2019/10/27 - 2019/11/07
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mirilinさん
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この旅行記のスケジュール
2019/10/27
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考える牛
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カサ・マヌエル・ファルガス
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カサ・ドロルス・カルム
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カサ・ボナペントゥーラ・ポレス
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カサ・ジュンコサ
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カサ・マルファ
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カサ・セラ
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キリンのマハ
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ラフェンテ
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カテドラル
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旧カサ・フィゲラス
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カサ・ロカモラ
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この旅行記スケジュールを元に
今回もやってしまいました歩き倒しの旅。
そろそろ年も年なんで、あくせくせず、のんびり滞在してゆったり観光しよう!と思ってバルセロナに10泊もするという計画を立てたのに、気が付けば北へ南へ東へ西へと、とにかく歩き倒してしまうという、旺盛な好奇心とたぐいまれな貧乏性のわたし。またしても相方から「歩きすぎだ」「強欲だ」「苦行だ」と罵倒されてしまいました。でも治りませんよ、私のあっちもこっちも行きたい病。
この旅行記は、そんなわたしの訪れたあっちやこっちを、備忘メモ程度にまとめておこうというものです。
その9回目は、とうとう明日はバルセロナとお別れ。ってことで、私の歩き倒し魂に火がつき、モデルニスモ建築のみならず、ちょっと気になっていた場所、食べに行きたかったお店などなど、あっちゃこっちゃと出向きました。
そんな1日だったので、相方は後半ギブアップ。とうとう、バルセロナ最後の夕食も私一人でタパスに行く事態(笑)
なぜ「も」なのかは、うちの旅あるあるなんで…ね(爆)
ちなみに、今回のバルセロナ訪問の大きな目的は、スペインのアール・ヌーヴォー=モデルニズモ建築巡りでしたので、その様子は先に旅行記全9篇で公開しております。
バルセロナのモデルニスモ建築巡りの様子が気になる方は、下記旅行記を覗いてください。
(1)サグラダファミリア&グエル公園
https://4travel.jp/travelogue/11568448
(2)カサ・ミラ&カサ・バトリョ
https://4travel.jp/travelogue/11622978
(3)カサ・ビセンス&グエル邸
https://4travel.jp/travelogue/11623386
(4)グエル別邸とその他のガウディ作品たち
https://4travel.jp/travelogue/11624946
(5)サン・パウ病院(モンタネール作)
https://4travel.jp/travelogue/11625773
(6)カタルーニャ音楽堂とその他のモンタネール作品
https://4travel.jp/travelogue/11626592
(7)カサ・アマトリェールとその他のプッチ作品たち
https://4travel.jp/travelogue/11627998
(8)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 前編
https://4travel.jp/travelogue/11629209
(9)モデルニスモ建築三大巨匠以外の作品たち 後編
https://4travel.jp/travelogue/11629670
【旅ログ】
10/27 13:45 羽田発 AFにてパリ経由でバルセロナ 同日22:55着
10/28 カタルーニャ音楽堂、スペイン広場、蛾の館、ゴシック地区
10/29 モンジェイックの丘、サグラダファミリア、グエル公園、カサ・パトリョ(みゅうミキ・ツーリストの日本語現地ツアーに参加しました)
