2021　新春初旅　鉄印集め（若桜・智頭・井原鉄道）&乗り鉄（飯田線）3日間鉄旅

2021/01/07 - 2021/01/10

年末に新たに使い始めた青春18きっぷが残り3回（3日分）。
有効期限は1月10日まで、gotoトラベルは対象外であっても、乗るだけだから行く気満々で、1/8～10の3日間で計画していたところ、まさかの緊急事態宣言。

自分ひとりができることは限られている。
首都圏1都3県の中に居住している私は、”自粛”の2文字が頭をよぎる。
でも、職場へは県都をまたいで移動しているのは事実だし、まるでばい菌がうようよ浮遊しているかの如く思われるのも心外。とりあえずは、今回の旅行の後は、当初の2/7までは自粛する（旅行は行かないという私なりの意思表示）つもり。

全回の旅行記冒頭でも記したんだけれども、ひとりで鉄道乗っていると、とにかく話す機会がない。こんなご時世、話しかけるのも憚ってしまう、変な世の中。
旅の楽しさは、人との出会いが大きなポイントでもあるのに、話をしない、ということは、その楽しさの1つを放棄してしまっている。由々しきことだよなぁ、と思う。

■ルート
1/7木　大宮－夜行バス（泊）
1/8金　－京都－岡山－津山－智頭－鳥取－郡家－若桜－郡家－智頭－大原－上郡－岡山－福山（泊）
1/9土　福山－神辺－井原－清音－総社－岡山－播州赤穂－姫路－米原－名古屋（泊）
1/10日　名古屋－豊橋－岡谷－甲府－新宿


■チケット
・夜行バス　大宮－京都　ミルキーウェイＥＸＰ　3列シート　3,230円
・JR区間　青春18きっぷ　3回（3日分）使用


■やど
1/8　福山　ホテルエリアワン福山（朝食付）　4,400円
1/9　名古屋　コンフォートホテル名古屋名駅南 （朝食付）　3,200円

★数少ない観光要素
・ほとんどなし

この旅でゲットした鉄印（行った順）
・若桜鉄道
・智頭急行
・井原鉄道

エリア 八頭・若桜・智頭(鳥取)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JR特急 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

青春18きっぷ。
海外行けなくなってから、急に身近に感じられるようになった。

冬季は使用期間が12月10日から1月10日の約1か月間と短い。
今季は、都合7日分使用しました。

1/7（木）～1/8（金）

大宮から夜行バス、お値段安く（3,230円）ビックリ。安いだけあって満席でした。大阪まで眠って行くと、乗り継ぎが微妙だったので、早朝の京都で下車して、大阪、姫路で乗り継ぎ岡山まで。

大阪からの新快速が平日運転のため、土日の日程だと京都5:43、大阪6:25の電車乗らなければならず、バスの選択肢が少なくなってしまいます。

そして岡山からは、快速ことぶき。なんともおめでたい愛称名。
夜行バス　ミルキーウェイExp　大宮21:30－京都05:40
705M　京都6:07－大阪6:44
3401M　新快速　大阪6:51－姫路7:56
1309M　姫路8:01－岡山9:29
3934D　快速ことぶき　岡山9:47－津山10:53

その昔は、岡山から津山線と因美線を直通して鳥取まで急行砂丘も運行されていた時代もあったものの、現在では智頭急行にその位置を奪われ、運行区間も、岡山－津山－智頭－鳥取の区間ごとに普通列車や快速列車が運転されています。

津山駅前にはSLが展示してありました。

乗り継ぎの時間に津山駅前をフラフラ歩いてみました。
地方都市において、駅がその街の玄関口という位置づけがだんだん薄れてきているように感じます。そもそも賑わいがありません。

岡山－津山間はそこそこの運行本数ありますが、その先智頭までの区間は本数がガクンと減ります。そして、単行のDCになってしまいます。JR西の資料による平均通過人員（2019年）は
津山線　岡山－津山　3,588人
因美線　東津山－智頭　179人
因美線　智頭－鳥取　3,521人
格段の違いがあります。

