2020/10/19 - 2020/10/20
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2020/10/20
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聖ラファエル教会
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今年の春はコロナ禍で旅行は自粛でした。
10月に入ってGoToトラベルにイートも加わり、そろそろ小さな国内旅行くらいは良いのでは…と言うことで、大好きな奈良方面に行くことにしました。
ここ15年くらいは毎年のように訪れている奈良ですが、普段はお手頃のビジネスホテルにお世話になることが大半です。
しかし、今回はずっと自粛生活で飛行機を利用する旅も10ヶ月振り、さらにGoToトラベルのお得感もあり、奮発して『奈良ホテル』の本館『デラックス クラシック』に1泊することにしました。
あのオードリー・ヘップバーンも宿泊したといわれる憧れのお部屋『212号室』でのホテルだけの旅行記です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JALグループ 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
奈良ホテルの入口
ここから緩い坂道を150メートルほど進むと… -
奈良ホテルの本館に到着です。
GoToトラベルによりホテルは殆ど満室らしく、平日でもチェックインは大変な混雑。
フロントが小さめなので、ロビー「桜の間」や「桐の間」に通され、宿泊カードの記入や「新型コロナウイルス感染症への対応について」の説明を受け、GoToトラベルの電子クーポンの受け取りを確認しているうちに順番が来ました。奈良ホテル 宿・ホテル
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チェックインを済ませると、遠回りですがエレベーターを使い、2階のお部屋『212号室』に案内されました。
今回で4回目の宿泊ですが、「いつもご利用ありがとうございます」の言葉に ちょっといい気分。
とは言え この『デラックス クラシック』のタイプは初めてです。 -
洋室ですが、御簾のある 和洋折衷が何とも個性的
一度は泊まってみたいと憧れていたお部屋です♪ -
格天井に和風シャンデリア
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正倉院文様の宝相華をデザインしたブルーの絨毯は このタイプのお部屋2室だけ、
オフホワイトの応接セットや清潔感のある真っ白なベッドと良く合います。 -
鹿が描かれた衝立
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美しい彫刻のあるスチーム暖房 (現在は使用されていません)
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マホガニーのドレッサーにダイヤル式のクラシカルな電話機
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お部屋に案内してくださったスタッフから伺った話ですが、調度品はできるだけ古いものを修理して使い続けているそうです。
ただし、テレビ台だけは他の調度品と馴染むようにデザインされ新しく作られたものになっているとか…
創業当初は勿論テレビは無い時代ですし、奥行きのあるブラウン管から今ではすっかり薄型に変化し 壁掛けになっているわけですからね。 -
引き出しを開けるとグラスが
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次の引き出しにはお茶のセット。
お茶は 月ヶ瀬産のかぶせ煎茶『気宇』 -
次の引き出しにはティーカップ
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UCCのドリップポットマシンでコーヒーと紅茶も淹れられます。
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次は洗面所へ
バスローブの掛け方がおしゃれです。 -
アメニティは引き出しの中にありました。
ブルーのバスソルトはフランス産。
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ボディークリームはフェラガモで とても良い香りです♪
以前利用したワンランク下のデラックスツインとは違って、グレードが高そう。
嬉しくて しっかり持ち帰りました。 -
バスルームは、猫足のバスが素敵♪ ヨーロッパのホテルのようです。
ただ、ひとつ失敗談です。
お湯の出が弱く、バスタブにお湯が溜まるのにとても時間がかかりましたが…
