2020/11/20 - 2020/11/23
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6年前の伊勢神宮から、未知の世界へのアプローチがはじまっていた。
いや、心の中では多分もっとずっと前。
4年前、やっと玉置神社に行き、那智大社に行き、だんだんと熊野古道に近づいていた。そしてこの連休何をしようと考えていた1週間前に思い立った。
茫洋としたその全容を初めてしっかり調べてみたら、俄然やろうという思いが強くなったが、私がやりたい大峯奥駆道は一部女人結界があって、わたしにはどうしても、正式なルートを踏破することは出来ないことがわかった。それはそれで迂回をとりながらでも別途挑戦するとして、まずはどんな感じか様子を見に行くことにした。
時間もないし、ネット情報のみではどうしても詳細な計画がたてられない。
地図や交通機関、宿泊場所の様子などもっと情報が欲しい。
だからやっぱりとりあえず行ってみるしかない、と出かけて行った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
世の中は直前に「我慢の3連休」ということになったが、申し訳ないがわたしは我慢できなかった。冬になる前に関西まで行く時間がとれるのはここしかないから。
19日深夜支度をすませて車に乗りこみ、完徹で翌朝伊勢に到着。本日歩き出すのは無理なので、まずは外宮と二見浦、内宮に、二度目の参詣。天気も悪くて雨模様だし。ぶにょぶにょの伊勢うどんで朝ごはん。
テント泊のつもりで用意もしているが、ラッキーにも前日、勝浦温泉のホテル浦島が取れた。うれしいのだが、よくよく考えるとこのホテルを早朝にでて翌21日に予定の古道歩きを実行するのは無理かも・・・と気が付く。
計画では早朝に勝浦を発って大雲取~小雲取で湯の峰で宿泊の予定だったのだが、これだと本当に早朝に発たないといけなくて、駐車場から離れた場所まで送迎してもらう必要があるこのホテルではどうにも難しい。
なにしろ調べ始めたのが1週間前という状態だったので計画不足であった。
さらにこの期間、日程が日程だけに途中の泊ポイントもすべて埋まっていて、結果お気楽な計画に変更となったが、まあ、まずは偵察ということでよしとした。無謀な実行はしないのである。
(しかもこの雲取越えというのはこのあたりに根付いていた補陀落思想や死出の旅路といわれるおどろおどろしい色彩が濃いことも相まって、暗くなって歩くのははばかられる)
そこで翌日、最後の一部屋で確保できたゲストハウスにとにかく行って(キャンセルもしづらい)、周辺ピストンに変更。せっかくの勝浦温泉を楽しむことにした。
いや。正直に言おう。忘帰洞(ホテル浦島の悶絶温泉)の魅力に屈したのだ。
我ながら情けない・・・いや、人として当然の帰結・・・
写真はホテル浦島からの夕焼け。やっと雨があがって明日は晴れるらしい。 -
翌日。熊野川沿いに熊野本宮大社までの道のり。
熊野川が美しすぎる。
ここは船で、本宮から新宮まで下るルートになっている。
ちなみに補陀落はサンスクリット語で「ポータラカ」。
かのポタラ宮もこれに由来しているそうだ。 -
こんな素敵なエメラルド色の瀞も。
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険しい岩肌に熊野の厳しさも垣間見える
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というわけで本日は温泉三昧。まずは川湯に寄ってみた。
共同浴場はあるが、川原の露天は宿泊者専用のものしかなかった。
(調べると仙人湯というのは12月から2月の期間限定らしい)
https://www.hongu.jp/onsen/kawayu/
自分で掘ればいいのだが、大き目の小石の川原ではスコップでもないと無理。
ほんわか湧いている古い湯穴に足をつけてみただけで、めはり寿司などお昼ご飯に買って食べてみた。高菜は九州人のものと思っていたけどここでも常用だと知る。
宿泊者でない訪問者用に、奥の方に駐車場がある。トイレ(更衣可)もあり。 -
南紀は黒潮で暖かいのだ。里の紅葉はいまいちというかんじ。
山は杉ばかりのせいか、全体に紅葉の名所とはなりにくいのかもしれない。 -
そこから途中寄り道して、湯の峰のとても素敵で静かなゲストハウスでもお湯をいただいた(大変良い湯でした)。
そしてたどりついた熊野本宮大社。静かな参道。
4年前も来ているはずだが全然記憶にない・・・。 -
本宮はこげ茶色のとてもシックな社殿で、静かなたたずまいであった。
それにしても全く記憶がない・・・
門の脇のモクレン科の樹(名を忘れてしまった)。
花はかぐわしい香りがあるという。咲いているところを見たい。 -
那智大社のほうが賑わっていた印象。
こちらは落ち着いて渋い。 -
主祭神は熊野坐大神〈くまぬにますおおかみ〉=家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)=須佐之男命らしいが、読めば読むほどよくわからない・・・