10/30 モヌメンタル闘牛場、逆さだファミリア、サン・パウ病院、カサ・ミラ
10/31 バルセロナサンツ駅→マドリード乗換→トレド
11/1 トレド
11/2 トレド→マドリード→バルセロナサンツ駅
11/3 カサ・カルベ、バルセロナ歴史博物館、バルセロナ海洋博物館、ゴシック地区、ランブラス通り、サグラダ・ファミリア夜景
11/4 グラシア通り建物外観、アントニ・タピエス美術館、カサ・ビセンス、クアドロ男爵邸、カサ・コマラット、カサ・フステル、ラス・プン シャス集合住宅、カサ・アマトリエール、グエル別邸
11/5 グエル邸、ボケリア市場、マリーナ地区
11/6 12:45 バルセロナ発 AFにてパリ経由
11/7 12:25 羽田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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おはようございま~す。
この素敵な朝食も、残すところあと1回となりました。
今日も今日とて大好きなトルティーヤ、生ハム、トマトのローストを基本に、いろいろ食べました。フレッシュジュースは絶品のベリージュースです。
朝食をたくさん食べて、今日の予定を確認。
まずは、お茶目な銅像があるという「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」を縦走し、まだ見ていないガウディ作品「グエル邸」を見学、お土産買って、見落としポイントの回収…。今日もいっぱい歩きそうだけど頑張るそ~!ホテル グランヴィア ホテル
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まずは、「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」の起点(終点)にある「考える牛」へ。ホテルからは5分かからないくらいのところです。
完全な逆光で、写真撮影大苦戦。 -
この「考える牛」は、「ジョセ・グラニエ」による彫刻(1972年)で、言うまでもなくロダンの「考える人」のパロディです。反対側には同じ彫刻家による「キリンのマハ」があるはずで、それを目指して「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」を縦走します。もちろん、この通りに並ぶモデルニスモ建築も押さえていきますよ。
あ、牛さんの鼻の頭が赤いのは、この時期やっていたカタルーニャ独立派のデモで付けられちゃったものなのかなと思っています。街を歩いていると時々赤い塗料を見かけたので…。 -
「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」の建物の最初は、カタルーニャ広場を背にして左手にある建物です。
1階には私も愛用しているスニーカーの「ニューバランス」のお店が入っていますが(笑)、これは「カサ・マヌエル・ファルガス」です。
1904年に建てられたこの建物は、「ミケル・A・ファルガス博士」が「エンリック・サニエ・イ・ヴィラヴェッキア」に依頼したもので、彼の他の作品に比べ、おとなしめのファサードになっているそうです。
中央の4フロアーを貫く出窓を中心に、左右対称に作られており、出窓に施された彫刻や、手すりのデザイン等も繊細で品よく仕上げられています。
カタルーニャの誇る偉人が生涯住んでいた家とのことで、それを記すプレートも入口横に掲げられているのですが、このプレートよりニューバランスのマークの方が目立っちゃってますね。(笑) -
石造りの家の並ぶ中進んでいくと、木製の出窓が目を引く家「カサ・ドロルス・カルム」が右手に現れます。
この家は1879年に建設されたものを、1903年に「ジョセップ・デウ・イ・ブスケツ」が改装したのですが、最も特徴的な出窓や彫刻、スグラッフィートなどのファサードは、「ジュゼップ・ビラセカ・イ・カザモバス」が担当したものです。 -
この建物は木製の出窓の存在感が、半端ありません。
ハート型や、犬の彫刻もあります。犬って珍しいですよね?モデルニスモ建築には、ドラゴンとか、サン・ジョルディとか、バラとかが多ですから…
ステンドグラスも綺麗そうです。 -
そして、壁のスグラッフィートの装飾も、ピンクの濃淡でお花が描かれていて、とても可愛いのです。
窓の上の白いお花の彫刻もキュートです。 -
ちょっとカメラのアングル間違えちゃったかもですが、出窓の下(入口部分の天井)に描かれた絵と、入口の上に施された純白のお花の彫刻です。
とにかく可愛い家でした。 -
そして、「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」と「バレンシア通り」の角地に建つのが、「カサ・ボナベントゥーラ・ポレス」。「ボナベントゥーラ・ポレス・イ・ヴィヴォ」が1892年に建てた自宅です。
建物の角の円筒形のガラス張りの出窓や、三角形の珍しい出窓など、とても目立ちます。 -
出窓にはステンドグラスもあるようですが、いたるところに蝶のモチーフが散りばめられているのが気になります。蝶々好きだったんでしょうか?
