2018/06/15 - 2018/06/15
195位(同エリア242件中)
tonaさん
リフレッシュ休暇で一番行きたいロマネスク旅へ!
ついに最終日
南翼廊の扉口から堂内を巡り、あまりの広さに気づいたら西正面から外に出ていた
いよいよフィナーレの外観巡り
~トゥールーズ~
Occitanie オクシタニー地域圏
フランス南西部、フランス第5の都市
煉瓦造りの町並みから「La ville rose バラ色の街」と呼ばれる
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地(アルルからトゥールーズを経由しスペインへ向かう「トゥールーズの道」)として世界遺産に登録
ポワティエ(ショーヴィニー)
ナント
アンジェ
★トゥールーズ
コンク&コルドシュルシェル(トゥールーズ発着ツアー)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
-
◆Basilique Saint-Serninサン・セルナン聖堂
西正面
バラ色な煉瓦積みのファサード
両脇のかっちりした支柱は、建てる予定だった塔の名残り、らしい
おかげで(?)浅い尖塔アーチに穿たれた壁の薔薇窓から、下へ下へと半円アーチが支流のようこぼれ落ちるすっきりした面持ちに
ここからは「これぞサン・セルナン」な鐘楼とアプシス(後陣)がまったく見えない
教会クイズ「これは何教会?」にいい問題サン セルナン聖堂 寺院・教会
-
南側廊の外壁
ニュっと鐘楼が顔を出してきた
南側にぐるっと回ってみよう -
門の前に、後からトンっ、と置いたような門が
見てると、ここから入っていく人が多い -
敷地入口門(南側廊の扉口前)、16世紀
-
入口門をくぐると、ぐっと鐘楼が覗き込んでくる
実はちょこっと傾斜しているらしい -
La porte Miègeville ミエジュヴィル門
Miègevilleはフランス語じゃなくて、オック語のmièjovilo(街の中心)が由来
キャピタル広場から伸びるrue du Taurタウール通りに面した門。まさに中心
美しいティンパヌム(楣とアーチで形づくられる半月形の部分)がそれを証明しているね -
ティンパヌムの上に並ぶモディロン(軒持送り)
向かって左から、
・獣に跨る怪物
頭の上から生えた手で獣の頭を掴んでいる。その足は鳥の趾!何者なの~
・葡萄の木と房
神と人、光と影、善と悪、たくさんの謎が謎のままのロマネスクの時代。聖域の縁で息づくロマネスクの怪物 -
同上
日差しが眩しくて目が開かない。頑張って細目の隙間から見えてきたのは・・・
・毛づくろい中の鹿?
・動物を飲み込む怪物
足の蹄が似ているってことは・・・飲み込まれちゃった?! -
同上
太陽と北風の北風みたいなのと、美しい女性像?何かの擬人像かな
コーニス(軒蛇腹)にもお花のレリーフが。きれいだね~ -
・羊
・足を噛む鹿
また鹿君だね
レリーフであまり見ない気がするけど、この辺に多かったのかな?そういえばサント・クロワ美術館(ポワティエ)にもいたね -
イチオシ
ティンパヌム
「キリストの昇天」1100年頃
復活から40日目に、天に昇るキリスト
堂内で無髭だったキリストが、ここではもみ上げ~口髭~あご髭までびっしり。ゴスペル聞こえてきそうなダンサブルさだし
制作は堂内の4年後くらいだけど、何があったのんだろうね
それを支える小さな天使たちも、アングルの絵画『泉』のような美しく舞台チックな動き
トゥールーズのレリーフって、ロマネスクのゆる系とは一味違う
温度を感じる肢体というか、関節のところがくるっと動く可動フィギア的というか。衣もいい感じの躍動感。そして何より浮いているような足元
温暖な気候からくる大らかさというか、ファンキーさなのかな -
見守る天使
大仏の螺髪風なのは堂内のと同じだね
光輪と羽根をかちっと分け彫っていて、遠くからでも造形がわかりやすい
衣が裾で波打ち際みたく泡立っている
神が人を創り、人が神を創る。ゴシック手前、いろいろなものが混沌としていて、謎にあふれていた時代。ゆるい稚拙な想像力こそが、真っ直ぐな神聖さを紡ぎだし、ロマネスクレリーフを輝かせる -
足元のポコポコが、蓮の花みたいでかわいい
螺髪といい、天衣のような衣といい、極楽浄土なムード漂う
神的な表現って、似てくるものなのかな
その下、天と地の境界線に走る葡萄草飾りのフリーズも美しいっ! -
リンテル(まぐさ石)には十二使徒
-
ゆっくり天に昇るキリストを、仰ぎ見る使徒たち
ちょっとカクカクした動きながらも、一人一人違っていて楽しい
ちょっと古代エジプト壁画っぽくもある -
ティンパヌムの両サイドに聖人像
この位置にって、あまり見ない。これ級の立派な像だとトリュモ(中央柱)とか、ね
聖ヤコブ(向かって左)
巡礼のゴールに眠る聖人。「もうちょっとだぞい。待っとるぞ~」的な
ヤコブというと、ドラクロアの絵でも有名な天使と闘ったヤコブ(旧約聖書)が浮かぶけど、こっちは使徒(新約聖書)だね
不思議なのが、囲むように立つ柱?松ぼっくりみたいなのが実ってるから木かな?てっぺんに顔!その口からデロデロ~って木が生えてる、的な -
(同、上部)
葡萄の蔦に囚われ、向かい合う2人の男
太腿の筋肉隆々で、蔦が相撲の廻しに見えちゃう・・・ -
(同、下部)
足元には2羽の鳥
その下に、獅子に跨る2人の女を抱く男
2人のお尻と獅子のお尻がプリっと色っぽくいから、ロトと娘たち(旧約聖書)?でもここで?
