2023年11月高雄オンリーひとり旅③～橋頭糖廠と蜜柑駅長、最後の夜は夢時代と六合夜市

2023/11/22 - 2023/11/26

コロナでしばらく行けなかった間に高雄がずいぶん変わったと聞いて、2018年以来5年ぶりの高雄旅を決行しました。
今回は高雄オンリーで4泊5日、たっぷり高雄三昧です。
前回の高雄旅で行けなかった場所を中心に、街中から郊外まで動き回りました。

①は初日と2日目：佛光山･瑞豊夜市プラス急に思い立っていくことにした岡山壽天宮と岡山公園
②は3日目：果貿社區･蓮池潭･高雄ライトレール撮り鉄･鹽埕埔･高雄銀座･哈瑪星･駁二芸術特区･三鳳宮
③は4日目と最終日：高雄捷運の蜜柑駅長に会いに行く･橋頭糖廠･新堀江･夢時代･六合夜市

エリア 高雄(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

高雄旅4日目おはようございます。
台湾南部にしかないハンバーガーチェーン丹丹漢堡で朝からがっつりいきます。
いかにも台湾的なチキンバーガーと麵線のセット。
台湾は鶏肉が美味いとの噂を裏切らず、ジューシーで美味。
麵線は独特というか台湾南部らしいというか、甘味感じる不思議な味でした。

丹丹漢堡 (七賢店) ファーストフード

MRT紅線をひたすら北上し、本日の第一目的地である橋頭糖廠駅へ。
この日は蜜柑駅長の勤務日だということで。
あ、早速顔出してますね蜜柑駅長。

橋頭糖廠駅 駅

蜜柑駅長に会うため、台湾全土、いや自分のように異国からわざわざ高雄郊外の駅に集結する珍百景。
窓口囲んでものすごい人出です。
蜜柑駅長はコロナ禍の2021年に高雄捷運公司が引き取った元野良猫。
いまや高雄のアイコンのひとつにまでなり、蔡英文前総統まで会いに来るような波乱の猫生を送るとは。

橋頭糖廠駅 駅

終始機嫌よろしくなかった蜜柑駅長。
あ、こっち向いてくれた。

橋頭糖廠駅 駅

駅のプレートにも蜜柑駅長の名前が掲出されていました。

橋頭糖廠駅 駅

橋頭糖廠駅は蜜柑駅長にあやかってか駅構内猫尽くし。
プラットホームには石に描かれた猫の絵がたくさん。

橋頭糖廠駅 駅

見たことない南国的な装いの花が満開でした。
調べたらムラサキソシンカというマメ科の小高木。
東南アジアに多く分布しているそうです。

橋頭糖廠駅 駅

橋頭糖廠駅近くから五分車というトロッコ列車が休日限定で運行されているというので、つい乗車券買ってしまいました。
本数も少ないし片道でいいかなと思ったのが運命の分かれ道。

五分車之旅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

サトウキビを運んでいたトロッコ列車。
鯉のぼりの絵が描かれているのはなぜ？

五分車之旅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

行き先はフラワーセンター的な花卉農園中心まで。
約1.5㎞の距離を15分弱かけて走行します。

五分車之旅 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

緑の中を進むトロッコ列車。
途中乗馬体験にいそしむ子供たちの姿を発見。
のどかな風景です。

橋頭馬術中心 体験・アクティビティ

終点の花卉農園中心に到着。
トロッコ車両のイラストは蜜柑駅長と台湾糖業博物館のアイスキャンディー。

台糖高雄フラワーファームセンター 散歩・街歩き

トロッコを連結しているディーゼル機関車。
サトウキビ運搬の役割を終えて、観光用として運用されています。
このトロッコ列車が五分車とよばれるのは、線路幅が標準軌(新幹線など)の約半分しかないナローゲージのため。

台糖高雄フラワーファームセンター 散歩・街歩き

周辺には園芸店がいくつかあって買いたくなりますが我慢。
バーベキュー場ではどこかの会社が団体利用していたようで、激しい煙と喧騒に巻き込まれてしまいました。
ここから歩いて戻れるのではと思ったら大失敗。
歩道のない大通りを歩き続けるのに耐え切れず、結局一駅だけMRT乗車。
まさか2㎞もあるとは思ってもいませんでした。
地下鉄一駅分の感覚が台北中心部とはまるで違うのね。

台糖高雄フラワーファームセンター 散歩・街歩き

台湾糖業博物館にたどり着きほっとしたのもつかの間、物騒な立て看板に驚愕しました。
日本語表記もあるのはありがたいですが、ゆるかわな蛇のイラストが恐怖感を打ち消してしまっている感。
なんでもかんでも可愛くしがちな台湾あるある。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

砂糖運搬用に使われていた線路跡には五分車などの鉄道車両が展示されています。
在りし日の姿のまま残され、屋外展示ながら保存状態もかなり良好。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

前面に煙突がついている蒸気機関車が玩具っぽくてユニーク！
こんなの初めて見ました。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

台湾糖業博物館には日本統治時代の建物が数多く残されています。
なかでもひときわ目につく洋館と観音像。
社員倶楽部として使用されていたこの洋館は、台湾を最初に統治したオランダの様式を取り入れたコロニアルスタイル(植民地様式)です。
また聖観音像は、故郷から遠く離れた台湾で働く日本人技術者を思い、台湾農民に好印象を抱いてもらうために建てられました。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ブーゲンビリアの花園に工場廃材オブジェが点在する鐵園迷戯。
台鉄の鉄道施設でしばしば廃材人形見かけることもありますが、ここの廃材オブジェはより豊かなバリエーション。驚かされます。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