JR西のローカル線用キハ120。
全長16m級の小さなDCでまるで3セクのような感じ。JR東では見られないのでちょっと新鮮ではあります。

678D　津山11:35－智頭12:43

出発前の天気予報で1月の3連休、日本海側は悪天候とのことだったけれども、特に遅延もなくここまで。

智頭駅前は雪景色。

JR線内を走るのに車両は智頭急行の車両。
おそらくはJRと地図急行車両との走行距離を合わせるためなんだろうね。

途中の郡家で乗り換えるのだけれども、乗り継ぎの待ち合わせが1時間近くになるので鳥取まで往復してくることにしました。

636D　智頭12:56－鳥取13:42

鳥取は晴天で太陽がまぶしいほど。
しかし、駅前は積雪があり、除雪してあるわずかな場所しか行けないような（フツウの靴を履いていたので）状況でした。

鳥取駅は自動改札もなく、昔ながらの駅員が改札口に立っている姿は今時珍しい光景にうつります。

山陰線のDCが停車中。
国鉄時代からの車両がまだまだ活躍中。

てっきり智頭急行の車両がそのまま折り返すと思っていたところ、側線に入って昼寝中。

今度はJRの車両で戻ることになりました。
多少の改造はされてはいるものの、塗装も含めて元のオリジナル感満載でJR東では引退のキハ40が健在なのはワクワクしてしまいます。

657D　鳥取14:10－郡家14:24

郡家からは若桜鉄道。
この鉄道も上下分離方式で、鉄道施設は沿線の自治体である若桜町および八頭町が第三種鉄道事業者、若桜鉄道が第二種鉄道事業者として運営されています。

1357D　郡家14:26－若桜14:58

車内でフリー乗車券を購入しました。

郡家－若桜間の片道運賃が380円なので、往復運賃と同額です。

30分ほどで終着若桜駅へ。
地域住民の他、同業者の鉄ファンも3～4名ほど。

ホームは除雪されているものの、かなり雪が降ったようです。

鉄印を購入します。

駅前はきれいに除雪されていました。

駅前に掲げられてあった散策マップ、残念ながら速攻折り返しで見学する時間もありません。

駅構内にはSLも保存されています、雪の中ですね。

若桜からのJR因美線直通列車は2両編成。
郡家で乗り換えて智頭へ。


1340D　若桜15:14－郡家15:46
637D　郡家15:48－智頭16:19

ガラガラで出発、郡家の1駅手前の八頭高校前駅のホームはあふれんばかりの高校生。郡家でも下車しなかったので、鳥取方面から通学しているようです。
受験シーズン前なのか、早稲田とか慶応とか、そんな話を聞きながら、心の中で頑張ってね～～と応援。

智頭駅で鉄印をゲット。

智頭－上郡間片道運賃1,320円よりも安い一日乗車券1,200円を購入します。

智頭急行は国鉄やJRからの転換された3セクではなく、国鉄が建設をあきらめた（収益が見込めない）路線を、3セクとして開業にこぎつけたものです。

陽陰連絡路線としての使命がメインで、線内需要はかなり少なそうです。このあたりは北越急行（越後湯沢－六日町－直江津）などと似ているように思えます。もっとも、北越急行は北陸新幹線開業で首都圏と北陸とのメインルートからは外れてしまいましたが・・。

高校生の乗車も全くなく、わずか2名の乗客で出発します。

742D　智頭16:35－大原17:02

智頭から1つ目の駅が恋山形。
ハデなピンク色の駅、まぁこれでお客さん呼べるならいいのかな。

日本に4つ　恋の駅
さてどこでしょうか？
↓
答えは旅行記最後に

大原で特急に乗り換えます。
このまま普通列車で上郡まで行くと、山陽本線岡山行きの列車まで50分近く待たなくてはなりません。

78D　特急スーパーいなば8号　大原17:08－上郡17:31
1331M　上郡17:40－岡山18:39
441M　岡山19:33－福山20:31

智頭急行線内の特急料金は430円、お手頃です。

この特急は岡山ゆき、そのまま乗って行きたいところながら、もし上郡－岡山間を特急に乗ると
乗車券　990円
自由席特急券　1,200円
別途支払いが必要になり、ケチって青春18で乗れる普通列車で岡山～福山へ行くことにしました。