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次の建物は、「カサ・ジュンコサ」です。
これは、「エヴァリスト・ジュンコサ」が、「ランブラ・デ・カタルーニャ」の敷地を購入し、1907年に「サルバドール・ビニャルズ・イ・サバテ」に建設を依頼したものですが、完成は1908年です。
この作品は、「サルバドール・ビニャルズ」が通常の折衷的な作風から離れて、著しくモデルニスモ的な要素を取り入れて作ったとのことで、波打つ屋根のライン、バルコニー、そして美しい彫刻いっぱいの出窓など、完璧にモデルニスモしてますね。 -
こちらは、「ルセリョ通り」との交差点、地下鉄「パセジ・デ・グラシア駅」の出口の前にある大きな建物で、家のコーナー部分の2階には左右対照の出窓があります。
この建物は、壁一面の植物柄のスグラッフィートと錬鉄の手摺がとても綺麗です。 -
そしてその数軒先には、3フロア分の大きなスグラッフィートの絵が目を引く建物があります。これは「マヌエル・コマス・イ・トス」が1899年に手がけた「カサ・マルファ」です。絵の大きさがとてもインパクトはあるものの、色使いがパステルカラーなので、優しい印象です。
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なんとこの建物、偶然扉が開いていて、入口に住人らしき人が立っていたので、「中を見ることはできますか?」と聞いたところ、「ここで見るだけならいいわよ」とのことだったので、覗かせていただきました。
外観は、スグラッフィートの絵以外は比較的おとなしめな雰囲気でしたが、内装は凝ってますね~。天井も壁も床も…ライトなんてなんて素敵なんでしょ。
てことは、このへんの家はみんなこんな内装なのかしら…見たいわ~ -
さて、遂に大きな通り「ディアゴナル通り」に突き当たりました。「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」の起点(終点)に到達したようです。
「ディアゴナル通り」と「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」の交差する角にあるのが、屋根が美しいモザイクで飾られている建物、「カサ・セラ」です。
「カサ・セラ」は、画家「ペレ・セラ」のために「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」によって建設(1903~1908年)されました。
ただ、 「ディアゴナル通り」に面した部分は、1981年に取り壊され「フェデリコ・コレア」と「アルフォンソ・ミラン」の設計により新しい建物(後ろに見える立派なビルです)が建てられました。
現在は、バルセロナ地方協議会の本部になっています。 -
この邸宅もプッチのほかの作品同様、「エウセビ・アルナウ」と「アルフォンス・ジュヨル・イ・バッハ」のふたりの彫刻家が彫刻を手がけています。
2階の窓の上には「セルバンテス」、「フォルトゥーニ」、「ワーグナー」の胸像があるのですが、この写真だとよくわかりませんね。 -
足元を見ると、こんな銘版がありました。
何なんでしょ? -
そして、これが「キリンのマハ」像。「カサ・セラ」の前(横?)にあります。
最初に見た「考える牛」と同じカタルーニャ出身の彫刻家「ジョセ・グラニエ」による彫刻(1972年)で、ご存知ゴヤの「裸のマハ」のパロディです。 -
せっかくですから、アップの姿も。何やらセクシーですね(笑)
この象は「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」の西の端にあり、最初に見た「考える牛」は東の端です。「ランブラ・デ・カタルーニャ通り」縦走コンプリート!
って、たかだか1.3kmですが…。 -
最初のミッションがコンプリートしたので、次は「グエル邸」に向かいます。
「グエル邸」は、ここから東に2.5kmのところにあるので、歩くことを諦め地下鉄3号線で向かいます。「ディアゴナル」駅から3駅の「リセウ」駅下車です。電車だと5分ぐらいでしょうか。
グラシア通りがディアゴナル通りとぶつかる交差点の真ん中には、オベリスクがそそり立っています。これ、ヨーロッパの街あるあるですよね、オベリスクって。
どういういわれのあるものかは不明です。 -
バルセロナ一の繁華街「ランブラス通り」を、地下鉄「リセウ」駅から100メートルほど海へ向かって下ったあたり右側にある「ノウ・デ・ラ・ランブラ通り」という細い道に入って、50メートルほど進んだところに「グエル邸」は建っています。
邸宅全体を正面から写真の画角に収めることはできないほど細い道に立っているので、ちょっとびっくりです。ここはラバル地区といって、今もガイドブックには、夜道の一人歩き厳禁とされている治安の悪い地区であり、グエル邸が建てられた頃も貧しい人々が住む地域だったそうです。