後でECOの目盛りで入れていたことに気がつきました。
エコに配慮しているなんて クラシックホテルも今どきですね、感心しました。 -
トイレは手すり付き、金属色はほとんどシルバーですが、何故かペーパーホルダーだけがゴールドです。
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窓からは少し色づき始めた木々が見えます。
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見下ろすと1階のメインダイニングルームが見えます。
ぐるっと朱色の欄干があり、お庭を見ることもできるので、明日の朝食後に歩いてみましょう。 -
お部屋の撮影は終わりにして、そろそろ出掛けます。
エレベーターよりも階段の方が近いので、本館の顔ともいえる大階段を使い1階へ。 -
春日大社へ向かう途中、荒池越しに見る「奈良ホテル」
荒池 自然・景勝地
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春日大社、東大寺二月堂と夕食を終え、ホテルに戻って来ました。
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本館玄関から入ると正面に赤い絨毯の大階段があります。
これから、チェックインの時に頂いた『奈良ホテル 館内 美術品&調度品めぐり』のパンフレットを片手に ホテルの調度品めぐりです。
まずは、重厚な雰囲気の赤い絨毯の『大階段』
見上げると『吹き抜け格天井』
手摺のポイントには 赤膚焼の『擬宝珠』
和洋折衷の奈良ホテルらしい美しさです。 -
フロントの向かい側には『鳥居とマントルピース』
日本とドイツの和洋折衷様式で建てられたこのホテルを象徴するもので、辰野金吾の設計思想が凝縮されている と言われているとか…、大正初期までは実際に使用されていたそうです。 -
鳥居の左上に飾られているのは 上村松園の『花嫁』
ホテルが所蔵する数ある美術品の中でも特に人気のある松園の作品、素敵です。
後で館内案内図を見て気付いたのですが、この絵の掛かっている壁の向こうには『神前式場』があるのですね。 -
こちらはロビー『桜の間』
奥の方に『平成の大時計』が見えます。 -
『平成の大時計』
1990年(平成2年)今上天皇の即位の折に、お祝いの意を込めて記念に設置したもの。 -
こちらはアインシュタイン博士が1922年(大正11年)に滞在された際に弾かれたピアノ。
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ピアノの上には、ピアノを演奏するアインシュタインの写真が飾られています。
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本館1階には、ホテルの歴史を感じる品々が展示されています。
こちらは、『創業当時のレジスターブック』 -
『西の迎賓館』といわれる奈良ホテルには、皇室の方々をはじめ国内外から多くの著名人が来館され、当時の写真が展示されています。
下段は、1983年(昭和58年) オードリー・ヘップバーンが宿泊された時、2階の和風シャンデリアの前で撮られた家族写真。 -
こちらはスタンウェイのピアノ。
1922年(大正11年)にドイツで製造され、1926年(昭和元年)にこちらにやってきたグランドピアノで、かつては自動演奏装置もついていた貴重なもの。
2011年(平成23年)に復元修理を終えたー
と パンフレットにあり、初めて母と宿泊した時に ちょうどこのピアノの復活記念メニューがあり、ティーラウンジで♪、♯、♭、ト音記号などでデコレーションされたケーキプレートセットをいただいたことが思い出されました。 -
新館にある『鴟尾』などは明日の朝に見に行くことにして そろそろ2階へ、
あのオードリー・ヘップバーンが宿泊された『212号室』に戻ります。
昭和58年『奈良ホテル』としてスタートした時に、最初に宿泊されたのがオードリー・ヘップバーンで、当時は隣の『210号室』と繋がってひとつの部屋だったようですが、大層お気に召されたそうです。 -
翌朝、朝食会場のメインダイニングルーム『三笠』へ
格天井に和風シャンデリア 、天井がとても高く 広々とした空間です。メインダイニングルーム 三笠 グルメ・レストラン
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お庭の見える窓側の席に案内されました。
建物のまわりに朱色の欄干があり、階段の先には朱色の鳥居と小さな祠にお稲荷さんが祀られています。 -
朝食は『茶粥の和定食』です。(洋食も選択できます)
蓋に燈籠をあしらったホテル名のある茶粥や 炊き合わせの器は変わりませんが、箱形の漆器は初めて、以前よりもお総菜が増えたようです。 -
蓋を開けるとこんな感じ。