岡山で下車して駅ビル内で夕食。
岡山市のキャンペーンでPayPayで支払うと30%ボーナス、なんかありがたい感じ。

ホテルは福山駅近くのエリアワン福山、キャンペーンなくても4,400円は安いです。

ざ・ビジネスホテル
なんだけれども、たばこ臭もなく（禁煙ルームだからあたりまえだけど）快適です。

必要なものはコンパクトにまとまっています。

バスルームはやや小さめながら、熱いお湯も出ますし水圧も強くて快適です。

1/9（土）

宿泊料に含まれている軽朝食。
焼きたてパン朝食って案内で、ごはんはおにぎりだけ。
小皿に入ったバイキング形式でした。

出発は福山駅から。

福塩線ホームへ行ってみると、
なんと115系電車、それも湘南色そのもの。
かつて身近な高崎線を走っていただけに、当時とほとんど変わらない姿に萌え萌え状態、この旅で一番だな、これ。

車内の写真撮ったのに、消してしまった・・・。

235M　福山9:09－神辺9:22

福山から1駅目備後本庄駅、不要の設備は維持費もかかるからなのか、線路撤去して使われなくなったホームがうら寂しく感じます。

神辺からは井原鉄道。

318D　神辺9:26－井原9:40

この旅行の出発前、新橋の金券ショップをウインドショッピングしていたところ、まさかこんな商品あるとは思わないような、そしてまさか新橋で売っているとは思えない、井原鉄道のホリデーパス（一日乗車券）が売っていました。

株主優待のゴム印が押印してあるので、どなたか株主が売却したのでしょうね。もとより上場しているわけでもなく、私たちが手にすることはないような優待のはずです。

井原鉄道には申し訳ないけど、1,000円の半額以下で購入することができました。

神辺（かんなべ、と読みます）発車時はガラガラです。

15分ほどで井原鉄道の本社所在地でもある井原駅へ。

窓口もあり、ここで鉄印を購入します。

ものすごくシンプルな鉄印。
日付もスタンプです。

社長直筆の記念鉄印も発行するようです。
記念でなくても、社長直筆でなくてもいいから、印くらいは押して欲しいなぁ。

駅員募集、ふと近くに住んでいたら・・なんて、年齢不問だしね。
時給834円、岡山県の最低賃金なのかもしれません。

井原駅
駅舎は立派な建築物です。

40分くらい時間あったので駅前通りをまっすぐ歩いて行くと、バスセンターがありました。

駅に戻って、清音方面のDCに乗車します。
井原鉄道もJRからの転換3セクではなく、新線として開業した鉄道なのでほとんど高架の立派な鉄道です、もっとも走っているのは単行DCです。

320D　井原10:25－清音11:00

今度のDCは転換クロスシートの並んだ車内。
ロングシートの車両に比べると、車窓の見え方など、格段の違いがあります。

清音駅。
この時は駅員配置駅だったものの、この3月からは無人化するそう。

時代の流れとは言え、みどりの窓口もなくなり、地方に住む年配の方々が鉄道乗りづらくなるんじゃないだろうか。少なくても、遠出する時などは対面できっぷを購入したい、という希望はあると思うんだけどなぁ、ジパングの割引などどうやって購入させるのだろう。

左側に停車中のDCは私が乗ってきた井原鉄道の車両、総社行き。
右側の黄色い電車は先発するJR伯備線総社行き。

清音－総社間は、JRと井原鉄道の共用区間です。
井原鉄道の列車には井原鉄道の乗車券が必要。

1825M　清音11:05－総社11:08

塗装は黄色ながら115系、車内はシートカバーがつけられているものの、ボックスなどの配置はオリジナルのままです。

総社からは、吉備線～赤穂線～山陽本線～東海道本線を乗り継いで名古屋まで。乗り換えを苦にしなければ、意外や時間は早い。

ただ、乗り継ぎがあまりにも良いため、食事する時間もなく、かと言って駅弁食べる雰囲気でもなく、駅のコンビニで購入したパンで昼食。

746D　総社11:16（吉備線）－岡山11:51
1916M　岡山11:53（赤穂線）－播州赤穂13:08
960M　播州赤穂13:09－姫路13:40
3476M　新快速　姫路13:57－米原16:24
5348F　新快速　米原16:30－名古屋17:42