グエル氏は、この場所に建てるからこそ、皆をあっと言わせるような邸宅を建てたいとの願いがあり、ガウディはそのグエル氏の願いを受けて、縦18メートル横22メートルという限られたスペースに最高の邸宅を建てようと考えました。グエル氏はブルジョアのグエル氏がここに住むことで、ラバル地区の悪い雰囲気を変えたいとも思っていたそうです。
ガウディは、伝統的な高貴な材料(石材、木材、鍛造鉄、セラミックス、ガラスなど)を使用し、その才能を惜しみなくつぎ込んで、「モデルニスモ建築の宝石」とも称されるこの邸宅を作りあげました。もちろんパトロン本人の邸宅ですから、予算は潤沢だったわけです。
ちなみに、このグエル邸は、ガウディが最初から完成まで携わることができた唯一の邸宅です。貴重ですね!グエル邸 現代・近代建築
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入口の2つの大きな鉄製の扉上部の装飾には「エウゼビ・グエル」のイニシャルがデザインされていたりして、どこもかしこも見所満載な外観なんですが、扉の間の上部にある鍛鉄で造られた鷹の像とその下のカタルーニャの紋章の装飾が、もうめちゃめちゃ立派で、これがあるからこそ、この邸宅がさらに威厳を増していると言っても過言ではありません。…と私は思います。
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見所満載の外観ですが、そろそろ内部に入りましょう。
大きな門の真ん中だけ開いてますね。そこが人の通る門なんです。じゃ、なんでこんな大きな門を作ったかというと、ガウディは、車庫スペースを道の延長と考え、馬車の乗り降りや、駐車も建物の中で出来るという、当時としては革新的システムを考えたからなのです。
そのシステムとは、門を馬車のまま通れる大きさにし、内側の太い枠で囲われた部分は人が通るためのドア、馬車が通る時は外側部分も開くという2重構造にしたのです。そう、馬車に乗っている場合は、降りることなく邸内に入るようになっているわけです。 -
見学者が邸内に入るには、ちょっと雰囲気壊しちゃうセキュリティゲートを通ります。バルセロナの有名どころは、ほぼほぼ入場する時にこれを通りますね。
セキュリティーを通ると、オーディオガイドが渡されます。「ジャパニーズ プリーズ」と元気に言いましょう。チケットは日本語オーディオガイド込みのお値段です。 -
まずはじめの見所は、ガウディが森をイメージしたと言う円筒形の柱が立ち並ぶ広いエリア。かつての厩舎です。
入口を入って馬車が通る広い螺旋のスロープを下って行きます。
この地下厩舎での最大の見どころは、重厚なレンガの柱と建物の床を支えるカタランボールトと呼ばれる伝統工法を用いたアーチが作り出す、洞窟のような世界です。
この厩舎で用いられているのは、カトリック文化とイスラム文化が融合したムデハル様式という建築様式で、「カサ・ビセンス」にも多用されていた建築様式です。 -
かつて馬を繋いでいた鎖や、水を飲んでいた作り付けの鉄の桶なども残っています。
ちなみに、家の中に厩舎があるというと、家畜臭が漂ってしまうんじゃないかと心配ですが、天才ガウディがそんなこと許すはずありません。
馬の匂いがこもらないよう、中庭と屋上まで伸びるパイプを設置し、外気を取り入れて換気をすることで、臭いがこもらないようにという配慮を、ちゃ~んとしていたそうです。 -
では、居室へと向かいましょう。玄関ホール正面にまっすぐ伸びる大理石の階段には、もちろん大理石の柱が並びます。階段に敷かれたロイヤルレッドの絨毯もガウディのデザインだそうです。宮殿に入っていくような感じがしますね。
階段の正面には、カタルーニャ州旗をもとにデザインされた輝くステンドグラスがあります。このステンドグラスにはカタルーニャの守護聖人の象徴の花であるバラの花も装飾されており、カタルーニャ人としてのグエル氏の誇りとアイデンティティを感じさせます。 -
石造りの中2階を経て、階段を上がるとこの部屋があります。
ここは、公式サイトで「The hall of lost steps」(失われた階段のホール)と紹介されている部屋です。中央サロンの前室として、訪問客を迎えるまでの待合室の役割がありましたが、十分な広さが取れなかったため、このような名前になっているらしいです。 -
「女性客のための化粧室」の天井は、金箔や錬鉄が施された緻密なアラビア風寄せ木細工で出来ています。とても美しいので絶対上を見上げてください。
このように、天井は各部屋ごとにデザインが違っているので必見ですが、首が痛くなってしまいますのでほどほどに。 -
そしてここ、すごいですよね。グエル邸内の一番の見所、中央ホールの天井です。
中央ホールは、2階から4階にかけて吹き抜けになっており、ドーム型の天井になっています。ドーム最長部までは15メートルの高さがあるそうです。
