2020/07/29 - 2020/08/01
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xiaomaiさん
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台中、彰化、鹿港の旅行記。現地入りし初めて今回の旅が城隍爺に導かれたものであったことを知った。酷暑の中での旅となったが、非常に心に残る旅となった。
3日目:
国家歌劇院、虹彩眷村、章邑城隍爺暗訪(彰化)、宮原眼科
城隍爺:https://ja.wikipedia.org/wiki/城隍廟
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旅の3日目はホテルでのコーヒーから始まった。
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1969 Blue Sky ホテルをチェックアウトして、宮原眼科の前にあり、台中駅にも近い宝島53会館へ。
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まだ9時半だったから、荷物を預け、散策へ。
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この日の朝食はマック。台中はおしゃれなショップやレストランは多いものの、台中ならではの美食はあまりない。
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台中バスのアプリで発着時刻を調べ、それに合わせバス停へ。新型コロナウィルス感染対策のため、車内は台北、台南などと同様、マスクを着用しなければならない。
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40分ほど乗車し、国家歌劇院到着。
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ここの館内見学ツアーに申し込んでおいた。開館する11時半まで外で待つ。暑い夏は熱中症の恐れもあるから、せめて館内に入って待てるようにさせてくれればいいのにと思った。
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国家歌劇院から正面を望む。多くの高層マンションが立ち並ぶ地域にある。
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国際設計コンペで最優勝となった伊東豊雄氏のデザインが採用された。大中小のホール以外にも野外劇場を有する。
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2014年にプレオープンしたが、その後建設上の問題が見つかり改修を重ね、2016年に正式オープンした。
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屋上に空中庭園があり、ホールの入場チケットがなくても誰でも行ける。
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館内には3つの飲食店があり、画像のは5階にある VVG Food Play Restaurant & Bar。
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レストランの反対側にはショップ。
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正午にショップの右手奥に行くと、水は流れていないけれど、滝の音が聞こえる。案内役の解説によると、正午の時間帯のみ聞こえるようになっているとのことだ。
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ホール通路
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1階チケットカウンターの上にある明かり。よく見ると、目の形になっている。時計でもある。
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画像左手中央から上部中央につながる点々は防火水噴出口。
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空調の冷気は床から出ている。1階の天井は高さが7mあり、上部から冷気を流すのは経済的でなく、このようにしているそうだ。
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大ホール入口
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ホールへのエレベーター
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エレベーターの左手に水がある。誤って進んでしまうと、靴が濡れてしまう。
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館内の植物ショップ
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中ホールへの階段
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中ホールへ入るところにあるBreathing Holes。実際に794席ある中ホールに入れてもらえた。内部はオーシャンブルー。撮影が禁止されていたため、アップできる画像はない。
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一般の劇場らしからぬおもしろい内部構造。
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台中滞在中、興味ある演目がなく、ホールで観劇や音楽鑑賞はしなかった。
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1階にある雑貨ショップ
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この歌劇院は洞窟をイメージして造られている。
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水の流れがあるため、本当に洞窟に見えてくる。一見の価値がある芸術ホールだ。
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13時を回っていたから昼食を取ることにした。もともと予定していたのは、空中庭園のあるフロアにあるCafé Crotchet 。でも、満席で待たなければいけない上、客席にゆったりした感じがなかったから、1階のVVG Labo Café へ。大きなガラス窓。広々とした空間。
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3種のチーズのパニーニ、シェフサラダ、アイスカフェオレ。258元。
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台中駅からは距離があるけれど、参観する価値は十分ある。
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国立歌劇院のバス停から新幹線台中駅へ向かった。
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そして、次の目的地へのバスに乗り換え。
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乗車してから降車するまで、ずっと1人だけで、超大型タクシー状態。
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やってきたのは、彩紅眷村(レインボービレッジ)。眷村というのは、大戦後、国民党とともに台湾へ来た人々が住む村のこと。台中だけでなく、台湾各地に多く存在する。でも、台北などの眷村は新しいビルや公園などに生まれ変わっているところが多い。
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壁にも通路にも、色鮮やかな絵がぎっしり描かれている。
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インスタ映え間違いなし
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絵だけでなく、「健康こそがもっとも大事」とか「努力は必ず報われる」などとも書かれている。
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見ているだけで、心が楽しくなってくる。
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小さい小部屋をのぞいたら、ペンキの保管庫になっていた。
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台中中心部から離れていて、レインボービレッジ以外に何もないエリアだけれど、わざわざ訪れる人は多い。
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遠目から
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描いている人の仕事部屋。描き始めた頃はこのような感じだったのかもしれない。
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現在、この眷村に住んでいるのはこれらの絵を描いている人とその奥さんだけ。
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青い空、緑の木々、カラフルなアート。
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記念撮影スポット
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出口と書いてあるけれど、入場料は必要ないから、何度でも入って見て回れる。
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ショップ入り口。フレンドリーな店員さん。
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これは日本人女性?いったいどのような人がこれらのアートを描いているのだろう。
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これらのアートの作者はこのおじいさん(黄永阜氏)。香港出身の98歳で、絵を描き始めたのは89歳の時。ダブルでびっくり!