名古屋に到着してから夕食。

宮本むなし、っていう定食店。前回、サラダの無料券もらったので再訪しました。焼魚に納豆、我ながら健康的なメニューだと思う。

宿はコンフォートホテル名古屋名駅南、開業したての新しいホテル。
朝食付きで3,200円は価格崩壊じゃないかとも思う。

広々ベッド。

余裕のある造りで居心地よい。

バスタブもやや大きめ。
ふだんはシャワーだけなんだけれど、寒かったので湯船に入りました。

1/10（日）

朝食。
やや混雑していて、供給が追い付かず、まだ不慣れな面もあるみたい。コロナの影響もあって、個包装にしたり、大変だよな。コーヒーは部屋に持ち帰って飲みました。

名古屋から豊橋、そして飯田線を全線乗ります。
長距離乗るので、座席確保と飲食物の確保は必須です。駅弁持ち込めばよかったけれども、豊橋への快速が遅延して乗り継ぎ時間が短くなり、あわただしくコンビニでおにぎりを購入しました。

5316F　新快速　名古屋9:31－豊橋10:28
519M　豊橋10:42－岡谷17:33

普通列車で7時間弱、在来線では昼間の長距離列車が減った今、走行時間に関して言えばベスト10に入る長時間の列車です。

途中下車しながら・・
これも一つの楽しみ方。
私は、今回は全線乗りとおします。

単線なので、途中駅での対向列車交換のための停車時間もあって、ホームにおりることもできるので、7時間とは言ってもそんなに苦になるほどではありません。

考えてみれば、7時間だと飛行機ならば東南アジアへ行ける時間。
ボケっ～～と乗るのもたまにはいいものだと思います。

車両はセミクロスシート。
7時間近く乗るのに、ロングシートではしんどいので、豊橋で真っ先に乗ってボックス確保しました。結局、7時間の間、ずっと1人でした。

転換クロスの車両だといいんだけど、運用調べておけばよかったかな。
でも、この日のこの列車しか選択肢ないのだからしょうがないね。

小さな駅ややや大きめな駅もこまめに止まって行きます。
無人駅がほとんどなので、2両編成とは言え車掌は忙しそうです。

佐久間駅・・山深い奥地、浜松市天竜区という。

飯田まで来るとJR東日本の211系の運用も入ってきます。
211系好きだけれど、ロングシートの車両で飯田線はイヤだよなぁ。

辰野までが飯田線、そして中央東線に乗り入れて岡谷が終着。

普通列車の接続が悪いため、甲府まであずさを利用します。
滅多に利用しないスマホでのチケットレス特急券を飯田線内で購入して乗車。慣れないこともあって、JR東のチケット購入画面は使いづらい。PC用も使いづらいし、どんなコンセプトなんだろう。

それより、JR各社それぞれではなく、割引きっぷなども含め、一つのアプリから購入できるようにならないものか・・自社オリジナルに走るばかりで、使う人のことを考えていないんじゃないの、と思っているのは私だけではないのじゃないかしら。

と、いつもながらの愚痴にお付き合いいただきありがとうございました。
2021年が始まって1か月半、ようやく初旅の旅行記アップします。この旅の後、しばし休日は引きこもり生活をし、2月からまたお出かけすることにしています。

海外旅行は当面難しそうだし、日本の良さを見直す1年にもなりそう。
どうぞよろしくお願いします。

5050M　特急あずさ50号　岡谷17:37－甲府18:33
554M　甲府18:39－高尾20:08
中央特快　高尾20:10－新宿20:53－東京21:06


※日本に4つ恋の駅
JR北海道室蘭本線　母恋駅
三陸鉄道　恋し浜駅
西武鉄道国分寺線　恋ヶ窪駅
智頭急行　恋山形駅