ホールに入って右手にある金色の小部屋は礼拝堂になっています。そしてその上にはパイプオルガンも設置されています。
ここ教会じゃないですよ。一個人の邸宅です。 -
この天井は、イスタンブールのソフィア大聖堂に感銘を受けたガウディが、自身のアレンジを加えてデザインしたもので、ドーム天頂部分の天窓と84個の円形の穴が、中央サロンに光を取り込んでいます。
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ホール横にある美しい階段を上がると楽団席があります。そこからホールを覗くと、金色に輝く礼拝堂が真正面に見えました。
グエル氏の長女がピアノとオルガンの奏者であり作曲家であったことも、このようなホールを作った理由の一つだったとも言われています。
なにせ大理石に囲まれ、天井は大きなドームですから音響効果抜群です。
私が見学していた時も、パイプオルガンの奏でる曲が流れてきました。時々流してくれるようです。
ある時には教会、ある時には社交場やコンサートホールとなる、まさに多目的ホールであった中央ホール。当時のブルジョワの優雅な生活がうかがい知れますね。 -
楽団席から続くフロアはグエル家の完全なプライベートエリアとなっています。一つ下の主階が装飾やデザイン性を重視したのに対して、このフロアでは機能性が最優先に設計されています。
ここは、プライベートサロンで、グエル家の団らんの場だったそうです。
写真左手に見える木製の格子窓から、先ほどのホールが覗けるようになっています。 -
この格子窓からだと、パイプオルガンもよく見えます。
なお、中央ホールの裏には、グエル氏一家のダイニングルームや、ビリアード室、中庭など、有名な見所が満載だそうです。私はアホだから見落としちゃったんですけどね。皆さんはしっかり見てきてください。
あ、でも見たところもありますよ。グエル氏や奥様の寝室とかトイレとか。そこも充分綺麗でした。詳細は別旅行記で←いつものフレーズ(笑)
https://4travel.jp/travelogue/11623386 -
そして、最後に上がった屋上には、これぞガウディ!といったポップでキュートでなんだか不思議な世界が広がっています。屋上に広がる「きのこの森」ってとこでしょうか?
もしかしたら、グエル邸の一番の見所かもしれません。
この「きのこ」たちは全部で20本あります。14本が陶器やガラス、大理石、砂岩などで装飾されており、残る6本がベーシックなレンガ製です。もちろん、同じデザインのものはありません。
屋上の中央に一際高くそびえるのは、2階中央ホール吹き抜けの真上に立つ尖塔です。15mもあります。
ここの穴から差し込む日の光が、ドームを星空のように見せているわけです。
この塔は、砂岩で出来ていますが、石灰窯の壁に張り付いていた砂岩で、リサイクルの石だそうです。 -
そして、その一番高い砂岩でできた塔の上についている飾りがこれ。避雷針だそうですが、風見鶏の機能も持っています。
ギリシャ十字の下にはこうもりとタンバリンの飾りがあり、風によって向きを変えるのです。風見コウモリってわけですね。
その下には真鍮製のボールがあり、16の先が鋭い突起は方位を示しているそうです。
下からは小さく見えますが、このボールとこうもり、十字架などの飾り部分は長さが5メートル、重さ150キロもある大きなものだそうです。 -
用途別に見ると、15本が暖炉用の煙突で5本がキッチンや馬のいる地下室の換気用だということです。
各部屋に暖炉があるのは見てきたばかりですが、この「きのこ」の下にあの暖炉があるんだと思うと、不思議です。 -
こちらの素朴なレンガ製の煙突6本は、主屋に続く別館の上にあるそうです。
この6本も1本ずつ微妙にデザインが違っていますよ。
こちらは、「きのこ」というより小人さんですかね。 -
まるでメロンの木のようなおいしそうなきのこちゃんが、私はお気に入りです。
別旅行記の方では、このきのこちゃんたちを一挙大紹介していますので、興味のある方はそちらをご覧くださいませね。
https://4travel.jp/travelogue/11623386 -
屋上からはランブラス通りの突き当たりの海岸近くに立つコロンブスの塔や、モンジェイックの丘までのびるロープウェイの櫓も見えます。
その先は地中海です。 -
屋上見学したあとは、ひたすら階段を下りて終了です。外に出てもう一度上を見てみたら、私のお気に入りのメロンきのこちゃんが見えていました。
そして壁には、グエル邸の建設がひとまず竣工した年の「1888」という数字が象られています。
ちなみに、このファサードの白い石は、グエル氏がガラフ地方に所有する採石場から運んだ石を使っているそうです。
ちょっと見落とした場所もあったけど、世界遺産の邸宅を堪能したあとは、ランチです。 -
じゃーん!