咲き乱れるブーゲンビリアに南国情緒を感じつつ、工場跡見学へ向かいます。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

迷路のような入口を通って製糖工場の中へ。
橋仔頭糖廠は1902年に台湾初の製糖工場として設立され、1999年まで稼働していました。
2006年より台湾糖業博物館として一般公開されています。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

うっすらと油のにおいを感じる製糖工場。
小ぎれいに整えられることもなく、現役当時のまま残されています。
工場跡といいながら実はどこかで稼働しているんじゃないかという気になりそうな臨場感。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

とはいえ無機質な工場にこういった可愛い系オブジェを配置するのが台湾らしさですね。
癒されます。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

圧縮されたサトウキビの汁を蒸発させる機械。
結晶化し砂糖に仕上げる前に、5段階の蒸発濃縮工程によりサトウキビ汁を4分の1まで濃縮しシロップ状にします。
しかしこの蒸発機、まさかと思いますが木製ですか？

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

売店で名物のアイスキャンディーを買って休憩。
タロイモ味にしました。
タロイモペースト缶詰は自分用お土産に。

台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー

MRTに乗って美麗島駅で途中下車。
美麗島駅の地上は構内のステンドグラスとずいぶん印象が異なります。
この入口も日本人建築家による｢祈りの手｣という作品。
若い頃バイト先の常連さんだった方なので、異国で再会したような不思議な気持ちを抱きつつ。
ここも夜間はライトアップされます。

美麗島駅 駅

美麗島駅からすぐそばの南華観光商圏。
都会のど真ん中にあるとは思えないローカルな商店街といった趣。
人通りは少ないですが、夜になると賑やかになるのでしょうか。

南華路夜市 市場

移動に時間とられ昼ご飯食いっぱぐれてしまいました。
お昼抜きでデザートは鹽埕呉家金柑豆花。
性格上旅では近場の店で済ますということができず、事前情報で得た行きたい店を優先した結果ゆえです。
金柑の爽やかさと甘みでさっぱりと美味しくいただきました。
高雄の気候に合った豆花ですね。

鹽埕呉家豆花 スイーツ

なにやら移動ばかりですが、続いては新堀江商圏へ移動。
とくに何か買う目的はありませんが、高雄随一のショッピングエリアと聞いて足を運んでみた次第です。
鹽埕埔の堀江商場に比べると若者向けの店も多く、西門を少しおとなしくしたような雰囲気。

新堀江商圏 市場

食べ物の屋台がずらりと並ぶ新堀江商圏。
夜はもっと賑やかになるのでしょうね。

新堀江商圏 市場

中央公園を抜けたところにある路上オブジェ。
犬に話しかける少年が可愛い。

高雄中央公園 広場・公園

夜は夢時代のクリスマスイルミネーションを見るついでにお買い物。
日中は半袖で過ごせるこの時期の高雄でも、街並みはそろそろクリスマスムード。

夢時代購物中心 ショッピングセンター

メインのクリスマスツリーの下ではフラメンコショー開催中。
しかしだな、そのわずか1週間前のツリー点灯イベントで推しバンドのライブやっていたことを思うと複雑な気持ち。
あと1週間ずらしてくれればなぁ。

夢時代購物中心 ショッピングセンター

統一通商のXマステーマソング｢愛･Sharing｣が延々と流れる夢時代。
ずっと同じフレーズばかりで覚えてしまいましたよ。
夢時代から宿までバス移動したのですが、夢時代のバス停事情がよくわからず、激しい時間ロス起こしたのがたいへん悔やまれます。
今回の旅では移動手段にバスを使うことが意外と多く、高雄の街の広さをいやおうなしに体感しました。
幹線道路ごとの間隔が長いからよけい感じたのかも。

夢時代購物中心 ショッピングセンター

すっかり夜遅くなってしまいましたが、六合夜市で高雄旅最後の晩餐といきましょう。

六合夜市 市場

とりあえず海鮮粥で空腹解消します。
魚介の具だくさんなお粥は出汁がきいて美味。
深夜に食べても胃もたれしなさそうなやさしさ。

六合夜市 市場

お昼食べてないからもう一店ハシゴしますよ。
六合夜市の人気水餃店でイートイン。
ここの水餃テイクアウトしたことあるけど、やはりその場で食べるほうが美味しいですね。

方記水餃 地元の料理

台湾のコンビニのなかには生ビールのイートイン提供ありのお店も。
六合夜市のセブンイレブンでは店内でつぎたての生ビールが呑めます。
夜11時過ぎてますが、日本でできない台湾経験ですものそりゃ呑むしかないよ。

六合夜市 市場

一夜明けて高雄旅最終日の朝になりました。
2日目朝に続き興隆居リピートです。
饅頭がとにかく美味すぎて何度でも食べたい。

興隆居 地元の料理

帰りの飛行機は桃園からのピーチ夕方便。
高鐡車内で駅弁ランチしました。
台鐡便當と後で食べる用の呉寶春麥方店のネギパン、そして5000元悠遊卡消費用に買ったコンビニマンゴープリン。
このプリンが予想以上に美味しかったのが有終の美で嬉しかったです。

高鉄左営駅 駅

桃園国際空港第一ターミナル制限エリア内に無料ラウンジがあると聞いて、初めて利用してみたら快適このうえなし。
どこかの有料ラウンジが撤退して誰でも使えるようにしたのではないかと推測。
シャワー室もあります。
搭乗までのいい時間つぶしができました。

4泊5日の高雄旅。
他の街には一切行かず、高雄市内をあちこち動き回りました。
高雄は台北や台南に比べると街が広い！の一言につきます。
いつの日か高雄を拠点として屏東や墾丁にも行きたいですね。

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港