ではなく、アブラハムとサラとハガル(旧約聖書)説が有力らしい
聖フォア(コンク)の天国にいる聖人然としたアブラハムとのこの違い!
https://4travel.jp/travelogue/11633558(コンク旅行記)
ま、シーン的にわかるけど、にしてもセクシー -
聖ペテロ像(向かって右)
カトリック教会の文字通り礎の聖人
右手で祝福、左手に天国の鍵
若いっ!
ペテロといえば、わしゃわしゃのアルムおんじ髭。けど、すっきり短髪&あご髭がな~い!
聖ヤコブも、どちらも衣文がいい!まるで光の波紋のようで見惚れちゃう -
(同、上部)
聖ペテロを祝福し、戴冠する2天使
手の平にホスチア(聖体のパン)。十字印入り~ -
(同、下部)
足元には2匹の獅子
聖ヤコブは裸足だったけど、こっちは靴(サンダル?)履き。一匹が「ちょっと~、痛いから脱いでよ」と不満げに身をよじる
その下は、シモン・マグス、またの名を魔術師シモン
両側で支えるのは天使?と思いきや、逆立つ髪、尻尾、趾・・・。げげっ、堕天使(=悪魔)だ。長い舌でベロ~ンとシモンを舐めている~
物語は、こう
シモンは、サマリアの有名な魔術師(グノーシス派の開祖といわれる)。キリスト教に改宗するものの、使徒の聖なる力を手に入れようとお金を積んだりして、ペテロを怒らせる
ある日、魔術で空中を飛び、ペテロに挑むシモン。がペテロの祈りビームにやられ、墜落、命を落とす
異端には殊の外厳しいのよね -
柱頭(向かって左)
手前は「嬰児虐待(新約聖書)」
ユダヤ王国のヘロデ大王が放った兵士が容赦なく剣を振るう。その背後に、天使のお告げを受けたマギ(東方三博士)のおかげで助かったマリアと幼子イエス
「なんでマリアがここに?早く逃げて~!」っとハラハラする
奥は「受胎告知」 -
扉口のモディロン
「竪琴を弾くダビデ」
なんだけど、ダビデは?
それは門の真下に行けばババ~ンと現れる。行けば・・・ね -
柱頭と扉口のモディロン(向かって右)
柱頭は「原罪(アダムとイブ)」、モディロンには「獅子に跨る二人」
跨る?そう、これも真下まで行かないと・・・拝めない
日差しで真っ白だったし、知らなかったの~。至極のレリーフが刻まれてるなんて~~~ -
柱頭(同上)
獅子
これはばっちり堪能
蔦の絡まる感じが、さっきの(聖ヤコブの上部)と同じだね
蔦の拘束によって、獅子の暴走を抑えると同時に、獣の、生命のエネルギー熱がぐんっとUP
人も獣も、トゥールーズのレリーフは命のエネルギーに満ちている -
案内板
-
イチオシ
木々とのコントラスト
-
外壁(南翼廊)にレリーフが
かなり古いものっぽい -
Porte des Comtes (1082年頃)
南翼廊側の扉口
堂内へはここから入ったんだったね -
獅子が恭しく囲む間が、ガラ~ンとしてる
ここには聖セルナン像があったけど、革命時に破壊された -
同上 柱頭
モーゼとその兄アーロンの物語(?)