私たちがバルセロナ最後の昼食に選んだのがこれ。「ラス・キンザ・ニッツ」のイカ墨のパエリヤwithアリオリソース でございます。
また来ちゃったんですよ。てか、絶対もう一度食べたかった。そして珍しくその意見が相方と合ったのです。
場所も「グエル邸」から近いですし。
安定の美味しさでした。いつか絶対また来るよ~ラス キンザ ニッツ 地元の料理
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お腹がいっぱいになったので、お土産の買出しです。
パエリヤを食べた「ラス・キンザ・ニッツ」のそばのこの店は、観光初日に現地在住の日本人の案内人の方に教えていただいたおすすめのお店。特に缶詰の種類が豊富ですし、お土産に良さそうなお菓子などもスーパーよりも安かったりします。
お店のおじさんは、スマホの自動翻訳機を駆使して、商品の説明をしてくれますが、翻訳機の訳が変で、なかなかスムーズにはいきませんでした(笑)
でも、いろいろ買いましたよ!
「ランブラス通り」から州庁舎などがある「サンジャウマと広場」に抜ける「フェラン通り」沿いにある「Lafuente」というお店ですので、ゴシック地区に行ったら覗いてみてください。 -
相方は疲れたのでホテルに戻るというので、カテドラル前で別れ、私はまだ見ていないボケリア市場へ行くことに。
外国の市場が大好きな私と、あまり好きじゃない相方ですから、双方にとってこれが一番の選択です(笑) -
欄ブラス通りに戻り、「旧カサ・フィゲラス」=エクカリバ菓子店を通り過ぎればボケリア市場です。
-
「ボケリア市場」は、1217年に肉を売るための青空市場として「ボケリア広場」の辺りで始まりました。1470年12月以降は豚市場、1794年までには小麦市場として知られていましたが、公式には認められていませんでした。その後、主として肉屋と魚屋を含めた市場の計画が持ち上がり、1836年に正式に開業した市場です。
現在の市場は、サン・ジュゼップ修道院が1835年7月に焼き討ちにあい焼失した跡地にその5年後の1840年に、建築家「マス・ヴィラ」によりと建てられ、その後何度も変更されて1853年に完成したものです。
入口のステンドグラスの屋根と鉄製の看板がとても綺麗ですが、これは1913年に「アントニ・デ・ファルゲラ・イ・シヴィラ」により作られたものです。ブケリア市場 市場
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体に悪そうな色合いのお菓子などもありますが(笑)、美味しそうな生ハムやフルーツ、生鮮食品などが所狭しと並んでいて、ブラブラある気がとても楽しい市場です。相方はこのブラブラ歩きが嫌いらしいです。
もちろん建築物ウォッチャーとしては、売り場の装飾も見逃しませんよ!
このお菓子売り場の看板も可愛いですよね。 -
建物ウォッチャーも美味しそうなものは、やっぱり気になります。
ヨーロッパの市場でいつも思うのですが、日本とは商品の並べ方が違いますよね。
スペインならではの生ハム屋さん、面白いディスプレイの貝屋さんと果物屋さん、そして美味しそうなお惣菜たちです。 -
このいちじくのディスプレイ、どうですか?
日本だったらプラスチックの容器に5~6個詰め込まれてるだけですよね。 -
そしてこのきのこ達。
日本だったら、「あらあら全部ひっくり返っちゃってるわよ!」っておばさんに注意されちゃいますね。 -
あ、市場ではいろいろなものが食べられます。
私は、生ハム屋さんで生ハム盛り合わせチーズ付きをチョイス。
飲兵衛の方なら、これにビールがあったら最高でしょ?