しかし平安時代によく京都からここまで上皇がきたもんだと感心する。しかも幾度も。後白河院などは34回も参詣したそうだ。
まあ本人は歩かないんだろうが、それにしても狭い中辺地のアップダウンをひーこら大部隊が移動するのは大変だったことだろう。 -
お参りの人もそこそこ。密は十分回避できる程度。
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境内のヤタガラスのポスト。
ヤタガラスもマスク着用。 -
本宮のあとは大斎原にいった。日本一大きい鳥居。
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1889年の洪水で流されるまで本宮があったところ。
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ここでの発見は一遍上人について。
なんか念仏踊りの人よね、程度しかしらなかったけれども、調べてみると興味深い。
碑文は一遍さんの手になる書とのこと。
黄金色に降り積もったイチョウがなんとも切なかった。 -
おもちゃみたいに色づいた紅葉
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苔むす林に晩秋の午後の弱い光が泣ける
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その後、地図など情報を得んと立ち寄ってみた。
容れ物は立派なんだけれども、内容はもうちょっと充実してほしいかなあというのが感想。 -
そして翌日。満員のバスで本宮から発心王子へまず行く。
今日こそはなんとかさわりだけでも歩かないとここまできた大義名分が果たせない。お手軽だれでもOKコースとして人気らしい発心王子~本宮を歩いてみた。
本気で歩く装備できたからちょっと大げさ。恰好だけはどんだけ歩いたのっていうくらい。 -
この鳥居の向こうに田辺から続く中辺路がある。
「発心門」とは、仏の道に帰依する心を発する入り口(門) という意味で、ここからが熊野本宮大社の神域とされているそうだ。
ちなみに王子ってなに、とずっと思っていたんだけれど、神仏混交時代に生まれた信仰に根差しているようだ。発心門王子は熊野九十九王子の中でも最も格式の高い五体王子のひとつに数えられていたそうだ。ご存知の向きもあろうが以下wikiより引用。
「日本には古来、本宮と呼ばれる神社の主神からその子供の神として分かれ出た神格を祀ったり、巫女的な性格をもつ母神とその子神をあわせて祀る信仰があり、これを若宮(わかみや)あるいは御子神(みこがみ)と呼んでいた。のちに仏教と神道の習合が進むと、仏教の神格のひとつで、図像では仏に顧従する児童の姿で表現される「童子」が若宮と習合され、王子と呼ばれた。また、王子をまつる社(やしろ)も王子と呼ばれることがある。
このような習合が顕著だったのは熊野権現信仰においてであり、平安時代の末期に熊野十二所権現のうちの五柱である五所王子と呼ばれる神々が信仰されるようになった。そのひとつである若王子(にゃくおうじ)あるいは若一王子(にゃくいちおうじ)は少年あるいは少女の姿であらわされる神で、全国の熊野信仰において熊野権現を勧請する際に、多くの場合この神が祀られた。
また同じ時期には、祇園社の牛頭天王や日吉大社の山王権現の眷属神として、王子の姿をした八柱の神格である八王子権現があらわれ、病気を払う力をもった霊威あらたかな神として広く信仰された。 」 -
ルート途中のヤタガラス。
ひょうきんな表情で古道をゆく人々を導いているらしい。
うしろに座っているひとは人ではなくて。
案山子さん。
途中、茶畑が広がったり、なんだか斬新なアートが置いてあったり、なかなか楽しい。 -
でも、あっというまにすぐ次のポイントに来てしまう。
もっとがっつり歩きたい気持ちでムラムラする。
縦走はどれもそうだけれども、車があるとルート工作が難しくなる。
やっぱり大変だけど公共交通機関を使わないとだめだなあ。 -
水呑王子
りっぱな雨天用テント泊向け施設など完備 -
そしてあっというまに伏拝王子。
ここまできてはじめて眼下に本宮が見えて、有難さのあまり伏し拝んだことからついた名前だという。写真中央あたりにかすかに本宮の街の広がりが見える。
昔のひとは目がよかったんだなあ。 -
大した運動もせずに、おいしいものばっかりたべていた。
途中みつけたとてもおいしいレストランでボリューミーなごはん。
気に入って翌日も1時間半も待って席に着いた。
おいしいものといえばみかん。みかんがうまい。
我がふるさともみかん産地だけど、なんたって和歌山は産出量ダントツ1位。 -
ピザも絶品
最終日は速玉神社に寄ったあとはひたすら帰路。
来年、予定の海外高峰に行けなかったら奥駆道をやろう。
そしたら最後おりてまたこのピザをたべよう!バーガーもはずせないな♪
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