四角い蓋物の中には5つの小鉢が入っていました。
近年 奈良ではお手ごろホテルでも朝食メニューの充実したところが多いですから、老舗の奈良ホテルもこれぐらいの品数があると嬉しいですね。 -
朝食後は、ホテルに隣接している『名勝 旧大乗院庭園』と『聖ラファエル教会』の方へ出掛けてみることにします。
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『名勝 旧大乗院庭園』
ホテルの宿泊者は希望するとフロントで入園券がいただけるので無料です。名勝大乗院庭園文化館 美術館・博物館
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庭園を一回り、ちょうど良い食後のお散歩になりました。
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次は『聖ラファエル教会』へ
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チャペル挙式の会場として平成9年に建てられたものですが、辺りの風景に溶け込み ホテルと共にずっと前からあったような雰囲気を醸し出しています。
内部を見ることはできませんが、綺麗なステンドグラスがあり、きっと素晴らしい結婚式が挙げられることでしょう。 -
趣のある階段を上って、ホテルに戻ります。
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本館、美術品&調度品めぐりの続きです。
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ホテルショップ横に飾られているのは、宮嵜春翆『元大乗院庭苑四季眺望眞景』
先ほど訪れた『名勝 旧大乗院庭園』を 江戸時代末期の門跡・隆温が描いた『大乗院四季真景図』の模図です。 -
木村斯光 『無題』
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同じく 木村斯光 『ゆうべ』
美人画を得意とする画家らしく、涼しげな薄物の表現も素敵です。 -
作者不詳 『石仏拓本(頭塔)』
奈良市高畑町にある重要文化財「頭塔石仏」のなかの「浮彫如来及両脇侍二侍者像」を拓本にしたもの。
頭塔は、以前 隣に建つホテルに宿泊し駐車場から眺めたことがあります。 -
『鴟尾』
寺院建築にみられる鴟尾ですが、奈良ホテル本館の屋根には火除けのまじないとして備えられています。
1997年(平成9年)、屋根の葺き替え時に下ろされた創業時のものが、新館の玄関に展示されています。 -
新館のロビー奥にある『銀食器の展示コーナー』
創業時の銀器やノリタケ、大倉磁器、カガミクリスタルなどの特別食器、グラスが展示されています。
こちらの『N』のイニシャルのある展示品は『ナガサキ・ホテルのカトラリー』
2013年(平成25年)の調査の結果、ナガサキ・ホテル(1898~1908)で使用されていた約1600点のカトラリーを奈良ホテルが継承していたことがわかったそうです。 -
朝食時間が終了したメインダイニングルーム『三笠』に戻って、
横山大観の『団扇画(燕に山)』 を見せていただきました。
宿泊された海外のお客様に日本のお土産として製作した団扇の原画です。 -
同じく川合玉堂の『団扇画(月に鵜飼)』
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メインダイニングの横の扉から 朱色の欄干があるテラスに出て、お庭を眺めます。
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『乃木大将お手植えの松』
1911年(明治44年)、乃木希典陸軍大将が宿泊された時に記念にご自身の手で植えられた松です。
さすが1909年(明治42年)創業の歴史あるホテルですね。
100年以上も経つとこんなに大きく成長しています。 -
大階段の途中にある『銅鑼』
昔は食事の時間を知らせるために使用されていたそうです。
これもまた寺社建築を取り入れた奈良ホテルらしさ、禅寺での魚板の役割をしていたのですね。 -
2階に戻って『和風シャンデリア』をもう一度、
釣燈籠を模したデザインが和洋折衷のホテルに良く似合っています。 -
212号室に戻り 荷物を整え、
御簾のある憧れのお部屋とも いよいよお別れです。 -
正倉院文様の絨毯… お世話になりました。
-
本館玄関前でスタッフの方に記念写真をお願いして、ホテルを後にしました。
コロナ禍で大好きな旅行を我慢の日々でしたが、GoToトラベルのおかげで久し振りに遠出し、憧れの奈良ホテルの「デラックス クラシック」に格安で泊まることができ嬉しい思い出になりました。
奈良大好き。 奈良ホテル最高です。
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