私はスイカジュースをお供にしました(笑) -
さて、おやつも食べたし、私も一旦ホテルに戻ることにします。
「ランブラス通り」を歩いていたら、バルセロナ市のシンボルマーク「バルセロナ・フラワー」がありました。
ちなみにこのマークのデザインは、「ジョセップ・プッチ・イ・カダファルク」だと言われています。 -
「カサ・ロカ・モラ」が見えればホテルはすぐそこ。部屋の窓から、このオレンジの屋根が見えていました。
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カタルーニャ広場にはFCバルセロナのオフィシャルショップもありました。
サッカーにはあまり興味のない私ですが、FCバルセロナは知ってます(笑) -
いきなり海の写真になりましたが、ホテルで休憩後、最後に海を見に行こうということになり、マリーナ地区へやってきました。
ホテルからはカタルーニャ駅から地下鉄3号線に乗り3分、2駅目ドラサネス駅で降りればマリーナ地区は目の前です。
ランブラス通りに続く海の上の遊歩道「ポート・ベル」からの眺め。綺麗ですね~。海のランブラス 建造物
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この風景、なんとなく横浜港に似ています。
赤レンガ倉庫と帆船の帆の形をしたインターコンチネンタルホテルに。観覧車がないのが残念です(笑) -
モンジェイックの丘と結ぶロープウェイがやってきました。
このロープウェイは景色いいでしょうね~。一度乗ってみれば良かったかな… -
1772年に建てられ、1911年に時計塔となった古い灯台が見えました。
この灯台の向こう側は大西洋ですが、流石に時間がないのでこの辺で引き返すことにします。
大西洋は、コスタノバに行った時に堪能しましたし。 -
帰りは、ランブラス通りをブラブラ歩いて帰ることにしました。
途中で、こんな素敵な看板見つけました。
フラメンコやってるタブラオがあったみたいです。
最後にめちゃめちゃ「ザ・スペイン」な看板に会えました(笑)ランブラス バルセロナ ホテル
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初日から何度か覗いていた、「考える牛」のすぐそばにある緑の庇が目印のタパスが美味しい「シウタット・コンタル(Ciutat Comtal)」。いつも超満員で、ま、いつかは入れるよねと言っているうちに、最後の夜になってしまいました。
まだちょっと時間早めなので、今なら入れそうです。
なのに…相方がお腹の調子がイマイチだというので、私一人で行くことに…。シウダッド コンダル 地元の料理
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でも、女性一人で行っても、全然大丈夫ですよ~
カウンターに座って、指をさせば注文できますし。お酒が苦手でも臆することはありません。私も笑顔でかっこよく「アクア・コン・ガス」と言ったらペリエが届きました。
考えてみれば、タパスっておひとり様にちょうどいいですよね。食べたい分だけ注文できますから。
ここのタパスは本当に美味しいので、絶対オススメです。
てわけで、バルセロナ最後の夜は、おひとり様ディナーで終了。
うちの家あるあるでした~
さぁホテルに戻って荷造りで~す。
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この旅行記へのコメント (2)
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- TKさん 2021/02/05 18:23:23
- 美味しそう!
- mirilinさん
こんばんは!
「ラス・キンザ・ニッツ」のイカ墨のパエリヤwithアリオリソースの写真、美味しそう!今、夕食前のお腹がすいていいる時刻。もうよだれが、タラタラと。罪なお写真ですう。
さらに、続く「ボケリア市場」のお写真。そこで食べた、美味しいシーフードを思い出します。
バルセロナ最高ですよね。食べ物もおいしいし、ガウディの建物も感動いっぱい。私たちも行きました。(旅行写真機もUPしてます。)また行きたくなりました。
スペイン。何回訪問しても飽きませんな。ありがとうございます。
TK
- mirilinさん からの返信 2021/02/05 22:16:53
- Re: 美味しそう!
- TKさん
この度は、私のだらだらと長い旅行記にイイネをくださり、コメントとフォローまでしていただいて、感謝感激です。
ファーストクラスで世界一周(50日間)されたんですか?羨ましいです。私も定年したらファーストクラスは無理でもビジネスクラスで帰国日を気にしないヨーロッパ漫遊に出たいとマイルを貯めて楽しみにしていたのに、定年とともにコロナ蔓延と相成りました。なので、今年は国内をウロウロです。
ウズベキスタン、私も青の世界に飛び込みたいと思っています。
また海外に行ける日が来たら、年に何度も行ってやる!と吠えている今日この頃です。。
TKさんの世界一周の旅、これからお邪魔させていただきますね。
これからもよろしくお願いいたします。
mirilin
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