若い時に国民党軍隊に志願入隊し台湾へ。南部にも住んでいた時期があったけれど、最終的に台中に落ち着かれた。
写真撮影歓迎と書かれていたので、一緒に撮影させてもらった。手になさっている絵は50元で購入可能。1枚購入させていただいたら、冬瓜茶の飴もくださった。
何やら一枚の紙を取り出されたので、読んでみると、「李登輝は98歳(数え年)で死んだが、同じ年のワシはまだ生きとる」と中国語で書かれていた(ここを訪れたのは李登輝元大統領逝去の翌日だった)。「いつまでもお元気で」とお伝えすると、「お金も稼がないと」と返された。はい、その通りです......。 -
おじいさんはこのオープンショップの右側にいらっしゃる。ただ、最近は休日のみで、平日はほとんどおられないとのこと。行ったのは金曜日だったから、「ラッキーだったんだね」とショップの方に言ったら、「まさにその通り」と言われた。
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バスで台湾鉄道烏日駅へ。
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烏日駅にあった猫駅長の像とポスト
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駅というより空港のよう。規模は異なるけれど、天津駅を思い出した。
「歩いて並んで歩いた天津(1)」
https://4travel.jp/travelogue/11230548 -
烏日から台湾鉄道で前日訪れた彰化へ。烏日駅から2つ目だから、とても近い。
到着し、まず行ったのは「阿三肉圓」。テイクアウトする地元客の長い列ができていた。 -
運よく空席があったから、店先で注文し着席。
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肉圓。前日食べた北門口のと同様、外の皮がパリパリタイプ。中の肉は塊で入っている。おいしい!前日に食べた肉圓と味の好みを比較するなら......
阿三>北門口>>>阿璋
この3店のはどこのもおいしいんだけど、皮はパリパリ系が好きだから、阿三と北門口の方が阿璋より好み。阿三が北門口より勝ったのは肉の大きさ。でも、この両者のおいしさの差は小さい。 -
龍骨髄スープ
阿三の骨髄はカットされていなく長いまま。北門口と阿璋のはカットされている。もう一点の違いは、阿璋のみ枸杞が入れられている。まろやかな卵に枸杞を入れた阿璋のが他店よりほんの少し美味。 -
この日は城隍廟の暗訪。城隍爺は翌日の巡察の前に、危害を与える妖怪を排除し、安全を確保することを目的として、陰陽司爺を街に遣わす。
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陰陽司爺は輿に乗り、部下である七爺と八爺を伴い街へ繰り出す。
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城隍爺の下には文武判官、各司(吏、戸、禮、兵、刑、工)司官、范謝將軍(七八爺)、牛馬將軍、甘柳將軍、韓盧將軍、日夜遊神、枷鎖將軍などの神がいて、これらの神が翌日の城隍爺に伴い街を練り歩く。
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暗訪開始前から、多くの人が彰邑城隍廟に集まっていた。
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城隍爺は暗訪にはお出ましにならない。
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冠から判断するに文官。
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後部に旗を背負っているから、たぶん武官。
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城隍爺の輿はとりわけ立派。
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24年ぶりの巡察だから、地元の方々も興奮されていたに違いない。
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18時になり、内政部長(総務省大臣に相当)、県知事、市長、実行委員会幹部による儀式が始まった。
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儀式がすむと、暗訪が開始された。
https://www.youtube.com/watch?v=R6N1evzSxsk
七爺(背が高くて白い神)と八爺(小柄で黒い神)がお出ましになる際(1:14)、ピンクの服を着て、マスクをしている女性の後方にいた。ほんの少し前にいたら、自分もこの映像に入り込んでいただろう。 -
陰陽司爺がお乗りになっている輿は8人で担がれる。陰陽司爺の前にいる、首にタオルを巻かれた女性は彰化県知事(頃合いを見計らっていなくなられた)。
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暗訪の先頭は八爺。八爺というのは台湾の呼称で、中国では一般的に范將軍と呼ばれる。本名は范無救で、低い身長に太った体を持ち、黒い顔をしている。
「范無救」というお名前には、「『犯』罪之人必然『無救』」(罪を犯したものは救われない)という意味がある。 -
それに七爺が続く。七爺というのも台湾の呼称で、中国では一般的に謝將軍と呼ばれ、本名は謝必安と言い、痩せていて身長が高く、白い顔をしている。
