豊富温泉3日目　日本最北端の温泉郷「とよとみ」の紹介と今の温泉事情

2020/10/22 - 2020/10/22

全国から湯治ファンが集まる石油分が含まれる希少な温泉
豊富温泉はアトピーや乾癬(かんせん)などの皮膚疾患に悩む方の最後の砦です

ここに行くには時間もお金もかかる北海道の中でもいちばん遠い最北の地
果てしなく遠いけど、やっぱりここに変わる湯はありません

そして日本でも数少ない医療費控除が適用できる温泉地です
豊富に来る交通費(もちろん飛行機も)
そしてふれあいセンターの入湯料　1回510円X日数
この2点が控除の対象になります

※控除を受けるには通院している先生の証明書が必要です

エリア 豊富・サロベツ(北海道)

　　　　この旅行記では豊富温泉街の紹介をしたいと思います

　　　　　温泉街と言うと少し誤解を招くかもしれませんね
　　　　　ここは賑やかさも情緒も飲食店も何もありません
　　　　　浴衣で歩く人もいません

　　　　ビジネスマン1割、観光客1割、湯治客8割って感じです

　　　　夏だと観光客の比率も増えると思いますが
　　　　それ以外は一気に減りますね
　　　　滞在中は観光で滞在されてる方は0でした

　　　　　豊富鉱山天然ガス採取プラント
　　　　　ここから温泉水が各温泉施設に送られています

　　　豊富温泉に来たのは10月20日　　紅葉まっさかり

　　　　　　　　　　　黄葉もてんこ盛り～♪

　　　　　　　　　　最北端でいち早く秋を満喫

　　　　川島旅館で飼われているジャージの仔牛

　　　　雪が降る頃には産まれた牧場に帰されます

　　　　

　　産まれてまもなく母牛から離され、ここに連れて来られ
　　初夏～秋にかけて観光客のお相手？客寄せ的な扱いで可愛いそうな子
　　せめて2頭なら寂しくないだろうに、、、

　　今年の犠牲者は君なのね…

　　バス停前にコスモスがぎり残っていて小さな秋が出迎えてくれた

　　　　　奥の建物が私が滞在している湯治宿「ウカスイモシリ」

　　　　「ウカスイモシリ」はアイヌ語で「助け合う」の意味です

　　　　　　　　バス停から徒歩30秒

　　　　豊富温泉の中ではいちばん新しくて2019年にオープンした
　　　　湯治客向けのシェアハウス型宿泊施設です

　　　　来るたびに湯治宿が増えてる気がするなぁ
　　　　それだけ需要が多いって事だよね
　　　　本当に沖縄も含め全国から長期滞在で来られています

　　　　どの施設へもバス停から徒歩1分以内で行けるほど
　　　　こじんまりとした温泉地です

　　　　　旅館2軒　湯治宿5軒　ホテル1軒
　　　　　湯治宿にはそれぞれカラーがあって
　　　　　
　　　　　☆女性に人気、男性に人気、
　　　　　☆オーナーが女性なので細かい気配り
　　　　　☆男性がオーナーなので割とおおざっぱ
　　　　　☆交流が盛んな宿、交流の場がない宿

　　　　　みんな長期滞在なので、どこが良い悪いではなく
　　　　　自分に合った、暮らしやすいお宿をチョイスされています

　　　　10月22日　この数日後に仔牛は牧場に戻された

　　　晴天もこの日まで、、、10月なのにヒョウが降ったりして
　　　秋も終わり、間違いなく冬へ向かっているのがわかったな

　　豊富温泉でも湯治に自粛があって
　　ふれあいセンターの温泉には1日2回しか入っちゃダメと制限が！

　　そして1度に入浴できるのも10名までと決められているので
　　今までみたいに好きな時間にいつでも何回でも入れなくなってます

　　こんな感じに籠が10個用意してされていて
　　ここに籠がなければ入ることができないシステムです

　　左が消毒された籠、それを持って中へ
　　使い終わったら使用済みの方へ置いて帰ります

　　1度使用したものは毎回消毒されて戻されるようになってます

　　　　　始めはコロナで仕方ないと思いつつも
　　　　　2回しか入れない事に正直不満はあったけど、、、

　　　　　　でも逆にその規制がいい事に気がついた！
　　　　

　　　午前の2時間、夕方1時間半は湯治

　　　お昼間がポッカリ開くので、空いた時間に色々楽しむことができる

　　　　　週間予報では明日から曇マークの連投
　　　　　なので今日のうちにいっぱい歩いておかねば(^^;;

　　　　　　　　　ゲレンデまで上ってきた

　　　　　　　　　豊富温泉稲荷神社

　　　　　　　　10月22日

　　　　　　　　三日後の10月25日　　ずいぶん落ちたな

　　　　さらに二日後　10月27日　すっからかんになってしまった

　　日本最北端の温泉郷
　　原油と同じ成分を含み、タール分の浮かぶ独特のお湯が特徴です　
　　　　　　
　　なので臭いや色が染みついてしまうので
　　ここに来る時はいつも捨てて帰れる物を持ってきます

　　タオル類、肌着、滞在中の日常着など

　　　だけど今回は少し違ったのです
　　　3年ぶりの豊富温泉だったのですが、初日に思ったこと

　　　アレ？　薄い！！
　　　お湯もさらさら、石油臭も以前ほど強烈にしない、湯の華もでない

　　
　　
　　

　　　

　　聞いたところによると
　　2018年北海道全域で停電となった「胆振地震」以降だそうで
　　あの時の地震で地層が変わってしまったそうです

　　なので以前だと1週間で良くなったのが2週間かかる
　　半月で良かったのが1ヶ月！って感じで
　　療養経過の違いに、私自身身、身もって実感しました

　　過去の経験で15日間の日程は余裕ある湯治だと考えていたのに
　　帰る時になってあと2週間、せめて1週間延長したい！
　　と切に思いました

　　11月4日　帰る日の朝　冬になっていた豊富　(お部屋より)