制作されたのは、ミエジュヴィル門のティンパヌムよりさらに少し前
だいぶタッチが違うね~ -
イチオシ
同上 柱頭
「淫蕩」
悪魔に、ペンチのようなもので切り付けられる男
女が乳房を蛇に噛まれる、っていうのはよくある図像だけど、男バージョンはじめて見た~
悪魔もインパクト大。ピエロ帽のように三叉に逆立つ髪、アルチンボルドの四季のようにはめ込まれた目、鼻、口。足は柱の縁にトリックアート張りに飛び出している -
同上
ドラゴン(?)に頭を貪られる男
怪奇映画ばりの凄惨なシーン
鉤爪でがっつり膝を固定されているのがリアルで怖い -
一歩一歩、表情を変える
-
トランセプト(交差部)に建つ、5層の鐘楼
その高さ65m
下3層は、ロマネスクの半円アーチ(12世紀)、上の2層はゴシックの尖塔アーチ(1270年頃)、その上の尖塔が完成したのは1470年頃
この塔1つで、400年の建築の変容を味わえる -
イチオシ
アプシス(後陣)、11世紀
最初に作られた最も古い部分。19世紀に修復
修復を手掛けたのはコンクのサントフォア教会を再発見した作家&歴史家Prosper Mériméeメリメ&建築家Viollet-le-Ducヴィオレ・デュク
(20世紀、変更箇所は元に戻された)
メリメとヴィオレ・デュク、
フランスの教会を巡っていると、よ~く名前が出てくる2人。こうして中世の教会の姿が今日あるのも、フランス文化のおかげだね -
軒をずらりと飾るのは、ロアネスクの華、モディロ~ン!
鈴なりっ! -
大きな目、大きな口のロマネスク獣
魔除け、ここから聖域、ハイブリッドへの戒め・・・など諸説あるけど、いまだ解明されていない
つまり、思いっきり楽しんじゃえ! -
・松ぼっくり
獣や人の頭が並ぶ中、ちょこんと
・羊(?) -
・牛
・獣
ピンと立った耳、大きく裂けた口。そこからヌラリと伸びる舌
日本の般若にも通じる鬼気迫る面構え -
イチオシ
5層に重なる波頭のような渦を抱える美しい土台
そこからアフロディーテのように生まれ出づるロマネスクの怪物たち
真ん中はドラゴン?
よくみると、双頭~っ!
体もネジネジと不思議さマッ~~~クス! -
・豚君
・人
人と動物が、なんのてらいもなく並んでいる
中世といえば、異端裁判が有名だけど、動物が裁かれる裁判もあった
フランスで豚親子が人の赤ちゃんを食い殺し起訴。判決は親豚は絞首刑、子豚は責任能力なしとして無罪になったりしてる
今聞くと無邪気というか、のどかというか。けど、そのくらい近しい距離感で暮らしていたんだね -
・鳩
180度振り返って、クルック~!
・人 -
・犬?
全身像っぽいね。これも振り返ってる感じかな
・犬?
同じく犬っぽいけど、タッチがぜんぜん違う
モディロンには頭部が圧倒的に多いけど、全身もたまにある。形状的にうつ伏せになりがちだけど、やっぱり顔をメインにしたい、ってことで不思議な体勢が次々生まれて楽しい
コーニス(軒蛇腹)には宝珠のような丸い玉飾り、底にも1つ1つきれいなお花が彫られている
古代ギリシャで燦然と輝いた柱頭は、中世西ヨーロッパで神の説話を語り、聖堂の縁で自由に変容を遂げどこまでも羽ばたく -
ふっくらと5つの放射状祭室を抱えるアプシス
柱頭、モディロン、そしてこのアプシス。これぞロマネスク三大美
こんな胸に沁みる美しいフォルム、他にない -
塔の存在が、なんとも「異」なんだけど、だんだんクセになる
-
バラ色の名を誇る煉瓦、そして石材の両方が使われている
丸窓、半円アーチ、等間隔に並ぶモディロン
楽しい調和に心が弾む -
こんなところにも、アーチ飾りっ!
-
トゥールーズのロマネスク、満喫!
あ、「聖クリストフォロスの足型」(堂内)、「竪琴を弾くダヴィデ」(ミエジュヴィル門のモディロン)がまだだった・・・
これは再訪しないと、だね
この後は、市場でラストランチ
https://4travel.jp/travelogue/11674940
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