特別展「横浜の仏像」の入口。

  • 阿弥陀如来座像。

    阿弥陀如来座像。

  • 。横浜市営地下鉄「センター北駅」。地下鉄とは名ばかりの階上駅だ。

    。横浜市営地下鉄「センター北駅」。地下鉄とは名ばかりの階上駅だ。

  • 「みなきたウォーク」。センター南駅とセンター北駅を結ぶ道ならば、「なんぼくウォーク」だろう。

    「みなきたウォーク」。センター南駅とセンター北駅を結ぶ道ならば、「なんぼくウォーク」だろう。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 特別展「横浜の仏像」ポスター(表)。

    特別展「横浜の仏像」ポスター(表)。

  • 特別展「横浜の仏像」ポスター(裏)。

    特別展「横浜の仏像」ポスター(裏)。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。<br />図録「はじめに」では山本勉氏は「一面六臂」と記載しているが、「一面八臂」(https://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/shokai/bunkazai/ma/bunkazai016.html)ではないか(。正確には十一面八臂)。臂正誤表にもない。<br />なお、図録最後の「作品紹介」では「十一面八臂の姿であるが」とある。しかし、「背面腋下からから出る二手」は後補であり、「一面六臂」と記載している。では「十一面六臂」にはならないのか?<br />少なくても、背面も見えるような展示でなければ、こうした「多面多臂」の像がこうした解説のような状態であることは、伺い知ることはできない。<br />

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。
    図録「はじめに」では山本勉氏は「一面六臂」と記載しているが、「一面八臂」(https://www.city.yokohama.lg.jp/aoba/shokai/bunkazai/ma/bunkazai016.html)ではないか(。正確には十一面八臂)。臂正誤表にもない。
    なお、図録最後の「作品紹介」では「十一面八臂の姿であるが」とある。しかし、「背面腋下からから出る二手」は後補であり、「一面六臂」と記載している。では「十一面六臂」にはならないのか?
    少なくても、背面も見えるような展示でなければ、こうした「多面多臂」の像がこうした解説のような状態であることは、伺い知ることはできない。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。<br />この聖徳太子像は近くのお寺(永勝寺)のものだ。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。
    この聖徳太子像は近くのお寺(永勝寺)のものだ。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」の工事中の塀にポスター。

  • 工事中の横浜市営地下鉄「センター北駅」。

    工事中の横浜市営地下鉄「センター北駅」。

  • 横浜市営地下鉄「センター北駅」。

    横浜市営地下鉄「センター北駅」。

  • 龍華寺の脱活乾漆造菩薩座像(天平時代)の写真。

    龍華寺の脱活乾漆造菩薩座像(天平時代)の写真。

  • 龍華寺の脱活乾漆造菩薩座像(天平時代)の写真。

    龍華寺の脱活乾漆造菩薩座像(天平時代)の写真。

  • 風信帳(国宝、空海筆)に記された「空毎+水」の文字。「空海」と書くのは何時から?

    風信帳(国宝、空海筆)に記された「空毎+水」の文字。「空海」と書くのは何時から?

  • 御請来目録(国宝、最澄筆)に記された「空毎+水」の文字。

    御請来目録(国宝、最澄筆)に記された「空毎+水」の文字。

  • 二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)(https://4travel.jp/travelogue/11089759)。<br />寺伝通りに承久の乱(承久3年(1221年))の直後に制作されたものであれば国宝級に間違いない。額のしわ、目じりのしわ、口元のしわがいずれも左右非対称であり、写実性が高い。歴史好きのシニアのグループが良く乗蓮寺を訪れて政子座像を拝むようになったという。しかし、仏像や彫刻の専門家が訪れることは少ないだろう。私も博物館の研究員や学芸員にはこの政子座像を見るように勧めているがどれほどの人が訪れたことか。<br />布目瓦の展示は入口の場所の阿弥陀如来座像の横にでも移して、この場所に二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)が展示されていたならば最高で、世間の評判を得たことであろう。<br />なお、政子と頼朝三男・鎌倉法師貞暁阿闍梨の関係は「無量寺(横浜市南区蒔田町)と尼将軍乗蓮寺(横浜市南区井戸ヶ谷上町)」(https://4travel.jp/travelogue/11635473)に纏められている。

    二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)(https://4travel.jp/travelogue/11089759)。
    寺伝通りに承久の乱(承久3年(1221年))の直後に制作されたものであれば国宝級に間違いない。額のしわ、目じりのしわ、口元のしわがいずれも左右非対称であり、写実性が高い。歴史好きのシニアのグループが良く乗蓮寺を訪れて政子座像を拝むようになったという。しかし、仏像や彫刻の専門家が訪れることは少ないだろう。私も博物館の研究員や学芸員にはこの政子座像を見るように勧めているがどれほどの人が訪れたことか。
    布目瓦の展示は入口の場所の阿弥陀如来座像の横にでも移して、この場所に二位尼将軍公御尊像(北条政子座像)が展示されていたならば最高で、世間の評判を得たことであろう。
    なお、政子と頼朝三男・鎌倉法師貞暁阿闍梨の関係は「無量寺(横浜市南区蒔田町)と尼将軍乗蓮寺(横浜市南区井戸ヶ谷上町)」(https://4travel.jp/travelogue/11635473)に纏められている。

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