謝必安にも、「『謝』罪悔過則『必』能得到平『安』」(罪を悔やめば、必ず平安が訪れる)という意味がある。
謝将軍は舌を長く垂らしている。なぜそうなのかには1つの話がある。謝范將軍は元々今で言う裁判所の役人で、嫌疑者が逃亡した際、二人で手分けして探すことにし、橋の下で落ち合う約束をした。待ち合わせの時間に大雨が降り出し、謝必安は橋の下に行けなかった。范無救は約束を違えたくなかったため、その場を離れないでいたが、水量が増していき、溺れ死んでしまった(そのため顔が黒い)。のちに謝必安が到着し、范無救の遺体を発見すると、いたたまれなくなり、首を吊って自殺した(これが長い舌を出している理由)。
日本の神道のように、人が神になった例は中国文明圏には多く、しかも親近感を強く覚える神が少なくない。 -
定期的に神様の中に入る人が交代する。着ぬぐるみ同様、中は非常に暑く、出てくる時は汗でびしょびしょになっている。
神様の動きは人によってさまざま。ユーモラスな動きをする人もいれば、激しい動きをする人もいるし、ただ歩いているだけのような人もいた。体の大きさに対し、足が細いのがキュート。 -
八爺の後ろ姿
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暗くなるにしたがい、妖怪退治の趣が強くなってきた。
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途中で見かけたドリアン。
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交通規制が敷かれているものの、バイクはたくさん走っていて、たまに交通渋滞を引き起こしていた。
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この頃になると、自分も陰陽司爺、七爺、八爺を護衛しながら、街を練り歩いている心持ちになっていた。
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城隍廟を出発してどこをどう進んだのかはわからないけれど、駅に近づいてきた。翌日は早く起きてまた彰化に来るから、19時半ごろ駅で八爺、七爺、陰陽司爺を見送り、電車で台中へ戻ることにした。
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台中のホテルに到着したのは20時半ごろ。
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ロビー
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古い金庫がディスプレイされていた。
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バイクも
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1018号室
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ダブルベッド1台
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ドアを開けて右手に洗面台
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左手にトイレとシャワールーム
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トイレ
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シャワールーム
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一番奥にクッションに座るタイプの机
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窓からの夜景
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地下には洗濯機
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洗剤1袋30元
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ホテルの前にある宮原眼科へ行った。
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宮原眼科はイートインスペースがないけれど、ホテルは目の前だから、ホテルで食べることにした。ホテルに着くと、他の客に「わぁー」と言われた。確かにこれを目にしたら、そういう言葉が出るのは当然。この日は、海塩キャラメルと東方美人(台湾茶の一種)をサンデーで。ラムレーズンのアイス、カットフルーツ、蝶々のパイなどが加えられた。
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レインボービレッジで購入したもの。
印刷された、おじいさんの描いた絵(50元)
マグカップ(350元)
ファイル(50元) -
このマグカップは一目見て気に入った。ショップスタッフもこれが一番好きだと言っていた。中央に描かれているのはトラ。
いよいよ翌日は城隍爺の巡察。
(続)
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